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カップリング交換をして音質アップ!

皆さん、こんばんは。

早速ですがTU-8300Rsvはトップページにも書かせて頂いた通り、一旦完売となりました。来週中に追加投入できるように準備をしていますので、状況が分かり次第、改めてご連絡します。

昨日の続きになりますが、今日はカップリングコンデンサの交換(アップグレード)について少し触れておきます。真空管パワーアンプにおいてカップリングコンデンサは音質的に非常に重要です。プリアンプの場合はリニアリティ(直線性)重視で良質なフィルムコンデンサを使う場合も多いですが、パワーアンプでは高級モデルにはしばしば「オイルペーパーコンデンサ」が使われます。当社のモデルでもハイグレードモデルではオイルペーパーを標準としているのも、音質的に滑らかさがあり、自然な倍音感と繊細感が得られるからです。

TU-8300(2009年当時)の資料を探しておりましたところ、やはりこの部分について多くの方がアップグレードを実践されていることが分かりましたので、少し具体的に書いておきたいと思います。

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※掲載許諾:イーケイジャパン

まずこれが回路図上でのカップリングコンデンサの位置です。特に音質上重要なのが右側のC104/105ですが、アップグレードするのであれば、音質バランスを整える意味でC102も替えておく方が得策です。交換時のルールとしては容量(μF)は変えない、耐圧はデフォルト以上が基本となります。

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これがTU-8300のカップリングコンデンサ(0.047μF)をオイルコン化した後の画像(当時)です。どうしてもサイズが大きくなるので、こんな感じに浮かせてつける感じになります。これは片ch分ですので両chで6個交換となる訳ですが、電気的には無極性(ノンポーラー)ですので方向性管理は不要です。

ちょっと脱線しますが方向性に関して当社取扱品でいえばJENSEN(デンマーク)には推奨取付方向があり、ケースを見て黒い線が入っている方向が前段プレート側(線なし側が後段グリッド側)になります。これはインピーダンスによる方向性管理という極めてハイレベルな領域の話で、仮に逆につけても問題はありません(TU-8300Rsvにはサイズが大きすぎてお奨め出来ません)。

現在の在庫状況ですが、現在の推奨品はこれになりますが、TU-8300Rsvとの同時注文が多かった関係で手持ちが非常に少なくなってきています。また手持ちが終了次第、バージョンが変わります。
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同じVitamin-Qオイルを含浸させたもので音質的にも同等です。既にこちらも手配済ですので、入荷次第ホームページにアップ予定です。恐らく来週には販売開始出来ると思います。

そんな訳で風雲急を告げる感じになってきましたが、出来るだけ安定供給に向けて努力しますので、あと一週間弱時間を頂きたいと思います。宜しくお願いします!

by audiokaleidoscope | 2014-10-31 03:52 | オーディオ | Comments(0)

完売近し

皆さん、こんばんは。今日はまずTU-8300Rsvに関する情報からお伝えしていきます。
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最新の受注データから間もなく売り止めとなることが確実な状況であることが分かりました。追加販売の有無については確認のうえ改めてご連絡しますが、一旦はホームページから落ちることになると思いますのでご了承頂ければ幸いです。もし追加販売が可能な場合はその旨、トップページでご案内させて頂きます。

この製品が如何に優れた特徴と拡張性をもっているかは既に以前のブログでもご紹介した通りですが、お奨めグレードアップとしてカップリングコンデンサーをオイルコン化することを挙げておきます。TU-8300/8300Rでは最初からキット標準品のコンデンサよりも大きなスペースが確保されており、交換を前提とした仕様とも言ってよい基板となっていますので、「替えたいが入らない!」というようなことがないのが親切です。個人的には先ずデフォルトで作ったうえで音の変化を楽しむ・・・というのが基本であると考えておりますが、印象としては30%以上の方がカップリングだけはアップグレードされたと感じていますので予め手配されておくのも良いと思います。詳細情報は明日の記事で書きます。

またこのアンプは音質的に出力管の変更にかなり敏感です。元々の設計的にかなりゲインが高めであるのと、フィラメントが交流点火であることもあってそれぞれの300Bの持ち味をしっかり描き分けます。当社仕様では元々300BもKT88もお付けしておりませんが、300BあるいはKT88を複数お持ちの方は是非聴き較べしてみて下さい。先日の真空管オーディオフェアのデモでキット標準の曙光300B-98とPrime300B ver.5の出音の違いに驚かれた方もいらっしゃったのではないかと思います。

