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(9/30)同軸2Wayのリファレンスを目指して

皆さん、こんばんは。そろそろ今日もひと段落…という方も多いのかな?これから暫く不夜城化するキット屋では先ほど入荷したばかりのスピーカーサンプルが良い音で鳴ってます。
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これは5月の中国渡航時に試作をオファしたもの。この工場とは初のお付き合いになりますが、世界各国の有名ブランドのスピーカーをOEM生産する工場として知る人ぞ知る会社で、以前から一度は手を組んでみたいと思っていたのです。

今回私が目を付けたのは5インチ(12cm)同軸2ウェイと同じく5インチのポリプロピレンウーハー。渡航時に撮った写真はこちらです。これを私どものスピーカーとしてどうモディファイし、どんな箱に入れてどんなチューニングを施すか…現地で打ち合わせた結果出来てきたのがこのサンプルという訳です。

この同軸2wayユニットは振動坂が樹脂製で紙よりもF0(最低共振周波数)を下げることが可能です。その分スピーカー能率が犠牲にはなりますが、いわゆる”ヨーロッパトーン”を目指すならば自ずとこの手のユニットがマストになるという訳です。村瀬さんの作るスピーカーが快活でカラッと明るく拡がりのあるサウンドであるのに対し、今回目指したのは小型でありながら重厚でしっかりした湿度感と重量感を持ったサウンドであること。その意味でもこの工場の門を叩いたのは私にとっても或る意味必然でありました。良い音は決して一つではありませんから…。

もう一点は”同軸”(Co-axial)であるということ。発音源が同一であるという事は正確な定位に極めて重要な意味を持ちます。先ほどからヴォーカルソースで確認しておりますが、今まで経験したことにないピンポイントの定位が現れて音がスピーカーから完全に離れるイリュージョンを体験しています。エンクロージャーをリジッドにして共振を避け、リアバスレフにしたことも成功の一因と言って良いかもしれません。井筒さんの声を聴くと背中がゾクゾクします。

小型スピーカーというとどうしても箱庭的…というイメージがつきまといます。確かに大型フロアシステムでなければ味わえないスケール感や”空気を面で押す感じ”があるのは事実ですが、こういう小型でエレガントなスピーカーで真空管アンプの音色を楽しみたいという方も少なからずいらっしゃる筈。幾つかの課題がありますが、このイメージを忘れずに改良していけば必ず良いモノが出来るのではないか、という確信に似たイメージが湧きあがりつつあります。

明日はもう一つのサンプル、ポリプロピレンウーハーの2wayシステムについてご紹介したいと思っています。今日は長い夜になりそうです(笑)。



by audiokaleidoscope | 2015-09-30 17:37 | オーディオ | Comments(0)

(9/29)これがSV-300LB!

皆さん、こんにちは。今日は例の新作300Bプリについてレポートします。
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これはかねてからチャレンジしたいアイテムでありました。初回の試作は実に5年前に遡ります。技術的なボトルネックは特になかったものの、量産を阻んだものは”マイクロフォニックノイズ”でありました。

これは出力管(特に大型管)をプリに使用した際に、球の振動ノイズを拾い易いという現象で、通電中に指で球を弾くと”カーン”という共振音がスピーカーから出易いという現象で確認することが出来ます。一方でこの"響きの良さ”を上手く味方につけることで出力管をプリに使用する大きな強み(メリット)にもなり、如何に弱みを減らして強みを活かすかということを目的として、これまで様々なトライを重ねてきました。

ここで詳細を述べることは避けますが、産業機械の制振技術を応用することにより物理的に300Bをフローティングマウントすることが出来、不要なマイクロフォニックを回避しつつ、敢えて300Bをプリ管として使用するメリットを最大化できたのではないかと自負しています。

外見的にはJB-320LMに似ておりますが、内容的には完全に新設計で製造含めMADE IN JAPANです。トランスは橋本さんにお願いして音質的にも万全を期しました。入力4系統,VOL付きという一般的なプリアンプの形態を採りながら、実はこのSV-300LBには強力な武器があります。SV-310と同じトランス出力の強みを活かし、通常のローインピーダンス出力だけでなくなんとSV-284Dを直接ドライブ出来る専用のハイインピーダンス平衡(バランス)出力を持っているのです。

