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(9/2)久々の開放日

今日は久しぶりの開放日。先月下旬に告知したばかりなので閑古鳥だったらどうしよう?…と一縷の不安もありましたがいつも以上のお客さんでとても楽しい一日になりました。
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まずは朝イチのお客さんと「Voyage」を持って記念撮影。兵庫県加古川市の東播ジャズ倶楽部が発行するジャズ雑誌でフリーパーパーというのが信じられないクオリティです。

開放日はいつもノンテーマ。いらっしゃるお客さんの持ち込みソースだったり機材だったりをネタに皆で自由に意見を言いながら盛り上がる…それが開放日。今日も大いに盛り上がりました。例えば…
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お客さん持ち込みの6V6シングルで鳴らすLM755A in WE指定箱。モノラル再生ならではの味わいが…電源トランスの「山水」が泣かせます。
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このスピーカーは青森から参戦。Tang Bandの4インチ(10㎝)フルレンジでフロントバッフル革張りの自作品。300Bプッシュプルで鳴らすと芳醇な倍音とスケール感が出てとても良かったです。
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そして最近急激にプレゼンスが上がってきているカセットデッキが登場。アイワの高級機でオーバーホール済ということもあっていい音で鳴っていました。カセットの音を聴いているとデジタル特有のヒリヒリした高域の痛い倍音が全くなく、寛いで音楽そのものに浸れる楽しさがあることに改めて気づかされます。今更…を超えてこれから確実に「来る」一つのトレンドと言えるでしょう。
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こんな一幕も。SV-2(2007)販売当時に非常に流行った初段管のグレードアップの再現。2007をお持ちのIさんに6SN7系の最高峰RCA5692とMullard CV181の聴き較べて頂きました。写真は初段CV181,ドライブWE300B(1988)の組み合わせ。緻密で繊細なRCA5692に対してゆったりと厚みの出るCV181にIさんはノックアウト。いま市場で殆ど見かけなくなった希少なタマですが「この音を聴いたらもう戻れない」と仰って即お嫁入り決定になりました。こういう裏メニューも開放日ならではの面白さ。そのほかSV-S1628Dの211/845比較…女性ヴォーカルには211がいいね!というのが今日の皆さんの判定結果だったようです。

色々なお話をしながら気がつくと皆が仲良くなって、近々近場のカフェへJBLパラゴンを聴きに行こう!という話が急きょ決まったりりして、やっぱり同じ趣味の仲間はいいなあ!と思った一日でした。次回は10/28(土)を予定しています。「敷居が高い」とか「常連の集まりじゃ…」と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、全くそんな事はありません。オーディオを通じて音楽をいい音で聴く歓びを共有し、仲間を増やす…それがキット屋流開放日の流儀です。



by audiokaleidoscope | 2017-09-03 01:53 | オーディオ | Comments(0)

(8/21)夏休みレポートと久々のショールーム開放日!

今日から全員そろっての業務再開。考えてみると西や東にこれだけ動いたお休みは久しぶりだったと思います。色々と大変ではありましたが無事終わったなあ、と。残念だったのが自分のモノづくりが殆ど進まなかったことで、組みたいアンプのパーツが3台分も家で待っているので、何とか時間を見つけて早く仕掛かりたいものです。

キットを購入いただいた皆さんからはこのお休みの成果をメールや電話でたくさん頂戴しています。初めてのキット製作で苦労するかと思ったけど意外とスンナリ行ったという方もおられれば、原因不明のノイズに悩まされて散々探した挙句アース配線を一つ忘れてることに気づいたとか、バイアス調整の方法がイマイチわからん!とか何百キロも離れた仲間と一緒にアンプを覗いているようなイリュージョンを味わった日々でありました。

そんな中でMさんから届いた一枚の写真。SV-P1616D/多極管仕様をベースにモディファイされている実例です。
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ざっと着手部分を伺うと…

【シャーシ】

信号伝送系と電圧増幅系シャーシ部に銅箔追加(非磁性化対策)。電圧増幅段が乗っている部分は表と裏全て銅箔で包み込んでみました

【信号伝送】

高性能Audioケーブルで配線(6N系で伝送方向指定ケーブル)

【入力信号処理】

470kシャント抵抗はAudio用リケノーム品に変更。入力抵抗は2.2kに変更の上、金属抵抗(誤差1%品)に変更

【Power段の結合】

0.47μ品のAudio品に変更(耐圧650V)

