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(8/17)エレキット新製品”TU-8600”とカートリッジ大会

今回のMUSIC BIRD収録。一本目(10/10オンエア)ではエレキットから9月末発売の新製品TU-8600(300Bシングル)を取り上げ、その音質と魅力を紹介しています。まずは旧モデルTU-8730とTU-8600の比較試聴。そしてTU-8600とサンバレーSV-S1616D,SV-501SEとの比較試聴という流れ。
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まずTU-8730(写真中央)とTU-8600(左上)との比較では回路的特徴がそのまま音質に反映する形になりました。以前から申し上げている通り”ゲインは音力”…電圧増幅段の利得をしっかりとって出力段をフルスイングすることこそが真空管アンプの魅力を最も表出させる眼目である訳ですが、TU-8600はまさにそのフィロソフィーに副った設計で初段12AX7でゲインを稼ぎ,ドライブ段12AU7(パラ)で強力に300Bをスイングするという、エレキットアンプでは嘗てない”攻めた”設計になっています。

その結果、従来の極めてニュートラルなエレキットサウンドから脱皮。非常にパワフルで音がグッと前に出る音調のアンプになっていることが最大の特徴であり、魅力でしょう。
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TU-8600は真空管レス。これも従来と異なる流れです。そこで最も標準的な300BであるPSVANE 300Bと私どものPrime 300B ver.4, Prime 300B ver.5で聴き較べしてみました。中庸のPSVANEに対し滑らかさと響きを加えるver.4そして明るさと張りを加えたver.5の比較は聴きモノです。

後半はTU-8600とSV-S1616D,SV-501SEの比較試聴。
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ここでは設計というよりもヴォイシングの差が出たような気がします。300Bの最大の魅力といえば豊かな響きと間接音成分。滑らかで聴き疲れのない音色が300B人気の源である訳ですが、サンバレー勢に対してTU-8600は力感を表に出すタイプの音でリファレンスソースに使用したビオラのソロでは音が一本の太い線として感じられるのに対してサンバレーアンプはその線が僅かに細身になり、その中に濃淡を感じる違いが現れました。恐らくこの感じはTU-8600のカップリングコンデンサーの交換でかなり変化することでしょう。そういう意味では出力管の選択、パーツのグレードアップで更に化ける可能性を秘めたアンプであることが想像できる大器であると申し上げて良いでしょう。

価格は108,000円(税別)ということで私どもでの販売形態は未定ですが、基本的にメーカー仕様そのままと球つきのSVバージョンの2種類を展開することになるのではないかと思います。10/8~9の真空管オーディオフェアでもTU-8600の音を聴いて頂く予定で、是非ご期待頂きたいと思います。この限定生産品によってエレキットアンプの音の評価が大きく変わっていくことは間違いない…そう感じた一本目の収録でした。

二本目(10/27オンエア)はディスクユニオン JAZZ Tokyo店長 生島昇さんをお迎えしてのスペシャル企画。いつもの真空管やアンプの音の違いから少し離れてカートリッジと音源の深い関係をジャズとアナログ再生のオーソリティである生島さんのナビゲートでお送りする2時間になりました。
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ヴィンテージから現行品まで数々のカートリッジとそのカートリッジにベストマッチの音源を生島さんがセレクト。それを聴かせて頂いて私とレギュラーゲストのTさんが嘆息を漏らす…図らずもそういう流れになりました。自宅でマッキンMC-275でパラゴンを鳴らす生島さんに敬意を表してこの回のリファレンスアンプはSV-P1616D/KT150仕様。
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SHURE V15 type3/4, GEバリレラ, Goldring 1042, オーディオテクニカ530EN/540ML等のMM/VM勢に加えてデノンDL⁻110(MC)も加え、さながらレコードコンサートのような2時間になりました。私が最も心震えたのがGEバリレラ(MONO)。
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ここでかけたレッドガーランドBirk's Worksの何という熱気,厚み,そしてMONO盤ならではの前後感…アナログでしか味わえない桃源郷に完全にKOされた感じです。更に印象的だったのがテディキングのMONO盤をSV-P1616DとSV-501SEで鳴らし分けた時の差。日ごろ多極管PP一辺倒の生島さんも”300Bで聴く女性ヴォーカルは絶品”と歓喜の声を挙げておられました。

オーディオマニアはMCの方が高級で音も良い…と思っておられる方も多い筈。実際私も常用カートリッジの殆どがMCです。しかし今回の収録を通じてMMならでは良さ、全体のまとめ上げ方の上手さ、そしてステージ全体に光を当てるのでなくソリストだったりヴォーカリストにポッとスポットを当てるような表現力の高さに舌を巻き、自らの考えを改める結果にもなった2時間でした。

