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(2/19)試聴会二日目。そしてリハーサルスタジオへ

そして始まった試聴会二日目。
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今日は昨日の"はじめての真空管えらび(基礎編)"につづく応用編といったところ。現行300Bの聴き較べと"普及価格帯と高価格帯アンプを同じ出力管を使って比較するというテーマを中心に行いました。
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これrはSV-S1628Dにおける845と211の比較のなかでお宝、Generaral Electric VT4-C/211(1942)を説明しているところですね。アンプの価格帯比較においては、ひと言で申し上げてアンプのレベルがあがることによって響きと密度感、そしてローレベルの情報量があがることを理解頂けたのではないかと思っています。

そして今日もムチャぶりゲストコーナー(笑)。
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お付き合いが始まってもうかれこれ15年以上になるN響 横山さん。横山さんは知る人ぞ知る"ヴァイオリンを弾くアンプ職人"でして、私どものアンプだけでもう何台作られたか分からないほど。楽員さんの製作代行も一手に引き受けられて、その方面でも絶大な信頼感のある方です。近々欧州ツアーに出られるとか…益々のご活躍を!

そして今日も会場にお越し下さった鈴木裕先生。今日は真空管アンプでしか味わえない本質的なトランジェントの良さ(ハイスピードさ)と電源やケーブルなどへの反応性の良さを熱く語って下さいました。我々タマ業界にとって欠かせないオピニオンリーダーです!
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そして当社試聴会恒例のミニコンサートタイム。今回も素晴らしかったです!きっかけは去年6月の東京試聴会。その時はじめてお目にかかったギタリスト小馬崎達也さん。
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その後急接近して我が家にお越しいただいたり、番組のゲストにお越し下さったり。そして今回念願の生演奏を聴かせていただくことが出来ました。
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冒頭は何とも魅惑的で透明感のある"お鈴(おりん)"の響きから。その後ギターの演奏へ。
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小馬崎さんのギターはなんと総桐。その軽くて深い浮遊感のある音色は今まで誰も体験したことのないものです。皆さんじっと目を閉じ美しい音に集中されていたのが印象的でした。
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実は今回ギターの音をSV-192A/Dで受けて真空管PAにもトライ。試聴会では初の試みでしたが、これが実に上手くいってなかなか好評でした。最初は低めの音量で。皆さんに気付かれないように少しづつゲインをあげて音楽に入り込めるように工夫したんですが…分かったかな?
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いつも小馬崎さんと一緒にパンゲアというユニットで活動されている仲林利恵さん。本職はお琴のお師匠さんですが、今日は小馬崎さんの音源販売で頑張って下さいました。次回は是非もっと広い場所でパンゲアでお願いします!!

そんな訳で、本当に楽しかった二日間の試聴会も終わってしまいました。前回比120%,前々回比150%の方にご来場いただいて勇気と元気を沢山いただきました。本当に有難うございました!次は6月のアナログオーデイオフェアでお会いできると思います。その時は新アナログプレーヤーをしっかりPRできるよう、頑張らないと!その後、会場バラシを終えてスタッフは愛知へ。私は都内の某リハーサルスタジオへ。
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某有名アーティストの約1年半に亘る全国47都道府県ツアーのPAファイナルにSV-192A/Dを使って頂けることになって、そのサウンドチェック。
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そしてそのツアーのギターで参加されているHさんのMarshallのチェックも兼ねて。フルMullardにしてからはや数年。この音が凄くてサブのアンプもMullardに載せかえようか…という相談もしてきました。来週から始まるツアー。実際FOH(会場客席)で聴いた時に良くなければ何の意味もない訳で、まだまだやることが沢山ありそうです。

そんなこんなでホテルに戻ってきたのは午前2時すぎ。明日はオーディオ誌の編集部へデモ機の持ち込みと打ち合わせ等の予定が入っています。幸い体調もよいのでしっかり前を見て一歩一歩ですが前進できればなあ、と思っている試聴会終わりの私です。



by audiokaleidoscope | 2017-02-20 03:53 | オーディオ | Comments(0)

(2/18)熱気

初日が終わって撮っていただいた写真を見ながら、今日は一体何だったんだろうと一日を振り返っています。
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開場予定時刻の1時間近く前からお客さんが入りだし、デモ開始前時点で満席。そのあと予備の椅子を出せるだけ出したのですが、一時は立ち見が出るような状態に。2004年からずっとやってきた試聴会ですが、今までで最も沢山の方がいらっしゃったことは確実です。
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何がそうさせたのか…はよく分かりません。ただ今回の試聴会のテーマである"はじめての真空管アンプ選び"に多くの方が関心を持たれただろうことは想像に難くありません。いいかえればそれだけ真空管アンプが今まで何となく"音が良い"とか"音が柔らかい"という一義的なイメージで理解されていて、本質的な魅力についてちゃんと理解できる場がなかったということなのかもしれません。
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今回は個別のアンプの宣伝でもなく、自社のプロモーションだけでもなく、それこそ真空管アンプそのものの魅力を本当に原点に立ち返ってお話できて自分としても良かったと思っています。真空管アンプにはシングルとPPがある、真空管には三極管と多極管がある、その四分類を基本としてそれぞれどういう音質的特徴や使いこなしのポイントがあるか…新かわら版を使いながらしっかりお話できて良かったです。
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今回特徴的だったのはいつもお見かけする馴染みのお客さんに加えて恐らく初めてお目に掛かるんだろうな…という方がとても多かったこと。メモを取ったり、私のお喋りを録音される方もいて本当に皆さん真剣に真空管アンプの何たるかを理解しようという熱気に満ち満ちていました。
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今回ハイレゾとアナログの両方をリファレンスにして四分類の音を聴いていただいたわけですが、そのなかでも盛り上がったのがエレキット.トライオードの主力機種との比較試聴ではなかったかと思います。
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エレキットTU-8200はSV-S1616Dと、TU-8340はSV-P1616Dと。トライオードTRV-35SER/88SERはSV-P1616Dと、TRV-A300XRはSV-501SEと同じ出力管で鳴らし較べる企画だった訳ですが、実に三者三様でそれぞれのメーカーのモノづくり,音づくりのポリシーがハッキリ出て私もとても楽しいひと時でした。それぞれ本当に良い音だったと思います。