【カソード抵抗のシャント用コンデンサ】

今回はメタルクラットの代わりに高域改善用フィルム系コンデンサを並列挿入

【電圧増幅段のデカップ処理】

マロリー社製電解コンデンサ50μFを追加

【GNDラインの引き回し】

6N銅+金メッキ+絶縁スリーブ品の単線で処理。SP端子からのリターン線は6N線材を使用

【ヒータ配線系】

電圧増幅段のヒータ配線は非磁性化処理を施し、電力増幅段のヒータ配線は要所に非磁性化処理してシャーシに固定

【シャーシGND】

シャーシGNDポイントの位置を変更してみました。GND点の塗装は剝して菊ワッシャーを介して1点GND処理しました。電源ケーブルのGND端子も、当該GND点に配線してあります。非磁性化処理した銅箔フィルムはシャーシ本体と電気的には多点で接続されております。

【電源トランスの固定】

トランスとシャーシの間に干渉材を挿入し、シャーシ側は銅箔を追加

【出力トランスの固定】

トランスとシャーシの間に銅箔を追加。銅コアーリング材を追加。防振材を内部に追加


…という内容で車でいえばフルチューンに近い改変がなされているようです。フルチューンとはいっても車でエンジンだけチューンナップしても足回りがついてこなければ何の意味もないように、アンプもすべては極めて微妙なバランスの上に成立した適切なヴォイシングあってのもの。Mさんのように基本を押さえながら経験に裏付けられた様々な施策はなかなか出来ることではありません。キットというのは一つの素材であって皆さんそれぞれの「オレ流」を存分に発揮されるのも趣味ならでは。パーツを替えないまでも何年か前の自分の配線を見て、「よし!もう一度やり直してもっと美しく仕上げるぞ!」というのも立派なグレードアップであろうと思います。自分で責任が負えるというのが大前提ですからね。こういうガッツある仲間もいるんだ!という一つの事例としてご紹介させていただきました。たいへん光栄なことです。

ところで久しぶりのショールーム開放日を9/2(土)10時~17時に行うことになりました。たくさんの方から「次はいつ?」とお問い合わせをいただきながら殆ど土日なく動いていた数か月間でした。少し涼しくなって時期的にも良いタイミングですので一日多くの皆さんと交流させて頂きたいと思います。

いつものように道場破り大歓迎!キットの鳴き較べや自作機器の持ち込みも大いに楽しみです。ネタは皆さん次第!楽しくやりましょう!お待ちしています!!



by audiokaleidoscope | 2017-08-21 14:09 | オーディオ | Comments(0)

(12/24)今年最後の開放日&ジャズピアニストが選ぶナンバーワン出力管はこれだ!

イブの開放日・・・果たしてお客さんはいらっしゃるのか?と思いつつスケジュール的にここしか無理だったので決めた今日。幸いいつもの仲間に加え初参加の方もお迎えし、いつも以上に賑やかな一日に。この開放日はお客さんが主役。ソースも機器も内容も来られる方が決めて、私はその内容に従って音を出す係。あとは言葉のキャッチボールをしながら如何に真空管アンプで音楽を聴くことが楽しいかをシェアして何か次に繋がればいいな・・・と思っている訳ですが、今日も様々なボールが飛んできました。
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TEACの真空管プリ(?)・・・というかレコーデイング用のコンソールと思しき代物をSさんが持ってこられました。仕様も分からずオーバーホール前ということで通電はしませんでしたが、一旦全部分解して基板洗浄,接点類のクリーニング,コンデンサーの交換,球のチェックをすればきっと復活するでしょう。いつかここで鳴らす日を楽しみにしたいと思います。
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ついでSV-192A/Dのチェック。試聴のお相手をしながらの作業は少々大変でしたがフォノ段の球が一本やや不安定であることが分かったので交換してノイズが取れスッキリ。あとはアンプの電源を入れると直ぐにFUSEが飛ぶという件で持ち込みもありましたが、多分整流管でしょう・・・ということで交換したらすっかり直ったり。半導体マルチをやっておられる方からのご相談もありましたが、自身の過去のマルチ失敗談も交えて色々とお話できて良かったです。通常のメールや電話では出来ないコミュニケーションが出来るのが開放日のいいところであり、来られる方にとってのメリットといえるかもしれません。来年も月一回の開放日という名のオフ会を続けていきたいと思っています。