この感じをもっと多くの方に伝えたい…そう思いましたので真空管オーディオフェア二日目(10/9)午後、生島さんのレコードコンサートをフェア会場でやりたい!とオファしたところご快諾を頂きました。是非続きは会場で皆で楽しみましょう!



by audiokaleidoscope | 2017-08-18 08:59 | オーディオ | Comments(0)

(7/27_2) KR2A3/300Bの音とは?…不思議な逆転現象

2本目(9/29オンエア)はレギュラー企画でTさんと私の二人で収録。
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2A3と300Bを無調整で差し替え可能な真空管プリメインとしてたくさんの方に使って頂いているJB-320LMSV-2300LMが登場。目的は現行の定番球といっても良いGoldenDragon2A3premiumPrime300Bver.4をベースとしていま密かに注目を集めているKR(チェコ)の高級2A3/300Bを聴き較べてみよう…それもシングル/PPで一気に総まくりテストして評価しよう、というテーマです。

KR真空管は高価格ながら家内制手工業的な丁寧なモノづくりで定評あるところですが、少し注意が必要なのは例えば211/845であれば通常の10V/3.25Aに対して10V/1Aだったり300BXLSのように通常5V/1.2Aであるべきところ5V/1.8Aだったりとフィラメント定格が独自仕様となっているものが散見され、いわゆる通常の211/845アンプや300Bアンプでは使えない(改造が必要な)球が存在することです。今回はそんなKR球から一般的な2A3/300Bと同定格なもの(そのまま差し替え可能な球)を選んで音質比較することにしました。

ずっと聴き慣れているGoldenDragon2A3やPrime300Bに対してKRがどんな音を聴かせるのか、私も非常に興味を持っておりましたが、たいへん面白い結果が出たことを先ずは報告しておきます。個々の音色についてはオンエアでその機微をご確認いただくのが一番ですが、特筆すべきは一般に「シングルは音色(ねいろ)」,「PPは響き」という言われることとは反対の傾向、すなわちシングルではクリーミーな円やかさ、逆にPPではトランジェント(音の立ち上がり)の良さと低域の締りが出たからです。これは長い私の真空管との戯れの中でも殆ど経験がないことでした。
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KR2A3。シングルにおける音の溶け合い方の美しさが際立つ表現。

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KR300B。大型化されたプレートに合わせて根本が太くなった存在感が際立ちます。私たちが聴き慣れている300Bよりも高精細な表現。
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今回最も注目していたKR300BBalloon。プレートはKR300Bとおそらく同一ですがサポートロッドが4本に増えてリジッドな構造になっています。300Bにしては異例に透明感のある輝かしい音でした。

合計11通りの音を出して比較した訳ですが、KRではどのパターンにおいてもPPの方がシングルよりも音が締まるという逆転現象に対して私もTさんも或る意味首を傾げつつ、球のスペックを見て合点がいった気がします。

KR球は独自の定格を持つ(ものが多い)ことは上記した通りですが、今回取り上げた三種類の直熱三極管は全てプレート損失(車のエンジンでいえば排気量)が全て通常球よりも10~20%程度上がっています。2A3であれば通常15Wに対してKRは20W。300Bであれば通常40Wに対して50W。驚くべきは300Bで何と最大プレート電圧550V,最大プレート電流120mA(!!)という凄さ。845ですら100mAな訳ですから如何にKR300Bがハイレギュレーションであるか分かります。

恐らくは通常設計のPPではKRの最も”美味しいところ”に届いてない…これが私の推論です。結果三極管ならではの解れや厚みがPPでは今一つ来なかった、ということかもしれません。一方シングルではそれぞれの球の良さが出て大変魅力ある存在であることも確認した次第です。裏を返せば”もっと低域を締めたい、更にパワーを出したい”という方には従来の2A3や300Bとは隔絶したパフォーマンスが期待できる訳で、ここがKRの使いこなしの要諦であろうと感じた次第です。

最近のトレンドの一つである「上位互換」球の流れ。KT150のように極めて短期間でスターダムに上った球もあります。2A3シングルで5W,300Bシングルで10数W…これがいつの日か常識になる日がひょっとしたら来るのかもしれませんね。”ところ変われば品変わる”…チェコの音を堪能できる2時間です。



by audiokaleidoscope | 2017-07-29 05:32 | オーディオ | Comments(0)

(7/27_1)懐疑派の陥落

今回のMUSIC BIRDは9月後半オンエア分の収録(2本録り)。まずは一本目。

告知によれば

「今回はケーブルに対して懐疑的な2人(大橋・高山)が「ケーブルで音が変わる派」と対決。「音が変わる派」代表はオーディオ実験工房でおなじみ、みじんこ荒川さん。みじんこさんが電源ケーブル、ラインケーブル、スピーカーケーブルなど各種ケーブルを持ち込んで音の変化を検証します。ケーブルで真空管アンプの音はどう変わるのか?写真家でベース弾き、オーディオファンで真空管アンプも使用している平間至さんも「変わる派」スペシャル・ゲストで参加。

