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(8/27)ラジオキットを組立てよう!

夏休み最後の週末はラジオ組立教室の講師。今回も200組強の申込者から抽選で選ばれた約30組の親子を対象にAMラジオキットを組立てました。
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先ずは、そもそもラジオって何だろう?というお話。私たちの周りを無数に飛んでいる電波の中から中波帯域を検波し、高周波増幅,低周波増幅して音として聴こえるようにするのがラジオなんだよ、ということからスタートしました。
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そして間違いが多い部分の説明。IC,電解コンデンサーには極性があることを説明。
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ハンダ付けが初めてという子供も多いのでまずは見本を見せます。大人でも”ハンダを溶かしてくっつける”と思っている方が少なからずいらっしゃいますが、ハンダの基本は

1.被ハンダ箇所(ランド,ラグ)をハンダコテでハンダの融点以上にまで熱する(3sec程度)
2.そのうえでハンダをあてがうと自然とスルっとハンダが溶けていく。
3.しっかりハンダが流れたことを確認してからコテを離して息を吹きかけ強制空冷。

この動作をしっかり見てから練習基板でコツを覚えてイザ本番へ!
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組立が始まって会場を巡回しながら気の付いた事をアドバイスしたりサポートしたり。
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”こんな風にやるとキレイに出来るよ”ということも見て覚えてもらいます。
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子供はみんな天才!どんどん吸収してどんどん上手になっていきます。
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組立時間はだいたい2時間。組み上がった子から各部を点検していきます。子供たちも俄かに緊張してチャンとなるかどうか心配顔。電池を入れ、ヴォリュームを上げ、同調して…やった!放送が聴こえる!!この時の子供の笑顔を見るのが嬉しくて毎回やっているような感じです。いまから45年前、私も初めて作ったゲルマラジオが鳴った感動があったから今この仕事をさせて頂いているようなもの。未来のアンプ職人が出てきてくれると更に嬉しいなあ…なんて(笑)。

今回も全員の方が無事完成。モノづくりの感動をシェアできて大変うれしい一日になりました。講師に呼んで下さったトヨタ産業技術記念館の皆さん、そして参加者の皆さんには心より感謝申し上げます。

※掲載写真は参加者の同意のもと主催者事務局が撮影し、転載許可を頂いたものをアップしています。

by audiokaleidoscope | 2016-08-28 06:24 | オーディオ | Comments(0)

(8/20)9月のお題は「高槻 vs PSVANE vsウエスタン」と「整流管のマジック!こんなに音が変わっていいの?」

今回の”大放談”収録は9月放送分の2本録り。

9/16(再放送9/23) 「高槻 vs PSVANE vsウエスタン」
9/30(再放送10/7) 「整流管のマジック!こんなに音が変わっていいの?」


というテーマで進行。いつものように台本,筋書きなしの本番勝負!答えは音のみぞ知る!に徹してガッチリ行いました。
因みに一本目の番宣ビデオはこちらでご覧いただけますが、オーディオ用出力管のなかで不動の人気ナンバー1を誇っている300Bの最高峰といえばWestern Electric(ウエスタン・エレクトリック)。しかし製造中止後はや10年が経過し、既に伝説の存在になろうとしているだけでなく、価格も非現実的に上昇しており、製造当時の価格の3倍近くまで跳ね上がってきていいるなか、近年ウエスタンに迫る品質,音質として幾つかの高級300Bが登場してきています。今回はその新興勢力の真価をSV-S1616D,SV-91B,LM91A三種類のアンプで総まくりテストしてみようという企画です。

登場したのは…
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本家Western Electric 300B(復刻&オールド)