続いては今週のyoutube。今回は"ミュージシャンが選ぶナンバーワン出力管はこれだ!(ジャズピアニスト編)" (2016/08/19オンエア)をピックアップしました。KT88ppをチューンさせていただいた人気ジャズピアニスト秋田慎治さんをお迎えし、秋田さんの新譜"time-10"をリファレンスソースとして現行ビーム管七種類+300B二種類を総まくり比較試聴。だいぶ前のことですが秋田さんのKT88ppをチューンさせて頂いたことがご縁で今回二度目のゲスト出演でした。

さて秋田さんが選んだFavorite Tubeは何なのか!?・・・聴き逃せないスペシャルアーカイブです。

使用アンプ

リファレンスソース



by audiokaleidoscope | 2016-12-24 22:39 | オーディオ | Comments(0)

(11/20)久しぶりの開放日

今日は超久しぶりの骨休めデー。一日じゅう家で音楽を聴きながらボーっとしておりました。そんな訳で昨日の開放日レポートを一日遅れでアップです。前回の開放日は第二で行ったのが9月初めでしたので、会社でやるのは約3ヶ月ぶり。今回もさまざまな出し物がありました。まだ陽の目を見ぬEtude(習作)が聴けるのも開放日ならでは…今回は近県だけでなく熊本からもお客さんをお招きして賑やかな一日になりました。
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まずはこれ(手前)。先輩(SV-A1:奥)に続く構想作です。まだ届いていませんが、この他に2パターンの試作が進行中で、それらのなかで一番良いものを次期モデルとして検討していこうという先の長い話です。アンプのように重要品質(出力,歪率,周波数特性,ゲイン等)を定量化しやすい回路モノと違う機械モノは定性評価(官能評価ともいいます)は実に長い時間を要します。今はまだ七合目というところですが、自分の中で納得がいかなければ最終的にボツになる可能性もある訳で、モノ作りに携わる者としての感性と責任の重さを日々ひしひしと感じているところです。
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そしてこんなのも。お陰さまでご好評を頂いたReference35のevolution(発展)モデルのイメージ。写真では単にトールボーイ化したようにしか見えませんが、実はエンクロージャー側面にサブウーハーがあり、中域は同軸2ウェイ,そして超高域は私ども初のリボンツィーターを搭載した4wayのシステムです。帯域分割が増えれば増えるほどバランスをとる難しさが倍加するのは必至で、まだまだ長い研究が必要と考えています。

そのほか幾つかご紹介しておくと…
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これはYさんが持ってこられたWestern Electric 618C input transformer(オリジナル)。これをMCカートリッジの昇圧トランスに使用してみたり。
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これはKさんが持ってこられたWestern Electric 111C repeating coil(オリジナル)。これをSV-310/SV-91B 間にライントランスとして挿入して更に音に薫りをつけたり。
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これは珍品。Langevin 408A(上)。これも昇圧トランスとして使ってみましたが実にワイドレンジで骨太な音。SV-396EQの別の一面をみた気がしました。

パワーアンプに関しては注目度の高かったTU-8340の標準球(JJ EL34)とTung Sol KT150の比較試聴(売り切れているKT150ですが下旬には数十ペア入荷する見込みです)による大きな変化やSV-S1628Dによる211の中域的美音と845の高域の輝かしさを実際聴いていただいたり。

あとはやはりMC-3+USB 有りとバイパスの差異!PCをリクロックするだけでこれだけ鮮度とヌケが変化するかという経験は体験した方でないと分からないかもしれません。CDリッピング音源をPCからストリームさせ、MC-3+USBで受けて4倍にクロックアップ(176.4k/24bit)しCoaxial(SP/DIF同軸)でSV-192PROへ。もちろんMC-3+USBのクロックをBNCケーブルで同期させた音を聴いていただいていると参加された方々から"アンプの音ももちろんだけどデジタルをアナログに変換させるプロセスがどれだけ大事か初めて分かりますね"という声が聞かれるほどの音が出ました。これはちょっとした"事件"で、SV-192S/PRO系ユーザーさんには大きな福音であろうと思います。

