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(5/30)Kieth Jarrettの世界観

皆さん、こんにちは。6月度の「ようこそ!オーディオルーム」の収録がぶじ終わりました!

今年一月の「Another Story of Bill Evans」がとても好評だったので、今回は個人的にも大好きなキース・ジャレットを取り上げ、ブルーノートに代表されるのような汗や熱気とは対極的な静謐感,内省的な抒情、また極めて細やかでロマンティックなタッチの曲を中心にLP音源からチョイスしてみました。うまくいったと思います(笑)。
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前編(6/6放送)では

Facing Youから「Ritooria 」
The Köln Concertから「Köln, January 24, 1975, Pt. I 」
Treasure Island から「The Rich (And The Poor)」
Belongingから「Blossom」
My Songから「My Song」


というラインナップでお届けします。つまりソロワークとアメリカンカルテット,ヨーロピアンカルテットからのセレクションという訳ですね。

自分で選曲しながら変な言い方ですが、プレイバックを聴きながら凹凸が次第に平たくなっていく…閉じていたものが次第に開いていく…そんな感覚に襲われてちょっと胸が熱くなる想いでした。

あとは何度も書いた真空管パワーアンプ(SV-86B)出力のダイレクト録音ですね!これも是非皆さんに楽しんで頂ければ幸いです。来週土曜10時は是非「ようこそ!オーディオルーム」と共にお過ごしください!



by audiokaleidoscope | 2015-05-31 04:44 | オーディオ | Comments(0)

(5/29)悪巧みの準備進行中!

皆さん、こんにちは。

中国から戻って四日分のバックアップを必死にやっているのですが、これがタイヘン。その昔、部活の顧問に”一日練習をサボると取り戻すのに二日かかるんだ”とハッパをかけられたものですが、決してサボっていた訳ではなくても元のペースに戻るまでもう少し時間がかかりそうです。

メールの返事をお待ちの方も多いと思いますが、全て目は通していますので、もう暫くお待ちいただきたいと思います。目標としては日曜の昼までにリカバリ完了。そこから東京に出発して火曜の夜に戻る予定です。

そんななか今日は夜を徹して「ようこそ!オーディオルーム」の収録準備。先日お話した悪巧み…恐らく史上初の真空管パワーアンプ出力のダイレクトA/D変換音源のオンエアに向けて、その事前取込みを行っているのです。そろそろ外が白んでこようかという時間ですが、ヘッドフォンを被ってゴソゴソやっているところ。
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今回はその第一回ということでパワーアンプを何にしよう…と思案していたのですが、偶々チェックで鳴らしたSV-86B(交流点火トランスドライブ300BクラスAプッシュプル:WE310B-WE311B-WE300B-WE274A)が実に濃く深い音で取込めたので、これでいくことに決めました。交流点火ならではのケバの立った音触感と300Bの艶と倍音感をタップリと味わって頂けるのではないかと思いますので是非ご期待下さい。

今回のテーマはキース・ジャレット。つい先日、一連の名作がハイレゾ化されて改めて脚光を集めているキースですが、LPで聴くキースも最高です!静謐でリリカルで美しい気品を湛えたキースのピアノ。こうして聴いていてもどんどん引き込まれていきます。
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放送は来週土曜(6/6)22時から!今晩のスタジオ入りが楽しみです!!



by audiokaleidoscope | 2015-05-30 04:47 | オーディオ | Comments(0)

(5/27)帰国

皆さん、こんにちは。無事帰ってきました。
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珠海のホテルからの眺め。次回来るときはこの景色がまた変わっているかもしれません。それがいまの中国です。

今回4日間の行程でありましたが、主目的のSV-2300LMの品質検査だけでなく、新規メーカー2社訪問など大変収穫の多い出張になったと思っています。空路,陸路,海路とあらゆる交通手段を使い、タイトなスケジュールでとても疲れましたが、半年後,一年後に今回の種まきが大きな収穫に繋がるといいなと思っています。新しいスピーカー,新しいアナログプレーヤー…楽しみですね!
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香港に入ると中国本土では繋がらなかったSNSやWEBサイトにアクセスできるようになって、フライトを待つ間ずっとPCを触っていただのですが、昨今の報道からか「中国ですか…タイヘンですね」的なメッセージが結構届いていました。