今日会場には沢山の音楽関係者,アーテイストの方がいらっしゃいました。日本を代表する写真家、平間さんもそのひとり。前にお呼びして急遽ミニトークライブになったりして(笑)。何故か写真が残っていないので、会場で観ていただいた動画を貼り付けておきます。
あとオーディオ評論界からは鈴木裕先生。
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ホームオーディオだけでなく、カーオーディオやオーディオアクセサリーなどの広い知識と経験を有する鈴木さんが何故Thielという最も鳴らすのにノウハウが要るスピーカーに私どもの845アンプを使っておられるのか伺うことが出来ました。
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そして日本コロムビアのFさん。この方、日本コロムビアが誇るORTの総元締め。70年代以降デジタルで録られた膨大な音源を最新技術で復活させています。OTR=失われた倍音を再生成するテクノロジーとも言えるでしょうか。その日本コロムビアのスタジオに先日SV-192PROが正式導入されたばかりですので、これからますますORTの動向から目が離せません。
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デモが終わると皆さん、アンプの前にワっと集まって改めて自分の意中のアンプを眺めたり、スタッフに質問したり。今回の一番の成果は何が良い、じゃなくて全てに特徴と大いなる魅力があることをお伝えできたことかもしれません。明日も引続き頑張りたいと思います!



by audiokaleidoscope | 2017-02-19 02:06 | オーディオ | Comments(0)

(2/17)仕込み中!

まだ仕込み続行中ですが、会場の雰囲気をお伝えしておきます。
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入力周り。プリ3台,フォノイコ2台をSV-353で切替えしていきます。デジタル系は全てMC-3+USBに入力してクロック洗浄を行っています。
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今回パワーアンプ/プリメインアンプは全部で15台以上の布陣。コマによって鳴らすアンプを分けていきます。
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エレキット,トライオードの主力アンプも設置完了!
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こちらは技術相談コーナー。さまざまなご質問にお応えしていきます。
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受付横にはTU-8150SVも。ヘッドフォン出力の音を体験してみて下さい。
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スピーカー周り。これもコマによって鳴らすアイテムが変わる予定です。
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ちょっと一服。まだこれから物販関係やデモの流れを復習していきますので、準備に数時間はかかりそう!折角の試聴会なので出来ることはシッカリ準備しようと思っています。お近くの方、是非損保会館でお会いしましょう!



by audiokaleidoscope | 2017-02-17 01:39 | オーディオ | Comments(0)

(2/16)明日から一同東京へ!

この一週間、イロイロと自分なりに準備してきてやっと"よし!"というところまで来ました。明日トラックに機材を一切合財積み込んで皆で出発します。

今回の試聴会は今までと少し流れが変わっています。今までは意識せずに"分かってる人"を対象にしてしまっていた自分が居て、これからタマを!という皆さんには少し(大いに?)分かりにくい内容だったのかも?・・・ということに今更ながら気付いたところもあり、今回は最初に"いま、なぜ真空管なのか?"というセミナー的な内容から始めていこうかなと思っています。
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こんなパワポを作ったりして…。ハイエンドメーカーが今なお真空管アンプを作り続けている訳や一般家電にも"真空管サウンド"がフィーチャーされている現実を改めて一緒に考えてみようという内容。こんな感じで先ずいちど現状を俯瞰したみたあとに続くのがこれ。
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今回、かわら版のアタマに巻頭言的に纏めてみたのが"はじめての真空管アンプ選び"。これを読めば真空管アンプのひと通りの知識が得られ、次のステップにスムーズに移行できることをイメージしました。

シングルかPPか?に始まり三極管か多極管か?に続いたあとにプリメインかセパレートか?という感じで書いています。そしてプリアンプの必要性に敷衍してまとめで締めている感じです。この業界に入らせていただいてもうじき20年。ある意味、私の歩いてきた道(目指してきたもの)をごく簡単ではありますがサマライズ出来た…かな?という感じです。

で、これらを使って一度キチンと真空管アンプの在り様を明確にしたあと、盟友であり最高の仲間であるトライオード,エレキットの代表機種と私どものアンプの鳴き較べに入っていきます。誤解のないように申し上げておきますと、決して他社のアンプをダシにして云々…という意図ではありません。人間と同じで皆、顔も違えば性格も違う…その素晴らしき百花繚乱の個性を一緒に感じていこう、という趣向です。同じ形式だったり、同じ真空管を使っていても音がこんなに違う!という体験をシェアできたら幸いです。