SV-284Dはブースターアンプですので基本的にはパワーアンプのスピーカー出力を貰って文字通り出力をブーストする目的で設計されました。一方でこのSV-300LBを使用すればSV-284Dを直接フルスイングすることが出来る…なぜこのプリが外見上300Bシングルアンプと見紛うようなスタイルなのかの秘密が隠されているという訳です。

音質的にはこれから詰めていきます。既に出力トランスの仕様変更をすることが決定しておりますが、再来週の真空管オーディオフェアではご来場の皆さんにその音を聴いていただける予定です。

手前味噌ですが素晴らしい音のプリが出来そうです!



by audiokaleidoscope | 2015-09-29 10:13 | オーディオ | Comments(0)

(9/28)村瀬さんと私の出発点ふたたび

皆さん、こんばんは。今週に入り真空管オーディオフェアに出品予定の試作機,デモ機が続々と入荷しつつあります。先日書いた”SV-300LB”という名前からして匂うプリの試作も遂に今日入ってきて、音を聴き始めたところ。まだ全体像というかキャクターまで掴むに至っていないので、ご紹介はもう少しお待ち下さい。

あと明後日辺りにスピーカーの評価用試作が3機種入ってくる見込みですのでこの中からイケそうなものをフェアで聴いていただこうという段取り。そんななか、今日は村瀬さんが久々に繰り出してきた新作”New 樽スピーカー(仮称)”をご紹介します。

このブログを読んで下さっている方の中で”樽スピーカー”と聞いてピン!と来る方はどのくらいいらっしゃるのでしょう…村瀬さんと私を結びつけた大切な思い出のスピーカー。旧”店主日記”を読み返してみるとそれは2004年10月に遡るようです。

2004,10,20, Wednesday
ウィスキーの薫りのするスピーカー

N響横山さんのHPにも偶然出ているペンション「ウインズ」のオーナー村瀬さんがお手製のSPを携えて豪雨の中、遊びに来て下さったのです。サントリーさんがピュアモルトウィスキーを仕込む時に使った樽材を材料として使用したエンクロージャーなんですね、これが。何だかこれだけでも良い音しそうな感じがしませんか。村瀬さんの完全お手製(お客さまの手が空いたときなどペンションでSP作り・・・何だかとっても羨ましいですね)のエンクロージャーですがしっかり何十年にも亘ってウィスキーが染み込んでいるだけあって無塗装でもいいツヤしてます。

サイズもW140*D160*H190と非常に可愛らしく、早速近くにあったEntrySiやMM-141S+F80AMGと聴き較べてみました。ユニットは村瀬さんがスペシャルチューニングを施したFOSTEXのFE87Eベースのものです。何でも振動板を特殊樹脂で含浸し、CRでインピーダンス補正をしておられるようですが、ちょっと聴いただけでも所謂フォスの音とは全然違う、ふっくらしたサウンドが印象的です。

完全手作りのため月産10ペアが限界なんだそうです。御興味のある方は是非村瀬さんに直接問い合わせてみて下さい。音楽だけでなくお酒の薫りに包まれて音楽を聴けるかもしれませんよ。(抜粋)

…この時のことは今でもよく覚えています。初期メンの皆さんには何度か書いたりお話しましたが、この頃何故だか”持ち込み”(人呼んで「道場破り」)がとても多く、いわゆる自作派の方が自作の愛機をキット屋の試聴室に持ち込んで”イザ勝負!”という感じで一騎打ちを申し込まれる方がとても多かったのです。中にはその後プロデビューされた方も何人もいて現在も活躍されている方もいらっしゃいます。

村瀬さんもそんな一人。確か最初に村瀬さんが持ってこられた樽スピーカーはフォステクスのユニットに金粉の塗装がされていて、上に書かれているようにインピーダンス補正用のCRがユニットについていたような記憶があります。その後幾つか私なりの意見を述べさせて頂いた結果、出来上がってきた二回目の試作が非常に気に入たことから、サンバレー印の初代樽スピーカーとしてデビューしたことをご記憶の方もおられるかもしれませんね。

この”初代樽”…本当に沢山のご注文を頂いて一時は1年待ちなんて事もあったような。ユニットはご存じSA/F80AMG(8cmメタルコーンフルレンジ)。2005年のデビューでした。
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懐かしいですね!小さいけどスケール感タップリの低音が魅力でした。…あれからちょうど10年。村瀬さんの音も紆余曲折を経た結果、私どもと同じ”原点回帰”がまさに今、実現しようとしています。
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初代モデルと較べると2回り(以上)大きくなって、音のスケール感も備えただけでなく、ジャンルを問わない鷹揚さも身に着けました。