確かに一部政治的な緊張や摩擦があるやに言われている両国間の関係ですが、民間レベル(一般的な感覚)では全く変な感じはありません。”反○”とか”嫌○”なんて言葉がありますが、例えば私たちの生活のなかで”○○県の人間はけしからん”とか”○○市に住んでる人間はおかしな連中ばかりだ”なんて十把一絡げ的なことは全くないですよね。最終的には一人のヒトとしてどう向き合い、どう信頼をし合えるかが、どんな関係においてもこれが基本になるのだということを痛感しています。

習慣や文化が違う事は当然です。でも”良い物を作ってお客さんに喜んでいただこう”という気持ちには何の隔たりはありません。今回も「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」(論語:学而編)という気持ちで迎え入れてくれた中国の友、そしてコーディネーター兼通訳として帯同してくれたXさんには心よりの感謝を捧げてこの出張報告を閉じたいと思います。とても有意義な四日間でした。



by audiokaleidoscope | 2015-05-28 02:58 | オーディオ | Comments(0)

(5/26)佛山から珠海へ

皆さん、こんばんは。今日は佛山でのミーティングからスタート。LM91A,LM86Bの故郷に久しぶりに行ってきました。
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この試聴室に足を踏み入れるのは久しぶり。メーカーというよりヴィンテージオーディオを極めて忠実にリプロデュースする為のラボと言った方が良い場所です。ラックマウントされた漆黒のアンプが目を引きますね。
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これがそのアンプ。WE41+42+43レプリカ(出力段は212に変更)です。写真上から101D+205Dの電圧増幅ユニット.その下が212の電力増幅ユニットです。」その下は274Bの低圧整流部+211(または845)を二極管動作させた高圧整流部。その下がタンガーバルブのフィラメント整流部という構成。モノラルですので2台でペアになっています。量産品ではなく完全なワンオフモデルとでもいうべきもの。
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これが212の出力部。ヒーター14V/7A。プレート電圧1.3kVの怪物です。これは私どもの製品ではありませんので、今まであれば「おお!凄い!!」で終わってしまうのですが、実はLM91A,LM86Bをお求めになったお客さんにこのアンプのことをお話したところ「是非欲しい!」ということになって、詳細を詰めに来たという訳です。結果的にどうなるかは全く分かりませんが、もしこれが本当に海を越えて日本にやってきたら凄いですね!
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スピーカーも新しいモデルが出来ていました。高域側はWE555W+WE22Aホーンtype,低域側がWE4181Atype+専用エンクロージャー。真ん中に置いてあるのはALTEC LANCINGの”ICONIC”に範をとったモデルと思われます。

話が前後しますが、一番上の写真の楕円形のスピーカーユニット。今ではあまり見かけませんが、70年代まではよく作られていました。メカニカル2ウェイのフルレンジで60年代の欧州系のサウンドイメージを再現したオリジナルモデルです。これは6インチ×9インチサイズですが高域のシャープネスでは6インチ,低域の量感では9インチのそれぞれ良いトコロどりが出来る極めて合理的な形式なのです。これもいずれしっかり評価して私どものラインナップに加わる日が来る…かもしれません。

濃厚なひと時を過ごしたあとは近くの”客家(はっか)料理」店へ。
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塩味がやや強く濃厚な味付けが特徴で保存性のよい食材を多用した素朴な料理で疲れも吹き飛びました。その足で市内の茶葉専門店へ。佛山は中国でも有数の鉄観音, 普洱茶のマーケットなのです。
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こういうお店が何百,何千?と軒を並べています。あと佛山は木工製品のメッカでもありまして、有名ブランドのスピーカーエンクロージャーやラック,スタンドなども実は佛山で作られていた…というものが結構あります。
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中国の文化や歴史の重みをを感じさせる内装。
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陳列棚です。田舎根性丸出しで”一番高級なのはどれですか?”と尋ねて、教えて頂いたのが上の”老班章”という茶葉。詳しいことは分かりませんでしたが、値段は400gで約38万円!乾燥させて円盤状に固めておるのを少しづつ崩して戴くなんて風流ですね。
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試飲タイム。本式の淹れ方を勉強しました…が、お土産を買うためにここに来たわけではありません。目的はこれ。このお店のBGMシステムです。
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スピーカーはJENSEN222(12インチ同軸2ウェイ)type。エレクトロニクス系は全てラックマウントされており、上からCDトランスポート,D/Aコンバーター,WE129typeプリ,WE124typeパワー(350Bpp)。スカッと抜けた爽快な音で、お店でかかっていた二胡の音のリアルさは格別でした。最初茶葉のお店で真空管システム聴かないか…と言われた時は???な感じでしたが、伺ってよかったです。

