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(10/12)これぞまさしくモノづくり

ショールームも元通りに戻って今日から試聴室オープン。最初のお客さんは先月SV-P1616Dの試聴にいらっしゃって早速キットを組まれたUさん。早くも次のターゲットということで今回はSV-S1628Dをショールームで受け取りがてら完成したばかりのP1616Dを持ってお越しになられました。

Uさんは喜寿。40年くらい前に作ったきりでアンプ作りは超ひさびさ…とのことでしたので何らかのサポートが必要かも…と内心思っていたのですが、アンプを拝見して驚愕!!
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左が”素”の状態。右がUさんが組み立てたP1616D。回路変更は全くされていないとのことですが、別のアンプと見間違うほどシックにドレスアップされていています。伺えばトランス類は自分で手塗り、シャーシも黒く塗った上に特注の金メッキの板金を重ねて、サイドにはウォールナット特注の化粧板をお付けになった由。そして銘板もご自身でパソコンでデザインを起こして追加されていらっしゃいます。

驚きはこれだけではありません。フロントパネルに標準にはないスイッチとLEDがあるので「これは?」と伺うと謎が解けました。初段とドライブ段のMT管をLEDでライトアップされたとのこと。
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これがライトアップされた状態。試聴室のダウンライトを少し落とすと更にきれいにグリーンが浮かび上がってきます。Uさんは「1628Dもこんな感じにしようかと思ってるんです」とニコニコされていらっしゃいました。このような言い方が適切かどうかは分かりませんが、傘寿を3年後に控えられた大先輩のどこからこのような情熱が沸き上がってくるのか…先月お会いした時に「手配線なんて出来るだろうか」と仰っていたUさんが別人に見えました。1628Dが出来上がったらまた見せて下さいね!とお願いしておきました。

今日のひと言…人間って凄い!!心からそう思った私でした。




by audiokaleidoscope | 2017-10-12 12:06 | オーディオ | Comments(0)

(10/9)フェア二日目

二日目。今回で18回目の出展ですが毎回予期せぬ出会いと懐かしい再会があって、いつも新鮮な真空管オーディオフェア。
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そういえば初日の高田さんデモの内容に関してたくさんお問い合わせを頂いていますが、youtubeに関連する動画がアップされていますのでお知らせしておきますね。


デモで聴いて頂いた音源の多くは「Stereo Sound Hi-Res Reference Check Disc」に収められているものです。是非スーパーハイレゾの魅力をご自身のシステムで確認してみていただくと最新のデジタル音源の凄さを体感して頂ける筈。

二日目のデモのテーマは初日以上に深くマニアックに進行しました。今回新かわら版で増補した「はじめての真空管アンプ(実践編)」を枕にしてお話をさせて頂いた訳ですが、特に反響のあったのがSV-284Dのブースターモードの音。まずSV-91B単独の音を聴いて頂いたあとで91B+284Dの音を鳴らした時の差異に対して想像以上の反響を頂きました。当然聴く音量は同じ。通常家庭にあっては3W以下。ならば出力10Wの91Bで何の不足もありません。

私が845を出力管としたブースターアンプ構想を思いついた時、結果として得られる出力アップには殆ど興味がありませんでした。では何を期待したかといえば増幅系のゲインが上がることでローレベルの情報量にきっと大きな変化が訪れるのではないか…そんな想像が頭をもたげたから。その後試作,修正を重ねるなかでその想像は確信に変化していきました。真空管・オーディオ大放談(youtubeダイジェスト)ブースターモードの284の実力を垣間見ることも出来ます。


この収録時の前置アンプはSV-2300LM/300Bでした。高田さんが仰っていたビットレンジ(ビットレゾリューション)こそが聴感上のダイナミックレンジ、ひいては高音質に直結するという主張に直結する増幅系の下方(ローレベル)リニアリティ伸長こそが高音質の要であるというのが私の主張です。

