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ALTEC A7の選び方

皆さん、こんにちは。

昨日はショールーム開放日で、時期が時期だけに大忙しでした。初めての方もかなりいらっしゃって大変盛り上がりました。

この開放日を始めて良かったなあ、と思うのはそれぞれの方が持ってくるソースが好みである,ないに関わらず、静かに聴きながら、どこが聴きどころなのか、オーディオ的魅力はなんだ・・・と傾聴する雰囲気が出来上がっているところです。ジャズ好きの方がクラシックも良いなあ・・・と感じたり、こんな良い音源があるんだ!・・・と発見に繋がったり、そういう情報交換の場としても広がりを見せているのはとても嬉しいことです。

昨日、印象的だったのが、ALTEC A7を買おうと思っているんです・・・という方が偶然3人もいらっしゃったこと。A7にも様々な世代,バージョンがありますし、値段もかなり開きがありますので迷われるのは当然のこと。
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そこで今までいろいろなA7を触ってきた立場から、「A7の選び方イロハ」を書いておこうと思います。あくまで家庭でA7を楽しむ為のチェック項目であり、PA用途,シアターサプライ用途には合致しません。

重要度順に書いてみますと・・・

1.エンクロージャー(825/828)は米松製を優先。パーチクルはなるべく避ける。

2.ドライバー/ウーハーの組合せは802/803を最上とし、次いで802/416,806/416を推奨。ドライバーのダイヤフラムが純正品であるか確認必須。

3. ネットワークが純正品であること。N-500系が推奨であるが、N-800系の方が家庭用途では使い易い場合あり。ネットワークパーツが現行品に交換されている場合、大きく音色が変化している場合があるため要注意。

4. ホーンは511Bが基本だが再生空間が狭い場合は811Bもお奨め。

5. オールグリーン(グリーンボックス,グリーンユニット)が稀に出る場合あり。見つけたら必ずチェック!


・・・ざっと挙げるとこんなところです。上手に買うと40万円(台)で出物にヒットすることもありますので、焦らずにじっくり上物をゲット頂ければと思います。

毎回こんなネタが飛び交うショールーム開放日、次回は12/13(土)です。皆さんも遊びに来てみませんか?
by audiokaleidoscope | 2014-11-30 10:02 | オーディオ | Comments(0)

TU-8300R(通常品)追加販売について

皆さん、おはようございます。

早速ですが先日完売いたしましたTU-8300Rsvですが、その後も追加販売についてのお問い合わせを多数頂いています。今回TU-8300Rの再生産がエレキットから内示された際、全生産数の1/3を当社仕様(TU-8300Rsv:300Bなし)として別注することで妥結していた訳ですが、既に残り2/3の通常品(TU-8300R:300Bあり)も残数が少数となっているなかで追加製造が難しい状況ですので、エレキットと協議し、少量ですが通常品を追加投入することとしました。

TU-8300RとRsvの違いは申し上げるまでもなく、300Bの有無の差異だけで他の部分(仕様,製作過程等)は全く同一です。標準品添付の300Bは曙光電子(中国Golden Dragon真空管の製造元)の300B-98という品番の300Bです。恐らく世界で最も多く流通している300Bで有名メーカーのアンプにも多数採用されているものです。

既にホームページには上がっておりますので、ご興味ある方は是非ご覧いただければ幸いです。在庫有り(即納可),税込82,080円(税別76,000円)です。勿論年末謝恩セール対象となります。

TU-8300Rはクラフトマインド溢れる素晴らしい製品。このアンプから真空管アンプの素晴らしさに目覚めたという方も多い佳作です。限定生産というのが何とも残念ではありますが、改めてご紹介させて頂きます。

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by audiokaleidoscope | 2014-11-29 09:00 | オーディオ | Comments(0)