佛山を出て一路珠海へ。前回は確か車で2時間半ぐらいかかったように記憶しているのですが、高速道路網の整備によって今回は1時間強で着きました!インフラの変わり方のスピードの速さには毎回驚かされます。珠海へ来たのは今回の出張の最大のテーマであるSV-2300LM(セカンドロット)の出荷前検査が目的です。
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予想以上に早いスピードでキットバージョンが完売になってしまったので、取り急ぎ手配したのですが当社着は6/15~20頃になりそうです。予約を入れて下さっている方は、もう少しのご辛抱ですので今しばらくご猶予ください。
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現場のいたるところにSV-2300LMのパーツや組立済ユニット,トランス類が並んでいます。
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かなり自動化が進んだ真空管アンプの製造プロセスですが、やはり最終的には一人一人のワザを高めるのは勿論、トータル的なバラツキ(偏差)のなさ、不具合品を市場に出さないための検査の仕組み等、最終的には”ヒトのチカラ”が一番大切であることをいつも思い出させてくれるこの工場。年内にもう一度来れるといいのですが…。
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SV-2300LMのの検品も無事終わり、ホテルへチェックイン。日本人ビジネスマンも多く利用する高層ホテルです。いよいよ明日が最終日!ちょっとお疲れ気味ですが、最後まで頑張ります!

※画像は全て承認をいただいてアップさせて頂いています。



by audiokaleidoscope | 2015-05-26 23:48 | オーディオ | Comments(0)

(5/25)深センから広州そして佛山へ

皆さん、こんばんは。ちゃんとアップされているのか一縷の心配はありますが…二日目の記録を。
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朝、深センのホテルを出て小一時間のところにあるスピーカーメーカーへ車で移動します。この写真はナンだ!?と思われるかもしれませんは、交差点で時々出くわすモノ売りのオバサン。ピンクハットにピンクのマスクで視線はクギ付け(笑)。ハンドルカバーや埃落とし,非常停車板から地図,国旗まで…”歩く雑貨屋さん”ですね。
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今日の最初の目的地はここ。撮影,公開許可が出た僅かな写真と情報しか申し上げられないのですが、世界各国の有名ブランドのスピーカーをOEM生産する工場です。
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2インチ(5cm)のフルレンジから18インチ(46センチ)のサブウーハーまでありとあらゆるユニットが並びます。
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今回の私のターゲットは上の2つ。右側が透明のポリプロピレン振動坂の5インチ(12cm)ウーハー。左が同じく5インチ同軸2ウェイです。これらを我々の指定仕様で作って、秋ごろには音の出る試作が出来るかな…という感じです。
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お昼休憩の間、ラインが止まっているタイミングを見計らって現場を見学。極めて広い工場でここで年間100万本のユニットが製造されるとか。
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ここはネットワークの製造部門です。お昼を食べずに頑張る工員さん…ご苦労さまです!
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次の目的地に向かって出発する頃、ちょうど休憩が終わるタイミングで工員さんたちが会社に戻ってきました。こういう若い労働力が中国のモノづくりを支えているのです。再見!
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次なる目的地は広州です。車だと大渋滞で時間が読めないので今回は初の中国新幹線(CRH)を利用することにしました。しかしこの広州北駅の大きさは!…日本の空港以上の広さです。CRHが出来て中国国内の行き来が非常にスピーディに出来るようになったとか。
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これが車体。日本の新幹線にもちょっと似てますね。
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速いです!軽く300km/hオーバー!
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ワゴンサービスもあります。
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私も撮ってもらいました。
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1時間ほどでついた広州駅。どこまでも続くコンコース。
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でも駅を出て暫く走ると見慣れた中国の風景に出会ってちょっとホッとします。バナナ売りのオジサンだけでなく色んな屋台が出ています。
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そんな市中を走って向かったのがアナログプレーヤーメーカー。3/12付「モノづくりのプロセス」で触れたVSの評価結果と要望事項を伝える為です。
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会議室の前に置かれていた湿式のレコードクリーナー。6分くらいかけて洗浄~乾燥までやってくれるそうです。幾ら位するもんでしょうか…安かったら欲しいですね(笑)。
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ここも写真はこの程度が限界です。皆さんもよく知っている数々の有名ブランドのプレーヤーがここで作られています。
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手前がVS。奥が色違い。基本的にシルバーでいく予定です。
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こんなのもありました。前モデルのSV-A1/A2のメーカーが撤退して以降、ずっと色々な「次の一手」を考えてきましたが、一番のネックはアームでした。個人的にカートリッジ直付けタイプのアームに慣れていたので違和感がなかったのですが、お客さんの要望は圧倒的にシェルごと取り替えられる、所謂ユニバーサルタイプに集中していたのです。

