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覚えておきたい「基本」の重要性について

皆さん、おはようございます。東京試聴会が2週間後に迫ってきてデモのストーリーづくりや選曲について具体的に固めるべき時期になってきました。

今までオーディオ屋」として如何に良い音で鳴るアンプやスピーカーを作るか・・・という事に腐心してきた訳ですが、昨年10月から「ハイレゾしばり」をやらさせていただくなかで、音源制作に携わる方々との交流が生まれ、「原音主義」だけで良い音楽は創れない・・・「創る側」と、私たち「再生する側」も含め、いかに”こういう音で鳴らしたいかという想い”を持つことが如何に重要かを更に強く認識するようになりました。

3月のマンスリーゲストで再登場予定の高田英男さんとの収録時の対談では、「最終的に”人”である」という結論が導出されたように思います。演奏者の想い+レコーディングスタジオでフェーダーを握る人の想い+良い音で鳴れ!と思いながらアンプのヴォリュームを上げる私たちの想い・・・そのコラボレーションあって初めてGood Sound,Good Musicが現実のものとなるということ。その為に基本を押さえる大切さについて改めて考えることが多くなりました。

e-onkyo musicのサイトで興味深いインタビュー記事がアップされています。ここで重要なのはバーニー・グランドマンが言う96kHzや192kHzというレートで音質を語ることの危うさです。ハイレゾが音源のメインストリームの一つになってきたことは大変喜ばしいことである訳ですが、その一方で音楽そのものよりもサンプリングレートを過剰に意識するムードがあるのもこれまた事実です。演奏も,録音も再生も人が関わって初めて現実のものとなる芸術である訳ですが、ともすると音源のスペックに目が行ってしまう。

オーディオでも実は同じようなことが起こっています。特に自作派と言われる人達がキットを選ぶ時、抵抗はどこのナニを使っているのか、コンデンサーは?ヴォリュームは?・・・そういうところで音質を推し量ろうとするのは余りにミクロ的視点と言わざるを得ません。もちろん良質なパーツを使うことに何の問題もありません。しかしその一方で良いパーツを使えば良い音が出るというのはやや短絡的であるという理解も私たちは持っている必要があります。

つい最近こんなことがありました。SV-3のヴォリュームが絞り切れない、音量もトーンも多少は効いてはいるが、明らかに音質が変で左右の音量バランスも崩れている・・・これはひょっとしてヴォリュームが悪いのではないか、ユーザーさんはそう思われたかもしれません。

実機をお預かりして拝見すると、実にキチンと作られています。それぞれのハンダもしっかりつけられていて線材の末端処理も適切。パッと見る限り何の問題もないように見えます。しかしオシロで信号の挙動を観測してみると、確かにおかしい・・・明らかに信号系のグランドがどこかで浮いていることを示す波形です。そこで疑わしい箇所を具(つぶさ)に確認していくとヴォリューム基板からシャーシアースに繋がる一本のアース線のハンダ付けが不完全であることがわかりました。0.3SQのたった一本、数cmの、どこでも手に入るビニル被覆線です。ここをハンダし直してみると先ほどまで発生していた様々な問題は全て除去され、ギャングエラー(左右偏差)もゼロになり、ゲインのバラつきも全くなくなりました。当然ですがヴォリュームゼロ位置での漏れ電圧はありません。
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SV-3内部

人間はなかなか自分を客観視できません。何かあると外的要因を理由にして時として自らを正当化したくなるのは誰とて同じです。しかしその一方で自分自身が何らかの原因を構成していることが多いのもこれまた事実。たった一本の線材のハンダづけが、これほどまでが本質的音質に影響を与えること・・・基本を押さえることの大切さを共有することが如何に大切か、世の中のあらゆるものがハイスペック化されていくなかでもう一度考えなおしても良いのではないでしょうか。

オーディオ機器に携わる者として「銘木で作った掘っ建て小屋」だけは創るまい・・・厳しく自分に対して戒めてきたつもりです。192kだから良い音なのではなく、良い音楽を更に良い音源で聴くから感動も倍化する・・・そういう基本が改めて見直されなければならないな、と感じています。



by audiokaleidoscope | 2015-01-31 09:28 | オーディオ | Comments(0)