TU-8300Rsvが初めての真空管アンプづくりという方もたくさんいらっしゃると思います。このアンプを通じて素晴らしきモノづくりの世界に入られることを心より歓迎します。一緒に楽しみましょう!
by audiokaleidoscope | 2014-10-30 03:59 | オーディオ | Comments(0)

目標は鼻唄

皆さん、こんばんは。

今日午後から始めたビートルズ選曲。結局オリジナルアルバムと言われる12枚を朝までかかって全部聴き直し、徹夜で取込みを終えて選んだ曲がこれ。

本当はもうちょっとマニアックな曲も入れたかった部分もありますが、極めて真っ当な選曲になったかなあ、と。最後は番組のエンディング曲でビートルズでなくレノンですが、高校生の頃、大好きだったので入れちゃいました(笑)。
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しかし改めて聴いてみると、ビートルズの楽曲はどれも素朴でシンプルで、あらゆる音楽ジャンルのエッセンスが詰まっているなあ、と。世界中のもっとも多くの人から愛されたバンドと言われる理由がよく分かります。

以前、あるアレンジャーと現場で一緒になった時「目標は鼻唄だね」と言っていました。つまりフンフンと鼻唄が出るような曲を作りたい・・・というお話。気付けば今日LPを聴きながらずっとフンフンいっていました(笑)。やはりビートルズは偉大なバンドです。今週土曜22時、ぜひ聴いて下さいね!




by audiokaleidoscope | 2014-10-29 05:11 | オーディオ | Comments(2)

11月の「ようこそ!」はビートルズ特集

皆さん、こんばんは。今回の出張が終わり、先月から続いた怒涛の一ヶ月もひと区切り。今週末は久しぶりの骨休めが出来そうですが、その前に「ようこそ!オーディオルーム」の収録があります。

先日も書きましたが今回から「ようこそ!」はバナナレコードさんから制作協力(音源提供)いただけることになり、今まで以上に幅広くテーマを設定し、様々なコンテンツをお届け出来る見込みです。今週はその第一弾として、いろいろと考えた結果「ビートルズ特集」をやることにしました。

誰もが知っているビートルズの名曲をLP音源で改めて楽しもうという企画ですが、明日から音源の板起こし(事前録音)を行う予定です。SV-A1(カートリッジ:DL-103SA)-SV-310EQ-SV-192A/D(USB)-PCという接続で、PC上ではSONY/Sound Forgeを起動し96kHz/24bit環境でLPをA/D変換。wavにアーカイブしたあと、DSD64(2.8MHz)に変換する方法です。もちろんピークノーマライズやEQなどのプロセスは一切行わず、ダイレクトに取込みを行います。

取込み時のポイントとしては如何にピークを越えずに且つなるべく高いレベルで録るか、ということでLPの大きな魅力であるローレベルのリニアリティの高さを如何に引き出すかが録音の正否を決めます。1時間番組で毎回7~8曲掛けるだけですが、音源によっては事前準備にかなり時間を要する場合もありますが、今回も良い音でお届け出来るよう頑張りたいと思っています。

初回放送は11/1(土)22時~23:00.インターネットでも聴けますので、是非お楽しみ頂ければ幸いです。


by audiokaleidoscope | 2014-10-28 04:03 | オーディオ | Comments(0)

Sさんの山小屋

皆さん、こんばんは。今朝、新宿のホテルを出て向かったのが山梨。サントリー 白州蒸溜所近くのSさんの別荘です。「別荘じゃなくて山小屋」と伺っていたのですが、お邪魔してみると所謂別荘地というよりは林道を分け入った先に静かに佇む、まさに山小屋という素敵な風情でした。この山小屋もキットというから驚きです。
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元々Sさんは私どもの地元の方。何故ここを選んだのか伺ってみると、いちばんの拘りは「水」だったそう。お酒の醸造所が近くにあることからも良い水が出ていることは想像できます。水道を引かず井戸を掘って水を得ているそうです。
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広葉樹林に囲まれた建屋の中に入らせていただくと米杉の薫りに包まれます。そして壁にはウチのスピーカーが取付られています。雰囲気バッチリです。
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基本的にはLP中心のシステムですがPCオーディオもやられるSさん。イタリア弦楽四重奏団とグルダのピアノをLPで聴かせて頂いたのですが、部屋の自然な響きとセッティング効果もあって、まるでオーディオの存在を感じさせない、音楽だけがそこにある・・・極めて自然で上品な鳴りっぷりでした。SV-192PROとSV-501SE/Prime300B ver.5が見えます。