しかしこれが探してみると実に無い!正確に言えばあるにはあるのですが、ものすごく高いかものすごくロットが大きいかのいずれかで、私どもレベルではとても手が出ないという状況だったのです。今日はそこに論点を絞って交渉に臨んだ訳ですが、半年ほど時間をかけて幾つ試作してみるという情報を得ることが出来ました。或る意味私にとって今回の最大の収穫といえるかもしれません。今年度発売は難しくなりましたが、品質と皆さんのニーズには代えられませんので、ここはしっかりフォローをしていきたいと考えています。
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打合せを終えて意気揚々と佛山市へ移動します。佛山はブルース・リーの出身地。LM91A,LM86Bが作られた場所でもあります。夕食は「台湾しゃぶしゃぶ」。美味しかった!です。
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今日のホテル。明日は午前中佛山で打合せ。午後は珠海へ移動します。

※訪問先の写真,得られた情報は先方承諾のう公開させて頂いています。




by audiokaleidoscope | 2015-05-25 23:33 | オーディオ | Comments(2)

(5/24_2)深センの夕食

皆さん、こんばんは。

先ほど”今日は早く休みます”的なことを書きましたが、さすがに腹が減っては戦(いくさ)が出来ぬ…ということでホテルから少し出たところに食事に行きました。
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これが今日のホテル。深センには多くの日本人ビジネスマンがおり、このホテルを定宿にしている人も多いようです。
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今日の夕食処。”东北菜(ドン・ベイ・ツァイ)”の文字がご確認いただけるのではないかと思います。中華料理というと「北京、上海、広東、四川」辺りをイメージされる方も多いかもしれませんが、黒龍江省、吉林省、遼寧省を中心に野菜中心のあっさりとしてシンプルな塩味が日本人にも人気の中国東北地方の料理です。ピリ辛とか油っこいばかりが中華料理という訳ではありません。
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夜の深セン。新しさと懐かしさが同居する、賑やかな街です。





by audiokaleidoscope | 2015-05-24 22:45 | オーディオ | Comments(0)

(5/24)香港から深センへ

皆さん、こんにちは。先ほど深センのホテルにチェックインしました。

こちらは時差マイナス1時間ですので、まだ17時過ぎなのに、ネットニュースでは”照ノ富士が初優勝”なんて報道されていてちょっとヘンな感じです。

中国のネット環境は日本とチョイと事情が異なり、SNSやブログサイトには大抵繋がらなかったりします。ホテルからSNSのアクセスしようとしたのですがやはりダメで。このブログも書くことはおろか、読むことも出来なかったのですが、あれこれ試しているうちに何とか繋げることが出来て…書くには書けても閲覧が出来ないという状態です。ちゃんと皆さんに読んで頂けていれば良いのですが…。

しかしこちらは蒸し暑い!既に雨期に入っているのですが、今の時期は殆ど晴れることがないという位、じっとりジメジメしています。
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これからちょっと街へ出て食事でも…というところ。明日から本格的にミッションが始まるので、今日は早めに休んで明日に備えようと思っています。

ではまた!
by audiokaleidoscope | 2015-05-24 17:15 | オーディオ | Comments(0)

(5/23)中国へ

皆さん、こんばんは。

早速ですが明日から数日間の旅程で中国へ行ってきます。目的はSV-2300LMのセカンドロットの発送前現地品質確認に加え、新規メーカー訪問が個人的な大きなテーマです。

暫く前に書いた次期ターンテーブルもその一つ。現場を見て、人を見て一緒にやっていけるかどうかを占うとても大切な機会である訳ですが、面接をする=面接されているのと同じで向うも此方を査定する訳ですから、しっかりと想いと狙いを伝えられたらと考えてきます。