エレキットのニュープリアンプキット「TU-8500」

エレキットから新製品(プリアンプキット)の案内が届きました。
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掲載許諾:イーケイジャパン

詳しい情報はこちらをご参照下さい。近日中にデモ機が届く予定ですので、詳細なレビューは改めて行う予定です。SV-3とどんな違いを見せるか・・・楽しみです。
by audiokaleidoscope | 2015-01-30 00:01 | オーディオ | Comments(0)

Future Study(FS)

皆さん、こんばんは。今日は長野へ行ってきました。
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中央高速のぼり(座光寺PA)から八ヶ岳方面を臨む

目的はデジタルオーディオ最前線のメンバーと情報交換を行い、「次」に来るものは何かを議論するためです。

これを「FS」(Future Study)と言ったりしますが、QC(Quality Contorol)にBrainStorming(ブレインストーミング)という手法があるように、「三人寄れば文殊の知恵」的に自由な発想で意見を出し合いながらも、「そんなの無理ですよ」とか「幾らかかると思ってんの?」といったネガティブワードを使わないというルールがあります。

その結果、今までどこにもない製品形態が浮かび上がってきました。まだ具体的構想にはほど遠い段階ですので、現時点では何も書けませんが、嘗て2008年にキット屋10周年記念製品としてSV-192Sを発表した時以上のインパクトがあるのでは・・・と思っています。

早急に技術的背景を調査して今日行ったFSに実現性があるのか、或いは現時点では無理なのかを早急に調査することとし今日のところは散会した訳ですが、ここ数年のスペック競争のような状況だったデジタルオーディオに新たな領域を拓く製品になるのでないか・・・そんな予感でワクワクしなから帰ってきたところです。

未来は待つものでなく、自らの手で創るもの・・・久しぶりにそんな気持ちになりました。



by audiokaleidoscope | 2015-01-29 23:21 | オーディオ | Comments(0)

Another Story of Bill Evans

皆さん、おはようございます。
昨日は「ようこそ!オーディオルーム」の収録でした。
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今回のテーマは「Another Story of Bill Evans」。昨年暮れの生放送「Blue NoteオリジナルLP vs ハイレゾ音源対決!」終了後、予想を上回る反響がありました。

JAZZというマイナーカテゴリーの音楽ジャンルを取り上げ、それもLPオリジナル盤とハイレゾ音源を比較するなどというマニアックな企画であったものですから、正直どんな風に受け止めていただけたのか多少気にはなっていたのですが、終わってみると海外にお住いの日本人の方がネットで聞いたとご連絡を下さったり、聞き逃したという方からは再放送を希望する予想外の声まで。当日はBlue Note/1500番台~4000番台中心に様々な演奏をお楽しみ頂いた訳ですが、一方でピアノトリオを1曲しかご用意出来ず、ピアノをもっと聴きたかったというリクエストもありました。

そこで今回は最も人気のあるジャズピアニストの一人、Bill Evansを取り上げてみたという訳です。リリカル(抒情的)と表現されたり、ピアノの詩人と呼ばれるBill Evansの楽曲を今回は年代順に個人的愛聴曲をピックアップし、改めて彼の魅力に迫ろうというテーマです。

今回ももちろん真空管機器録音,LP音源オンリーでお送りしていますので、真空管機器ならではの瑞々しいLPサウンドをお楽しみ頂ければと思います。放送は2/7(土)22時~。ネットはこちらでお聴き頂けます。どうぞお楽しみに!



by audiokaleidoscope | 2015-01-29 06:41 | オーディオ | Comments(0)

「聴きたい曲」と「聴いている曲」・・・同じですか?