の四種類。ともすると現行300Bは本家には敵わないという風潮が長く続いてきましたが、果たして結果は如何に!?…是非オンエアをお聴き逃しなく!!というところです。

二本目は整流管の比較試聴。これも実に興味深い結果が出ました。出力管の差し替えは真空管アンプユーザーのたしなみの一つですが、整流管まで差し替えて楽しむ剛の者は少数かもしれません。整流管は今でいえばダイオード。これがどれだけ音の変化に影響があるか、実際に聴いて驚いて頂こうじゃありませんか!というテーマです。整流管も出力管と同様、最近高額ゾーンの現行品が少しづつ出始めています。現行球の多くが数千円であるのに対して2万円~3万円ゾーンのニューカマーは本当に価格なりの音と品質なのか?相当際どいコメントも飛び出しつつ番組は進行していきます。5AR4/GZ34はSV-S1616Dで、5R4系,274B系は91B/91Aで恐らく合計10数種の整流管が登場しますので、”電源素子でホントに音が変わるのかな?”と思っていらっしゃる方は自分の耳でお確め頂く絶好のチャンスです。

以下はホンの一例。
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JJ/GZ34
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松下/5AR4
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STC/CV717
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…そして本家Western Electric WE274!さて現行整流管は全盛期のオールドに迫るのか?或いは凌駕するのか?…全ての真空管アンプファンに捧げる”生のオーディオレビュー”番組です。評論するのは皆さん自身です!!



by audiokaleidoscope | 2016-08-21 23:22 | オーディオ | Comments(0)

(8/16)詠み人知らず?

今日は”こんなこともあるんだ!?”というお話。ラジオ番組を担当させて頂くようになって毎回一番悩むのが選曲。せっかく多くの方に聴いていただくなら演奏も音質も良いモノを選びたいし、その昔…自分が中高生だった頃、すべての音楽情報をFMから得たように、番組を聴いて”こんな良い曲あったんだ!”と思ってもらえるように、こう見えて選曲にかなりに時間を割いています。

昨日が”ようこそ!オーディオルーム”(8/20のOA)の収録日で、その準備のため選曲していた時のことです。”ようこそ!”では毎回4つのコーナーを用意していますが、最初のコーナーが”クラシック リファレンス セレクション”です。皆さんがよくご存じのクラシックに名曲を異なる二人(二組)の演奏を聴いていただき、その解釈の幅広さを楽しんでいこうという狙いです。

次回のOAではバッハのゴルトベルク変奏曲にしようと思い、自分が持っているCDやハイレゾ音源から何を選ぼうかと悩んでいた時です。私がゴルトベルクでナンバーワン!と思っているのがピエール・アンタイ(仏)のチェンバロ独奏。試聴会のデモでも何度もリファレンス曲として聴いて頂き、沢山のお客さんがこのCDをお持ちの文字通りリファレンスディスクの一つ。
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何しろ音質,演奏が素晴らしい!元々ゴルトベルク変奏曲はチェンバロのための練習曲であり、全4巻からなる「クラヴィーア練習曲集」の最終巻の別名。つまりチェンバロで聴くゴルトベルクこそがこの曲の本来の姿であり、その中でも珠玉の名演であり、名録音がこのアンタイの演奏だと個人的に思っています。

クラシックは楽譜という台本を演奏家がどう朗読するか…例えば速さ、例えば間合い、例えば情感の込め方によって受ける印象が大きく変わります。言い換えればクラシックの醍醐味はこの”人による揺らぎ”を楽しむ芸術ともいえる訳で、クラシック音楽が如何に雄弁であり、如何に多様であるかを知って頂きたい訳ですが、このアンタイの作品と対比するに相応しい演奏はないか...と思いながらハイレゾDLサイトを覗きつつ試聴トラックをチェックしながら良い演奏を探していた時、あるトラックを聴いていて、あれ?と思いました。アンタイの音と演奏にそっくり...演奏家の名はブランディーヌ・ヴェルレ
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アンタイは私と同じ’64年生まれの男性。ヴェルレは70代半ばの女性。フランス人という共通項はあるものの、こんなに演奏がそっくりなんてことはあるんだろうか...いやいやそもそも楽器が違う。アンタイはモダン(1985年製ブルース・ケネディ作)だし、ヴェルレはオールド(1751年製アンリ・エムシュ作)の筈。ここまで音色が似ていることは考え難い。