Oさんのオリンパス

皆さん、おはようございます。

昨日は先日試聴にいらっしゃったOさんのご自宅へ伺ってきました。
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これがOさんのメインシステム、JBLオリンパス。60年代中盤の品物です。
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この組格子の美しいこと!今まで色々な場所でオリンパスを見、聴いてきましたが、極めてヤレの少ない超上物であること以上に、ダントツの音の良さにいきなりノックアウトされました。ひとこと、素晴らしい!
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入力系のラインナップですがアナログ:ガラード301,CD:STUDER A730,プリ:Marantz#7(2台)/JBL SG520。パワーアンプはいずれもマッキンでMC240と別にMC60もお持ちです。

Oさんの音をひとことで言うと、締まってハイスピードでありながら音に弾力があって球面波的に前にせり出してくる感じ・・・JBLの3ウェイは中高域と低域のバランスを取るのが難しいとよく言われますが、Oさんのオリンパスは完璧に調整されていて非のつけどころがありません。そして聴き込んでいくうち、この音の要がSG520であることが分かりました。
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この美しいバランス。工芸デザインの極み!

中低域の弾力感がSG520、締まった低域がMC240によってもたらされています。極めてJBL的な・・・敢えていえば強く太い音に、弾力としなやかさがブレンドされている、もうこれで充分、何も要らないんじゃないですか?・・・と思いながらも先日の試聴の際に、「低域の質感が、もうちょっと・・・こう・・・量感があって・・・前に来るような・・・」と仰っていたOさんの言葉が思い出されて、リクエストを頂いたLM86Bをセットし、MC240の代わりに接続してみます。
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先日のパラゴンの時も思ったのですが、このアンプに替えると音の熱さと濃さが大きく変化します。300Bの温度感の高さとトランスドライブPPならでは骨太さが絶妙なバランスで音を支配する、そんな感じです。

MC240の音が端正で生真面目に思えるほど個性的なLM86Bですが近々、最後の1ペアをOさん宅に納品して遂に完売。これでお終いかと思うと何だか寂しい気もしますが、そんな時は86Bをお持ちの皆さんのお宅にお邪魔させて頂いて聴かせて頂ければいいか・・・そんな事を考えながら帰ってきた昨日でした。とても印象に残る、素晴らしい音でした。


by audiokaleidoscope | 2014-11-28 08:02 | オーディオ | Comments(0)

お化粧前とお化粧後

皆さん、おはようございます。2日連続の雨でどうもスカッとしません。
今日は良い天気になって欲しいものです。

早速ですが、時々J-POPあるいはロック系アーティストさんの発売前音源を聴かせて頂く機会があります。それは完パケ前のラフミックスであったりプリプロであったりする訳ですが、今日も名古屋に仕事で来ていた某アーティストさんが事務所の方と一緒に試聴室に寄られた際に来年春に販売予定の音源を聴かせて頂く僥倖にあずかりました。

このアーティストさんの音源を聴かせて頂くのは2年半ぶり。その時のことは今でもはっきり覚えています。

皆さんは"このCD(曲)って演奏はいいんだけど音がなんか変じゃない?"・・・と感じたことはありませんか。最近はデジタル領域で様々な処理やエフェクトが簡単に出来ます。それ自体は大変便利で80年代までの「良い残響は良いスタジオ選びから」という事も言われなくなりましたし、マイクのセッティングを何度も何度もやり直して自然な質感を・・・というような職人的レコーディングエンジニアさんも少なくなりました。

最近ちょっと気になるのが、特にJ-POP系アーティストさんの音源で「このマスタリングは少々やり過ぎなんじゃないかなあ」と思う音に出会うことです。昨今は音作りのプロセスも変化してきて昔のようにスタジオのラージモニターで音のチェックをせず、市場の動きに合わせて市販のシステムコンポやヘッドフォンでの試聴を重視して、”それ用の”マスタリングが行われる音源も少なくないと聞きます。実は今日いらっしゃった方は2年半ほど前に、試聴室に寄られた際、ご自身の音源を試聴室のシステムで聴かれて"え、こんな声?・・・ちょっと違うよね・・・"と大変ショックを受けられことをよく覚えています。