実はこのスピーカーを一旦仮設置した際、片側のスピーカーがこの高さから落下するというトラブルが起こり、先日エンクロージャーを修理させて頂いた経緯もあったものですから、今日は音のチェックという目的もあったのですが、事前の心配が全くの杞憂であることが分かりホッとした次第です。
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※掲載許諾:Sさん

 スピーカー下からロフトを見上げた状態です。このロフトで3~4人が就寝でき、休日などはお仲間と一緒に寛がれるそう。実に羨ましいプライベート空間です。

何でもそうですが、動いて(行動)して初めて得られるものがあります。情報ももちろん大切ですが、自分で現地へ赴き、その場の状況を自分の目で見ることでしか分からないことが沢山あるので、私は自分が行けるところであればなるべくお邪魔させて頂くようにしています。Sさんの山小屋は素晴らしい水と空気、そして音楽によって実に快適な空間でした。ぜひまたお邪魔させて頂きたい「男の隠れ家」でした。
by audiokaleidoscope | 2014-10-27 03:00 | オーディオ | Comments(0)

音の「匠」に出会って

皆さん、こんばんは。

今日はMUSIC BIRD収録日。12月の放送音源4本分をイッキに録りました。連続8時間スタジオ入りはサスガに厳しかったですが今回何より素晴らしかったのがゲストコーナー。日本トップクラスのレコーディングエンジニア、Tさんの素晴らしいお話を聞かせて頂けたことです。

Tさんのプロフィールに関してはご自身のコラム,MUSICMAN-NET,や文化通信の記事を参照して頂きたいと思いますが、鬼太鼓座の録音や
K2テクノロジーのコアメンバーと言うとピンとくる方も多いかもしれません。

今日のスタジオの写真は後ほどアップしますが、是非12/3,10,17,24(いずれも水曜,22時~23時,MUSIC BIRD JAZZチャンネルで放送)を聴いていただきたい。全てのオーディオファイル,音楽ファン必聴の内容になっています。

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※掲載許諾:Tさん


Tさんが録音に携わられた音源を今日聴かせて頂いたのですが、これまた凄い!本物のスタジオマスター音源が如何に優れたものであるか、背中の毛が立つような感動の連続でした。一発録音.ダイレクトカッティング(ミキサー出力をそのままカッターレースに繋いでダイレクトにスタンパーを作る方法)のお話などは、その緊張感までこちらに伝わってくるようでしたし、その音源のトランジェントの良さ、空間の大きさ,奥行の深さには本当に素晴らしかったです。


CDが売れないと言われて久しい昨今ですが、ハイレゾという単語が独り歩きするのではなく、いま私たちが過去最高の音を享受できる環境にあることを再認識するだけでなく、これを一つの文化として定着させ、継承していく必要がある・・・今日はそんな想いでいっぱいになりました。素晴らしい一日でした!

明日は山梨のSさんの別荘にお邪魔する予定です。

by audiokaleidoscope | 2014-10-26 01:07 | オーディオ | Comments(0)

WeSC

皆さん、こんばんは。麹町のホテルにいます。あと2時間ほどで夜明け。明日の収録の選曲と進行表を書いているところです。
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時間が時間だけにヘッドフォンは必須です。個人的には音楽を耳で聴くというよりも全身で感じる聴き方の方が性に合うので、家では殆どヘッドフォンを使うことはありません。仕事柄どうしてもディテールに耳がいってしまい愉悦的に聴くことが出来ないからかもしれません。

でも写真に写っている「WeSC」のTAMBOURINE 999というモデルは大のお気に入り。Weから始まるとWestern Electric?・・・と思うかもしれませんが、SWEDENのブランドです。いままでスタジオの定番モデルやプロ御用達と言われるヘッドフォンを色々と試しましたが、TAMBOURINEはコンパクトで装着感も軽いだけでなく、何より圧迫感がなく音も特定の帯域を誇張するようなところがなくバランスがすこぶる良いのです。

WeSCは元々ピュアオーディオ用途でもなく、高価でもありません。偶々知り合いのDJが使っていて試しに聴いてみたところ一発で気に入り、それ以来愛用しています。現在はどうもディスコンらしくカタログ落ちしていますが、偶にはヘッドフォンでも聴いてみるか・・・という方にはオススメですので是非探してみて下さい。まだ市場で入手できるかもしれません。