今日シェイクダウンが始まったところですが、ピーキーさもなく、ブーミーでもなくかなり仕上がってきています。幾つか気になるところがありますが、この部分が対策出来ればとても良い”小さなメインスピーカー”になるでしょう。因みにユニットはグラスファイバー混紡パルプコーン。なかなかの優れモノです。

村瀬さんとは来週会うことになっていますので、改めて詳細はレポート出来ると思います。今週はこんな感じでニューモデルがドンドン出てきますので、お見逃しなく!!




by audiokaleidoscope | 2015-09-28 21:16 | オーディオ | Comments(0)

(9/27)PSVANE 300Bレビュー

皆さん、こんばんは。先日のブログでSV-S1616Dについて書きました。

有難いことに多くの皆さんから歓迎のメッセージを頂いて喜んでいるところですが、300B仕様の”PSVANE(プスバン)300B”に”おっ!”と思われた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

キット屋では今まで曙光系(Golden Dragon系)が主でPSVANE系は扱ってきませんでした。特に理由(意図)があった訳ではありませんが、元々PSVANEをやっていた(やろうとしていたと言った方が正確かもしれませんが)桂光(Guiguang)が実質的に消滅し、現製造元に替わってから疎遠だったこともあり、機会を逃していたという方が正しいかもしれません。PSVANEといえばWestern Electric 300Bの復刻球を自ら標榜した”PSANE WE300B”が一時話題となりましたのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、或るところでスタンダードラインの300Bを聴いたところ、造りもよく音も素直であることが分かり、何時か使ってみようと思っていたのです。

これが一昨日入手したサンプル。
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PAVANE300Bには白(タイト)ベースと黒ベースがありますが、私どもでは黒ベースを扱う予定です。
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プレート,マイカ,フィラメントの吊り構造なろは曙光製と非常に近似しています。或いは共通の部材を使用している部分もあるかもしれません。

改めて第二で音質確認していますが
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WE274B刻印(タイムスタンプ1944年2月)と一緒に使ったこともあるかもしれませんが、かなり情報量が多く、パワー感よりも繊細感がよく出る球だと感じました。

Prime300Bver.4のような厚みやPrime300Bver.5のような際立った音場感はありませんが、極めてニュートラルで好感が持てます。価格としてはペア22000円(税別)あたりになると思いますが、同価格帯の300Bのなかでは出色といえると思います。

300BはEp-Ip特性のバラツキが大きいのでキチンと選別されていることが大切です。現地の選別値は殆どアテになりませんので、ちゃんと国内でペアマッチされた球を選びましょう!



by audiokaleidoscope | 2015-09-28 01:30 | オーディオ | Comments(0)

(9/26)ミスターアルテックと次世代の旗手を迎えて

今日はMUSIC BIRDで2本録り。4月から始まった”大放談”ですが半年経ってだんだん”カタチ”が見えてきた感じ。各界のオーソリティや第一人者をお招きしてお話を伺いながらオーディオを通して時代を観る…そんな番組として定着しつつあるのかな、と思っています。有難いことです。

今回は素敵なゲスト。10/30(再放送11/6)の回は人呼んで”ミスターアルテック”森本雅記さん。ALTEC LANSINGの全盛期から末期(まつご)まで全て知っているまさに生き証人が森本さんです。
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キット屋でALTECのユニットを扱わせて頂きたいとお願いして会って以来の再会ですので10年以上振りでしたが、懐かしい話に華咲きました。ALTECが何故持ち堪えられなかったのか…それが”コストのかけすぎ”という原因だったことが分かって或る意味、なるほど…と納得した次第です。

対談はALTECのみならず現代オーディオの”モノ偏重主義”にも一石を投じる内容にもなっています。セッティング,使いこなし…という”人の智慧”こそが良い音を生む、という森本さんの持論には業界40年余というキャリアに裏付けられた重みがありました。

11/13(再放送11/20)の回は若手オーディオ評論家、岩井喬(たかし)さんをお招きしました。
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まだ30代の岩井さんですが、もう業界では10年以上も活躍されている方で、以前から色んな場所で顔を合わせてはいたのですが、こうやって膝を交えてお話を伺うのは今回が初めて。オーディオ誌で書くようになったきっかけが”タマタマ電車で一緒になったから”…というエピソードは必聴です。

