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紙ペラに託された意地

皆さん、こんにちは。珍しくお日さまの出ている時間帯のブログアップです。

今日からSV-2300LMの出荷が始まるということで、スタッフ全員物流センターに集結してチェック,梱包,発送を順次行っております。とても一日で出せる量ではないのでまだ発送準備OKのご連絡がいっていない方もいらっしゃると思いますが、もう暫くお待ち頂ければ幸いです。

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キットをご注文いただいた方は開梱時に組立マニュアルの他に一枚ペラが入っていますので、どうぞご覧ください。これが最後の最後までこの製品に賭けた私どもの気持ち(意地)だと思って眺めて頂ければ光栄です。

製品を開発する際、私たちは事前に「これだけはクリアしなければ」という数値的ハードルを設けます。それは出力であったり周波数特性であったり、ノイズレベルである訳ですが、今回発送直前になって「こうすればもっと良くなる」というポイントが分かって、正直どうするか迷いました。

割り切ってしまえば「この状態でもハードルをクリアしてるんだからこのままでいいや」で終わりです。その一方で「こうすれば、こんなに良くなるんだから対策してお客さんに渡したいよね」という気持ちとの綱引き(葛藤)がありました。もし対策をすれば当然全数が対象になります。当然のことながらメーカーには戻せませんので、やるなら全て自分たちで一台一台やらねばなりません。膨大な工数と時間・・・さてどうしたものか。

結論、「やっぱりやろう」。上の写真で梱包済の完パケで届いたアンプを全数開梱してあるのはその為。出荷も月末ギリギリになってしまったのもその為です。でも結果的には「やってよかった」と思っていますし、これから10年,20年と使って頂く皆さんにとっては必ずメリットになると確信しています。

普通、商売は売り買いが成立した時点で終わりです。でもキットというのは皆さんのお手許に届いた時が始まりだと思って17年間やってきました。もし終わりがあるとすれば「出来ました!良い音で鳴ってます!」のメッセージを頂いた時。その瞬間の感動を共有するために、これからも私たちのモノづくりは続きます。



by audiokaleidoscope | 2014-09-30 16:30 | オーディオ | Comments(0)

服とオーディオ

皆さん、こんばんは。金木犀の薫りがとても気持いい季節になりました。

今日は午後から80年代の終り頃に一緒に夢を追っていた友人と再会し、昔話に華が咲きました。いまの会社にお世話になる前、私が服飾の世界にいたことをご存じの方も多いと思います。その頃の仲間です。

よく「洋服とオーディオなんて正反対の業界で面白いね」と言われますが、実はやっている本人としては服づくりもオーディオづくりも非常に似ているところが多いと感じていて、違和感を感じたことはないのです。

服飾業界ではMD(マーチャンダイザー)という業務をやっていました。単に仕入れ担当を指す言葉として使われる場合もありますが、本来は市場動向を注視して次に何が流行するかを予測しながらいつ、どんなモノを、幾らで投入すべきかを検討し、品揃えを構築する業務をいいます。多店舗展開の場合は主に製品開発がメインとなります。

デザイナーが作家的に製品をゼロから「創る」仕事だとすれば、MDは既に世の中に存在するトレンドを注視しながら次に来るだろう流行を予測して製品を「造る」仕事であると説明すると分かりやすいかもしれません。

当時の私の仕事は半年先を読んで服づくりをする仕事といえば格好良いですが、服飾専門学校を出ている訳でもデザイン画が描ける訳でもありませんので、写真やサンプルを見ながらイメージを協力企業さんのパタンナーに伝え、型紙を起こしてもらい、出来上がったサンプルをチェックし、修正し、素材決定、原価企画、売価設定をして世に出すことでした。

つまり服とオーディオというアイテムの違いはあるものの手法としてはほぼ同じで、モノづくりという点では何も変わらないのです。もっと言えば服とオーディオがそっくりなところはその製品一つだけで評価されるものではないということ。つまり組み合わされて(コーディネイトされて)初めて結果が出るという点も同じなら、服(機器)そのものでなく、着る(使う)人にとって合うモノを提供しなければ失敗に終わるという点も同じです。