オーディオの「業」は深く、機器のグレード(価格)があがれば本来は良い音で聴けることが或る意味当たり前なのに、逆にソースの録音の良否が気になって仕方なくなったり、レーシングカーがサーキットごとにチューニングを替えなければならないように機器のレベルが上がると逆に間口が狭くなって、ソースによってはてんで鳴らない・・・なんてこともあります。そういう意味でも真空管の鷹揚さ、ソースに対しての寛容さは音楽を聴く(愉しむ)うえで非常に重要な要素のひとつです。

収録の為の選曲のつもりが、つい楽しく聴き入ってしまう・・・作業が進まず困る時もありますが、これからもこのWeSCは私の出張の欠かせないパートナーになりそうです。
by audiokaleidoscope | 2014-10-25 04:02 | オーディオ | Comments(0)

ウインズ合宿(12/6~7)について

皆さん、こんばんは。朝晩冷え込んできましたのでお出かけの際は一枚羽織って出かけて下さい。

早速ですが以前ブログでお知らせした「ウインズ合宿」ですが、今日村瀬さんからフライヤーが届きましたのでアップします。
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画像をクリックしても拡大画像が見られない場合はこちらをご覧ください。

暖炉を囲みながら良い食事,良い音楽を楽しみつつ、モノづくりを楽しみましょう!という企画です。TU-H82の製作会という名目になっていますが、ご主人がアンプを作るのを奥さまが応援するという形でも勿論OKですし、グループ参加の場合は誰かが作って周りがサポートという形でもOKですのでお気軽に申し込んで頂ければと思います。

今回作っていただくTU-H82はスペシャルバージョンで「銀箱mini」と同じハンマートーン仕上げになりますが、乾燥に数日かかるそうなので、塗装済みケースを現場でお渡しするかたちになります。アンプを作らない方は毎回知らないうちに工房に入ってマナ板を作ったり、ティッシュボックスを作ったり自由にやっているようなので(笑)、今回もワイワイやりながら楽しい2日間にしたいと思います。また合宿ならではのスペシャル企画もきっとあると思いますので、皆さん奮ってご参加ください。

ご夫婦やグループで参加される方は部屋の都合でお早目の連絡をお奨めします。男性おひとりのご参加の場合は基本相部屋になりますのでご了承ください。場所的には名古屋,都内から4時間程度みていただければ充分ですが、この時期まれに降雪する場合がありますので、車で来られる方は念のためスタッドレスに履き替えて頂くといいと思います。

既に何組かの予約も入っていると伺っていますので、詳細はウインズ(0263-93-3162)へ直接お問い合わせください。では12/6(土)~7(日)、楽しくやりましょう!!

by audiokaleidoscope | 2014-10-24 04:09 | オーディオ | Comments(0)

来週から「ザ・キット屋ものがたり」がスタートします!

皆さん。こんばんは。今日は水曜日・・・そう「ハイレゾしばり」の日です。そういえば、よく「なんで”しばり”なの?」と訊かれるのですが、再度申し上げると「しばり」は”限定”という意味。ハイレゾ音源+真空管機器の素敵なマリアージュを毎週水曜22時~お届けしています。

今回のトークテーマは「ミュージックバードの思い出」。初めてCS-PCMを知った90年代中盤の頃からミレニアムの頃、毎週貪るように聴いた「PCMジャズ喫茶」の面白さ・・・そして何より、あれから15年経って自分がまさか喋る側になっているとは全く想像すらしなかったこと・・・人生の「縁」の不思議に感謝・・・こんなことをお喋りしています。

そして恒例e-onkyo musicコーナーでは、ハイレゾ音源がポータブル機器(ヘッドフォンステレオ等)でも再生可能になってきている昨今の状況について紹介しています。ハイレゾというと特殊なものと感じられる方も多いかもしれませんが、既に私たちの音楽生活とは切り離せないものになっていることが、モビリティの進化にも現れているように思います。

では今日の放送でかけた曲紹介です。どれもお奨めです!
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Like A Lover/Nicki Parrott And Ken Peplowski 
♪Blue Moon
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サマータイム/山中千尋
♪サマータイム
♪ドント・ノー・ホワイ

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Guitar Renaissance Ⅴ [翔]/渡辺香津美, 清水靖晃
♪Hey Jude