私から見た岩井さんのイメージは”作って喋れるオーディオライター”。なぜ岩井さんにシンパシーを感じてきたかというと、ご自身で真空管アンプの自作を手掛けられる技術的裏付けがちゃんとあって、それでいて書くこと、話すことは電気的,技術的なことが充分理解できない人にも非常に分かりやすく、どこか人間的温かさに溢れているところ。最近のオーディオレビューは書く人の顔が見えない、想いが見えない!と途中毒づいて岩井さんを狼狽させてしまう一幕もありましたが、とてもヒューマンでピュアな岩井さんの魅力が伝わってくると思います。

岩井さんは昨今のヘッドフォンブームの立役者の一人であることを知る方が多いと思いますが、もう一つ、アニソンとオーディオの親和性の高さに早くから注目されて様々な取組みをされている方。

10/27(日)のインターナショナルオーディオショーではTAD(テクニカル オーディオ デバイセズ)のブースでTAD+アニソンのデモを敢行されるとか!TADといえばプロオーディオ用スピーカーユニットブランドの雄として誰もが知る存在ですが、そのTADが岩井さんをフィーチャーしてアニソンでのデモをオファしたというお話は痛快ですらあります。

インターナショナルオーディオショーへ行かれる方は是非岩井さんのデモを聴いて下さい。盛り上がること間違いなし!です。



by audiokaleidoscope | 2015-09-27 08:09 | オーディオ | Comments(0)

(9/24)金木犀の薫りと共に

皆さん、こんばんは。毎年お盆明けから9月下旬までは比較的ゆったりした時間が流れるものですが、突然後ろから蹴っ飛ばされたように忙しくなるのもこの時期。ついに今年もやってきたなあ…という感じです。年末に向けてノンストップで走る覚悟を決める時期でもあります。

そんななか、今日は埼玉からSさんご夫妻が試聴にいらっしゃいました。Sさんとこういう感じで親しくお話するのは今回が初めてですが、メールではずっとやりとりさせて頂いてきて、ハイエンド上がり(私は崩れですが…)という部分で共通点もあり、一度ちゃんと私どものの音を聴いて頂きたいと思っていたのです。

現代スピーカーを真空管で鳴らした時の音の自然さ、小音量時の生々しさに開眼されて数年。SV-310EQに次いでSV-310をお求めになって今回は本丸パワーアンプをどうしよう?というテーマでした。

SV-501SEのマッスの響きの円やかさ,SV-91Bの抜群のソノリティの良さを体験されたあと、SV-284Dに話が移って、”出来れば一番小出力のアンプで284Dを追加するとどうなるかを聴いてみたいんですけど…”とSさんが仰るので出してきたのが往年の名機”エレキットTU-870”。私どもから何台販売したか分からないくらいのウルトラベストヒットでした。2万円でお釣りのくる真空管プリメインアンプとして多くの方がTU-870によって真空管アンプの虜になった忘れられないモデルです。

このアンプ、音は本当に良かった!ただ出力が2W前後しかとれず、低域のドライブ力が充分とはいえなかったのは或る意味仕方のないところでした。このアンプの音を作っているのは6BM8…じゃあ6BM8シングルに300Bブースターを追加したアンプを作ってみよう!と思って作ったのがSV-501SEであるのも何度も申し上げてきた話です。それをSさんは300Bでなく845(SV-284D)でブーストしてみようというのですから、これは面白い実験です。
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TU-870の魅力は6BM8の魅力そのものと言い換えても良いかもしれません。決して彫琢の深い音ではありませんが、何と言うか…私たちが”真空管”という言葉からイメージする解れた倍音をこれほどまで素直に出す球はなかなか他にありません。SV-284Dを追加すると、その6BM8の魅力そのままに低域のドライブ力が爆発的に上がってMIDを楽々制動しています。測定した訳ではありませんが10Wは軽くクリアしているでしょう。まるで6BM8を大きな拡大鏡で覗き込んだような音の景色に思わず息を呑んだ瞬間でした。
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B&WのSilver SignatureをGoldmund(スイス)のアンプで鳴らされていたSさんがひょんなことから真空管の音の良さに目覚め、今日色々と私どものアンプを聴かれて何を感じられたか…それは私にも分かりません。ただ最後に鳴らしたLM91Aの音に”真空管に出会って良かった”というSさんの気持ちを感じたの事実です。

私が真空管の音の良さを知ったきっかけは先日の雑誌取材の時に書いた通りですが、Sさんがそうであったように一人でも多くの方にこの魅力を知って頂きたい…ショールームを発たれる時に外へ出てふっと金木犀の薫りと共に感じた初秋の一日でした。明日から再び東京です。



by audiokaleidoscope | 2015-09-24 21:35 | オーディオ | Comments(0)

(9/23)第21回真空管オーディオフェア出展概要発表!