二日目(2/19日曜日)はちょっとマニアック。現行300B各種を聴き比べたり、普及価格帯と高級モデルの比較をしたり、ミニコンサートがあったり、845と211を比較してみたり…という内容。どちらか言えば初日は一般教養,二日目はゼミ的な内容といえるかもしれませんね!なかには"全日程制覇します!"という猛者(もさ)もいらっしゃって、此方もその分頑張らねば!!とテンションが上がっているところです。

勿論、今回も来場者限定キャンペーンをガッチリ用意しています。事前予約不要、全コマフリーですのでお時間ある方は是非遊びにいらっしゃって下さい!!スタートは18日(土曜)13時です!!




by audiokaleidoscope | 2017-02-16 20:58 | オーディオ | Comments(2)

(6/25~26)東京試聴会レポート

今回の東京試聴会ぶじ終わりました!ご来場いただいた皆さんは勿論、陰で私たちを支えて下さったメーカー各位,物販でお世話になったディスクユニオンJazz Tokyoさん、番組PRで二日何フルでアテンドしてくれたミュージックバードさん、ゲスト参加して下さった高田英男さん(レコーディングエンジニア)、井筒香奈江さん(Vo)、四家卯大さん(Vc)、原田百恵実さん(Vn)などすべての関係者に心よりの感謝を捧げます。
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では2日間の試聴会を振り返ってみたいと思います。まずは初日から…。
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最初のテーマは”初めての真空管アンプ選び”。ひと口に真空管アンプといっても球の種別で言えば三極管と多極管があり、回路形式で言えばシングルとプッシュプルがある…大別して4つのカテゴリーに別れることから説明を始めました。そしてそれぞれのカテゴリー、三極管シングル,多極管シングル,三極管シングル,多極管プッシュプルにはそれぞれ音質的特徴があり、基本的に三極管はヴォイシングチャート的には左下、多極管は右上に位置し、シングルは球固有の個性(味わい)、対してプッシュプルは回路(ならびに動作条件)固有の個性を楽しむものであることを最初に理解していただいたうえで、具体的にそれぞれのアンプの音をリファレンス(共通)曲+アンプの持ち味をよく出してくれる曲の二曲で構成してデモを行いました。

理想的には4カテゴリー全てのアンプを1台づつ所有することで真空管アンプの最大の魅力である楽器性…鳴りの違いを120%楽しめる訳ですが、まずは最初に何を選んでいいのかよく分からないという方に向けて水先案内が出来たらいいな、と考えて今回もっとも準備に時間を掛けたのがこのコマでした。

敢えていえばクラシック向きの三極管、ジャズファンにユーザーの多い多極管である訳ですが、決してそれだけに止まらない百花繚乱の世界があることを一人でも多くの方に感じていただきたい…そして”この音が好きだな”というカテゴリーが何となく見つかることを目標としてなるべく電気用語や技術的タームを使わずにデモしたつもりです。

そしてウインズタイム。村瀬さんとコラボして満を持して投入したVintage S12の初お披露目です。
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1980年代に入りスピーカーの在り様はすっかり変わりました。箱鳴りを嫌いユニットのピストンモーションと周波数特性のリニアリティを優先することによって、スピーカーの能率が下がり、LCネットワークが複雑化して(負荷として重くなり)、軒並みドライブし難いスピーカーが増えたのがこの時代。それによってアンプは小型金庫なみに巨大化し、普通のアンプではとてもドライブ出来なくなって自ずとハイエンド化を突き進んだのが、この30年余のオーディオの流れではないかと自分では感じています。

そんな環境のなか恐らくメーカー製量産スピーカーとしては今後二度と生産されることはないであろう、響きが豊かで開放的で且つ屈託がなく、低出力の真空管アンプでも(敢えて言えば真空管アンプだから)美しい音で鳴る、1970年代(以前)の音を再現しようじゃないか、という狙いで生まれたS12。ヴォーカル,ピアノ,弦…あらゆるソースを実にたっぷりとした量感と音場とともに鳴らしてくれました。来場された方の関心も極めて高く、ペアで本当にこの値段なのか、ホーンツィーターは標準で付属するのかという問い合わせ多数。モチロンです!とお答えすると多くの方が驚いておられたのが印象に残っています。

そして初日2回目の私のデモテーマは”真空管+ハイレゾで至高の音を聴く”。デジタルとアナログは今や対極的な概念でなく、最先端のデジタルオーディオ技術は”如何にアナログライクな自然さとニュアンスを有するか”を指向していて、真空管アンプが持つ自然な倍音感こそがハイレゾ音源を最も有意に鳴らすソリューションであることを実際耳で感じていただくことを目標としました。ゲストはレジェンド高田英男さん。
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約1時間のプレゼンのなかで最新のレコーディング環境がデジタル機器の利便性,制作の効率化とアナログ機器(特に真空管EQ,コンプ,マイク等ヴィンテージ機器)による音質重視の両輪で回っていることを熱く語って下さいました。特に印象に残っているのが「レコーディングはオーディオ特性以上に”求める音”を明確にして臨むことが重要なんです。演奏者の感情・気・緊張感・・音で感じ取ることが出来るような録音こそがいま求められています」という言葉。40年余レコーディングの最前線を走り続けてこられた高田さんが数値(データ)で現れない質感やニュアンスを最も大切にされているという言葉は私どもにとっても非常に重く有難いエールでもありました。非常に熱心なオーディオ愛好家の皆さんが高田さんのプレゼンテーションの為に駆けつけられ、極めて熱気溢れるひと時になったと思います。通常私たちが決して聴くことが出来ないスタジオマスター音源、384k/32bit音源の凄まじさに多くの方が驚かれたようです。