ということですが、アンプ設計の立場から言えば能動系=アンプの音の変化の方が受動系=ケーブルの変化よりも大きいに決まってる!という刷り込みもあって、今まであまり(というよりも半ば意図的に)ケーブルについては意識しないようにしてきた部分が正直ありました。その一方でオーディオ実験工房のオンエアを聴いたり、今回のスペシャルゲスト平間さんの家や写真館でケーブルによる音のチューニングの様子を見させていただいているうちに”これはひょっとしてひょっとするんじゃないか!?”と思い始めたこの半年ほど。そこで荒川さんと平間さんにオンエアでリスナーの皆さんと一緒にケーブルによる音の変化を共有してみませんか?と提案させていただき、今回の収録が実現しました。

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増幅系は192PRO,192A/D,S1616D/KT150で統一。全ての比較においてゲイン等一切触わない状態で収録しました。

実は収録前日に搬入と前段取りをした後に食事でもと思い、局の近くの中華によったら偶然にもレギュラー収録を終えた荒川さんと炭山さんと遭遇!やあやあ!明日よろしくお願いします!!とお話していたら実験工房のゲストでいらっしゃっていたメーカー「光城精工」のTさんが同席されていて、オーディオ用電源タップをお持ちと伺い、初対面でしたがその場で出演オファ。収録ではまず通常のOAタップとの比較からスタートします。この比較の音の違いは私にとっても鮮烈なもので、オンエアを聴いて頂ければおそらく10人中10人がその音の明白な違いを認識頂けるほどの差。正直私が一番痺れた…かもしれませんが。
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この状態をデフォルトとし、以降はオヤイデ電気の電源ケーブル(パワーアンプに装着),ラインケーブル(プリ/パワー間で装着),スピーカーケーブル(パワーアンプ/ダミーロード間に装着)して比較試聴していくと、受動系と言えないほどの音の個性が明白に現れて懐疑派代表の大橋/高山陣営もタジタジ。電気的,測定的には説明が出来ない伝送系素材と構造による音の変化をも人間の聴覚は認識できることに改めて驚きと感動を覚えました。特に電源プラグのブレードのメッキ無/有りで音質が変わるなんて今までは”ホントかなあ~?”というのが正直なところでしたが、これもオンエアを聴いて頂ければ必ずや分かっていただける筈。たった2時間で懐疑派は白旗を挙げて陥落する結果になったと申し上げておきましょう。

最後の方で平間さんが仰っていたこと。”ケーブルで音を作るというよりも環境によって発生する様々な要因をケーブルで補うんです”…蓋し名言!真空管アンプの魅力をより引き立たせる為の重要なツールであることを教えて頂くことが出来た、個人的にも非常に有意義なひと時でした。




by audiokaleidoscope | 2017-07-29 03:23 | オーディオ | Comments(0)

(7/13)ハイエンド管球ブランドにみた共通点

今回の収録は私にとっても多くのオーディオファンにとっても特別な意味を持つことになるでしょう。

9/1オンエアの「ハイエンド真空管アンプブランドを聴く(フェーズメーション/オーディオノート)」。カタログや雑誌のレビューで見る(読む)ことは出来てもその音を聴く機会は稀。それが自宅に居ながら、自分のスピーカーで機器の音を体験出来、更には機器の開発者自身が語る音作りやポリシー、また製品の特長や強みなどを理解できるチャンスは今まで、そしてこれからもまずあり得ないからです。私自身にとってもこれほどエキサイティングなことはありませんでした。

スタジオ標準装備のSV-192PRO,SV-192A/Dは一旦撤収し、今回はカートリッジからパワーアンプまで全てゲストメーカー一色の音に染め上げてその”生音”をお届けします。
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フェーズメーション斎藤部長

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オーディオノート芦澤社長、マーケティング担当堀部さん


前半はフェーズメーション。
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カートリッジはPP-2000。フォノEQはEA-1000

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プリはCA-1000

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パワーはMA-2000(300Bパラシングル)。


フォノからパワーまで全てモノラル(×2)構成。更にフォノ,プリは電源別筐体という徹底ぶり。フルセットで約700万。増幅系すべての設計に携われる斎藤さんのポリシーは明快。直熱三極管がベスト。NFBは一切かけない。音のトランジェント(立ち上がり)と鮮度と音場こそが命。