MDをやっていた頃、接客が苦手な店舗のスタッフには「服を見ないでヒトを見るんだよ」と年柄年中言っていました。つまり「何が売れて(流行って)ますよ」ではなく常に「あなたにはこの服が合いますよ」という目線でいること。主役は服でなくヒトであるということ・・・これもオーディオの業界へ来てからも全く同じです。これぞ「音は人なり」そのものです。私の家で音楽を聴きながら旧友と昔話に華が咲いていたのですが、彼が「モノづくりという意味でとてもよく似ているし、答え(結果)が相手によって全て異なるという事も同じだね」と言ってくれて嬉しく思いました。

ともするとオーディオ機器は技術的、定量的視点から開発され、自己完結型評価されることが多く「他のモノと組み合わされてどうか」という評価(目線)は少ない訳ですが、服と同じで最終的にはコーディネイトされて、作り手でなく使い手にとってのベストを提案できる能力が求められます。品質重視は結果でなく過程であって、顧客不在の「プロダクトアウト」発想では本当に良いモノは生まれません。お客さんが何を欲しているか=「マーケットイン」が問われているのは、どんなモノ(業界)でも結局は同じなのだと思います。

キット屋も少しづつですが製品の再整備が進んで来て、これからどんなマーケットインを実現していくのか・・・従来の開発手法と異なるプロセスで出来上がったSV-2300LMが世に出てどういう評価を頂けるのかを注視しながら次のMDを考えていきたいと思います。


by audiokaleidoscope | 2014-09-30 03:55 | オーディオ | Comments(2)

耳から全身へ

皆さん、こんばんは。

土曜日の収録時に入手した情報ですが、ハイレゾ再生ならびにダウンロードに関して、もうじき大きな変化点がやってきそうです。今の時点では詳細を申し上げることが出来ないのですが1~2ヶ月のうちに報道されると思いますので、それ以降に詳細をお知らせします。

一つだけ言えるのは更に手軽で便利になるということ。そしてハイレゾ再生におけるNASの重要度が益々高まっていくだろうということです。更に大容量化していくだろうハイレゾ音源を如何にシンプルに管理し、オンデマンド的に活用するかがポイントになっていくのでしょう。

これまでも経験したことですが、或る技術が注目され、急速に普及し、一般化する過程で技術的優位性よりも使い易さが優先され、高度な使い方をしようとする人にとって逆に魅力がなくなってしまうことがあります。オーディオにおいても小型化という大きな流れの中で私たち真空管オーディオファンから見れば、どこか本流から外れていくような違和感を感じた・・・という方も多くいらっしゃったかもしれません。

デジタルオーディオにおけるハイレゾ再生も既にその流れの中にある訳ですが、ヒトが鼓膜で聴くことが出来るという20kHzを遥かに超える音を「脳が心地よいと感じる」ということに関して、必ずしも小型化とは相容れない部分も出てくるのでないか、と個人的には思っています。

これに関しては極めて定性的,個人的理解ですが、鼓膜で聴くことが出来ない数十kHz(以上)の音をヒトが感じ、それを脳が心地よいと感じることが事実であるならば、その多くは皮膚を通じて伝搬され認識されているのではないかと思います。そして2008年からハイレゾ再生を主に行ってきた経験からこの「心地よさ」は音の出口であるスピーカーのサイズと正比例の関係にあるような気がしています。

その存在,効能については純技術的に証明されていないので、一つの例え話になる訳ですが、大きな滝の前でマイナスイオンを含んだ水煙を浴びる快感・・・というシチュエーションを想定してみます。

全身で滝からのミストを受けとめるというのは、ハイレゾ音源を聴いた時に感じる快感が皮膚を通して入ってくるという仮説に近い何かを感じます。本当にそうなら、現代の高音質化の流れをよりよい形で感じる為にはヘッドフォンという体のごく一部で音波を受け止める方法は非常に勿体ないやり方で、効果も限定的ではないかという気がします。

全身でその音の良さを受け止める・・・その為には再びオーディオ(特にスピーカー)に大型化の波が来るという仮説が成り立ちはしないでしょうか。聴くという行為が耳から全身へ変わっていくなかで、根源的な音質に対しての理解と興味が高まっていけばとても面白いことになるように思います。