そして初日のもう一人のゲストは井筒さん。
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彼女の音源(時のまにまにV)をハイレゾとアナログ両方の比較試聴をやったりして盛り上がりました。
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これがハイレゾ版の波形画面。全くコンプレッションのかかっていない、波形が極めて美しいフィッシュボーンシルエットになっていることで音の良さに改めて納得。
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そして始まったサイン会。新譜LPが飛ぶように売れてアナログ健在なり!と改めて感じました。

そして二日目。最初のデモは”新アナログプレーヤーを聴く”というテーマです。
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私どものお客さまのなかでアナログ実践率はだいたい35%~40%だと思っていますが、このコマに際して会場で伺うとほぼ全員の方がLPも聴いていらっしゃるということで、ニューモデルSV-A3に寄せる皆さんの期待の高さを感じた次第です。
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今回最大のテーマであったユニバーサルカートリッジ対応のアームの調達に関して、既存のものは単体で20万以上、いわゆる高級品だと軒並み数十万という世界のなかで、昨年メーカーにアーム試作を依頼したものの結局満足のいくものが出来ず、最終的に100%オリジナルのアームを作ろうと決意したのが今年に入ってから。その後約半年を経てやっと音が聴いて頂けるレベルにまでなったという状況です。幾つかの大きな課題が残っており、本当に製品として出せるのかは全く見えていない状況にあるなかで習作のご披露が先行した試聴会となりました。
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単にLPを掛け続けるのは芸がありませんので、幾つかのソースをピックアップしてCD/ハイレゾとLP同音源の比較を行うことにしました。写真はBest Audiophiles Voicesのマスタートラック(192kHz/24bit)とLPの比較のひとこま。質感を正しく評価いただくために音量も同じにしなくてはなりませんし、シーンと静まりかえった会場で緊張のひとこまです。このコマでは基本的に全てReferense35を使用し、よりモニター的な試聴を心がけました。

後半は誰もが持っている名盤大会。ここではフォノイコライザーによる音質の違いを感じてみましょう、ということでSV-396EQSV-310EQのみを入れ替えながらの比較試聴。音量も同じの設定しなくてはいけませんので思わず指先に力が入ります。SV-396EQはSV-284Dシリーズのフロントエンドですので845の高域の鮮度感とリニアリティの高さにマッチしたクリアなサウンドを目指しています。対してSV-310EQはSV-91Bシリーズに属しますので、300B的な豊潤で密度感のあるサウンドを指向しています。MCトランスはいずれも橋本電気製ですし、CRイコライザー部の定数も全く同じであるにも関わらず大きく表現の異なる両者の個性に関心が集まりました。

そして最後のデモは”サンバレー旗艦シリーズモデルを聴く”というテーマ。これまで私どもが手掛けてきた累計数十機種のなかで、フォノ/プリ/パワーをシリーズ化したモデルはSV-284DとSV-91Bの2ラインのみです。
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同じ直熱三極管でありながら出音が全くことなる両者。高域の輝かしさとシャープなエッジ。そして低域の締まった845とゆったりした倍音が極上の響きを醸し出す300B。真空管アンプに魅せられた者が最後に目指すと言われるこの2つの球の個性を100%引き出す為に作り上げたこのシリーズモデルを同音源で聴き較べてみようというテーマです。曲を聴かれたお客さまに伺うと”こんなに音が違うんですね!”と仰る方ばかり。従来の試聴会でもずっと球の個性を感じて頂こうと色々と策を講じてきた訳ですが、今回のパターンが一番分かり易かったのかもしれません。私は上手(かみて)のサイドでオフセンターどころかスピーカーのサービスエリア外にいる訳ですが、それでも845と300Bの決定的な違い…いいかえれば各楽器の存在が浮かび上がるように個別に立ち上がる845に対し、300Bは各楽器のハーモナイズした和声に陶然とする、その違いをしっかりと理解できた気がします。別の言い方をすれば845は近い音で直接音的、300Bは距離(空間)を感じる間接音的な表現と言えるかもしれません。こんなことをこれまで何百回とやってきた私自身にとっても印象に残る比較試聴が出来ました。

そしてお待ちかねの恒例生演奏コーナー。今回も四家さんと原田さんにミニコンサートをお願いしました。
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1700年代のオールドチェロの素晴らしい胴鳴りを披露下さった四家さん。
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そして桐朋学園大学音楽学部を首席卒業という輝かしいキャリアをお持ちになる原田さん。若き新星です。
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今回は演奏だけでなく、ちょっとしたクイズも。お二人とも数万,数十万,数百万という3本の弓をお持ちになり、どれが一番高級な弓でしょうか、という格付チェック的難問。隣で聴いていても明らかに弓によって楽器の鳴り方が異なって聴こえることが分かって非常に面白かったです。私のような楽器の素人でも安い弓はちょっと聴くと快活な表現のようでいて、聴き較べると高価な弓のような奥行感(あるいは陰影感)に乏しい側面があるのかな、という感じでした。オールドの弓は音は渋いが遠鳴りするのかもしれません。間近で聴く生音の素晴らしさからオーディオへの情熱を高めて欲しい、という想いから最初の東京試聴会から継続してお願いしているこのミニ試聴会。次回は誰にお願いしようか…今から考えなくては!