その方も自宅ではシステムコンポをお使いで「家で聴く分にはおかしいと思わなかった」と仰っていましたが、デジカメの
写真も小さなサイズであれば補正が有効であるものの、大焼きすると自然さが損なわれて逆に違和感ばかりが表に出るのと似て、オーディオでも装置の規模やレベルが上がるといわゆる”お化粧”が逆効果になってしまう場合も少なくありません。

参考までに下の画像を見て下さい。

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上の画像が"化粧前"、下が"化粧後"です。波形を見て同じ曲とはとても思えないと感じられる方も多いかもしれませんね。これは極端なパターンかもしれませんが、コンプを掛けてローレベルの音量を上げる(=ピークの頭を潰す)処理をしたことで"音が死んだ"一つの例です。


以前「下方リニア」について書いたことがありますがご記憶でしょうか。或る意味真空管アンプの真骨頂はこの「ローレベル時のニュアンスの美しさ」にあると思います。音がデクレシェンドして空気に音が吸い込まれていくような静寂感,空気感は真空管の最も得意とするところですが、どうしてもミニコンポではローレベルのニュアンスが飛んでしまって或る一定のレベルにまでエネルギーが減衰するとストンと音がなくなってしまう場合がしばしばあります。ピアニシモがまるで聴こえず、思わず音を上げたくなった・・・なんて経験をされた方も多いかもしれません。その音量補正を電気的にやってしまうのがこの処理です。

分かりやすいところではFM放送がいいかもしれません。皆さんがご家庭や車中でFMを聴かせる時、NHKと民放系で音量が違うと感じられたことはありませんか?実はこれがコンプありとなしの一番分かりやすい差異です。NHKでは極力コンプをかけないようにしていると伺ったことがあります。

この処理によってパワフルで常にドンドンいっているように感じますから、音が良くなったように聴こえるのかもしれません。特に最近はベスト盤,コンピレーション盤流行りですので、録音されたシチュエーションによって録音レベルがばらつく場合も少なくありません。こんな時もピークレベルを揃えることが出来ることも出来る代わりに大切なニュアンスが飛んでしまう・・・どこか音が詰まって聴こえる場合もあるのです。

今は写真でもパッと撮ってダメだと思ったら即撮り直しあるいは修正が出来る便利な時代になりました。でも便利が「安易」になってはいけないように思います。

オーディオにあまり興味の無い方が"こんな大仰な装置でないと聴けないもんかねえ"と嘲笑的に仰ることがありますが、私たちオーディオファイルにとっては良い音で音楽を愉しむために必要だと思うからこそ、一定の投資をして必要なセッティングを行ったうえで大切に音を聴こうとする訳です。演奏する側,音源を制作する側のメッセージを些かも逃すまい・・・私たち鳴らし手も出来る限り丁寧に再生してあげたい・・・そういう想いがあればこそのオーディオである訳です。

今日聴かせていただいた音源は2年前とは別物のニュートラルな音でとても共感を持ちました。何事も自然なままが一番。発売が楽しみです。


by audiokaleidoscope | 2014-11-27 04:45 | オーディオ | Comments(2)

新春ガチンコ放談

皆さん、おはようございます。昨日は「ハイレゾしばり」1月分の収録。

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今回の収録では真空管アンプ業界のトップランナー、トライオードの山崎社長をお迎えして「サンバレーVSトライオード 新春ガチンコ放談」と銘打ち、文字通り筋書無きフリートークが炸裂!