皆さん、おはようございます。昨日は夕方から「ようこそ!オーディオルーム」用のLP音源の取込み(96k/24bit)を行い、一旦終わったのですが、実はどうも腹に落ちないというか、路線が違うというか・・・どうも自分で納得がいかず、テーマから変えてイチからやり直し。結局徹夜になってしまいました。
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少々唐突ですが、皆さんは聴きたい曲と聴いている曲・・・本当に一致していますか?もしこれがYES!なら非常にハッピーな音楽/オーディオ生活を満喫されていると言えましょう。残念ながらNO(聴きたい曲と聴いている曲が異なる)という場合は、何らかの要対策事項がオーディオにあると言えるかもしれません。私もまだ完全一致をみているとはいえません。

旧店主日記で書いた記憶がありますが、本当にオーディオが成熟しているケースでは垣根なく何でも鳴る訳ですが、現実には例えば「ジャズは鳴るけどクラシックはいま一つ」(あるいはその逆)的なことが起こるもの。その結果聴きたい曲と聴いている曲が違ってくることも実際問題として起こります。

この仕事を始めてから数えきれないほどの方の音を聴かせて頂きました。人の顔が皆違うように一つとして同じ音は存在しません。機器の組合せが全く同じだとしても必ず「その人」自身が鳴るものです。当然個性(クセ)が出て、得意なジャンルとそうでないものが出るのが普通ですが、これまで一度だけ例外に遭遇したことがあります。

その方はクラシックしか聴かないので、ジャズがどう、ロックがどう・・・という事は分からないのですが、何に驚いたかというとCDもLPもSP盤もまるで分け隔てなく楽しめることでした。自分の音を顧みるとCD,LP,SP盤,ハイレゾ・・・それぞれそれなりに鳴ってはいるのですが、裏返せば「らしく」鳴らそうと意識し過ぎる余り、逆に「これはCD(or LP,SP・・・)だから仕方ない部分もあるよね」という鳴り方になってしまっている部分があります。

しかしその方のリスニングルームでは本当にSP盤とCDが同じテンションで鳴り、感動を呼ぶ・・・LPは更に素晴らしい音で鳴るのです。恐らくHi-Fiな音で鳴らしてやろうということを全く意識せず、極めて自然に、突っ張らずに鳴らしておられるからだと思うのですが、あのようにどんな音源を聴いても音源がどう、形式がどう・・・ということを意識せずに楽しめたのは後にも先にも一度だけだったように思います。

今日、収録の準備をしていて「折角だから良い音で聴いて貰いたい」という意識が強すぎて、逆にソースやジャンルの選択肢を自分で狭めていることに気がつきました。音が良い事を確認するのではなく、聴いて心地良いことがオーディオの使命であることをもう一度よく頭に入れて、直ぐそこまで迫ってきている東京試聴会の音源も選ばなければ・・・と思った昨日でした。



by audiokaleidoscope | 2015-01-28 04:47 | オーディオ | Comments(0)

8K映像の衝撃

皆さん、おはようございます。実は一昨日の夜、短時間でしたが某所で「スーパーハイビジョン」を体験させていただく機会を得ました。

皆さんは4Kとか8Kという言葉をご存じでしょうか。私たちが通常HDと呼んでいるハイビジョンの画素数が1280×720(92万画素),フルハイビジョンが1920×1080(207万画素)であるのに対し、既に一部市場に出始めている4K(ウルトラHD)が3840×2160(829万画素),8K(スーパーハイビジョン)が7620×4320(3317万画素)、つまり8Kは単純な画素数比較で現行ハイビジョンの36倍(フルハイビジョンの16倍)の情報量ということが出来ます。まさに映像のハイレゾが4K/8Kという訳です。
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Wikipediaより転載:パブリックドメイン

観させて頂いたのは短時間の8K映像でしたが、これがまあ凄い!雰囲気的にはこちらをご覧になると一番よく分かるかもしれません。日頃家でハイビジョン画像で充分満足していた訳ですが、なんというかまるで別世界。単に解像度が高いとかコントラストが明快だとかいう次元を超えて奥行感の表現がまるで異なります。対象物を「観る」というよりもそこに「居る」感覚。カメラがパンして岸壁から遠洋を臨む場面では思わず自分の体も動いてしまうような空気感,臨場感がありました。