そしてその言葉通り極めてリニアリティの高い音。極めてフラットレスポンスでありながら特に高域の情報量とスピード感は今まで体験したほどのない鮮烈さで、これはもう半導体だ真空管だの議論を全く超越したスーパープレゼンスというべき表現。何曲か聴かせて頂いてフェーズメーションサウンドの鍵を握っているのはCA-1000(プリ)ではないかと思いつつ、この尋常ではないSN比の高さを以てこの価格を妥当だというフェーズメーションファンが多数いらっしゃることが大いに納得できる結果となりました。日本刀でスパッと切ったような切れ味と広大な音場が極めて強い印象をとして残っています。

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後半はオーディオノート。

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カートリッジはIO-M。昇圧トランスはSFz。フォノEQはGE-1

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プリメイン Overture PM-2(EL34 ULプリメイン)。
機器間の接続はLS-41を使用。


オーディオノートの製品はまず市場で見ることがない幻のブランド。ケーブルは勿論、カートリッジからアンプの内部配線材、そして出力トランスの巻き線まで純銀の線材を使用。カップリングコンデンサーにまで銀箔を使用し、それらを全て内製(手作業)で一つ一つ作りあげる、まさに工芸品的モノづくりこそがオーディオノートのオーディオノートたる所以。最もシンプルなこの組み合わせで500数十万。

銀の音…それは今まではイマジネーションの世界。極めて繊細で、でも細身の音…そんな先入観がなかったといえば嘘になります。しかしその出音は意外なほどナチュラル。芦澤さんによれば目指すは”自然”で”響きの美しさ”があり”静かな音”。Overtureから紡ぎ出される音はEL34ppとは思えないほど弱音のニュアンスに富んだ静謐さが極めて印象的です。

Overtureがデビューする迄は全て直熱三極管を使ってきたオーディオノート社がEL34を使って三極管に迫るサウンドを目指した力作です。僅かにNFBを掛けることで音に落ち着きが出て活き活きとした感覚を損なわず安定性を確保したということでした。

続いて登場したのはセパレートシステム。

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プリはG-70。パワーはSOUGA(2A3パラシングル)。

オーディオノート社内では”プリティセット”と呼ばれるそうで、最上機種KAGURAの価格を以てすればプリ+パワーで約600万はプリティな価格と言えるかもしれませんが、その真意は音にあるとのこと。まずリファレンス曲を聴かせて頂いて私も膝を打ちました。


なんとチャーミングで豊かな響き!自然な倍音そして余韻、空気感…聴く側を寛ぎに導く音の魔法。芦澤さんによれば”側にいて欲しい彼女のような存在”なアンプになったとのこと。横で聴いておられたTさんも”これは素晴らしい。三極管の極致”と喜んでいらっしゃいました。因みに高級機で211を専ら採用するのは、そのリニアリティの高さと竹を割ったような鮮度感が欲しいからだそうで、こんどTさんと一緒に会社にお邪魔させて頂いて試聴させて頂こうという話になりました。スピーカーは現代ハイエンドが主流で、多くのオーディオノートユーザーがいわゆる真空管アンプでは鳴らし難いものを使い楽々ドライブしておられるとのこと。その制動力の高さも大きな魅力だろうと思います。

今回日ごろ滅多に聴くことが出来ない超高級セットで音を聴かせて頂いた訳で、フェーズメーションとオーディオノートの音はかなり傾向の異なる音でしたが、両社の音に共通するのは音の静けさ。”極めればSNに至る”というのが私にとっての今回の最大の収穫だったかもしれません。開発者自身の主張も併せて体験できた今回の収録で私にとっても忘れられない体験になりました。斎藤さん、芦澤さん、堀部さん、本当に有難うございました!




by audiokaleidoscope | 2017-07-15 03:52 | オーディオ | Comments(0)

(7/12_2)MUSIC BIRDから国立劇場へ

今日から三日間東京。収録だったりお客さまサポートだったりその他諸々の案件をこなすタイトなスケジュールですが、今日はまず明日の収録のための機材準備から…。

明日の収録は今までと少し流れが違って今から早くもテンション高め。一本目はレギュラー物でゲストTさんと「ハイグレードアンプ特集」。私どもの製品の中で高価格帯でありながら人気モデルに育てて頂いた3機種(SV-8800SE/KT150,SV-91B/PSVANE WE,SV-284D)を同じ曲で聴き較べながらその個性を徹底研究しようという内容。いまのキット屋ラインナップのなかで最も自分がシンパシーを感じるSV-91B∔SV-284D(ブースターモード)の音も時間があれば聴いて頂きたいなと思っています。

明日のハイライトは何といっても二本目。巷間よく聞く”ハイエンドオーディオ”という言葉。90年代後半以降急激に高級化,高額化の一途を辿ったオーディオ。今や単品で100万,200万は当たり前。中には1000万を楽々超えるようなモデルがリリースされても驚かなくなった昨今。その一方で価格と品質(音質)がどこまでバランスしているのか…やはりウン百万の装置は10万,20万とは全く別モノなのか…そう訝る向きもあるという方もいらっしゃるかもしれません。