サンバレーとトライオードというと皆さんは業界的に言うとコンペチター、悪く言うと商売ガタキのように思われるかもしれませんが、実はキット屋創業当時からずっと色々と相談に乗ってもらったり、VP-2000/3000,WS-350B(樽アンプ),VP-6200,SV-2PP(2009),VP-2500SEではOEMを引き受けて頂いたりした関係性。逆にVP-mini88MkII,VP-mini84MkII,VP-mini300等のトライオードオリジナルキットを当社専売品として復活させたりと、謂わば親戚のようなお付き合いをずっとさせて頂いてきました。

私と山崎さんの間には幾つかの共通点があります。それは子供の頃からのオーディオ好きが昂じて異業種(サービス業)からこの世界に身を投じたこと、真空管アンプの音が何より好きなこと。一方ビジネスのやり方は大きく異なり、キット屋「点」、つまり一対一。お客さん一人一人と直接つながる直販に拘ってきたのに対してトライオードは「面」・・・つまり日本のみならずグローバルに代理店,販売店と連携して一対多の関係性を構築してきたこと、更に言えばサンバレーがモノづくり,音づくりの点において原点回帰(ヴィンテージ指向)的カルチャーを持つのに対し、トライオードは現代的真空管アンプの在り様を追及しているところが好対照ではないかと思います。

トライオード創業は94年。つまり私どもよりも4年先輩である訳ですが、山崎さんの起業当時のマル秘エピソード、業界の裏話などが目白押し!サンバレー/トライオードの現在,過去,未来・・・。これはもう全てのオーディオマニア必聴の一ヶ月になること間違いなしです!

放送日は2015/1/7,14,20,27(水曜22時~23時)。122chです。お聴き逃しなく!!


by audiokaleidoscope | 2014-11-26 05:07 | オーディオ | Comments(0)

再録。「1:1:1法」について

皆さん、おはようございます。いま半蔵門の常宿で9:30から始まる収録のイメージトレーニングをしているところです。

早速ですが今日はオーディオの基本、実は機器のグレードよりもずっと音に影響するスピーカーのセッティングの基本について考えてみたいと思います。私の場合は別に体系化された理論も何もなく、経験的に学んで来ただけの事で、参考になるかどうかは分かりませんが一例としてこういうやり方もある、という程度の情報としてご紹介させて頂こうと思います。

まず特にセッティングに制約のない場合、即ち「念願のリスニングルームが出来たのでオーディオを思う存分楽しむぞ!」というオーディオが主の空間でのセッティングの場合、私は「1:1:1セッティング」というのをやるようにしています。何だか1:1:1なんて言うと高尚な感じがしますが私が勝手に作った名前で、実際は何のことはない、スピーカーを置く背後の壁面を3等分してその境界にスピーカーを置き且つ背後にも同じ空間(壁面の1/3の距離)を取るというものです。要はなるべく部屋からの直接的は反射の影響を受けない様にしてSPの空間再現能力を引き出そうというやり方です。更にスピーカー後方に同じだけの距離を確保する1:1:1:1が理想ではありますが、最後の1は一般家庭でのリスニング環境では難しい部分もあるため、ここでは1:1:1とします。

この1:1:1法がいちばん実践し易いのはブックシェルフタイプでユニット(マルチウェイの場合はツイーターが)耳の高さよりも上に来るようリジッドなスタンドにセットすると底なしの音場感が現れます。この場合多くはSPは正対。内振りにはしません。そして周囲の壁面はなるべく吸音質(反射が少ない)方が好ましいのですが、もしコンクリート打ちっぱなしなどの反射質の壁面の場合はスピーカーを強めに内振りしてバランスを整えます。

これは最も贅沢な(理想的な)設置法仮に壁面が3間(5400mm)だとすればスピーカーの間隔は1800mm,スピーカーの背後にも1800mmの空間を設けてあげる訳ですから、なかなか実践は難しいですが、理想はこうだ・・・ということを知って現実に合わせるのと闇雲のやるのでは意味が違います。まずはイメージとして理解して頂ければと思います。

この1:1:1法が最も効果的なのはQUADのESLとかマーティンローガン,マグネパンなどのエレクトロスタティック型(コンデンサースピーカーなど)や後面開放型スピーカー,つまりスピーカー背後から逆相の音が出る形式のスピーカーの場合は極めて効果的です。併せてQRD(音場調整板)などを壁面に貼って反射や回折を調整すると、極めて精緻な三次元的表現が可能となりシステムの限界性能を引き出すことが出来るようになります。