仮説と言うよりは単なる妄想に近いお話ではありますが、嘗ての日本が「大きい事は良い事だ」と胸を張っていた頃のイメージが殊、ハイレゾオーディオに関しては真であって欲しいと何となく感じています。音源の高品質化とともに、コンベンショナルなオーディオのありようが見直されても良いですよね!


by audiokaleidoscope | 2014-09-29 05:25 | オーディオ | Comments(0)

無事もどりました

皆さん、こんばんは。

予定より時間がかかりましたが、MUSIC BIRD収録終わりました。詳細は改めてレポートします。
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by audiokaleidoscope | 2014-09-28 05:20 | オーディオ | Comments(0)

収録前に・・・

皆さん、こんばんは。

今日は夕方まで会社で試聴対応のあと、その足で東京に移動。現在は麹町のホテルの部屋でPCに向かっているところです。私がいま居るのは15階。ホテルの窓から眼下に皇居を守る森が拡がっています。明日は朝から「ハイレゾしばり」の収録。時間がなくて会社で構成,選曲を考えることが出来ませんでしたので、少し仮眠してから起きだしてあれこれ想いを巡らせているところです。

ブログは文字でメッセージを伝えます。対して放送(ラジオ)は声。同じことを書いても(言っても)伝わり方も印象も異なります。声で伝えることで、抑揚や声の大小で何を伝えたいか、何が大切なのかが自然と分かるところが放送の良さのような気がします、対して文字は何度も反芻出来て理解を深め易いところがメリットでしょうか。

私の場合、地元のFMでもMUSIC BIRDでもあまり詳細な原稿を用意することはありません。なるべく自分の言葉でその時々の想いや考えをそのまま伝えたいと考えています。真空管アンプの魅力が料理で言うところの素材感,鮮度感だとすると、放送も「作り込み過ぎない」自然さを楽しんで頂こうと思っています。

そういえば会社ではまさにSV-2300LMの出荷準備が佳境を迎えようとしています。

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組立マニュアルの最終チェックも進んでいて近いうちに受注担当からご予約を頂戴した皆さんに発送予定のご連絡も届くことでしょう。これだけの量を一遍に出荷することはなかなかありませんが、仮に100台出荷したとしても受け取って頂く皆さんにとっては1台が全てですので、心こめてミスなく美しく・・・を心がけています。

ラジオと違って開梱しても言葉は出てきませんが、真空管アンプを通じて良い音楽を良い音で・・・というメッセージに全く変わりません。早い方で月曜辺りから順次発送していく見込みですので、是非お楽しみにお待ち頂ければ幸いです。

次に控えるはJB2A3/300Bの後継機。こちらもそろそろ試作が出来上がる頃。皆さんにお見せできるようになったら真っ先に報告します。初出しは真空管オーディオフェアです!


by audiokaleidoscope | 2014-09-27 02:35 | オーディオ | Comments(0)

10年ぶりの初対面

皆さん、こんばんは。

今日はとても嬉しいことがあったのでそのご報告から。
こういう仕事をやっているとお客さんとのコミュニケーションツールはメールが中心になります。だからといっていわゆるビジネスライクなやり取りばかりかというと全然そんなことはなく、非常に濃密で親密な交歓ツールとして無くてはならないものになっています。

昨日メールをチェックしていたら、とても懐かしい名前を発見。ちょうど10年前、或る演奏家の方から「仲間のヴァイオリニストで旧いアンプの修理をやってくれる人を探している。何とか助けてやってもらえないだろうか」とご相談がありました。メインテナンスを必要としているのは恐らく60年代に作られたイギリス製の真空管プリとパワー。QUADII+22でした。

この手のヴィンテージ機器のメインテナンスには難しいところが幾つかあり、同業者からもよく聞く話ですが、半世紀以上前の球アンプを預かって、劣化している部品や真空管の交換を行い、特性的にも改善したことを確認してお客さんにお返ししたところ「音が変わってしまった。どうしてくれるんだ。元の音に戻せ」という変な話になることが時々あったりします。