そこでヴェルレの音源(ハイレゾ)をDLして通して聴いてみることに。そして疑念は確信に変化しました。これは同じ音源であるに違いない。ゴルトベルクは32のバリエーションで構成されていますが、全てのトラックで1/1000秒まで演奏時間がドンピシャ。演奏途中で微かに聴こえる暗騒音の箇所も全く同じ。FFTで比較してみると
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上がアンタイ(CD音源)。下がヴェルレ(ハイレゾ)。画像を拡大して頂くと分かると思いますが、ヴェルレ版の方がピークレベルが僅かに上げられていますが、後は全く同じ。ヴェルレ版は44.1k/24bitで配信されていますが、恐らくマスターは同じものでしょう。

さてこれをどう理解するか?かれこれ15年、自分が愛聴してきたアンタイ版が実はヴェルレの演奏だったのか?...はたまた逆なのか?こうなると半ば意地になってヴェルレの他の音源を探してみます。幾つかのサイトを検索するうち、同タイトルと思しきCDの試聴ページにヒット。聴いてみるとハイレゾ版とは全然違う演奏が聴こえてきます。これで半ば謎が解けました。つまりハイレゾサイトで配信されているヴェルレの音源がアンタイ版と入れ替わってしまっている可能性がある(かもしれない)。

配信元の名誉のために補足しておきますと、配信サイドとしては提供された音源をそのままアップロードするだけで故意に音源を入れ替えたり加工することはありませんし契約上許されることではありません。つまりその前のどこかの段階で音源が入れ替わってしまったと考えられる訳で、このミステリーが解けることがあるか否か...。念のため配信元には連絡をしておこうと思います。

そんな訳で今週末のOAではアンタイの音源はやめてピアノ独奏と弦楽合奏の2つのバージョンでゴルトベルクを対比することにしました。ピアノはアンドラシュ・シフ。これも実に美しいです。お楽しみに!!



by audiokaleidoscope | 2016-08-17 00:37 | オーディオ | Comments(0)

(8/13)バッハ”平均律(Well-Tempered )”からジャーニー”Escape”へ

夏休みになって実家へ帰省したり、旅行に行かれたり、久しぶりに家でゆっくりレコードに針を下ろしたり…皆さん思い思いの方法で楽しんでいらっしゃる様子がメールやSNSから伝わってきます。キット製作に勤しんでおいでの方からのご連絡も沢山…私は今日は打ち合わせと納品でしたが、お休み後半には頼まれたキット製作をやる予定ですので、このブログでも製作記をアップ出来たらと思っています。

さて今日は土曜日。先週ご紹できなかった8月前半の”ようこそ!オーディオルーム”の内容を告知させて頂きます。今回から”クラシックリファレンセレクション”の内容が少し変わっていますので、是非お聴き逃しなく!!これまではいわゆるクラシックの名盤をピックアップしてお送りしてきたこのコーナーですが、今回から少し趣向を変えて、曲そのものに注目し、皆さんがよくご存じの名曲を異なる二人の演奏から、その解釈の幅広さを楽しんで頂きます。

クラシックは楽譜という台本を演奏家がどう朗読するか…例えば速さ、例えば間合い、例えば情感の込め方によって私たちが受ける印象は大きく変わります。言い換えればクラシックの醍醐味はこの”人による揺らぎ”を楽しむ芸術ともいえ、このコーナーを通じてクラシック音楽が如何に雄弁であり、如何に多様であるかをリスナーの皆さんと共有出来れば…というアイディア。このコーナーを通して“クラシックは退屈”ということが大きな誤解であることに気づいて頂けると確信しています。

・クラシックリファレンスセレクション
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セリーヌ・フリッシュ/J.S. バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻

セリーヌ・フリッシュはカフェ・ツィマーマンでの活動のほか、ソロ活動でもフランスを代表するチェンバロ奏者で、中低域のふくよかさと高域の繊細感などチェンバロの魅力を活かしきった極めて清らかで気品に満ちた演奏を聴かせています。
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アブデル・ラーマン・エル=バシャ/J.S. バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻

エル=バシャはレバノン出身のピアニストで78年、エリザベート国際コンクールで審査員全員一致による優勝、併せて聴衆賞を受賞しました。優れたテクニックに支えられた威厳に満ち、明快でしかも静けさに満ちたな演奏は世界中で絶賛を浴びています。さて皆さんはどちらがお好みでしょうか?