しかし実際の住空間でこの方法が実践できるケースは稀です。現実的にはスピーカーの背後にも空間を設けられない、せめて左右の壁面からエンクロージャーの距離を合わせて部屋の中心から見て線対称になるように置いてあげるのが関の山、という方が大半ではないでしょうか。しかしこの環境でも充分良い音を得る方法があると考えています。この場合、私の場合はまず可能な限り左右のスピーカーを離してセパレーションを稼いでおいて後は内振りの角度で音が「中抜け」しないように追い込むようにしています。

まずモノラルのヴォーカル音源あたりで左右のエネルギーが正しく合成される(中抜けしない)限界まで一旦スピーカーを離してみます。言い換えればこの距離を大きく取れる部屋ほど「良い音の出る空間」と言い換えてもいいでしょう。次いで大胆にグッとSPを内振りにして音像がきっちりフォーカスするように音を真ん中に集めるのです。同時にじにスピーカー背後空間に広大が音場が現れるのも感じられることでしょう。

大型スピーカーをお持ちの方は1:1:1で置けませんから、そういう場合ほど内振り角度を強めに取ることが有効です。背反事項としてはサービスエリアが狭くなる、つまり、良い音で聴けるスウィートスポットが基本的に一狭く事が挙げられます。つまり少しでもオフセンターになると適正な音場が得られなくなってしまうことです。このマイナス面を理解しつつ、1:1:1が不可能な場合、「内振り法」は極めて有効ですので是非お試し下さい。

次に左右非対称空間におけるセッティング法です。例えば広いLDKにオーディオを置くような場合、右スピーカーは壁面にピッタリくっついていて左はオープン、などという条件もあり得ます(というか、このパターンの方が多いかもしれませんね。理屈上はなるべく指向性がシャープなスピーカー(例えばホーン型)を選ぶと部屋との共振,壁面からの不要反射を回避するという点においては有利ですが、どうも音像がフォーカスしない・・・空間が出ないという場合にはスピーカーの背後あるいは脇の吸音をしっかりするしかありません。なるべく仮想的にフリースタンディングに近い状態にセッティングを行うことが重要です。

申し遅れましたがスピーカーを設置する場合、所謂「ベタ置き」は厳禁です。理想は「メカニカルグラウンディング」(振動を重心の直下に点で逃がす方法)ですが、何らかのかたちで「振動体は必ず浮かすべし」と心得て下さい。面設置では必ず共振による音の歪みが発生しています。

最後になりますが、特に大きな部屋でスピーカーを設置する場合の便利グッズをご紹介しておきます。これは普通にどこのホームセンターでお求め頂けると思いますが「レーザーポインター」と言われるものですよく会議等で説明者が指し棒の代わりに使ってたりもする、レーザーの発光体部を持つ棒状の小道具です。

レーザーは直線性が極めて高いため写真のようにエンクロージャーに密着させて発光させるだけで内振りの角度などを極めて容易に知ることが出来ます。またSP自体をスラントして設置する場合の仰角の調整などにも大変便利で、私がスピーカーのセッティングでお客さま宅をお邪魔する時には努めて携行するようにしています。注意事項としてはレーザー自体は眼に有害ですから絶対に子供の手の届くところに置かない事。そもそも子供はこのようなオモチャに異常ともいえる関心を示すものですからくれぐれもご注意頂きたいと思います。

いろいろと書いてしまいましたが、理屈を分かったうえで、まず最初は細かいところを気にせず思い切って変えてみて、その変化を見極め、そこから徐々にスイートスポット目掛けて追い込んでいく・・・つまり正確にセッティングを決めるのは最終段階であってそれまでは大雑把でかまわないので、異なる何通りものセッティングを試す事が大切だ、という事を申し上げたいと思います。スピーカーセッティングのキモは如何に左右から発生されるエネルギーを適切に合成するかであり、小型とはいえ本棚に押し込めるようなセッティングでは音は聴こえても全くステレオフォニックにはなっていないという事を改めて申し上げておきたいと思います。これでは幾ら高価なスピーカーを使おうと、幾ら優秀なアンプをあてがおうと機器の潜在能力を引き出すことは困難です。