楽器やオーディオ機器には「エージング」という言葉があります。これは使い込むことによって音がこなれてくる「熟成」というポジティブな意味で使われることが多いのですが、これが数十年スパンになってくると或る意味「劣化要素も含んだ音色の変化」という部分も出てきます。私たち自身も30年前の自分と今の自分が外見的にも内面的にも変化しているのと同じで、機器も成長し、熟成し、或る時から劣化していく訳ですが、適切なメインテナンスを施した結果、音が変化することは必ず発生する訳で、これを回避することは出来ません。特にヴィンテージ機器の場合は難しく、性能を守る(維持する)のか、音を守るのか・・・この見極めが非常に難しいところなのです。

そんな訳で初めてのお客さんで、お互いの音に対する信条が理解出来ていて、或る意味気心が分かっている場合は上手くいくものですが初見の方で安易にお預かりすると逆にご迷惑になってしまう場合もある・・・そういう事をお話しして、メインテナンスをお受けすることに躊躇があることも紹介下さった方に正直に申し上げたのですが、とにかく一度直接お話ししてみようと思い、何度か電話でやりとりさせて頂いた結果、「とにかく全面的にお任せするので、しっかり診て頂いて直して頂けませんか」と仰って下さったので安心して対処させて頂くことが出来ました・・・これが冒頭に書いた10年前のこと。

その方から昨日メールを頂き、本文を読むと「明日そちらで演奏会があります。よかったら来ませんか」とお誘いのご連絡だったのです。10年も前、お付き合いさせて頂いたのは、そのメインテナンス一回だけでその後は全く何も無かったのに、覚えていて下さっていたんだ・・・と感激し、是非お邪魔させて頂きますと二つ返事。そして今日、本番前に楽屋口でお会いしました。

お話を伺うとメインテナンスさせて頂いたアンプは、現在も問題なく稼動しているということでひと安心。色々とお話を伺っていると今日のステージのコンマスはMさんで、この方も同じ頃にSV-91Bをお納めした方だったので二度びっくり、嬉しさも倍増になりました。このコンマスさんのスゴ耳については忘れられない思い出がありますので機を改めて書かせていただくことにします。

たっぷり演奏会を楽しませて頂いて、終演後お礼のご連絡をしたら、次回はショールームで会いましょうという話になりました。ああ・・・今日は久しぶりの再会で楽しかったなあ・・・と思いながら帰路についたのですが、よく考えたら直接お会いするのは今日が初めてだったことに気づきました。10年ぶりにご連絡を頂いてお会いするのは初めてでも、何故かとても懐かしい不思議な感覚が初対面だったことを忘れさせたのかもしれません。

こういう仕事をやっていると、ずっと前からお付き合いさせて頂いていても実は一度もお会いしていないという方が沢山います。顔が分からなくても声を聞いたことがなくても趣味を通じてずっと仲間でいる・・・このちょっと不思議な関係性を理解頂けないかもしれませんが、幾らインフラが発達しても、結局は人と人の繋がりに勝るものはない訳で、これからもそういう事を一番大切にしていこうと改めて思いました。

そうそう、最後に昨日書いたMUSIC BIRDの件ですが、今日、局から連絡があって早くも加入のお申込みを頂いてます、とのこと。どうも有難うございます!「ハイレゾしばり」第一回は10/1(水)ですのでダッシュで工事をして貰えばまだ間に合うかも・・・一人でも多くの仲間と共にこの番組を作り、楽しんでいけたらと思っています。


by audiokaleidoscope | 2014-09-26 03:28 | オーディオ | Comments(0)

特典情報2つ

皆さん、こんばんは。4時くらいまで叩きつけるように降っていた雨が急に静かになりました。

早速ですが、昨日の続きです。記事をアップしてから何人かの方とやりとりがあったのですが、皆さん仰るのがチューナー,パラボラアンテナ等のイニシャルコストをかなり負担に感じていらっしゃることがよく分かりました。。

確かに音楽聴くのにわざわざ数万円も払うのは勿体ないと感じられるかもしれません。その昔、私がMUSIC BIRDを聴こうと思った頃はチューナーは軒並み15万円以上しましたし、パラボラ購入と設置,調整だけでプラス何万円かお支払したように記憶しておりますが、今思えばもしあの時点で価格面から躊躇していたら、昨日も書いたような至福の時を過ごすこともなかった訳で、結果的にはお願いして本当に良かったと思っています。