二日目のハイライトであった生島さん(ディスクユオン Jazz TOKYO店長)のレコードコンサートもそんなテーマに通じる何かがあったように思います。
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セロニアス・モンクのモノ盤とステレオ盤の比較試聴があったり、アナログ全盛期の真空管機器をフルレストアして再発されたLPの音の良さに感心したり…数々の貴重盤を聴かせてくれた生島さんですが、なかでも白眉だったのが予告編でも少し書いたブライアン・ブロンバーグ”WOOD"のアナログ盤(2枚組)

CDはもう15年くらい前から試聴会でも使っていたのですがハイレゾ版のリリースが一昨年。この時もぶっ飛んだわけですが今回のアナログのダイナミックレンジの深さは尋常ではありませんでした。そして更に凄かったのが、そのWOODのラッカー盤!このラッカー盤からスタンパーが作られ、それがLPになる…その大元であり音の全てがこのラッカー盤に全て入っている訳です。

ラッカー盤の寿命(再生回数限度)は10回~20回。その貴重なラッカー盤のバージントラックを聴かせていただいた訳ですが、この音を聴いた方は千載一遇のチャンスを得たと申し上げてもいいでしょう。音の弾力といい、スタジオの空気感といい音の深みと鮮度の同居したこの世界はなんだ!!と深い感動を覚えたのは私だけはなかった筈。思わずデモ中に携帯で写真を撮ってしまいました。
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ラッカー盤の音を聴きながら無言の二人…いま思い出しても凄い音だったなあ!


今回のフェアについてはいずれWEBやオーディオ雑誌などでも広く広報されることでしょう。残念だったのは他メーカーの音を聴かせていただく時間が全く取れなかったこと。SNSなどで皆さん頑張っておられる様子を拝見させて頂いて、ちょっとでもいいから他のブースを覗きたかったな…というのが唯一の心残りです。

という訳で今回のフェアも無事終わりました。例年ですと次は2月辺りに再び東京で試聴会をやるのが通常の流れですが…久しぶりに違う場所でやってみてもいいかなあ、と思いながら車で会社に戻った今日の私でした。フェアにお越し下さった全ての方に心よりの御礼を申し上げます。どうも有難うございました!!また会いましょう!!





by audiokaleidoscope | 2017-10-10 21:07 | オーディオ | Comments(0)

(10/8)フェア初日

2日間の楽しかったフェアが終わり、余韻に浸っている感じです。写真を中心に今回の真空管オーディオフェアを振り返っていきます。
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デモ中ですね。今回大胆にレイアウト変更した訳ですが結果的には大正解でした。聴きたい人は試聴ブース,製品を見たり質問したりしたい人は展示ブース,買い物したい人は物販ブースとニーズに合わせた配置が出来て良かったです。
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試聴はテーマを決めて機種ごと,カテゴリーごとの比較がしっかりできるように工夫しました。ひとコマでの試聴機種をあらかじめ絞り込んで例えば300Bシングルの比較,多極管プッシュプルの比較,コンパチ機の真空管交換,高級機の音質的,回路的特徴などにフォーカスしました。