加えて凄いのがサウンドシステム。ホームシアターを楽しまれている方も多いと思いますが最も普及した5.1chに対して8K規格では22.2ch!私が聴かせて頂いたのは100平米(約30坪)/天井高約6mの空間でしたが、スピーカーのレイアウトが下層,中層,高層の三階建てになっていて完全に無指向性音場を形成していました。どこから音が出ているという感覚が皆無で、オーディオ屋としては少し気持ち悪い位の不思議な定位感でしたが、これが何年か後にどういう形で家庭という環境に適合(ダウンサイジング)されるのか私には分かりませんが、技術の進歩というのは、こういう或る「突き抜けた」領域での研究から始まるのだということを改めて感じました。「そんなもの必要ないよ」、「誰がそんなもの必要とする訳?」という発想は一旦置いておいて究極を目指す・・・これが次世代へのイノベーションを生む、そういうことだと思います。

私たちの世界でも192k/24bitの次の世界がすぐそこまで来ています。既に一部量産モデルで352.8k/384kサンプリングが現実のものとなってきていますし、DSDでも11.2MHz(DSD256)配信が始まろうとしている状況下で、業界が如何にこれら先端技術をホームオーディオに落とし込むかが注目されます。

残念ながら始まる前から「デジタルは値段が通らない」,「すぐ値崩れしちゃうからね」と言って消極的なメーカーもあると聞きますが、8K映像のように超越した領域での突き抜けた研究があるからこそ、適正なかたちでダウンサイジングされた技術が民生機に応用される訳で、私たち開発側は変に尻込みしてはいけないんだと教えられたような気がします。

私にデモ映像を見せて下さった方は最後にこう言ってました。「私たちはこれを”8Kなんて見ていられない”と言わせるような”次”を考えないとね」・・・凄いです!



by audiokaleidoscope | 2015-01-27 06:21 | オーディオ | Comments(0)

耳は繋がっている

皆さん、おはようございます。

昨日は某大学でのワークショップに参加させて頂きました。医療の現場における音楽(音)の在り様と現状についてそれぞれの立場で議論するというテーマだったのですが、思い出してみれば私が子どもの出産に立ち会った際も、分娩室では小音量でモーツァルトが流れていました。そういう意味では音楽の果たす有用性については既に広く理解されていると思いますが、精神的緩和,リラックスだけでなく積極的治療としての音の活用という部分についても幾つかの事例報告がなされました。

私もこの実例を目の当たりにしたことがあります。知り合いが若くして倒れ、ドクターからは「もっても植物状態でしょう」と宣告を受けました。私を含め仲間としてはただ快復を願い、お見舞いに伺う事しか出来なかったのですが、暫くして親御さんから「多分耳は聴こえてると思うから、いつも聴いていた音楽を聴かせたい」という相談があって、いわゆるMP3プレーヤーに愛聴盤の音源を入れてヘッドフォンで小音量で聴かせる段取りをしました。

外形的には全く反応がない状態が続く中で、親御さんの「必ず還ってくる」という強い信念で、毎日手足をさすり、五感で唯一繋がっていると思われる耳から脳に刺激を与えることを続けておられたのですが、あれは入院してから2ヶ月ほど経った頃だったでしょうか・・・元気だったころやっていた「能」のお囃子の鼓(つづみ)を聴かせていたら、ピクッと手が動いたと親御さんから電話。外科的には手術も出来ない部位での大出血で、正直周囲も寝たきりを覚悟しつつあった頃でもあったので、それはそれは嬉しい出来事でした。
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それから「じゃあ、子どもの頃聴いていたあの音楽は」・・・「最近買ったCDを持ってきたら」・・・以前にも増して音を聴かせようと必死でした。繰り返しになりますが彼女が唯一繋がっていたのは聴覚だけだと思われましたから。