実は私もそんな一人。雑誌のカラー記事で麗々しいビジュアルを見ることはあっても実際じっくり聴き込んだ経験は殆どありません。そこで我が国を代表するハイエンド管球ブランド”フェーズメーション”さんと”オーディオノート”さんに無理を承知で「番組でその音を聴かせていただくことはできないでしょうか?」…とお願いしたところ、幸い良いお返事を頂くことが出来たのです。憧れのブランドの音を放送を通じて自分のスピーカーで聴けるなんてこと、今まで誰が予想したでしょうか?私自身もこういう形で収録に参加頂けるとは正直思っていませんでした。MUSIC BIRDでしか実現しない究極のメディアミックスと言えるかもしれません。早く音が聴いてみたい…もっと言えばその音を聴いて心底ノックアウトされたい…今はそんな気持ちでいっぱいです。
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そんな訳で明日の収録はいつものスタジオより少し広め。きっとゴージャズな一日になることでしょう!

搬入が終わって東京FMとなりの国立劇場へ。
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皆さんは長唄ってご存じでしょうか。唄と三味線,お囃子で構成される日本の伝統芸能の一つで動画サイトでもその素晴らしさを疑似体験することが出来ますが、大学の同級生のお父様が家元で本人も師範(但しそれを知ったのは卒業後25年近く経ってから)というご縁から今日伺った訳です。数年前に名古屋で彼女の舞台を見てとても感動し今回はちょうどタイミングが合ったので二度目のお席にお邪魔しました。

こうやって遺され、伝えられていく文化の奥深さと力強さにしばし陶然と…。楽器の上げ下げ、扇子の上げ下ろしなど一つ一つの所作の美しさを見ていると今の日本人がどこかに忘れてきた何かを思い出させてくれるようです。

清々しい気持ちで今から明日の進行と選曲を考えます。真空管アンプが長唄のように次の時代に受け継がれることを願いつつ…。



by audiokaleidoscope | 2017-07-12 20:28 | オーディオ | Comments(0)

(7/12_1)トライオード vs サンバレー

諸事情にて更新に間が空いてしまいましたが、無事戦線復帰しました!

今日は久しぶりのyoutubeアップです。直近のアップが「同じタマで一本勝負!①(Elekit+ADVANCE vs Sunvalley) 」(2/3オンエア)でしたので、今回はその続編「同じタマで一本勝負!②(Triode vs Sunvalley) 」(2/17オンエア)を追加アップ。
真空管アンプ界のトップランナーであるトライオードのアンプに対してサンバレーアンプはどこまで健闘できたのか?…是非ご自身の耳で判断いただければ幸いです!31:00前後の八木Dの伝説の超絶ツッコミ発言にも要注目ですよ!!

by audiokaleidoscope | 2017-07-12 07:29 | オーディオ | Comments(0)

(6/22)小型,中型真空管アンプの魅力 & ターンテーブル2つのサンプルを聴く

MUSIC BIRD二本録り。一本目は7/21オンエアの「小型,中型真空管アンプの魅力に迫る」というテーマ。
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左からTEC-AMP 10B,TU-8150,SV-9T SE,SV-23D/6C6。いつも2台しか載らないテーブルに余裕で4台が並んでます。
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まずはTEC AMP 10B。132(幅)×96(奥行)×100(高さ)mm(真空管及び突起部含まず)というコンパクトさ。球はEi ElitesのECL805E(6GV8)です。Eiは旧テレフンケンの工場設備をユーゴスラビアに移設して稼働していた工場。操業を停止して何年にもなりセミヴィンテージ扱いされつつある状況です。出力は2.5W/chですが一聴して高域の伸びと明るさが際立つ爽快な音が印象的でした。

TU-8150は6AQ5シングル。6V6のMT管バージョンといっても良い球で、その昔五球スーパーラジオの低周波出力管として多用された極めてポピュラーな球です。製品に付属しているのは高信頼版のGE 6005W。TEC-AMPとの音色の差異は中域の解れ感に現れました。よりタマらしい寛いだ表現になったという感じです。

そしてTU-8150の最大の特徴は極めて簡単に出力管を6V6に交換できるところ。6V6はUS8ピンソケットですのでMT9ピンの6AQ5との差し替えは基本的に無理なのですが、そこはエレキット!出力管ソケットをユニット化して2本のネジだけでリプレイス可能にしたところが画期的です。その特徴を最大限に生かすべくJJ 6V6Sを標準装備(6AQ5もついて2種類の聴き較べができる)別注モデルがTU-8150SVです(参考記事はこちら)。せっかくの機会ですのでSV仕様の音も聴いていただくことにしました。
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シャーシサイズに比して出力管の存在感が少々寂しい感じの6AQ5仕様でしたが、6V6に替えるとグッとオーラが増す感じ…イッパシの真空管アンプの顔になりました。書き忘れましたが試聴はUL接続で行いました。6V6仕様にすることで音質…というよりアンプのグレードそのものが2ランクほどアップします。コスト対策としての6AQ5標準アンプにはなっていますが、このアンプは明らかに6V6においてその真価を発揮すると申し上げて良いでしょう。番組最後にゲストのTさんが印象に残ったアンプとしてTU-8150SVを挙げておられましたが、私も全く同感の好表現でした。
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後半戦は超小型プッシュプルとして10数年に亘り人気モデルとして一線を走り続けるSV-9T SEと2011年デビューのベストセラーモデルSV-23D。