その昔、私が洋服のMD(マーチャンダイザー)をやっていたことを知る方も多いと思いますが、当時"まず色。次にデザイン。最後に素材"ということをよく聞かされたものです。服に興味を持つ最初の段階は色から入り、ついでデザイン(スタイリング)に興味が移り、最終的には素材へ行き着く…というレベル感を段階的に言ったものですが、今回の開放日はまさにその"音の素材感"の違いを感じた一日であったかもしれません。カシミアの肌触りを一度知ると、もう元へは戻れない…なんとも罪な話ですね(笑)。




by audiokaleidoscope | 2016-11-21 00:31 | オーディオ | Comments(2)

(9/3)9月の開放日レポート

先月の開放日にショールームでいつものように皆でお喋りしていた時、なんとなく”次回は第二で…”ということになり、その場にいらっしゃった有志で第二に集まることに。予想以上の人数になった関係もあって午前/午後/夜の三部制に分けて開催となりました。何枚か撮らせて頂いたスナップを交えながらレポートします。
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第一部の主役はSV-284DMIDVP-2500SEで鳴らすHさんが更なる高みを目指して284Dを加えたらどうなるか...の検証。まだまだブースターアンプの効果については十分認知いただけていないことを痛感しますが、以前申し上げた通り「パワーアンプ(たとえば300Bシングル)単体で5Wで出ていると仮定します。これに284Dを加えて同じ5Wを得たと仮定すると前置されている300Bシングルの出力は1W前後になるでしょう。つまり単体ドライブ時よりも遥かに歪みの低い(=言いかえればもっとも美味しい)領域で、三極管シングルの最大の特質である透明感が一層際立った音質で楽しむことが出来る」ことが最大の特長といえるでしょう。

更にいえば増幅系のゲインが上がることでローレベルの情報量と中低域の厚み(ドライブ力)の圧倒的差異は聴いて誰の耳にも明らか。2500SEが繊細感とクリアネスを狙ったヴォイシングでしたので、284D効果は更に明白で、Hさんと同席されたKさんからは「完全に次元が違いましたね」というメールも頂いたほど。
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ウ~ムと唸るHさんとKさん。次回は実際MIDで体験してみましょう!
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第二部はオフ会のノリ。フラメンコダンサーのTさん、ピアニストのSさんを交え、DVDを観たりyoutubeの気になる動画を観ながら音楽談義とオーディオ談義。今回の道場破りはYさんのFPGA方式のFMチューナー。以前いちど会社で見せて頂いた時はアンテナが仮のものであったので、その真価を確認するところまでいかなかったのですが、今回は環境的にも整っていますので、常用のバリコン方式のFMチューナーとの一騎打ちをとても楽しみにしていたのです。
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これがYさん自作のFPGAチューナー。FPGA=デジタルな訳でバリコン万歳!の私としては多少色メガネで見ていた部分もあったのですが、鳴らしてみてその自然な音色に大いに見識を改めたところです。デジタル臭は全くと言っていいほどなく、ダイナミックレンジがコンプレスされた感覚も皆無で逆に中低域は弾むような弾力があり大変好感を持ちました。アナログ出力とデジタル(optical)出力の両方を備え、デジタル出力は48k/96k/192kが選択できますので迷わず192kを選択してSV-192PROに接続して、いま”ようこそ!オーディオルーム”のOAを聴いていますが、正直私が今まで使ってきたアナログチューナー(ハードオフのジャンクを入手しコンデンサー等をフル交換したもの)よりも高域の荒れが少なく滑らかな音で、思わず暫くレンタルをお願いしてしまいました。市場で販売されている完成品もあるようで触手が動きます。

現在は第三部が進行中。時間的に自ずとお酒になり、ロック,ブルースのライブBD/DVDを観ながら大いに盛り上がっているところです。次回開放日は真空管オーディオフェア(10/9~10)明け。日程が決まりましたらホームページで告知致します。堅苦しいオーディオ薀蓄は皆無。音楽好きが集まって自分の好きな音を大いに語り合う、とても楽しい一日です。まだ参加されたことのない方も是非お立ち寄り下さい!



by audiokaleidoscope | 2016-09-03 22:23 | オーディオ | Comments(4)

(8/9)開放日レポート

月イチのショールーム開放日。始めてかれこれ3~4年になるんじゃないかと思いますが、元々のきっかけは土日でしか来られない方も沢山いらっしゃること、そして予約して試聴することに対しての敷居の高さを感じておられる方もおいでになるのではないか…というのが発端でした。最初の頃は試行錯誤でバタバタしたものですが、次第にお気に入りのソースを持ち寄って皆で聴いたり、自作のアンプやスピーカーのお披露目会をする感じに変化してきました。言うならば月例のオフ会的な感覚といいますか(笑)。