そんな訳で今回の東京試聴会、前回よりもかなり多くのご来場をいただき、楽しい二日間となりました。業界関係者,音楽関係者の方も沢山お越し下さって、あっと言う間に終わってしまった感じです。
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こちらはギタリスト、小馬崎達也さんと小馬崎さんが主宰される”パンゲア”というユニットで一緒に活動されている仲林利恵さん(篠笛・能管・箏)。小馬崎さんは大のヴィンテージオーディオマニアです。
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いつも温かいメッセージとともにお花を下さるNさん。いつも有難うございます!次回東京で音を出すのは10月の真空管オーディオフェア。今回のイメージを忘れず、次回もベストを尽くします。皆さん二日間本当に有難うございました!!



by audiokaleidoscope | 2016-06-27 15:01 | オーディオ | Comments(0)

(6/24)記録と表現

いよいよ試聴会搬入日。15年以上…累計50回以上デモをやってきましたが、毎回いろんな発見があり、反省があり、歓びのある、私にとっての晴れの日。今回は波乱の搬入日となり、日付変更線を越えて独り損保会館に残って作業を続けている、そんな本番前日です。

今日は会場入り前に都内の某スタジオへ。
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詳細は未だお話出来ないのですが、この秋に向けて或るプロジェクトが進行中で、今日はその打ち合わせ。今までは録る側サイドだったのが、今回は録られる側で少々緊張しておりますが、自分の仕事がカタチになって世に出るのは願ってもないことですのでベストを尽くしたいと思います。日本でも屈指のゴージャスなスタジオで聴かせて頂いたリムスキー=コルサコフ/シェヘラザードの鮮烈な音が今でも耳から離れません。

打ち合わせが終わり夕方から損保会館へ。搬入自体はいつも通りの流れで順調に進んでいきました。
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これが今回のスピーカーの布陣。5インチ(12㎝)から12インチ(30㎝)まで個性豊かなスピーカーたちが皆さんを待っています。
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パワーアンプ群も問題なく準備が進んでいます。今回は2A3,300B,KT120,KT150,845で計10台。それぞれの個性をどのように味わっていただくか、明日のデモの進行をしっかりと考えなければ!
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music birdさんからパネルが届きました。「真空管・オーディオ大放談」リスナーの方も回を追うごとに増えているのは私にとって大きな励みの一つになっています。
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ただ今回の試練はここからでした。今回はフォノイコ2台。プリアンプ3機種4台。D/Aコンバーターが2機種3台。そしてパワーアンプが10台にスピーカーが4台の順列組合せをSV-353で切り替える荒業だけでなく、各コマで全部テーマが違うデモを行うことになっていますので、鳴らしていても今何がどう繋がっていて、何から音が出ているのかが直ぐゴチャゴチャになってしまいます。音源もCD,LP,ハイレゾ(96k/PCM~11.2MHz/DSD)までありますから更に複雑。筋書をしっかり考えて脱線をしないように頭を整理しないといけません。

こんなに事前準備が大変だったことは過去経験がありませんが、演る側にとっては何十回分の一でも聴く皆さんにとっては一回が全て!と自分を戒めながら、まだ本番まで少し時間がありますので、もう少し頭を捻ってみようと思っているところです。自分の中で今回の試聴会のテーマを”記録と表現”に決めました。記録としての音源を如何に自分の世界に染め上げて音に託すか…それこそがオーディオの最大の使命であり、楽しさであるからです。今回は予約制ではありませんので、誰でも何時でも大歓迎。どうしようかな…と迷っておられる方も是非遊びにいらっしゃって下さい。毎回皆さんの声によって私たちの向かうべき道を示してくれる大切な試聴会、いよいよです!



by audiokaleidoscope | 2016-06-25 02:05 | オーディオ | Comments(0)

(5/13)東京試聴会(6/25~26)のデモスケジュールについて

毎年恒例の6月東京試聴会(6/25~26,損保会館三階)まで残すところ一ヶ月半となり、そろそろ本腰で準備を始めるタイミングになってきました。既にデモ機のラインナップが固まり、近日中にホームページにて発表させて頂く予定ですが、今回はデモの進め方を従来と大きく変える予定です。

いままでは時間の長短こそあれ、基本的に同じ流れでデモを進めて参りました。プリアンプ3機種/パワーアンプA群:5機種,B群:5機種/スピーカー:3機種をSV-353で切り替えながら音の違いを確認していただき、自分の環境やお好みに一番適合するアンプを見つけて頂くためのお手伝い…という感じでありましたが、今回は各コマ毎に全てテーマを変えて、みなさんが興味のある内容を絞り込み易くしながら、より突っ込んだ内容に言及出来るようにしたいと考えています。現在はあくまで仮のタイトルですが、2日間を通じてだいたいこんな流れで進めていく予定です。