今回は香港経由で深セン,佛山,珠海を回ります。初めての場所ではありませんので、特に心配はしていませんがネットへのアクセスが上手くいかない場合が過去あって、今回もブログの更新が出来るかどうかが少々心配ですが、しっかり目的を果たして皆さんに良い報告が出来るよう、頑張ってきます。
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これは今から10年前、初めて中国のアンプメーカーを訪ねた時のスナップです。当時は一人の職人が一台づつ作る手工業的なプロセスでした。今の中国とは隔世の感があります。

街の様子や人の様子も交えて”今の中国”がレポート出来ると良いのですが・・・行くたびに必ず驚かされる何かを見せてくれる中国。今回も大いに期待しています。



by audiokaleidoscope | 2015-05-23 23:46 | オーディオ | Comments(0)

(5/22)GPS10MHzクロックのマジック

皆さん、こんにちは。昨日、仕事終わりのショールームでYさんが持ってこられた秘密兵器を評価してみました。
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TL3Nの上に乗っている右側の小箱が昨日の実験対象です。左の三脚に載っているのはGPSアンテナ。さてナンでしょう…?

最近のデジタルオーディオの著しい進化に伴ってPCM音源は近い将来DXD(384k/32bit)までカバーされると思いますし、DSDも11.2MHzが増えていく状況のなかで、昨今スタジオやハイエンドオーディオ界で囁かれているのがクロック精度向上の必要性についてです。

以前からクロック精度の向上で音質が改善することは皆さんにも何度も申し上げてきましたし、MC-3やMC-3+導入のメリットを通じてクロック精度と音質の関係についてお伝えしてきたのもその為です。

少々細かい話になりますが、汎用の音響機器に内蔵されている水晶発振子の精度は50ppmから良いもので20ppm程度です。これを分数に直すと1/20,000~1/50,000の誤差(ゆらぎ)ということになります。SV-192PROでは選別した水晶発振子を使用していて数ppm(1/数十万)程度にまで下がっていますが、クロックジェネレーターを接続することで1ppm以下(1/百万)以下の精度まで改善することで音質上決して無視できない差異を生むのです。

外付けのクロックはスタジオなど音源制作のプロセスで使用されることはあっても、家庭で使われることは稀でした。それがこの10年ほどで様相が変わり、ハイレゾの波が後押しとなって一気にメジャー化してきたことが普及の背景です。MC-3+は工場出荷時の公称精度が0.1ppm(1/一千万)ですから機器内蔵の水晶発振子の精度とは全く比較になりません。音質的にはシャープネスが上がり、解像度が向上します。写真で言えば僅かにずれていたピントがビシッと合う感じといえば分かり易いかもしれません。真空管アンプでは音の滲みが取れ、より粒立ちが細やかになり、真空管の持ち味であるシルキーなニュアンスがより明確に味わえるようになることから外部クロックを使う方が随分増えてきました。

皆さんの中でもクロックジェネレーターをお使いの方がかなりいらっしゃると思いますが、”10MHz入力”を装備したものがあることはご存じでしょうか。これは更にクロック誤差を減らす為に高精度の10MHzの正弦波を受けるための入力で、所謂ルビジウムクロックなどを接続することで更に高音質を楽しむ為のもの。昨日はこの10M入力を試してみようと思った訳です。因みに水晶発振器にも様々なグレードがあります。

SPXO :通信機,産業機器,民生用電子機器など
VCXO :受信機など
TCXO :携帯電話など
OCXO :携帯基地局など

精度的にはSPXO < TCXO < VCXO < OCXO の順で上がっていく訳ですがOCXO単体で一般的に10マイナス8乗~9乗程度の安定度(1/1億~1/10億の誤差精度)を有します。恒温槽によって温度補償を行い、内部の水晶振動子の温度を安定度の良いところで一定に保つことで 極めて高い周波数安定度を維持するというものです。

因みにMC-3+の単体精度は0.1ppm=1/1000万(出荷時公称値)ですが、昨日Yさんが持ち込んだ10MクロックはOCXOグレード+GPSクロック受信機能付き。もちろん単体(GPS非受信)でも10Mを出力できますが、キモは最も信頼性の高い通信衛星のクロックを貰って限界まで精度(音質)を改善できるところです。GPS受信時の公称精度は何と10マイナス11乗。つまり誤差1/1000億!というから凄いです。

注意すべきはインピーダンスマッチングです。測定器,通信機などではは50Ω出しが多く、オーディオ系では75Ω受けがよく見かけます。昨日の実験機も恐らく50Ω出しと思われ、MC-3+の75Ω受けで大丈夫か少々心配したのですが、確認したところ10MHzで使う分には波形的には全くといっていいほど影響なしということでしたので、そのまま使ってみました。