先週末の開放日もお馴染みさんから初参加の方まで沢山お越しになって盛り上がりましたが、毎回皆さんのネタであっという間に一日が終わってしまう感じです。例えば今回はこれ!
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確か今から4年くらい前?…雑誌の付録のワンボードデジタルアンプです。この写真をよ~く見るとヴォリュームの右後方にサブミチュア管と言われる鉛筆ほどの太さの真空管が見えます。もちろんこれは最初からついていたものではなく、これを持ち込まれたSさんがご自身で改造されたもの。これは二号機ですが一号機は当時、旧店主日記でも紹介して大きな反響がありましたので覚えていらっしゃる方も多いのでは?

Sさんによると一号機はソケットを使ったので引き回しが大変だったのを、二号機では直に配線したので見た目にもスッキリしたとのこと。一号機製作当時のSさんのブログはこちらですので、ご興味ある方は覗いてみて下さい。で、この二号機、ファイナルがクラスDで確か5W/ch程度の出力だったと記憶していますが、その出力段を真空管でドライブしようというもの。クラスD独特の高域の粉っぽい質感を感じさせつつも、真空管ならではの厚みがしっかり出ていてナカナカの味わいです。
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我が91Bと較べるとこんなに小さな外観ですが、しっかりとショールームのスピーカーをドライブしていました。そして次なる出し物は、もう一人のSさんによる精密切削のターンテーブル用スタビライザー。もちろんこれも自作です。
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一号機はショールームで絶賛活躍中ですが、今回の二号機はグレードアップしてドーナツ盤再生時にも対応するバージョンアップ版。この写真だと分かり難いですが…
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この画像を見ると構造が分かります。このコロンブスの卵的アイディアは今までありそうでなかったもの。昨今は45回転のシングル盤が密かなブームになりつつある状況ですので案外ニーズがあるかもしれません。Sさんは特級旋盤技術者。サスガです!!

開放日では毎回なぜかLPがかかるることが多い訳ですが、今回もご多分に漏れず色々な音源が…。
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ジューン・クリスティ/サムシング クール
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チェリビダッケ/展覧会の絵
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五輪真弓/恋人よ

…となればイコライザーは新作SV-396EQ。これを聴かれたデカチョーさんからムラードECC83/WE396A仕様のスペシャルバージョンで予約が入ったり。この時スピーカーはVintage S12でパワーアンプはSV-91Bだったのですが、この音を聴かれたNさんが当日のSNSで”Vintage S12と91B型300Bのコンビは最強。オケが朗々と鳴る”と感想を書かれています。

以前SV-310EQとSV-396EQの違いについて

…SV-396EQはSV-284Dシリーズのフロントエンドですので845の高域の鮮度感とリニアリティの高さにマッチしたクリアなサウンドを目指しています。対してSV-310EQはSV-91Bシリーズに属しますので、300B的な豊潤で密度感のあるサウンドを指向しています。MCトランスはいずれも橋本電気製ですし、CRイコライザー部の定数も全く同じであるにも関わらず大きく表現の異なる両者の個性…(6/25~26”東京試聴会レポート”から抜粋)

と書きました。両者の音の違いを私の稚拙な文章力で表現するのは至難の業ですが、これこそがアナログの魅力。デカチョーさんは既にSV-310EQ/オールウエスタン仕様を長くお使いですので、今後は二刀流で…どちらが正宗でどちらが村正か分かりませんが、切れ味の違いを大いに楽しまれることでしょう。

毎回こんな感じでやっている開放日。次回は少し先になるかもしれませんが、決まり次第ホームページで告知しますので、是非お気軽に遊びにいらっしゃって下さい!お待ちしております!!


by audiokaleidoscope | 2016-08-09 15:04 | オーディオ | Comments(0)