皆さん、こんばんは。シルバーウィークはいかがでしたか?私はずっと仕事でしたが、SNS等で行楽や美味しそうな食事風景のポストを見て一緒に楽しませて頂いた感じです。

そんななか、第21回真空管オーディオフェアのザ・キット屋出展概要を本日発表させて頂きましたので、是非ご覧ください!今回は従来とデモの進め方がかなり異なります。6月の試聴会で敢行した”5時間(超)デモ”の成功に気をよくし、今回も両日4時間づつの連続デモを実施いたします。全ては少しでも長く、少しでもちゃんと音を聴いていただくため。その他、初日は2機種づつの比較デモの時間も設けて、しっかりと私どもがそれぞれのモデルに込めた想いをお伝えすべく全力で臨みます。

デモ機種一覧を見ていただくと、皆さんが初めて目にする品番も幾つかあります。これは追ってお知らせしていきますが、今日は”SV-S1616D”(シングルアンプキット)について少し触れておきます。
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これは私どもの原点回帰の象徴のようなもので、ひとことで言えば”自作派応援キット”。オール手配線キットに初挑戦!という方に向けて企画したものです。シャーシ,トランス,機構部品は共通。自分が作りたい出力管(300B/2A3/多極管(6L6系,KT88系)によってバージョンを選べるキットです。
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これは300B仕様の内部。少々混みあっているように感じるかもしれませんが電圧増幅部(上部),電力増幅部(中央),フィラメントDC整流部(下部)がそれぞれサブシャーシ(ユニット)化されているので、各ユニットを個別に作れるメリットは大きいと自負しています。2A3仕様,多極管仕様はフィラメントDC整流部がありませんので更に楽チンですね。

更に言ってしまうと上の写真をもう一度よく観て下さい。300Bの右側に見える銀色の筒状のもの…誰もが電源整流部のケミコンと思うに違いないコレ…何だと思います?…実はこれ、ダイオードなのです。US8ピンソケット仕様の!…とここまで書けば勘の良い方は”分かった!”と膝を打ったと思いますが、これは整流管(5AR4)と交換可能という画期的なオリジナルダイオードで本モデルの為に作ったもの。出力(レギュレーション)重視の方はダイオード(標準装備)、雰囲気重視の方は整流管(別売)で楽しめるというアンプになっているのもこのアンプの大きな特徴です。以前にも書きましたが1616という開発コードに込めた”いろいろ楽しんで!”を十二分に味わって頂けると思います。電圧増幅段の真空管は12AT7(1),12AU7(2)で構成されている極めてベーシックな回路です。

気になるお値段ですが、真空管別売で多極管仕様が75,000円,2A3仕様が77,000円,300B仕様が79,000円(税別)程度に出来ないかと考えています。真空管が一番高い300B仕様については限定で”真空管付きスペシャルパック”(PSVANE 300Bセット)を10万円程度(税別)でご提供できないか目下鋭意検討中というところです。発売は年内を予定。トランス,シャーシ含めMADE IN JAPANです。

その他、プリアンプの新製品”SV-300LB”も気になるところ。これについてはデモ機上がりが来月初めの予定ですので、詳細は改めてお伝えしたいと思います。品番からして匂いますね(笑)。

あと新作スピーカー(詳細は後日お知らせします)も出品を予定していますし、村瀬さんはウインズタイム(12日14:15~)に”新・樽スピーカー”を持ってくると仰ってますし、今年の真空管オーディオフェアは例年以上に熱く盛り上がりそうです!