このブログを読んで下さっている方はオーディオに高い知見とキャリアをお持ちの方が大半と思いますので、一台のオーディオ機器の導入によって音楽との間合いや聴き方が大きく変わった経験をお持ちの方も多い筈。その意味でも個人的には決して無駄な投資ではないと思います。

とはいうものの、掛かるお金は少なければ少ないほど良い訳で、今日MUSIC BIRDさんに「何か良い方法はないだろうか」と相談してみたところ「大橋さんのブログを読んで加入申込みをして下さったことが分かれば何らかの特典をつけましょう」ということになり、その後詰めた結果、パラボラアンテナ(12800円+税)を無料にして頂けることになりました!

具体的には機器購入申込のページを開いて規約を確認→問題なければ「同意」をクリック。次に加入申込のページに飛びます(規約に同意されないとこのページに行けません)。ここでページの一番下の方に「MUSIC BIRDを何で知りましたか」と「通信欄」という項目がありますので下に貼った画像のように書いて頂ければアンテナ分の代金を減免頂けることになりました。
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(掲載許諾 : MUSIC BIRD)

申し遅れましたが、チューナー本体の選択については、是非とも「CDT-1AMD(光デジタルTOS リンク付き)」を選んで頂きたいと思います。やはり皆さんには高音質で楽しんで頂きたいので機器内蔵D/Aでなくお手持ちの高品質のDACを活用頂くべきと考えます。アナログアウトとデジタルアウト+外付DACの音質差については言わずもがなです。

話は変わりますが、そろそろ真空管オーディオフェアの先着特典(粗品)も決めなくてはいけません!これまで名入れのティーカップ,湯呑み,Tシャツ,トレーナー,バッグ・・・色々なものを作ってきましたが、今年は何にするか早急に考えないと!アパレル(着るもの)はサイズがあるので少々難しかったな・・・というところもありましたので、日々お使い頂けるものという観点で早急に決めたいと思います。

例年と同じで、ホームページから整理券のお申込みを頂く準備も進めておりますので、用意出来次第、改めてお知らせします。今しばらくご猶予を!


by audiokaleidoscope | 2014-09-25 03:48 | オーディオ | Comments(0)

特典情報2つ

皆さん、こんばんは。4時くらいまで叩きつけるように降っていた雨が急に静かになりました。

早速ですが、昨日の続きです。記事をアップしてから何人かの方とやりとりがあったのですが、皆さん仰るのがチューナー,パラボラアンテナ等のイニシャルコストが・・・という事です。

確かに音楽聴くのにわざわざ数万円も払うのは勿体ないと感じられるかもしれません。その昔、私がMUSIC BIRDを聴こうと思った頃はチューナーは軒並み15万円以上しましたし、パラボラ購入と設置,調整だけでプラス何万円かお支払したように記憶しておりますが、今思えばもしあの時点で価格面から躊躇していたら、昨日も書いたような至福の時を過ごすこともなかった訳で、結果的にはお願いして本当に良かったと思っています。

このブログを読んで下さっている方はオーディオに高い知見とキャリアをお持ちの方が大半と思いますので、一台のオーディオ機器の導入によって音楽との間合いや聴き方が大きく変わった経験をお持ちの方も多い筈。その意味でも個人的には決して無駄な投資ではないと思います。

とはいうものの、掛かるお金は少なければ少ないほど良い訳で、今日MUSIC BIRDさんに「何か良い方法はないだろうか」と相談してみたところ「大橋さんのブログを読んで加入申込みをして下さったことが分かれば何らかの特典をつけましょう」ということになり、その後詰めた結果、パラボラアンテナ(12800円+税)を無料にして頂けることになりました!