(5/22)スピーカー道場破りからFPGAチューナーへ

5月のショールーム開放日はいつもにも増して賑やかな一日に…まずは青森のWさん自作のスピーカーを皆で聴かせて頂きました。前回Wさんの作品を聴かせて頂いたのは昨年4月の開放日。1年で外観も音質も洗練の度を高めています。
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外側のモデルは側面をリュート型にカーブさせ、且つ上下面も非平行としてエンクロージャー内の定在波を回避しようという意図が感じられます。ユニットは恐らくStereo誌の付録のスキャンスピーク。ユニット自体は200Hz辺りからダラ下がりの特性を持っているようですが、巧みなバスレフポートチューニングで100Hz前後に低域のピークをもってくることでバランス的にも良好で、樹脂製振動板ならではの滑らかな音質も相まって開放的な良い音でした。
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内側のモデルはPARCオーディオのウッドコーン。写真では分かり難いですがエンクロージャー天板に御影石を埋め込んだ凝った造りです。専用スピーカースタンドも見事。重厚でしっかりした音像を聴かせるタイプ。音源はいつもの通りアナログメイン。2種類のスピーカーの音の違いを聴きながら、どちらがWさんの本当の(狙った)音なんだろうね、という意見も。音作りには2通りのいき方があって、素材の魅力をそのまま出す方向性もあるでしょうし、どんな素材をもってきても自分色に染め上げる作者もいます。必ずしもどちらが正解ということはありませんが、いずれにしてもWさんの道場破り第三弾を楽しみに待ちたいと思います。

その後、話題はデジタル関連にシフト。先日のポストでSV-192S/PROにおけるチューブエンハンサ効果の検証やマスタークロックの有無による音の差異についての比較試聴をやったり。こういうA/B比較は実際聴いてみるのが何より一番です。時々お客さんから”次回の開放日はどんなテーマですか?”というご質問を頂くことがありますが、事前にテーマは設定しておりません。当日いらっしゃる方々のニーズや疑問が開放日のテーマそのものであり、それに対するソリューション提供こそが目的だと考えております。つまり参加される皆さんが開放日の中身を作り上げるという訳です。
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今回はこんなものも。先日の収録でダントツのパフォーマンスをみせたPSVANE WE300BとPSVANE WE274BによるSV-91Bのセットアップ。本家ウエスタン300Bが遠い存在になってしまった今、発売当初より格段に良くなっているPSVANE WE300Bにはますます期待が持たれるところです。

最後に今回Yさんが持ってこられたFPGAチューナー…これには個人的にも大変興味を持ちました。極めて簡単に言うとアンテナからのRF信号を直接A/D変換し、デジタ信号処理によって復調する方式のFM受信機です。つまり信号処理を基本的に全てデジタルドメインで行うことにより高音質を得るという考え方で、既に製品として量産もされています
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これはYさんが頒布基板をもとにご自身で作り上げられたものですが、いままで私の周りでは”バリコン方式こそが最も音質的にベター”という意見が圧倒的多数派でPLL以降の方式には若干懐疑的な空気があったことを否定しませんが、今回FPGA方式で受信したFM放送を聴いたところ、違和感もなくセパレーションも良好でしたので、これは次回以降、何らかの形で同一環境を用意してFPGA VS アナログ(バリコン)対決をやってみようではないかという話になりました。

…こんな感じで今回の開放日もあっという間に終わってしまった感じです。来月は東京試聴会がある関係で次回開放日は7月ということになると思います。是非お気に入りの音源をお持ちになってお越し頂ければ幸いです!!



by audiokaleidoscope | 2016-05-23 00:10 | オーディオ | Comments(4)

(3/4)体験をシェアすること~マスタークロックの魔法

月イチのショールーム開放日…お初の方もいれば毎回必ず顔を見せて下さる方もいる欠かせないマンスリーイベントです。今回ハッピーだったのはいまから10年くらい前、よく交流させて頂いたKさんと久しぶりに再会できたこと。昨年から始まった”原点回帰”プロジェクトもあってか、旧い仲間がたくさん還ってきてくれているようになったと感じる今日このごろ。濃淡はあってもこのように永くお付き合いが出来るのは共通の趣味のお陰…本当に嬉しいことです。

開放日はテーマは事前に決める訳でなく、来られたお客さんが聴きたいアンプや真空管アンプについて質問したいことが、そのままコンテンツ化して試聴室にいる皆で一緒に音を聴きながら議論する…そんなフリースタイル。今回はどちらかいう小物系ネタで盛り上がった感じです。
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一つはマスタークロックありとなし。現行のMC-3+ではフェイルセーフ機構(万一外部リファレンスクロック信号が途切れた場合にも、ノイズ等の混入が回避可能)が追加されたのでクロックのオン/オフを瞬間的に行うことが出来なくなった関係で、敢えて旧モデルMC-3を出してきて音楽再生中に意図的にクロックを入/切して音の変化を実体験して頂きました。