6/25(土)

12:00~14:30  初めての真空管アンプ選び
※初めて真空管アンプを使う、或いは経験の浅い方に向けてシングル/プッシュプル,三極管/多極管の音の違いを聴いて頂き、自分のスピーカーや好みの音楽ジャンルと合う真空管アンプは何か?についてのソリューション提供を目指します。デモはCD音源を中心に実施します。

14:30~15:30  WINDSタイム
※新機種(30㎝フルレンジシステム)の試聴を行います。デモはペンションウインズの村瀬基行氏が行います。

15:30~18:30  真空管+ハイレゾで至高の音を聴く
※注目高まるハイレゾ音源の魅力は何かを紐解きつつ、ハイレゾ音源の良さを引き出す為に真空管がもつ倍音が如何に有効であるかをPCをトランスポートとして実際に聴いて頂きます。またレコーディングエンジニア界のレジェンド”高田英男氏”をゲストに招き、ハイレゾをとりまく最新の状況について基調講演を行って頂きます。

6/26(日)

10:00~12:00  新アナログプレーヤーを聴く
※前モデル”SV-A1/A2”の販売終了以降、後継機が待たれていたサンバレーの新アナログプレーヤー(試作)が初登場。前モデルからの変更点は何か、音質の特徴や使いこなしのポイントは何か等、2時間フルLPでデモします。

12:00~12:45  WINDSタイム
New 樽スピーカー と新機種(30㎝フルレンジシステム)の試聴を行います。デモはペンションウインズの村瀬基行氏が行います。

12:45~15:00  サンバレー旗艦シリーズモデルを聴く
SV-310EQ(フォノイコライザー)+SV-310(プリアンプ)+SV-91B(300Bシングルパワーアンプ)
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SV-396EQ(フォノイコライザー※新登場)+SV-300LB(300Bプリアンプ)+SV-284D(845シングルパワーアンプ)
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当社二大パワーアンプをリファレンス組み合わせで試聴頂きます。真空管アンプユーザーの憧れともいえる300Bと845、2つの名出力管の音質的特徴と魅力をお伝えしていきます。出力管は当社オリジナルのPrime300Bver.4と目下話題沸騰のPSVANE WE300Bを用意する予定です。また矢沢栄吉,ミスターチルドレン等著名アーティストのサポートで知られるチェリスト四家卯大氏のミニコンサートを行います。

…と、だいたいこんな流れでいこうかと思っています。それぞれのデモの筋書きを考えたり、当日のイメージを膨らませながら選曲を行うのも楽しいこと…しっかり準備を進めて参りたいと思います。来週早々には正式版をアップ予定です。是非ご期待下さい!!



by audiokaleidoscope | 2016-05-13 10:09 | オーディオ | Comments(4)

(2/20~21)心よりの感謝を

二日間の試聴会が終わって会社に戻ってきました。何回やっても飽きることのない、そして毎回楽しかった!と思える私にとっての大切なイベントが終わってしまって少し寂しさもありますが、会場で回収させていただいたアンケートや感想メールなどをジックリ読ませていただきなから楽しかった2日間を反芻している…いまはそんな感じです。

会場にお越しいただけなかった方にも会場の雰囲気を味わっていただきたいと思い、写真を交えて少しレポートします。今回は三部構成でデモを組立てようと考え、一部:エントリーゾーン~中級モデル,二部:SV-300LB+SV-284Dダイレクトドライブ,三部:中級モデル~ハイエンドモデルという流れを設定しました。いつものように時間配分が下手で予定時間を大幅にオーバーしてしまいました。どうしても想いが募って”あれも知ってほしい”,"このことも伝えたい”…という気が勝り、いま思うと少し試聴会というよりもセミナーみたいな感じになってしまったかもしれません。それが反省点です。何回やっても難しいものです(笑)。

いただいたアンケートやメールを拝見していると今回も東北から山陽地方まで幅広い地域から東京に集まって頂けたことに本当に感謝している訳ですが、皆さんが興味を持たれたベスト5を挙げておきますと、
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SV-300LB(左:3/1予約受付開始)、そして300LB+SV-284Dの直結の音に大きなインパクトを感じていただけた方が一番多かったようです。やはり300B+845は皆さん憧れの組み合わせという事なんだと改めて思いました。

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そして予想通りのSV-P1616D(6月発売見込み)。かつてのSV-275のサウンドイメージの復活という点に古くからのキット屋を知って下さっている方にも歓迎していただけました。目標タマ別10万以下!!を目指して頑張ります。

そしてこれ。
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Reference35…5インチポリプロピレンのクリア(透明)ウーハー+1インチシルクドームツイーターの組み合わせが織りなす量感と繊細感の融合を狙ったニューモデル(6月新発売見込み:3/1予約受付開始)。実は初日一回目のデモの終わり頃に片chから異音が発生し、2回目のデモで音出し出来なかったのが返す返すも残念でした。次回6/25(土)~26(日)の東京試聴会ではリベンジさせていただきます!