・ようこそオーディオルーム特選!”ジャズ名盤100”
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マイルス・デイビス/Kind of Blue

累計売上げが全世界で1000万枚を超える、もはや20世紀を代表する1枚となった「カインド・オブ・ブルー」。このアルバムだけで一冊の本が出るくらいの逸話と伝説に包まれ、マイルス、コルトレーン、エヴァンスという3人のジャズ・ジャイアンツを擁したメンバーによる、まさに神がかり的な歴史的瞬間を捉えた音楽の記録です。モダン・ジャズ屈指の傑作とされ、またモード・ジャズを代表する作品の一つ。そのコンセプトは、以後のジャズ界に大きな影響を与えた一枚を改めて聴いて頂きます。一曲目のソー・ホワットが最も知られている訳ですが、今日は個人的にこのアルバムの精神性を最も表出させているビル・エヴァンスをフィーチャーした2曲、”フラメンコ・スケッチ”と”ブルー・イン・グリーン”をプレイします。

クレジット上では全曲マイルス・デイヴィス作曲となっているカインド・オブ・ブルーですが、このアルバムにおけるビル・エヴァンスの存在は極めて重要です。録音当時、既にビル・エヴァンスはマイルスのバンドから脱退、新人のウィントン・ケリーがピアノの後任となっていましたが、マイルスは本作録音のため、モード手法への造詣が深いエヴァンスを一時的に招きカインドオブブルーを制作。エヴァンスは本アルバムのライナーノーツも執筆しており、彼は文中で日本の水墨画の筆遣いを例えにあげながら、バンドが取り組んだ新しいジャズの即興性について語っています。

・The Vocal
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ニコール・ヘンリーはアメリカ ペンシルベニア出身のジャズ歌手で、教会や学校のコーラス隊で歌い始め、イアミ大学芸術学部を卒業後、女優・モデルとして活躍する傍らクラブでR&B歌手としての活動を行ない、その後ジャズシンガーへ転身。。2004年発表のデビュー・アルバム、「The Nearness of You」が年間トップ・セラー・アルバムとなり、一躍脚光を浴びました。その後は2013年には「ソウル・トレイン・アワード」で「最優秀トラディショナル・ジャズ・パフォーマンス賞」を受賞し、そのダイナミックな歌唱力に人気が集まっています。ジャズと言うよりは、ソウルやゴスペル・シンガー的な歌唱テクニックを持つ人で、全盛期のホイットニー・ヒューストンを彷彿とさせる、スモーキーでセクシーなハスキー・ヴォイスが特徴のニコール・ヘンリーですが、ちょうどいま来日中で、或いはその美声に触れる方もおられるかもしれません。今日聴いて頂いているのは未発売のDSD5.6メガ音源という点も要チェックです。

・懐かしのあのアルバム
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ジャーニー初の全米第1位を獲得し、イギリスでも初のアルバム・チャート圏内入りを果たして全世界で1,200万枚以上を売り上げた大ヒット作となったエスケイプですが、この時期のジャーニーはキーボーディストのGregg Rolieがバンドから脱退、Jonathan Cainが加入。本作によって78年の”Infinity”から続く「ハードでありながらキャッチー」という路線を確立しました。”Don't Stop Believin'”や”Open Arms”等の代表曲が収録されたアルバムで、現在でも本作からライブのセットリストに組み込まれる楽曲が多いジャーニーの文字通り代表作です。今日は”Who's Crying Now”と”Mother, Father”の二曲を聴いて頂けます!