SV-192PROでは水晶発振子を選別し、一般的な民生デジタルオーデイオ機器よりもジッター(時間軸方向での信号波形の揺らぎ)が大幅に低減されています。それを踏まえてもなお、クロック精度が誤差数ppmから1ppm(以下)に向上する効果は或る意味劇的で、MC-3が強制ONされた瞬間に今まで十分だと思っていた音のフォーカスがキリリと引き締まり、音場がパッと拡がるのが誰の耳にも分かるほどの差異が現れます。頭で理解するのと耳で実際に感じるのは大きな違いで立会人の皆さんも音を聴いて十二分に納得されている様子でした。MC-3とMC-3+ではクロック精度も差異があり、MC-3+の公称精度は更に高い0.1ppm(以下)ですから言わずもがなです。いちどクロックを使うともう元へは戻せない事実は”優劣”という言葉の入り込む余地の少ないオーディオという文化の中で、数少ない絶対的優位と言えるのかもしれません。

それともう一つ...Yさんが持ってきて下さったのがこれ。
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前回ホンモノが登場したWE618Bに感化されてYさんが購入されたのはレプリカ。今回本家は残念ながら欠席でしたがSV-310EQの標準MCトランスと比較してみたところ、このレプリカにもしっかりとウエスタントーンが感じられて好感を持ちました。おそらく試聴室のリファレンスカートリッジ(14Ω)よりも更に低いインピーダンスのカートリッジの方が合っているようです。

ネットの書き込みや雑誌の記事からは読み解けない事がたくさんあります。例えば”冷たい音”とか”温かい音”という音のイメージは言葉を超えて人の数だけの意味と拡がりを持つでしょう。短い時間でも実際の音を聴いていただくことで初めて見えてくることがある…こういう体験を共有する(シェアする)場が私どもの試聴会やショールーム開放日の狙いであり、成果と言えるのだろうと思っています。これからも続けていきたいものです。



by audiokaleidoscope | 2016-03-06 19:54 | オーディオ | Comments(0)

(1/30)盛りだくさんの開放日~刺客あらわる!~

月イチ,土曜を使ってショールームを開放しよう。いつもの予約制じゃなくて好きな時に好きなだけ居られる気楽な試聴もいいじゃない!…そんな感じで始めて2年半あまり。実際続くんだろうか?…と思っていましたが、気が付けばスッカリ定着して欠かせない月例行事になったようです。

今回も新旧の仲間達がたくさん集まって、とても楽しい一日になりました。再生させる曲も話題もいつもと違って楽しいオフ会のような土曜日。
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たとえば懐かしい昭和歌謡が流れたり(笑)。これはTさんが持ってもられた雪村いづみのEP。
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Sさんが持ってこられたスタビライザーで試聴したり…。
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こっちはお手製の重量級スタビ。プロ真っ青の加工精度!!
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正面にはYさんとジョン・マクラフリンの2ショット写真(サイン入り)を置いて。LM69(量産版試作)とReference35(近日詳報:LS3/5aサイズの新ブックシェルフスピーカーの聴き較べをしたり。
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別のYさんが持ってこられたWE618B input transformerとSV-310EQの特注MCトランスを聴き較べたり。この618Bが登場するのは3回目。前回は”上品でトロッとした音だったのですが、どうも入力インピーダンスが最適値でなかったらしく、今回三度目の正直ということで再度道場破りにいらっしゃったという訳です。

今回聴いた音は今までの618Bの印象を大きく変えるものでした。ワイドレンジでないものの、中域の鮮やかさの比類のないこと!同じパーマロイコアでもこうも変わるか!というほどのインパクトがありました。
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デュ・プレのボウイングのゾリゾリ感。ホールの最前列で聴くような近い音。
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これはブレンデルのバッハ。クリアだけれども粗くない、近いけれども煩さがない…そんな音。前回はAWA(オーストラリア)のトランスの方が正直良かったように思ったギャラリーの皆さんも今回は”さすがウエスタン!”という納得の表情でした。