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我が懐かしのブエノスアイレス/川田知子, 福田進一
♪ナイトクラブ 1960(A. ピアソラ)

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来週の放送からはいよいよ「ザ・キット屋ものがたり」がスタートします!初期のキット屋をご存じの方には懐かしい、最近キット屋を知った方には新鮮な話題満載の連続シリーズです。是非お聴き逃しなく!!

by audiokaleidoscope | 2014-10-22 22:11 | オーディオ | Comments(0)

一対多から一対一へ

みなさん、こんばんは。

真空管オーディオフェア,オーディオ・ホームシアター展が終わり、一対多(デモ)から一対一(個別のお問い合わせ対応)へコミュニケーションがシフトしてくるのもこの時期。「フェアで聴いたあのアンプなんですが・・・」とか「パワーアンプはSV-○○に決めようと思うのですが、プリは何が合うのでしょう?」といったお客さん一人ひとりに対しての最適なソリューションを提供するのも私の最も重要なミッションの一つです。

もちろん定番的、定型的な考え方はあります。例えばSV-91BにはSV-310,SV-8800SEにはSV-722(C22)SV-192A/D,SV-2300LMにはSV-722(M7)・・・といったような“王道”コンビです。その一方で皆さんが聴くジャンルや目指す音の姿によってプリやパワー提案が変化することも当然の如く起こります。

例えばSV-501SEのようなニュートラルな音質をもつパワーアンプはプリの選択で表現も大きく変化します。クラシックメインで高域のリニアリティ重視の方はSV-722が合う訳ですが、細かく言うとバロックやピアノ中心の方はM7タイプになるでしょうし、旧い音源も含め何でも聴くという場合はC22タイプの方が使いやすいともいえます。リモコン必須という方はSV-192A/Dというケースも出てくるでしょう。余りディテールには拘らずリラックスして柔らかく、しっとりとした音を聴きたい・・・という方には昨日再販のご案内をしたSV-3が格好の選択となりますし、ヴィンテージ的な風格とコクが必要であればSV-310が一番マッチします。

以前プリのヴォイシングチャートをコラムでお見せしたことがありますがご記憶でしょうか。
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プリは入力を切り替えて音量を調節するもの・・・と思われるかもしれませんが実際は音の質感そのものをコントロールする非常に重要なコンポーネントです。絵に例えていえば筆の太さ・・・表現の濃さと言い換えてもいいかもしれませんがプリ一つで出音の印象が全く別物になることを経験された方も少なくないと思います。とかく機能で選びがちなプリですが、車でいえばエンジン(パワーアンプ)とトランスミッション(プリアンプ)のマッチングがFun To Driveのキモであることをしっかり認識してお選びいただく必要がある、極めて重要なプロセスです。

そもそもプリが何故必要か・・・という事については今いちどこちらを読んでみてください。プリは機能としての必要性よりもパワーの潜在能力を最大限に引き出し、且つ音質的にも非常に重要な鍵を握っているという理解を改めて共有したいと思います。

プリが最初から絶対に必要とは思いません。その昔、真空管アンプを使い始めた頃は私自身もヴォリューム付パワーアンプにCDプレーヤーを直接繋いで聴いていましたから。現在真空管プリメインで十分満足されている方も沢山いらっしゃるでしょうし、何も教条的にプリ必要論を喧伝する意図はありません。しかし何時の日か、プリを追加したその時にきっと味わっていただけるであろう「霧の晴れた音」を是非聴いていただきたいという想いも強く持っています。

フェアでは2日間で延べ2000名の方を前に私どもの音を聴いて頂いたわけですが、あれは一つのモデルケースであり、その先に皆さん一人ひとりの目指すオンリーワンの世界があります。オーディオというのはハンコを押したように何と何を組み合わせれば100点というものでなく、人間の顔が皆違うように音の好みも異なる訳ですから、100人居たら100通りの組み合わせがあって良い筈です。それこそが私の仕事であると思っています。

製品開発に携わった者でなければお伝えできない情報や想いというものがもしあるのなら、試聴や問い合わせのメールや電話で是非それを伝えたいと思ってきました。確かに一対一のコミュニケーションはタイヘンな部分もありますが、それこそがキット屋の一番の強みであり個性と言えるかもしれません。是非ご活用いただきたいと思います。
by audiokaleidoscope | 2014-10-22 03:13 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


by Ohashi
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