その後、何ヶ月かが過ぎ、ドクターも全く予想だにしなかった意識回復。実にゆっくりしたスピードながらその他の五感(視覚,触覚など)が少しづつ戻ってきて3年ほどで車椅子で外出できるまでに。そして今や右半身に障害が残っているものの、屋内では自分で歩くことも出来るようになり、最初の頃は何を言っているのか分からなくて難儀した口でのコミュニケーションも、今や全く問題なく日常会話まで出来るようになって、ドクターもこんな事例は過去に経験がないと仰っていたと親御さんから伺いました。

今でも思うのは、もしあの時周囲が「もうだめだ」と諦めてしまったら彼女は本当に一生寝たきりだったかもしれないということ。親御さんが「耳は聴こえている」という信念にも似た意思によって音を聴かせ続けなかったら、或いは今日自らの手でモノを触り、自らの口で喋り、自らの目でモノを見ることはなかったのではないかということ・・・決して専門的,直截的な施術だけでなく、私たちにも出来ることがあるのではないかと感じました。

今日のワークショップでは終末医療の現場における緩和ケアの一環としての音楽療法だけでなく、私が目のあたりにしたような緩和を超えて積極的に働きかける音のケアなどの事例紹介に多くの方が関心を寄せておられたように思います。薬のように具体的作用や効果について明示的ではないものの、多くの病気にあってもヒトは耳を通じて外界と繋がり得る状態であるという事はもっと認識されてもいいのかな・・・と感じながら自分も音に関わる仕事をしている以上はどんな形であれ、聴く人の心地よさの向上に寄与できる音を出す必要があることを強く認識した次第です。

とてもよい勉強になりました。



by audiokaleidoscope | 2015-01-26 05:46 | オーディオ | Comments(0)

濃密な時間

皆さん、おはようございます。

昨日は月イチの開放日。このブログを始めて5回目の開放日ですが回を重ねるごとに参加人数が増えてきて今日は補助椅子を全部出しても足らず、事務所の椅子を持ってきてギリギリという状況でした。

滞在平均時間4時間,長い方は6時間(以上)という熱の入りようで、次回以降ちょっと考えないと、試聴室に入り切れない方が出かねないのでレイアウト含めちょっと工夫が必要です。

開放日は特にテーマを設けず、来られる方が持ってこられたソースを聴きたいアンプで順番に鳴らして皆で感想を述べ合う・・・的な感じの進め方になっています。約2/3の方がアナログ(LP派)というのが私どもの特徴。今日はTさんが自作の昇圧トランス(UTC2080)を持ってこられて、リファレンス(WE618B)の一騎打ちからスタート。
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UTCといえばヴィンテージトランスメーカーの代表格ですが、618Bと比較すると2080が現代的でワイドレンジに聴こえるから不思議です。中域の密度感はWEならではの魅力ですが、曲によっては2080の鮮度感が際立つ局面もあり、つくづくオーディオというのは深いものだと皆で納得。

その後ハイレゾタイムではCD音源とハイレゾ音源の比較やハイレゾ音源を更にアップサンプリングした際の表現の差異について確認しました。
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96kHz/24bit→192kへ。新入りMC-3+の設定状況はこんな感じです。


アンプはSV-8800SE,SV-501SEなどに加え、夕方からはJB-320LMが主役に。球の挿替えでこうも変わるか!という面白さを体験しました。

既にご紹介したようにJB-320LMでは出力管(300B/2A3)だけでなく、ドライバー管は標準6V6のほかEL34,6L6もOK。更に言えば初段管も標準6C6に加え310Aも使えます(初段管はヒーター電圧が異なるので製作時に決定)。あとNFB深度切替(0,3dB,6dB)も出来るので、単純計算で54通りの組合せが存在することになります。今日は2A3/EL34をほぼフルパワーで鳴らして愉しみました。
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JB- 320LM(2A3version,ドライバーEL34)が咆哮! 