具体的には機器購入申込のページを開いて規約を確認→問題なければ「同意」をクリック。次に加入申込のページに飛びます(規約に同意されないとこのページに行けません)。ここでページの一番下の方に「MUSIC BIRDを何で知りましたか」と「通信欄」という項目がありますので下に貼った画像のように書いて頂ければアンテナ分の代金を減免頂けることになりました。
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(掲載許諾 : MUSIC BIRD)


申し遅れましたが、チューナー本体の選択については、是非とも「CDT-1AMD(光デジタルTOS リンク付き)」を選んで頂きたいと思います。やはり皆さんには高音質で楽しんで頂きたいので機器内蔵D/Aでなくお手持ちの高品質のDACを活用頂くべきと考えます。アナログアウトとデジタルアウト+外付DACの音質差については言わずもがなです。

話は変わりますが、そろそろ真空管オーディオフェアの先着粗品を決めなくてはいけません!これまでティーカップ,湯呑み,Tシャツ,トレーナー,バッグ・・・色々なものを作ってきましたが、今年は何にするか早急に考えないと!アパレル(着るもの)はサイズがあるので少々難しかったな・・・というところもありましたので、日々お使い頂けるものという観点で早急に決めたいと思います。

例年と同じで、ホームページから整理券のお申込みを頂く準備も進めておりますので、用意出来次第、改めてお知らせします。今しばらくご猶予を!



by audiokaleidoscope | 2014-09-25 03:48 | オーディオ | Comments(0)

MUSIC BIRDの魅力再発見

皆さん、こんばんは。

朝晩ずいぶん気温が下がって肌寒いとさえ感じるようにようになりました。

早速ですが、さきほどMUSIC BIRDのホームページをチェックしていたら「ハイレゾしばり」の告知ページがアップされていましたので皆さんにもご紹介させて頂きます。

MUSIC BIRDは音楽配信サービスメディアの中では特異な存在です。多ジャンル,高音質という部分は勿論ですが、MUSIC BIRDの最大の強みは他に類を見ない「コンテンツ産業」であるという点において。

単に音楽を良い音で鳴らすのならわざわざチューナー,パラボラアンテナをレンタルするか購入し、月々の受信料を払うのは勿体ない・・・と思われる方が多いと思いますが、私が聴き始めた’96年頃は未だ情報も少なく、本当に海のものとも山のものとも分からない中で、或るオーディオ雑誌でMUSIC BIRDの特集が組まれた際、「むむむ・・・チューナーからDATでデジタル録音すればCD1枚分(以下)の受信料で高音質録音がし放題ってことだな・・・これはいいぞ!」と思い即座に契約しました。

当時からクラシックの新譜特集番組やジャズクラブでのライブ配信など、他では聴けない様々な番組があって、それだけで「聴かざるを得ない」何かを感じていたのですが、実際契約して毎週とり憑かれたように聴いたのが特にジャズチャンネルにおける論客たちの番組でした。

契約者のみを対象とした或る意味ミニコミ的な良さがあって、一般的なFM放送では決して聴けない極めて個性的なパーソナリティがそれぞれの選曲で、時には過激ともいえる舌鋒を炸裂させる・・・私にとってのMUSIC BIRDは音楽だけでないメッセージを発信するステーションとして直ちに生活の一部になりました。実際契約してCDの購入枚数が激減したものですが、それよりもここでしか聴けない様々な番組・・・たとえば

「PCMジャズ喫茶」 寺島靖国,安原顕
「ギンギンニューディスク」 安原顕
「シャズ・オーディオWAKE UP」 山口 孝
「ジャズ道場破り」 寺島靖国 (以上 敬称略)

あたりは必聴中の必聴で、これを逃してなるものか・・・というほど心酔していました。番組の内容が後に書籍化されたものもあり、当時のインパクトが如何に大きかったかを知る証左でもありますが、今でもそのカルチャーは脈々と受け継がれており、JAZZチャンネルだけでも個性豊かなパーソナリティが活躍しています。

オーディオ好きな方には特に

「オーディオって音楽だ」
「アナログ・サウンド大爆発!~オレの音ミゾをほじっておくれ」 
「ジャズ喫茶 MUSIC BIRD」
「PCMジャズ喫茶スーパーアーカイヴ」