ポリシー(目標)のないところに良い結果はもたらされない・・・最終的には実践あるのみ、という事に帰結してしまうのですが、自分の耳がどう感じるか、を最優先にしながら色々とチャレンジ頂くと宜しいかと思います。皆さん頑張って下さい!


by audiokaleidoscope | 2014-11-25 07:02 | オーディオ | Comments(2)

FoobarでPCMファイルをDSDにリアルタイム変換してみよう!

皆さん、おはようございます。これまでは「こんばんは」で始めてきたこのブログですが、実質的に朝4時頃から書き始めることが殆どですし、exblogはタイムスタンプは末尾に出る仕様ですのでこれからは実態に合わせて書くことにしました。

早速ですが今日の話題。皆さんのなかで「ハイレゾ音源を再生するようになった」という方がこの1~2年で随分増えたと思いますが、例えばe-onkyo musicのサイトのように同じタイトルでもDSDとPCMの両方が選べる場合、どちらを選ばれるでしょうか?

私どもでは2007年からハイレゾ再生の研究を始め、2008年11月にSV-192Sを製品化しました。実はその時点で既にDSD64(2.8MHz)の再生に成功しておりましたが伝送方法をどうするかで試行錯誤を繰り返していました。当時はまだ市場でPCをプラットフォームとしたDSD再生という文化自体がほぼ無い状態でSV-192SでのDSD再生もBNCケーブルを使用し、サードパーティのプロ機を経由した実験的再生に留まっていました。

市場における伝送方式の規格自体がまだ存在しなかったこともあり、孤立化を恐れて情況を見守っていた部分もあった訳ですが、PCによるUSB経由の再生がメインストリームとなった2012年初頭から具体的開発に着手、同年11月に「SV-192S/dsd」として販売を開始したのはご高承の通りです(リンクページの説明もお読み頂ければ幸いです)。

話を戻してPCMハイレゾかDSDか?というテーマですが、量子化的にはDSD64=1(bit)×2.8MHz(=44.1k×64倍)で、つまり16(bit)×176.4kHz(=44.1k×4倍)と等価と見ることも出来る訳ですが、その再生音が異なることは多くのオーディオファイルに認知されています。

印象として皆さんからよく伺うのは、双方の比較において

・PCMハイレゾの方がエッジが立っていてメリハリがある
・DSDの方が繊細で柔らかさがある
・ジャズやロックはPCMハイレゾの方が「らしく」聴こえる
・クラシックはDSDの方がアナログに近い質感で楽しめる

・・・等々色々な感想を頂戴する訳ですが、基本的には私も同様の印象です。では以前も再生方法のガイダンスを書かせて頂いたFoobar2000(以下Foobar)で皆さんがHDDあるいはNAS等に格納しているPCMハイレゾファイルをリアルタイムにDSD変換できる方法があるのはご存じでしょうか。

既に多くの方が実践されていることで殊更喧伝する意図はないのですが、まだ試していない方の為に基本的情報をお知らせします(環境としてSV-192S/dsdを想定し、基本的なdsd再生が出来る状態であることをベースとします)。

まずFile > Preference > Componentsを開き、「Get Updates」をクリックして全てのコンポーネントが最新のバージョンであることを確認します。同時に「ASIO Proxy for foobar2000」の最新版をインストールしましょう(旧いバージョンの場合はアンインストールを行います)。