EL34にするとガッツが出てジャズ,ロックファンにはお奨めです。その他、今日のお奨め音源をご紹介しておきますと、いずれもハイレゾのメリットが感じられた音源です。
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ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、他アンネ=ゾフィー・ムター, New York Philharmonic Orchestra, Kurt Masur
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Mozart: Violin Concertos Nos. 3, 4 & 5Arabella Steinbacher, Lucerne Festival Strings

※画像転載許諾: e-onkyo music

毎月この開放日をやってきていつも思うのは、お客さん同士が繋がって仲良くなること。カーテンを開けて誰か入ってくると後ろを振り返って「やあ!どうも!」と挨拶しあっているのを見るのは実に良い感じです。

暖かくなったら「自作アンプ/スピーカー持ち寄りの会」でやりましょう。その時は少し広い場所の方がいいですね(笑)。



by audiokaleidoscope | 2015-01-25 07:07 | オーディオ | Comments(0)

「東京試聴会」概要アップしました

皆さん、おはようございます。

昨日東京試聴会の概要と両日1コマ目の予約受付をアップしました。

今回の試聴会は少し目線を変えたデモをやってみようかなと思っています。これまでは

1. 三極管と多極管の違い
2. シングルとPPの違い
3. 直流点火と交流点火の違い

というような回路的,形式的音質の差異に注目することを主軸に置いてきましたが、今回は

1. 同価格帯アンプの音質の差異
2. 音楽ジャンルから選ぶ真空管アンプ

というコンテンツも加えてみようかと思っています。これは皆さんからのご意見を頂戴してきたなかで

・限られた予算のなかで何が自分に一番合うのか?
・自分のよく聴く音楽ジャンルに合うアンプ(球)が知りたい!

を踏まえたもので、考えてみれはこれまで比較デモをやったことのない組み合わせも登場するでしょうし、音楽ジャンルとアンプの密接な関係についても大いに語ってみたいと思います。

なお物販に関しましてはデモ機,アウトレット品(小キズ等で通常品としては販売出来ないもの)などを持ち込んで現品限りのご提供を考えています。私どもの製品紹介も然ることながら、「真空管アンプってこんなに楽しいんだ!」と思っていただけるプレゼンテーションをしたいと思っていますので、是非遊びにいらっしゃって下さい!お待ち申し上げております。



by audiokaleidoscope | 2015-01-24 07:46 | オーディオ | Comments(2)

これぞイノベーション!

皆さん、おはようございます。

昨夜、いつものようにPCを開き、SNSにログインしたら目を疑うようなニュースがシェアされていることに驚愕しました。

KORGとノリタケ、オーディオ用真空管を新規開発 省電力・小型化した「Nutube」

ノリタケ/プレスリリース
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Nutube[Google newsより転載]

まずその衝撃的なニュースタイトルに目を奪われました。これまでもいわゆる「チューブ・シミュレーター」(真空管の倍音を疑似的に生成する回路または装置)は多数存在していました。しかしその一方で真空管そのものがもつウォーム,ハーモニクスの豊かさ,芯の太さを充分に再現出来ていたとはいえません。

Nutubeが如何なるものか、現在発表されている情報だけでは決して充分とは言えません。電圧増幅動作を行うのか・・・はたまた電力増幅まで行うのか・・・興味は尽きません。もしこれが本当に真空管の動作原理そのものをダウンサイジングしたものであるとすれば、ホームオーディオのみならず、楽器アンプ,エフェクター,音楽制作用アウトボード,カーオーディオ・・・今まで出来そうで出来なかった、或いは出来てはいたが普及するまでに至らなかった様々なことが一気に可能になる or 拡がりを見せる大きな起爆剤になるでしょう。考えれば考えるほどこれは凄いこと。歴史的なイノベーションといえる快挙だと思います。

私たちがNutubeを実際に触り、実験出来るのが何時のことになるか全く分かりませんが、とにかく早く音を聴いてみたいものです。メーカー主催のワークショップなどがあれば直ぐにも飛んでいきたいと思うのは私だけではないでしょう。

真空管の音の良さが電気的動作原理だけでなく、あの形状(物理的共振モード)も重要な要素である訳で、このサイズとパッケージングのなかでどう料理しているか・・・ともあれ新たな扉が開かれつつあることを心から歓迎したいと思います。



by audiokaleidoscope | 2015-01-23 06:16 | オーディオ | Comments(2)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


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