PCあるいはスマホの方はこちらからお聴き頂けます!!土曜の夜は”ようこそ!オーディオルーム”でお会いしましょう!



by audiokaleidoscope | 2016-08-13 21:32 | オーディオ | Comments(0)

(8/9)開放日レポート

月イチのショールーム開放日。始めてかれこれ3~4年になるんじゃないかと思いますが、元々のきっかけは土日でしか来られない方も沢山いらっしゃること、そして予約して試聴することに対しての敷居の高さを感じておられる方もおいでになるのではないか…というのが発端でした。最初の頃は試行錯誤でバタバタしたものですが、次第にお気に入りのソースを持ち寄って皆で聴いたり、自作のアンプやスピーカーのお披露目会をする感じに変化してきました。言うならば月例のオフ会的な感覚といいますか(笑)。

先週末の開放日もお馴染みさんから初参加の方まで沢山お越しになって盛り上がりましたが、毎回皆さんのネタであっという間に一日が終わってしまう感じです。例えば今回はこれ!
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確か今から4年くらい前?…雑誌の付録のワンボードデジタルアンプです。この写真をよ~く見るとヴォリュームの右後方にサブミチュア管と言われる鉛筆ほどの太さの真空管が見えます。もちろんこれは最初からついていたものではなく、これを持ち込まれたSさんがご自身で改造されたもの。これは二号機ですが一号機は当時、旧店主日記でも紹介して大きな反響がありましたので覚えていらっしゃる方も多いのでは?

Sさんによると一号機はソケットを使ったので引き回しが大変だったのを、二号機では直に配線したので見た目にもスッキリしたとのこと。一号機製作当時のSさんのブログはこちらですので、ご興味ある方は覗いてみて下さい。で、この二号機、ファイナルがクラスDで確か5W/ch程度の出力だったと記憶していますが、その出力段を真空管でドライブしようというもの。クラスD独特の高域の粉っぽい質感を感じさせつつも、真空管ならではの厚みがしっかり出ていてナカナカの味わいです。
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我が91Bと較べるとこんなに小さな外観ですが、しっかりとショールームのスピーカーをドライブしていました。そして次なる出し物は、もう一人のSさんによる精密切削のターンテーブル用スタビライザー。もちろんこれも自作です。
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一号機はショールームで絶賛活躍中ですが、今回の二号機はグレードアップしてドーナツ盤再生時にも対応するバージョンアップ版。この写真だと分かり難いですが…
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この画像を見ると構造が分かります。このコロンブスの卵的アイディアは今までありそうでなかったもの。昨今は45回転のシングル盤が密かなブームになりつつある状況ですので案外ニーズがあるかもしれません。Sさんは特級旋盤技術者。サスガです!!

開放日では毎回なぜかLPがかかるることが多い訳ですが、今回もご多分に漏れず色々な音源が…。
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ジューン・クリスティ/サムシング クール
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チェリビダッケ/展覧会の絵
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五輪真弓/恋人よ

…となればイコライザーは新作SV-396EQ。これを聴かれたデカチョーさんからムラードECC83/WE396A仕様のスペシャルバージョンで予約が入ったり。この時スピーカーはVintage S12でパワーアンプはSV-91Bだったのですが、この音を聴かれたNさんが当日のSNSで”Vintage S12と91B型300Bのコンビは最強。オケが朗々と鳴る”と感想を書かれています。

以前SV-310EQとSV-396EQの違いについて

…SV-396EQはSV-284Dシリーズのフロントエンドですので845の高域の鮮度感とリニアリティの高さにマッチしたクリアなサウンドを目指しています。対してSV-310EQはSV-91Bシリーズに属しますので、300B的な豊潤で密度感のあるサウンドを指向しています。MCトランスはいずれも橋本電気製ですし、CRイコライザー部の定数も全く同じであるにも関わらず大きく表現の異なる両者の個性…(6/25~26”東京試聴会レポート”から抜粋)

と書きました。両者の音の違いを私の稚拙な文章力で表現するのは至難の業ですが、これこそがアナログの魅力。デカチョーさんは既にSV-310EQ/オールウエスタン仕様を長くお使いですので、今後は二刀流で…どちらが正宗でどちらが村正か分かりませんが、切れ味の違いを大いに楽しまれることでしょう。