先着粗品(各日50名さま限り),四家卯大さんのミニコンサート(12日15:15~)もありますので、10/11(日)・12(祝)はみんなで損保会館に集合です!!今から楽しみでなりません。




by audiokaleidoscope | 2015-09-23 20:32 | オーディオ | Comments(0)

(9/22)無ければ源流へ

皆さん、こんにちは。

先日お知らせしたGolden Dragon 845 Premium Metalのショートに関して大変ご心配をお掛けしております。今日はその続報です。

その後、国内,海外色々と当たってみましたが市場流通数が極めて少なく、まとまった量を調達することは出来ませんでした。この球は定番品でなく不定期(あるいは一定量の受注が溜まった段階で製造される)特別製品枠であるため、どうしても必要になった場合は、ロット分を纏めて別注するしか方法がありません。色々と検討した結果、今回手当てする数量を見誤ったという責任もありますので、此方で別注して在庫を確保することにします。無ければ源流へ向かわざるを得ません。
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サンプル画像(ロゴは未印刷)

モノ自体はGolden Dragon 845 Premium Metalと全く同じです。但しGolden DragonはPMコンポーネンツ(UK)の商標ですので、管面プリントは”Prime 845 Premium”に変更となります。その代り保証期間に関してGolden Dragonの90日から他のPrime Tube同様一年間に延長させて頂きます。価格はGolden Dragon 845 Premium Metalと同額で、納期は11月末~12月初めを見込んでいます。

早急にSV-284Dの予約ページにPrime 845 Premiumを追加しますので、改めてご検討を頂ければ幸いです。なおPrime 845 Premiumの単売はSV-284Dの動向を見極めてから改めて検討させて下さい。宜しくお願いいたします。

(9/23追記)本日現在の情報で、メーカーから納期に関して確約しかねるという連絡があり、これ以上お客さまにご迷惑をお掛けすることは本意ではありませんので、納期が明確になるまで一旦、Prime 845 Premiumの受注を休止させていただきます。誠に申し訳ございません。





by audiokaleidoscope | 2015-09-22 14:24 | オーディオ | Comments(0)

(9/20)本当の(最大の) メリット

皆さん、こんばんは。順序が逆になってしまいましたが昨日の開放日について書いておこうと思います。備忘の意味も含め…。

昨日の開放日の主役はこのスピーカー…だったかもしれません。
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前日にお客さんがお持ちになったタンノイ。モデル名はT165 Chester(チェスター)。今から35年ほど前の同軸2Wayのバスレフモデルです。他にもタンノイを数機種お持ちで”もし欲しい方がいらっしゃった是非!”ということでお預かりしていたのです。

ユニットはHPD295(Monitor Gold 3LZの後継)と振動坂,エッジも異なり、ややF0を下げた感じのポリプロピレン振動坂(品番不明)ですが、音はタンノイならではの深々とした余韻と間接音を感じさせるもので、昨日遊びに来て下さったお客さんも皆さん激賞されていました。この独特のケバの立った音触感は他のいかなるブランドとも一線を画するもので、非常に魅惑的。しばらく聴いておられたSさんが手を挙げられて早くもお嫁入りが決まって良かったです。

アンプはSさんもお使いのSV-501SE+SV-284D(ステレオモード)。SV-501SE単独でも充分鳴りますが、SV-284Dをアドオンすると音圧感は勿論ですが透明感が一層増す感覚…これについては後半で書きます。
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良いけど、ちょっと大きいかなあ…と悩んでいらっしゃるお客さま。トランスだけで20数kgありますから。確かに設置は大変かもしれません。

夕方ショールームを閉めてダッシュで第二へ。先だってSV-310+SV-91Bを組まれたFさんがSV-284Dを接続した音を聴いてみたいとのこと。294Dステレオモード(1台)で聴いていただくことにしました。
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Fさんが持ってこられたCDはこれ。昨日のようこそ!でもかけたバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の新譜。モーツァルト:レクイエムです。
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Fさんは現在JBL L99ランサーをお使いで、SV-284Dを使うことでヴォリューム位置が下がって使いにくくなることを懸念されていたのですが、SV-284D単体のゲインは数dBしかなく、大きな問題にはならないと知って安心されていました。

SV-284Dは単に出力アップするためだけに企画された訳ではありません。もちろん結果的にSV-91Bであれば35W/ch程度にブーストされるのは事実ですが、それよりも大切なのは、SV-284DをアドオンすることでSV-91B単独ドライブ時よりも遥かに歪みの低い(=言いかえれば美味しい)領域で動くこととなり、つまり三極管シングルの最大の特質である、透明感が一層際立った音質で楽しむことが出来る事なのです。