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出力管は松下 6GW8で試聴。デビュー当時の「小さな巨人」というニックネームの通り、低能率の鳴らし難い小型ブックシェルフなどを楽々と制動するドライブ力の高さは今も健在で、プッシュプルアンプでしか聴けない厚みと倍音がこのサイズ、この価格で楽しめるところが9Tの最大の魅力です。
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そしてMUSIC BIRDでは恐らく初登場のSV-23D。今回は初段6C6バージョンで試聴。出力管はキット標準装備のRCA 807(1940年代)。ボンネットを外して写真を撮ると…このアンプが今の1616シリーズに繋がるモデルであったことが改めて分かります。本格的な手配線キットでありながら廉価で音質的にも徹底的にこだわったMADE IN JAPAN。サイズ的には16シリーズよりさらに2回りほどコンパクトですが音は本格派です。
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これが内部配線。これぞ原点!半世紀以上前から何も変わっていない真空管アンプの定番的スタイル。まるでエジプトのヒエログリフ(hieroglyph)を観るようですね。Tさんが23Dで使っていらっしゃるWE350Aも登場し、今回の中小型アンプ特集に華を添えてくれました。廉価=低品質ではないことをしっかりプレゼンできた収録になったと思います。

二本目は8/4オンエアの「ターンテーブル2つのサンプルを聴く」というテーマ。先日のアナログオーディオフェアのデモの完全再現版という感じでリファレンスソースもカートリッジも同じにしてA/B比較を行っています。
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前半はDENON103で4枚のLPを使用しサンプルA(上)→サンプルB(下)の順で比較試聴。それぞれの仕様はフェア会場で配付させて頂いたアンケート用紙を参照してください。違うのはターンテーブル本体だけで、その他の全ての環境は同一であるにも関わらず歴然とした音の違いにTさんも驚いておられる様子でした。Aは音像的なパワフルさ、Bは音場的な繊細さ。前にも書いたかもしれませんが不思議なのは聴感上の音量がBの方が1dB~1.5dBほど低いこと。これはオンエアを聴いていただいてもはっきり判る筈。Bの方がスピーカーの両側に展開する音場のステージが広いので積分的には同じエネルギーということかもしれませんが、改めて聴いても何とも不思議なことです。

後半はカートリッジをOrtofonSPU#1にチェンジ。オルトフォン=クラシック向きと考えている皆さんには是非オンエアを聴いて頂きたいと思います。カートリッジ本体重量30g,針圧4gの重量級カートリッジから極めてワイドレンジで情報量の多い再生をオンエアでも楽しめる筈。きっと考えを改めて頂けると思います。オルトフォンでもBの方が空間的表現においては優位で、女性ヴォーカルの間接音的ニュアンスや弦の倍音感は格別です。Aは音がグッと前に出る感じでパワー感溢れる描き出しです。ベルトドライブ,ユニバーサルアームという共通仕様の先にこれだけの差異(アナログの奥深さ)があることをリスナーの皆さんに知っていただく意味でも今回のオンエアは重要な意味を持つでしょう。
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2時間の収録が終わって”いやあ、今回の収録は楽しかったね!”と二人で振り返ることが出来たのは何より幸せなことでした。Tさんが”こりゃ、どっちが良いなんて言えないよね。両方良いもん”…っていたのがとても印象的でした。




by audiokaleidoscope | 2017-06-24 06:50 | オーディオ | Comments(0)

(5/25)”遺す”使命

MUSIC BIRD二日目は「真空管・オーディオ大放談二本録り。
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一本目(6/23OA)は昨日の反対で清原さんをゲストお迎えして「逸品館 清原さんが選ぶナンバーワン真空管アンプはこれだ!」というテーマで三極管/多極管/送信管/シングル/プッシュの計4類型5機種を聴いていただきそれぞれの感想を伺いました。日ごろ真空管アンプというカテゴリーの中でモノを考えがちな私たちと違い、半導体アンプ,デジタルアンプ,真空管アンプを全俯瞰的に見た時の真空管アンプの在り様という視点から非常に興味深い意見が飛び出して思わず唸らさせる一幕も。かくして清原さんがナンバーワンに選ばれたのはSV-S1628D/211仕様はどんな音だったのか…真空管アンプファンならずとも必聴です。
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二本目(7/7OA)はいつものTさんをお招きして久々の真空管プリ比較試聴。まずはプリなしの音を聴いてからSV-722(C22),SV-192A/D,SV-300LB,SV-310と価格順に試聴。”プリなんていらないでしょ?”という方には今いちどこちらを読んでいただきたいと思いますが、良質なプリを加えることでローレベルの情報量や表現力,ニュアンスが増し、音楽を聴く歓びが拡がっていく楽しさを感じて頂ける二時間になったのではと思います。