毎回こんな感じでやっている開放日。次回は少し先になるかもしれませんが、決まり次第ホームページで告知しますので、是非お気軽に遊びにいらっしゃって下さい!お待ちしております!!


by audiokaleidoscope | 2016-08-09 15:04 | オーディオ | Comments(0)

(8/5)Hさんの選択(続)

昨日,今日と東京。今回は収録ではなくプチ巡業と打ち合わせメイン。まずは浅草のKさん宅へ。現在はオートグラフとカンタベリー15を三極管アンプで楽しまれていますが、私が知るタンノイ党員のなかで最も大音量派で且つワイドレンジ派。
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左からSV-91B,SV-38T。音の鮮度感,聴感上のダイナミックレンジと音色の生々しさで選ぶならやはり三極管!という方が多いのは当社ならではの傾向かも。オーディオファンというよりも音楽そのものが好きという方が多いからかもしれません。
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カンタベリー15/GR。海外の別宅ではキングダム/Royalもお使いとか。スピーカーとアンプの価格ダイナミックレンジの大きさも凄いですが(笑)、様々なハイエンドオーディオを経て結局タンノイ+真空管アンプのマリアージュに目覚めたという方はKさんだけでなく、実は私どものお客さまの多くがもともと半導体アンプユーザー。真空管アンプは音が丸い、柔らかい…そんな誤った理解が元で真空管アンプとの出会いの機会を失ってしまった方がまだまだ多いことを痛感します。
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SV-2(2009)も。SV-38T,SV-2(2009)両方のフィロソフィーが今のSV-284Dに受け継がれています。トランスドライブでしか味わえない密度感と中域のコクは格別です。

Kさん宅を出て二週間ぶりにHさん宅へ。Hさんが我が国を代表するポートレイトカメラマンの一人であることは前回書いた通りですが、元々贅を尽くしたハイエンドオーディオを楽しんでおられたHさんが音に対峙するよりも音楽そのものを楽しみたいということでお邪魔して意気投合。前回のポストを読まれた方から”それでHさんはどっちのアンプを選んだの?”という質問をたくさん頂いていますので、今回はその続編レポートという感じでいきたいと思います。

前回はSV-8800SEとSV-284Dという敢えて性格の大きく異なるアンプを持ち込みHさんの反応を確認したかった訳ですが、SV-8800SEの熱気と音楽がグルーブする一体感とSV-284Dのクリアネスと音色の輝きのどちらにも興味を示されながら、真空管アンプでしか味わえない本質的な音色の瑞々しさにより反応されたように感じたので、今回はいずれも旧製品ですがSV-128B/KT120仕様SV-2(2010)を聴いていただくことに。いずれも”音の立った”アンプであることは共通していますが、表現そのものが全く違うので何か大きなヒントが得られるのではないか?…というも目論見です。
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SV-128B(左)は多極管シングルならではの音像的表現。別の言い方をすれば”近い音”。ギターのピックングハーモニクスやドラムのブラシが非常にリアル。思わずハッとして耳を奪われるリリシズム溢れる表現です。対してSV-2/2010(右)は845の最も得意とする音場感…スピーカーの外側に音場が広がって間接音的エアの大きさが最大の魅力です。Hさんが”音像”と”音場”の狭間で揺れ動いておられることが私にも伝わってきます。

Hさんは”こんなに音楽が違って聴こえるなんて…真空管アンプは懐かしい音がするなんて全くの間違いですね。じっさい私も今までそう思っていましたが、この出音の感覚を殆どの方が知らないことが最大の問題かもしれません”と仰います。音のディテールを際立たせるKT120シングルなのか、部屋全体が鳴るような感覚の845シングルなのか…真空管と出会ったことで再び始まったHさんの音への旅はまだまだ続いていくのでしょう。”写実”から”印象”へ。同じオーディオでも真空管アンプの描き出す世界は極めて人間的であり、音楽的であることをどう伝えるべきか…新しい宿題を頂いた気がします。



by audiokaleidoscope | 2016-08-05 22:43 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


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