商品ページの最後にも書きましたが、SV-284Dはブースターアンプという性格上、前置アンプの音色(ねいろ),響きなどの音質的特徴に加え、出力,周波数特性,歪率,残留ノイズなど全ての物理特性も大きく影響を受けます。つまり前置アンプのあらゆる個性を継承し、倍化させるのがSV-284Dであると言い換えてもいいかもしれません。前置アンプが良質であるほどSV-284Dの付加メリットも大きくなるという訳です。

ところで先日ご案内を申し上げた直後に在庫が払底したGolden Dragon 845 Premium Metalですが、対応策について方向性が定まってきました。早ければ明日のブログでご報告出来るかもしれません。正式なご案内まで今しばらくお待ち頂ければと思います。



by audiokaleidoscope | 2015-09-21 03:24 | オーディオ | Comments(0)

(9/19)今日の"ようこそオーディオルーム”

皆さん、こんばんは。今日は恒例の月イチショールーム開放日。そしてその後、第二にFさんがいらっしゃってSV-91B+SV-284Dの試聴でした。これは改めて書くとして、今日はあと1時間に迫った"ようこそオーディオルーム”の内容について…ってON AIRに間に合うのか??頑張らねば!

今回の「スペシャルピックアップアーティスト」。今回は井筒香奈江さんをフィーチャーしています。井筒さんはオーディオ業界では既にビッグネームで、各社がこぞって自社製品のデモに使用するということで一昨年あたりから非常によく名前を聞くようになってきました。毎年秋のオーディオフェアのシーズンに突入すると引っ張りだこという方です。

先日の”大橋慎の真空管・オーディオ大放談”のゲストにお越し頂いた時のことをレポートしましたので、ご記憶の方も多いと思います。初めて色々と直接お話しを伺うことが出来たのですが、独特の囁くようなヴォーカルスタイルが非常に個性的で、これは是非ようこそオーディオルームのリスナーの皆さんにも聴いていただこうと思い、ご紹介させて頂くことにいたしました。

聴いていただく曲はファーストアルバム”時のまにまに”から
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”Woman(Wの悲劇より)”

非常に近い音像と深々と拡がる音場の対比がとても印象的。スーパーリアリズムという言葉がありますが、まさにオーディオファンが望む”生よりも生々しいイリュージョン”がそこにあるような気がします。

因みに彼女のプロデュースをしている堀部さんは長くオーディオ業界におられた方でSPブランド”JBL”のプロモーションをやっておられた方。所謂”音のツボ”を全て知り尽くしているプロが井筒さんの世界観を作り上げたといってもいいかもしれません。10/11~12の東京”真空管オーディオフェア”では私どもサンバレーのブースにもいらっしゃると伺っていますので、会場デモでも井筒さんの曲を聴いていただこうと思っています。

そして4枚目のアルバム”時のまにまにIV~時代”から
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”オリビアを聴きながら”

因みに井筒さんの新譜”時のまにまにV”は9/19現在e-onkyoチャート第一位!凄いです。

続いては”古くて新しい”名盤をハイレゾ音源でお届けする「ハイレゾ新譜コーナー」。今回は”ジョン・レノン”を取り上げます。そのレノンの作品がアナログマスターテープからハイレゾにダイレクトカッティングされていますので、今日はその代表曲を幾つかご紹介します。掛ける曲は
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imagine
 
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Woman/Happy Xmas
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(Just Like)Starting Over
 
ジョン・レノンは全てのポピュラーミュージックの源泉であり、エッセンスであると感じます。ポール・マッカートニーを光とするならジョン・レノンは陰、言い換えればジョンの魅力は人の憂い,哀しみを隠さず伝えた人だったようにも感じます。だから何度聴いても人の共感と涙を誘う、そんな稀代のアーティストです。

続いての「注目レーベルピックアップ」ではスウェーデンの”BIS”をピックアップ。日本人の演奏家も多数参加しており、特に鈴木雅明さん率いるバッハ・コレギウム・ジャパンの評価は世界的に高く、BISはバロック期の楽曲を積極的に取り上げることでも知られています。このアルバムは被災者の方々にエールと共にCDの印税収入を寄付することを目的としてリリースされたものです。
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震災義援プロジェクト作品 「BACH FOR JAPAN」から”バッハ:教会カンタータ156番”

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ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル/ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンヘンデル
組曲「水上の音楽」ニ長調より HWV349 「アラ・ホーンパイプ」


という構成でお送りします。今回も一生懸命選曲しました。是非お聴き頂ければ幸いです!



by audiokaleidoscope | 2015-09-19 19:55 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


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