そしてちょっと意表を衝いたのがSV-192PRO(左下)。2008年に初代モデルSV-192Sを発売してから8年目。もう皆さんよくご存じ…と思ってあまり説明しなかったのですが、2日目にORT音源の音源を何曲かデモする時間を設けた際に、単なるサンプリングレート競争ではない本質的な音の自然さやダイナミックレンジ感の大切さをご説明し、現代のデジタルオーディオを我が物にする為には良質のD/A環境なくしては語れないことを改めてご説明出来たのは良かったと思います。
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デモ後、会場にお越し下さっていたORTマスタリングを自ら手掛けていらっしゃるFさんとTさんから192PROをスタジオで試したい…と嬉しいオファもいただきました。ひょっとしたら…ORT+サンバレーのコラボが実現する…かもしれません。

そしてLM69(写真中央:3/1予約受付開始)。昨年10月に試作を聴いていただいた訳ですが、その後ユニットのマウント方法を変更し、低域再生の品位が大幅に向上しました。6インチのスピード感と9インチの量感をフルレンジでお楽しみいただける私どもの新定番スピーカーです!

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会場の様子も何枚かアップしておきます。
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これは初日の開場直前に最終のサウンドチェックをしているところ。いつも一番緊張する瞬間です。
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いよいよ開場。デモ開始までは”真空管・オーディオ大放談”の収録音源でお楽しみいただきました。
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いよいよデモが始まりました。私の言葉を真剣にメモして下さる方や気になった機器の資料にチェックを入れながら聴いて下さる方の熱意に負けないよう、私も真剣です。ちょっと気合が入りすぎて技術タームが多すぎたかも…次回への反省点です。
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デモ終わりで質問に来られた皆さんと。此方が気づきを頂くことが多い大切な時間です。
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金曜にオートグラフを聴かせて下さったKさんと。SV-310の音をしっかり心に刻んで下さったかな?…またお邪魔させていただきます!

2日目は前日の雨と強風も収まってひと安心。恒例5時間デモの始まりです!
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初日のデモの後、お客さま有志と食事会をやった際に伺ったご意見やご要望を心に秘めながらデモしました。いま思うと余りにネタが多すぎてポイントが絞り切れなかった部分もありましたが、次回への改善テーマとして課題としたいと考えています。
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試聴会のフィナーレは恒例のプチコンサート。今回も四家卯大さん(Vc),原田百恵実さん(Vn)のデュオ。四家さんの円熟のチェロはもちろん、四家さんが”この人はすごいですよ”と太鼓判を押すだけあって原田さんのヴァイオリンも実に素晴らしかったです。
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原田さんがご自身の楽器の説明をされているところ。綺麗なだけでなく芯のある実に良い音色(ねいろ)でした。
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それぞれソロを弾かれたあと、二人でラヴェルを弾かれているところ。チェロの胴鳴りとヴァイオリンの冴え冴えとした美音を間近で聴ける絶好の機会になったのではないでしょうか。こういう取り組みも継続して行っていきたいと思います!

最後に今回出品させていただいた機器群を改めて振り返っておきます。
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SV-284D。いずれもステレオモードで左はブースターとして、右は300LB直結用に2台用意しました。
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キット屋の歴史の中で初めて多極管の出荷が300Bを超えた記念すべき人気モデル、SV-S1616D(多極管仕様)。メーカー完成品ではハイエンドモデルにしか採用されていないKT150がキットで使えるところが人気の秘密?
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そして同じく300B仕様PSVANE 300Bのクセのない美しく揃った倍音を堪能いただけたのではないかと思います。女性ボーカル,クラシックに最適なアンプです。
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今回が恐らく最後のデモになるSV-19D。真空管アンプの多様性をここまで1台に凝縮したモデルは嘗てありませんでした。後継機SV-P1616Dにも頑張ってもらいたいと思います。
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そしてこれがキット屋の標準機、SV-501SEです。Prime300Bver.5で300B群のなかで最も拡がる音場感を楽しんでいただけたのではないかと思います。
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昨年のトップセラーモデル、JB-320LM。今回300BはPrime300Bver.4を奢りました。2A3/300Bコンパチ,ドライバーEL34/6L6系交換可能による多彩な音づくりが可能なモデルで、今回も注目を集めていたようです。
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そして320LMのお姉さん?SV-2300LM(2A3仕様)。全段交流点火のゾリっとした倍音を楽しめるプッシュプル/プリメインです。現代版ヴィンテージサウンドを奏でるアンプといえばコレ!
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対照的に最も現代的な音を聴かせるSV-128B(KT120仕様)。低能率,低インピーダンスな現代スピーカーを完全に制動するドライブ力を秘めたレーシングカーのようなアンプです。
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アメリカン5リッターV8のような余裕とスケール感で聴かせるSV-8800SE。今回はKT88仕様で。いまや完成品で私どもから出荷されるアンプの約半数がこのモデルというまでにメジャーな製品に育てていただきました。
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そして最後は押しも押されぬ私どもの4番バッター、SV-91Bです。300Bの倍音と音の締まりと艶っぽさを高次元で両立させたモデル。ノンジャンルに楽しめ、一般的に三極管シングルでは到底制動できないスピーカーを鳴らし切るムチのような強靭さも兼ね備えたリファレンスモデルです。ファーストロットからはや13年…キット屋が続く限り91Bは不滅です!
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最後に…今回もたくさんの方から陣中見舞いやお土産を頂いてしまいました。この場をお借りして改めて心より御礼申し上げます。”打たないシュートは100%はずれる”…蓋し名言!!迷ったら止めるのではなく、迷ったらやってみる…これからもそんなキット屋でありたいと思います。

今回寒く足元の悪い中、お越し下さった皆さん、いつも遠方から応援して下さっている皆さんに心より感謝申し上げます。こんな私たちですが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます(拝)。




by audiokaleidoscope | 2016-02-22 14:45 | オーディオ | Comments(2)

(2/19)設営進行中!