特に後半のSV-300LB,SV-310はちょっと世界が違う音。トランス出力ならではの表現力にTさんも私も改めて納得!という音だったように思います。この二機種はオマケでTさんのヴィンテージ球バージョンの音も収録していますので皆さんもどう違うのか、ご自身の耳で確認してみてください。

今回二日間、3本の収録を通して強く感じたことがありました。それは単にビジネスという観点でなく、私は真空管アンプを少し大袈裟ですが一つの”文化”として遺すことが自分のミッションなんだと思っている事に改めて気づいたと言い換えてもいいかもしれません。

今回の上京前日、あるメーカーの社長さんと電話で話していた時のことです。真空管機器専業メーカーとして20年近いお付き合いのある会社ですが。”これから何を作ります?”と伺った時に”いやもうね、CDプレーヤーを買う人いないでしょ?D/AコンバータにはUSBだけついてりゃ良いんですよ。同軸も光も必要ないし、パワーアンプももういいんじゃないですか。ヘッドフォンアンプですよ。ウチの倅もスピーカーで音楽なんて聴いてないしね。ヘッドフォンで5万円ぐらいのものが売れるんならヘッドフォンアンプも5万ぐらいまでは大丈夫じゃないんですか…”とお話されているのを聞いて唖然としたというか非常に寂しいなと感じました。

ビジネス的に売れるもの(市場があるところ)へ向かうのは間違っていないし、ビジネスとしては当然であるともいえるでしょう。一方でみんなが売れるものだけを見てそれだけを創っていたのでは音楽を聴くオーディオという奥深い文化が歪(いびつ)なものになってしまう。私は売れる、売れないよりも、真空管アンプで音楽を聴く歓びと真空管アンプそのものの音の気持ちよさを絶対に残す(遺す)べきと思っているからこの仕事をしてるのかも…ふとそんな風に気づいた気がします。

売れる、売れないよりも大切なこと、それは利益や効率という概念から程遠いものであることは何より自分が一番分かっています。でも(だからこそ)、次の世代の方にオーディオの楽しさと真空管アンプの魅力を伝えたい、それは自分の最大の目標なのかも…と感じた今回の収録でした。





by audiokaleidoscope | 2017-05-27 07:46 | オーディオ | Comments(0)

(5/13))はじめての真空管アンプ選び(実況編)

この週末はOTOTEN2017での公開収録2本録り。やってきたのは有楽町の東京国際フォーラムです。
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勝手知ったる秋葉のイベントとはだいぶ雰囲気が異なるこの感じ。エントランスからしてこの規模です。例年2万人くらいの来場者があるとのこと。国内・海外の主要オーディオブランドが一同に会するビッグなイベントです。
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国際フォーラムの4階から7階までを借り切って開催されるOTOTENですがMUSIC BIRDブースは個室でなく7階のオープンスペース。事前のお話では音響的にかなり厳しいかも?…ということでしたが、搬入時に色々とセッティングを工夫して納得できるレベルにまで追い込むことが出来ました。
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今回のテーマは「はじめての真空管アンプ選び(実況編)」。オンエアを聴いて下さっている方に対しては実際の製品を見て、実際の音を聴いていただくことを目的とし、初めての方には真空管アンプの四類型(多極管シングル,三極管シングル,多極管PP,三極管PP)の違いを感じていただくことを目指しました。

この手のオーディオイベントでよくある"爆音系 音のびっくり箱"的デモでなく、日頃家で聴く音量に近いヴォリュームで、常識的な価格で楽しめる"リアルオーディオ"の魅力の一端がお伝え出来ればと考えて臨んだ公開収録でありました。
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今回時間が1時間と通常オンエアの半分しかなかったので、ホンの触りの部分しかお伝え出来なかったかもしれませんが、それでも聴いて下さった方からは「随分アンプによって音が違うものだということが分かりました」というご感想や「こんな場所でシングルが実用になるのか…と思ってたけど全く問題ありませんでしたね」というお話を頂けて、ちょっとホッとしているところです。