ダウンロードした foo_input_sacd-0.7.3.zip を展開(解凍)し、ASIOProxyInstall-0.7.1.2.exe を実行してインストールして下さい。次にPreference画面で[Playback]-[Output]-[ASIO]を開くと「ASIO drivers」の箇所に「foo_dsd_asio」がありますが、それをダブルクリックします。
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通常は「PCM to DSD Method」の項目は「None」に設定しておりますが、ここで「SDM Type A」を選択すると、PCMファイルがDSDにリアルタイム変換されPCから出力されます。勿論SV-192S/dsdでも再生可能です。

なお変換できるファイルのサンプリングレートは44.1k/88.2k/176.4kHzに限られる様ですのでご注意下さい。また「SDM Type B」「SDM Type C」などにすると音質が変わるという情報もありますが、いまのところ明示的ではありません。なお「DSD/PCM Transition」を0ms以外にすると再生できないようですのでご注意下さい。

以上の簡単な操作で手持ちのPCMファイルを簡単にDSD変換して比較することが出来るようになります。是非お試し頂ければ幸いです!

今日は夕方から東京出張です。最近東京へ泊りで出かけることが多くなりました。ホテルは空気が乾燥していて風邪をひかないように、寝るときは浴槽にお湯を張ってユニットバスの扉を開放して休むようにしています。こうすると湿度が適切に上がって快適です。皆さんも風邪をひかないよう、くれぐれもご注意下さいね。



by audiokaleidoscope | 2014-11-24 03:50 | オーディオ | Comments(0)

車中で聞いた「ようこそ」から感じたこと

皆さん、こんにちは。

昨夜は地元の同い年の仲間とちょっと早い忘年会。その帰りの車中でのこと。全く偶然ですがカーラジオで「ようこそ!」ビートルズ特集が流れていて、何もご存じない恐らく60代後半の運転手さんが「A Hard Days Night」を聴きながら「ビートルズなんて懐かしいですね。古くても良いものは何度聞いても飽きないですねえ」と言っておられてとても嬉しかったです。

ようこそ!を始めて1年半強になる訳ですが、考えてみれば今までキット屋のお客さんか、局の関係者から番組の感想を伺うことばかりで、こうやって一般の方のナマの感想を伺ったことが殆どありませんでした。

ネットという媒体は不特定多数を相手にしながらも実はかなりセグメントされていて関心のないジャンルの内容に自らアクセスすることは殆どありません。その一方でラジオというメディアは選局という主体的行為が一義的にあるものの、その後は多くの場合受動的で流れる曲やDJのコメントに対して選局を変えない限り取捨選択出来ません。FM放送の場合は精々半径数十キロの範囲でしか受信できないものの、聞いておられる方はまさに老若男女。ネットのように深く関連情報にリンクされるメディアではないことを理解して広く情報発信することの大切さを改めて感じました。その意味ではアーティスト別特集という第二期ようこそ!の考え方は間違っていなかったかも。暫くはこの流れでいこうと思います。

ところで昨日のmini cubeですが、「合宿に参加しないと買えないのか」というお問い合わせを多数頂いています。村瀬さんもFacebookで写真をアップされていますので、興味を持たれた方も多いのではないかと思います。

Pensionウインズ Facebook

現状における一番のネックはハンマートーン塗装がかなり工数と技術を要するもので、量産が現状では難しいことが障壁となっています。まだ私も音も聴かせて頂いていない状態ですので、これから慎重に判断していきたいと考えていますが、現状では合宿用に10セット用意するのが精一杯というところです。

今日はこれから会社へ行って、溜まった仕事のバックアップ。来週の「ハイレゾしばり」収録では1月度放送分のネタ仕込みを行う訳ですが、4回連続企画「サンバレーVSトライオード ガチンコ放談4回スペシャル」的な内容で進行を考えようかと思っています。

ゲストでお越しいただく山崎社長との出会いやこれまでのお付き合い、そしてトライオードさんの現在,過去,未来をガッチリ掘り下げながら真空管アンプの楽しさ、素晴らしさをお伝え出来ればなあ、と。山崎さんとの対談は2008年代官山でのモノマガジンのイベント以来。あれからお互い大きな変化点を経て今日もこの仕事を一緒にやってきた間柄です。色々なお話が伺えればなあと考えています。とても楽しみです。



by audiokaleidoscope | 2014-11-23 09:17 | オーディオ | Comments(0)

mini cubeスピーカー完成!!