そんななか、今回の開放日の真打ちが登場。また別のYさんが持ってこられた自作のDAC。これが凄かった!
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まあ何とも勇ましい外観でありますが、音は実にアナログ的繊細感に満ち満ちていて実に麗しい音。
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これはCDトランスポートからAES/EBUでデジタル入力し、それを内部でDSDに変換していることを意味しています。クロックはGPS10MHzをダイレクトに入力。
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これが音のキモ。伺うところでは基板単位で頒布されている”DSD原理基板”というもの。DSDがPCMと根本的に異なるのはDSD信号が基本原理的にはアナログLPF(ローパスフィルター)を通すだけでアナログ信号に変換できる事。この基板はまさにそのローパス部分な訳で、SRC(サンプリングレートコンバーター)出力をダイレクト(言い換えればデジタル処理レス)にアナログ音声信号に変換しているという訳です。

この音がいわゆるデジタル臭さや音の硬さと言われるデメリットを殆ど感じさせないもので聴いている皆もそれまで蜂の巣をつついたようにワイワイガヤガヤしていたのがすっと水を打ったような静寂になって聴き入っていたのが印象的でした。

1ビット処理をした音はやや細身でパワー感が損なわれる…こういう意見が多かった訳ですが、この原理基板を使うとそういうネガティブな印象は殆どありません。
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Yさん曰く、”案外この音はI/V変換用トランスが効いてるかもね”と言っていました。恐らくこれもマイクトランスでしょうから上の618Bと同様にトランスによる音の変化は極めて大きなものです。昇圧比1:5という低めのアサインもYさんの一つの拘りだったかもしれません。

こんな感じで毎回閉店予定時刻を超えて盛り上がるショールーム開放日。次回は3月5日(土)を予定しています!是非遊びにいらっしゃって下さい!!



by audiokaleidoscope | 2016-02-01 13:47 | オーディオ | Comments(0)

(8/22)開放日レポート

皆さん、こんばんは。今日は月イチのショールーム開放日。初めての方も何人かいらしゃって今回もとても楽しい一日でした。

今回は300Bアンプ比較(+300Bそのものの比較)をして頂こういうことでJB-320LM,SV-2300LM,SV-501SE,SV-91B,LM91Aを用意し、タマもPrime300Bver.4,Prime300Bver.5,WE300B('99),WE300B('06)を聴き較べて頂きました。能書きは垂れずに、頭で理解することよりも聴いてどう感じるかを優先しましょうよ…という感じで進めていたのですが、特にフィラメントの直流点火/交流点火の違いでは、同じ300BでもDC点火すると明るくクリア,交流点火では陰翳感が出てザックリ鳴ることに、驚かれた方もいらっしゃった様子。何事も自分で体験してみると受けるインパクトも全く違ったものに…次回も何かテーマを決めて楽しく進めていきたいと思います。

今日はいつも以上に皆さんが持ってもられた音源が素敵なものばかり。LPをDSD/5.6Mで取り込んだ音と元のLPの音を比較したり、同タイトルでCDとハイレゾ音源の比較をやったりと大いに盛り上がりました。

最近はLPを自宅でハイレゾ(DSD)録音されて楽しまれる方も随分増えました。その際重要なのは”ピークで0dBをヒットしない範囲でなるべく高く録音レベルを設定する”こと。そしてレコーダーによってはアナログ入力がアンバランスの場合、自動でコンプ/リミッター処理がかかる機種もある(メーカーは公表していません)ことを知っていないと肝心の自作ハイレゾ音源も名ばかり…ということになりかねません。この辺りは一度時間をとってワークショップ的に皆で集まって勉強会をやるのもいいかもしれませんね!

今日聴かせていただいた音源のなかでオーディオ的に良いな!と思ったのがこれ。サラ・オレイン”SARAH”のクリアな音場には少々ビックリです。9月の”ようこそ!オーディオルーム”で採り上げさせて頂こうと思います。
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画像転載許諾:e-onkyo music

CDも良い物を色々と教えていただきました。なかでも下の写真の左側。
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チョン・キョンファのVn協奏曲集が凄いです!AMAZONのリンクに書かれている”大注目盤! ! 聴いて金縛り! ”はあながち嘘じゃない(笑)。特にシベリウス(’73)はヴァイオリンがスピーカーの前に屹立するようなエネルギー感で録音も秀逸。クラシックファンの皆さんには是非お奨めです。

…これから私は軽井沢へ向かいます。まずM邸に納品。その後、Y名誉教授のラボに伺って色々と情報交換させていただく予定です。現地からのレポートをおたのしみに!



by audiokaleidoscope | 2015-08-23 03:29 | オーディオ | Comments(0)

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