早速試してみましょう。まず単体でGPSを捕捉することを確認(LEDで視認可)。直ぐにMC-3+に繋ぎます。

正直最初は???…なんだ変わらないじゃないか、というのが正直な感想でした。ハイレゾだけでなくCDでも同様の結果だったので、内心2万円だから仕方ないな…と思っていたのです。しかし、通電して20分ほどした頃からでしょうか。PCで聴いていたハイレゾの音がどんどん締まってきて解像度が上がってきたのが分かります。Yさんも明らかに変化してきたことに気づかれている様子。

そうか!…これが恒温槽による温度補償の効果なんだな…最初は温度が上がらずに精度が出ていなかったんだ…ということに気づきました。スタジオではクロックの電源を落とさないというところが多くあるのも、この偏移を嫌ってのことです。MC-3+はマニュアルで10M入力と内部クロックを切り替えられるので、音質の比較も容易です。これが10M入力時の表示です。
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10M入力時は低域方向の解像度が上がり、音場(特に奥行き)感が改善されます。昨日は専らハイレゾを聴いたのですが、YさんによればハイレゾよりもCDなどサンプリングレートが低い音源の方が改善の度合いも大きいとのことでしたので、Yさんが次回開放日にいらっしゃれば皆で確認してみましょう!

次にSWD-CL10でも試してみようということになりました。これにも10M入力端子がついているのです。
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不思議なことに同じ10Mクロックを繋いでもMC-3+とCL10では音の変化の様子が異なります。CL10の場合はよりエッジが立ったように思われるのは、単体でのクロック精度の差異(CL10は公称0.28ppm)が原因かもしれません。何を触っても音が変わるオーディオの深みを見た思いでした。

いずれにしても、これは是非個人的に10Mを導入しないければ!と感じています。ピンキリのオーディオ業界ですが、昨日使った感じではYさんの持ってこられたもので充分満足いく結果が得られました。

クロックで音が変わる…というと何だかオカルトチックに感じられるかもしれません。しかし個人的にはケーブルを替えることによる「変化」とは一線を画す「明らかな改善」ですので、もしチャンスあればクロックジェネレーターの導入、更には10M入力の素晴らしさを是非体験してみて戴きたいと改めて申し上げたいと思います。今までとは別の音空間が皆さんのリスニングルームに出現する筈です!



by audiokaleidoscope | 2015-05-22 12:28 | オーディオ | Comments(0)

(5/21)デッサンを描け!

皆さん、こんにちは。今日は試聴室で実験三昧です。

先日ふと思いついた悪巧みですが、実際やってみたらどうなんるんだろう?…とずっと気になっていました。理屈的には何の破綻もありませんが、本当にレベルは整合するのか?肝心な音はどうか?パワーアンプの出力を電圧変換してA/Dコンバーターに送ってPCで記録…なんて今まで誰からも聞いたことがなかったので、内心不安がなかったといえば嘘になります…で試してみました。
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接続はこんな感じです
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こう見ると複雑なように見えますがスピーカーがダミーロードに置き換わって、その出力をSV-192A/Dに送ってPCで記録しているだけ。つまり放送では皆さんのスピーカーがまんまSV-91Bの音を貰っていると考えて頂ければ良い訳です!面白がっていろいろCDやLPの音を早速PCに取り込んでいる訳ですが、これが実に痛快!まさに”タマの音”になっているのです。ライン直の音よりも実体感と厚みが増すだけでなく、倍音感も豊か…これは本番収録が実に楽しみになってきました。
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こんな感じでヘッドフォンでモニターしていますが、懸念されたSNの劣化や音が荒れることもなく快適そのものです。

以前或る人からこんな事を言われたことがあります。”お前は技術屋に出来ないデッサンを描け!それを図面に落とし込むのはプロに任せればいい。真っ直ぐな線を正確に描くことよりも曲線がもつ味のあるモノづくりをするんだよ”…と。

荒唐無稽と言えばそれまで。どこまで遊び心を持てるか…エレキギターの音をLINEで直録りするよりもアンプを通した方が”味のある音”になるのと一緒ですね。これも私なりの一つのデッサンと言えるかもしれません。





by audiokaleidoscope | 2015-05-21 12:57 | オーディオ | Comments(2)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


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