半導体アンプの時代になって約40年。その歴史は特性競争の歴史でもありました。その結果、電気的特性を向上させることに腐心する余り、悪いところを押さえ込むことが優先され、よいところまで抑え込まれてしまって。次第にオーディオが外見と価格のダイナミックレンジは拡がったものの、その個性や楽器的魅力が次第に損なわれてきた側面もあったのはないかと思います。世の中に完璧なものは一つもない…悪いところを減点法で抑えるのではなく、良いところを使う我々自信が引き出す…その真空管アンプの楽しさの一端がお伝えできたのであれば、これ以上の歓びはありません。
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ゲストのTさんにはユーザー代表として今回も色々なお話をして下さいました。Tさんがいると1+1=3になる…そんな感じ。いつも真空管アンプを使う皆さんと共にありたいという、その気持ちを今回の公開収録でも感じて頂けたら嬉しいなあと思っています。

明日の公開収録は"アニソンHi"のゲスト。大家野村ケンジさんからオーディオ屋の立場でアニソンの魅力を引き出すことが出来たらなあ、と思っています。テーマは「水樹奈々を語る」…サテどうなりますことやら(笑)。実に楽しみです!



by audiokaleidoscope | 2017-05-14 05:55 | オーディオ | Comments(0)

(4/14_2)ハイレゾ リファレンス チェック ディスクの驚愕

収録二本目は特別編。日本音楽スタジオ協会会長そしてMIXER'S LAB顧問 高田英男さんをスペシャルゲストにお招きし、レコーディング最前線のお話と最新音源の数々を試聴してみようというテーマです。
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高田さんはわが国のレコーディングエンジニアのレジェンド。なんと業界に入って48年…常に音楽と共にあった人生を走りぬけ、現在も第一線で辣腕を振われつつ後進の指導と業界の発展に寄与されているスーパーマンです。

高田さんが私の番組に登場されるのはこれが三回目。今回は来月ステレオサウンド社から発売予定の"Hi-Res Reference Check Disc"の音源を2時間タップリご紹介していきます。まだ正式告知前ですので多くは書けませんが、本作は、苫米地義久さん(ts),石塚まみ(pf),石川智さん(perc)の三人がスタジオに入って演奏している模様をダイレクト2ch録音。フェーダーを握っているのは高田さんご自身です。

そして驚くべきはSSL(Solid State Logic)のアナログ卓の出力を5系統のDAW(それぞれ別フォーマットで記録)に送って同時に録音している点。つまり現在私たちが聴いているハイレゾ音源の殆どがレコーディングされたあと様々な編集や改変をされた後フォーマット(サンプリングレート,ビット深度)の書き換えされたものであるのに対し、高田さんのプロジェクトでは一切触られていない、言い換えればフォーマットによる音の違いが恐ろしいほどのリアリティを伴って表出していることが最大の特徴でありましょう。

これだけハイレゾ、ハイレゾと言われながらも現在コンピューターさえあれば誰でも簡単にフォーマット変更できる時代。その音の違いは認めながらも"何か違うんじゃないか"と思っておいでの方も少なくないと伺います。このソースはそんな方にこそ聴いて頂きたい…曲が始まる前の三人の声や暗騒音、スタジオの空気の揺らぎなどがフォーマットによってここまで違うか!という事を十分に理解いただけるでしょう。特に高田さんが仰る"スーパーハイレゾ"(384kHz/32bit,11.2MHz/1bit)のリアリズムは凄いとしか申し上げようがありません。今回の収録では同じ音源のフォーマット違いによる印象の差を知るという意味では画期的な企画になったと思います。

ところでこのブログを読んで下さっている皆さん、"サンプリングレートとビット深度のどちらか取れ!"といわれたらどちらを優先されますか?例えば192k/16bitと96k/32bitでダイレクト2ch録音があったとしたらどちらが音的に有利か?…という話です。bps的には前者の方が大きい訳で、言うまでもなくサンプリングレートはアナログ変換後の帯域に効く訳ですし、ビット深度はローレベルの波形再現性に効く訳ですが、業界の方々は異口同音にビット深度の方が大切という点で一致しています。

この画像をご覧下さい。
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いずれも高田さんがお持ちの資料ですが、特にお願いして本ブログの読者の皆さんにもシェアさせていただきます。確かに広帯域化は自然な音質での再生には重要ですし、特にサンプリングレートによる高域端の急峻なハイカットが与える負の影響は大きなものですが、それ以上に可聴帯域内での下方リニアリティ(微小レベルの再現性)は音の質感そのものに作用する点において更に注目されるべきと考えます。

このHi-Res Reference Check Discはユーザーが今まで気づくことの少なかった高音質のキモについても様々な啓示を与える画期的な音源になることでしょう。ハイレゾはどうも…という方にも是非聴いて頂きたい、新世代の音のバイブルの登場です!



by audiokaleidoscope | 2017-04-16 23:22 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


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