は必聴。オーディオや音楽がこんなに楽しいものだったんだ・・・と改めて気づく筈です。因みに「PCMジャズ喫茶スーパーアーカイヴ」の番組紹介のなかで”98年・99年の音源発掘!10月よりオンエア”に関しては私が以前自宅で録り溜めた音源の一部を使って頂けるということで、大変喜んでいます。是非皆さんもヤスケンさんのぶっ飛んだ発言の数々をお楽しみ頂ければと思います。

MUSIC BIRDについてよく分からないという方はガイダンスのページをご覧になると良いと思います。私も20年近い経験がありますので何かあればコメントを入れて頂ければ分かる範囲でお手伝い出来るかもしれません。

ネットラジオにも有線にもないコンテンツあふれるMUSIC BIRDに要再注目です!


by audiokaleidoscope | 2014-09-24 04:08 | オーディオ | Comments(1)

ガラスの厚みがもたらす音の違い

皆さん、こんばんは。

毎日試聴室には様々な方がいらっしゃいます。人間の顔が皆違うのと同じで好きな音楽、聴きたい音もさまざま。私たちの身の回りには音が溢れているのに私を含めてオーディオファンには「こんな音で音楽を聴きたい」という音への強い希求があって、オーディオというのは無限に存在する音の洪水のなかで「自分が聴きたい音(音楽)を自分の好きな音で聴くための環境選び」なのかもしれません。

音を含め五感が体に及ぼす影響の大きさは計り知れません。たとえば店のBGMで売上が変わる、照明の明るさ(色調)でお客さんの滞在時間が変わる・・・といった話を聞いたことがあるかもしれませんが、私たちの脳は五感によって「快適さ」を感知しているのかもしれません。

皆さんにも経験があるかもしれませんが、真っ暗な空間のなかでは非常に耳が敏感になります。目(視覚)からの情報が制限される分、聴覚がそれを補完するのだと考えられます。リスニングルームの照明を調光式にして、しっかり聴きたい時には照明をやや暗くしたりするのも、気づかないうちに聴覚の感度を上げようとしているのです。

ちょっと話が逸れますがPrimeTube300Bver.4ver.5が電気的には同じもの・・・プレート,グリッド,フィラメント等の構造,素材など電気的にはが全て共通であることをご存じでしょうか。では何が違うかといえばガラスの形状とガラスの厚み・・・それだけです。

旧日記で何度か書いたことですので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれませんが数年前にWestern Electric 300Bに迫る復刻300Bを何とか自らで手掛けたいと思い、悪戦苦闘した時期がありました。WE300Bの構造,材料に関する資料集めから始まって年代別の音の比較も含め徹底的に試聴して、自分なりにかなり満足いくものが出来たのですが、最後にどうしても越えられない壁がありました。それは「ガラス」・・・更に言えばガラスの厚みでした。

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右から3本はWE300Bで77年,99年,06年モノ,そして一番左が現行300Bです。よくご覧になると分かりますがWE300Bは3本とも横方向に筋状の"紋"が見えます。対して現行品のガラス表面は滑らかです。これがガラスの厚み(薄さ)の違いなのです。WE300Bは紋が出るほど限界までガラスを薄く仕上げていて、これがあのチーンという"お鈴"の音程を決定づけており、WE300Bの繊細で豊かな響きの一つの無視できない要素であろうと言われています。

残念ながら現行300Bではあの形状であの厚みは再現出来ません。そこでPrime300Bver.5は形状をナス(Baloon)型にすることでガラスの厚みを薄く出来るという事から導入したものですが、上に書いた通り、電気的,製造的背景は全く同じでありながら音は大きく異なっています。ver.4は低重心でしっとりとした厚みを聴かせる「音像的表現」であるのに対しver.5では明るく開放的で極めて「音場」的です。この両者の音の違いを聴き分ける強者が時々いらっしゃいますが、実は違うのはガラスの形と厚みだけ・・・という事をお話すると少なからず驚かれる方が大半。

こういう聴感に関わることは決してデータ(測定値)には現れてきません。しかし私たちはそれを音の違いとして認識し、どちらが心地よいかという選別まで行える能力を有しているのです。快適さを感知する人間の耳って凄いですね!


by audiokaleidoscope | 2014-09-23 03:59 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


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