皆さん、こんばんは。今日は都内で打合せ等を行いました。今回は盛り沢山で、さすがに疲れましたが、仕事の遅れを早く取り戻さないと・・・。

そんななか、ウインズ合宿参加者限定スペシャル企画「mini cube」スピーカーの写真が届きましたのでご披露したいと思います。
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元々今回の合宿はTU-H82を皆で作ろうよ・・・というところから始まって、そのうちH82のケースを「銀箱mini」と同じハンマートーン塗装にしてみたら格好良いよね!という話になり、次に「お出かけセットmini」から着想を得た村瀬さんが小野寺さんと協力して作り上げたのがこの可愛いスピーカーなのです。
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寸法   88mmキュービック(突起部のぞく)※完成品のみ
塗装   シルバーハンマートーン
重量   450g(ユニット込/1台)
材質   樺合板
方式   リアバスレフ
ユニット 6.5cmコーン型フルレンジ(Fostex P650K)
帯域   160Hz〜20kHz
能率    84dB/w/mi
mp.    8Ω
入力   15W(連続)
価格   合宿特別価格


時々お問い合わせがありますが、今回の合宿はTU-H82現地購入が参加条件ではありません。既にお持ちの方はそれをお持ちいただいてもいいですし、今日のmini cubeだけ欲しいという方の参加も歓迎です(いまのところネットでの市販は考えていません)。

ウインズ合宿はいまから10年以上前から自然発生的に始まったものですが、いつしか「折角だから何かテーマを決めてモノづくりも楽しもう」という流れに変わって今日に至っています。今回はアンプも製作1~2時間,スピーカーは完成品ということで今までで一番ゆっくり出来るかも・・・。

村瀬さんによればまだ若干名さま募集中とのことですので、参加ご希望の方は是非ウインズにご連絡下さい。暖炉を囲んで一緒に語らいましょう!



by audiokaleidoscope | 2014-11-22 07:29 | オーディオ | Comments(0)

横浜巡業

皆さん、こんばんは。今日明日と横浜,東京出張。いま飯田橋のホテルにいます。

今日はまずYさん宅に伺ってLM86Bの据付,調整。ふくよかでありながら骨太さもあるパラゴンサウンドに暫し酔いしれました。音を聴いて「プリも替えたくなってきた・・・何がいいんだろう?」と仰るので「パラゴンとLM86Bの組合せならSV-310に決まりです」とお伝えしました。真空管アンプにもチューニング的に言ってヴィンテージ的に振る方向性と現代的なテイストを求めつつ球のニュアンスを薫らせる方向性に大別できますが、Yさんの場合は明らかに前者。次回はこのテーマでお邪魔させて頂くことになりそうです。

続いてはIさん宅へ。瀟洒なご自宅のリビングでメインテナンスさせて頂いて10年になるQUADIIが全く問題なく稼動してくれていることを確認しました。スピーカーは詳細不明でしたが聴いた感じAXIOM80的な軽みと典雅さがあって、これも秀逸。パラゴンとは或る意味対極的な表現ですが、非常に上品でとても好感を持ちました。

続いてはTさん宅へ。SV-91Bの定期健康診断が目的だったのですが、Tさんから最近FMが聴けなくなって困っていると伺っていたので確認したところチューナーのPLL(位相同期回路)が不調が原因であることが分かったので、チューナーを更新。バッチリ聴けるようになってTさんも大喜びでした。

そういえば明日(11/21)19時からTさんがN響定期公演の解説でラジオ出演されるので是非皆さんも聴いて下さいね!軽妙洒脱なTさんのコメントが聞けるのが楽しみです!


by audiokaleidoscope | 2014-11-21 04:54 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


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