今日は試聴会の搬入日。新東名が豊田東ICまで延びたので初走行しましたが渋滞もなく快適そのものでした。途中見た富士山の神々しさ!今日は格別に美しく感じました。
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まず私が向かったのは浅草のKさん宅。最近スピーカーをHyuGERオートグラフに更新されたというので聴きに伺ったという訳です。
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Kさんは音に滅法うるさい拘りの持ち主で且つかなりの大音量派。淀みなく朗々としていながらレンジ感や解像度に妥協しないKさんのアンプはいずれも845がメインです。
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SV-284Dの前身ともいうべきSV-38T。いまでもこのアンプをリファレンスにして下さっている方がたくさんいらっしゃいます。
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そしてSV-2PP(2009)。同じ845でもシングルとプッシュでは当然表現が異なります。両機とも300Bトランスドライブという点では共通ですが38Tは中高域のリアリズムと清冽さ、PP(2009)は中低域の厚みと響きの濃さが印象的です。我が家のオートグラフと比較するとより音像的でガッチリ鳴っている感じだったのが非常に印象的でした。次のターゲットはプリアンプのアップグレードということのようですので、SV-310SV-300LBを聴いて更に音の深みのようなものを加えて頂ければと考えています。

浅草を出ていつもの損保会館へ向かい搬入作業。いつもと同じようでいて今回も色々と変わっています。スピーカーの布陣も変わりましたし、ニューモデルも沢山並んでいます。毎回不思議なのはほぼ同じセッティングをしているのに音が全く違うこと。一番影響のあるのは背後の吸音カーテンとの位置(距離)関係ですが、これが実にクリティカルで今日のところはまだ音が出たというレベル。明日の午前中ギリギリまで追い込んでいきます。
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コントロール系はこんな感じです。
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今回SV-353は3台持込みました。いつもの本線系切り替えのほかにSV-300LB+SV-284Dのダイレクトドライブの専用線も確保し更に配線が複雑に…。正直まだ何処がどう繋がっているのか頭に入っていないという(笑)。
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パワーアンプは今回も(ほぼ)価格順。SV-S1616D(KT150),SV-S1616D(PSVANE 300B),SV-19D(6V6),SV-P1616D(KT88)が見えますね。

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そのあとがSV-501SE(Prime300Bver.5),SV-320LM(Prime300Bver.4),SV-2300LM(2A3),SV-128B(KT120),SV-8800SE(KT88),SV-91B(Prime300Bver.4)という布陣です。

明日の1コマ目(予約打ち止め)は11:45開場,12:00スタートです。2コマ目(フリー枠)は15:30~18:30(入退場自由)。サテどんな曲を使ってどんなデモにしましょうか…これからしっかり考えていきます。会場で皆さんお会い出来るのを心より楽しみにしております!!



by audiokaleidoscope | 2016-02-20 03:23 | オーディオ | Comments(0)

(2/18)選曲,配付資料出来ました!

先週末から整形外科,今週に入って接骨院に日参して、自分でもちょっとビックリの回復ぶり。まだ重たいモノは当然持てませんし、持ちませんが、ちょっと見、普通に歩けるし車の乗り降りも、まずまず普通に出来るようになりました。これで明日から東京へバッチリ行けそうです!いっときは”勇気ある撤退”なんてワードが去来したりもしましたが、もう大丈夫です!

その分遅れたフェア準備のキャッチアップは結構大変でした。やっと先ほど会場での配付物関係の作成と印刷が終わって、今はちょっとホッとしています。まずは新かわら版(2/10版)。新製品を追加し、修正点を見直してこちらにアップロードいたしましたので是非ご覧いただければ!
正式仕様が固まったSV-300LB(P.5),LM69(P.32),Reference35(P.37)等も掲載させていただきました。これら新製品のホームページアップは3/1(火)から。価格も同日には告知されますので是非ご期待下さい。なお試聴会のデモ曲リストも出来ました。
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サムネイル画像では何が何だか分からないと思いますが、拡大版はこちらに既に上がっていますのでご覧いただければ幸いです。今回はCD/ハイレゾ混成でハイレゾもK2HD,ORTなど高音質モノを多数集めました。或る意味いままでの集大成といえるソングリストになったんじゃないかな…。実際はこの数倍の選曲をしておりますので、試聴会当日は色んな曲を聴いて頂いて私も楽しみたいと思います。

天気予報では週末にかけてやや下り坂のようですが、会場へお越しの皆さんはぜひ暖かくしてお出かけ下さい!明日は搬入の状況等と出来ればと思っています!では!!




by audiokaleidoscope | 2016-02-18 23:07 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


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