スピーカーは画像の3種類メインで鳴らしましたがLM755A Classic Floor Systemはエンクロージャー単売をはじめて今回はエレクトロボイスの409を入れたのですが早くも注文を頂いたり、Vintage S12の音に多くの方が関心をもたれたようです。
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いつものように画像表示して今なにが鳴ってるか分かるように…。
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音源も何かわかるようにLPジャケットやPCの画面を見て頂けるようにしました。今回も素敵なお花を頂きました!有難うございます!
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入力周り。プリは3機種。フォノイコはSV-396EQとSV-310EQを交互に鳴らす感じ。デジタルはMC-3+USBでリクロックモードにしてPCM,DSDいずれも最高の状態で鳴らせるように工夫しました。プリはSV-Pre1616Dが大活躍でしたね!
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Pre1616Dはデモ中にカソフォロ段の交換(12AX7→12AU7)や整流素子の交換(ダイオードモジュール→5AR4)を行って音の太さ,実体感の変化も楽しんでいただけたかと…。
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パワーアンプはSV-S1616D/多極管仕様(Gold Lion KT88),SV-S1616D/300B仕様(Prime300Bver.5)。真空管アンプの出発点にして終着点。
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SV-P1616D/多極管仕様(KT150),SV-P1616D/300B仕様(Prime300Bver.4)。プッシュプルの魅力であるスケール感,響きの良さ,厚みを改めて音で知って頂けて良かったです。
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SV-S1628D(GoldenDragon211),TU-8600SV(JENSEN仕様)。いずれも人気モデルだけにデモ時は大賑わいでした。
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JB-320LM(Prime300Bver.4),SV-2300LM(Prime300Bver.5)。コンパチプリメインは今回注目度大だったようです。
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SV-8800SE(GoldenDragonKT88),SV-91B(PSVANE WE仕様),SV-284D。拘りの高級機の音もバッチリ聴いて頂きました。真空管アンプはスピーカーを選ぶとよく言われますが、このクラスは現行のハイエンド系スピーカーと一緒に使われる方も多く、Focal Grand Utopia, Genesis V, B&W 805 D3など実際のインストール例を交えて説明しました。
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展示ブースではバトラーの人気モデル,エレキットTU-8600そして技術相談コーナーを設置。
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デモ中もスタッフと活発なやりとりが展開されていました。
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これはMUSIC BIRDの高音質な新チューナーの比較試聴コーナー。新規申し込みもバンバン入っているようで嬉しい限りです。
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真空管物販コーナー。Mullard,Telefunkenなどのヴィンテージ球はもちろん現行球も大変な売れ行きだったようです。ロゴ印刷がずれていたりガラスが傾いていたり正規品で販売できない真空管もサービスコーナーは人だかり。

そして初日のハイライトがミキサーズ ラボ高田さんの講演タイム。素晴らしかったです!!
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現場の最前線で活躍するエンジニアのトップがオーディオファンと”良い音とはなにか?”を共有する…こういう機会をいただけて本当に光栄でした。高田さんのデモではスピーカーはLM69固定。アンプはSV-8800SE固定で行いました。
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スライドや動画そしてもちろん384kHz/32bit,11.2MHz/1bitなどのいわゆる”スーパーハイレゾ”音源もたっぷりと聴いて頂きました。
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おもわず二人で聴きいっているところ…。
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門外不出のマイキングノウハウなども披露。TOMA & MAMIのスーパーハイレゾダイレクトカッティング音源は超絶の空気感でした。その後MIXER'S LABOのLPや高田さんの手掛けたAKIRAの 日米同時発売のLPも聴いたりしてあっという間の1時間半でした。
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会場では歌手の井筒香奈江さんにもお会いしました。たくさんの業界の方とも旧交を温めることが出来てフェアならではの楽しさ満載の初日でした。二日目の様子は後ほど…。



by audiokaleidoscope | 2017-10-10 08:38 | オーディオ | Comments(0)

(10/5)フェア直前&追加情報

(訂正連絡)10/9のディスクユニオンJazz TOKYO 生島さんのレコードコンサートですが正しくは14:30スタートでした。訂正してお詫び申し上げます。


前回のポストが先週金曜日。あれからフェアの色々な準備を進めて何とかメドがついてきたところです。当日配らせていただくチラシ関係も段取りが終わり、デモ機材の特性確認も順調であとはトラック積み込み待ちという段階まで来ました。もうひと息!

物販関係では毎年人気のある真空管販売コーナーのリストが出来ました。
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拡大画像


年々ヴィンテージ球の流通が減ってきているなかで今回は輸入元に協力して頂いてMT管の現行球とヴィンテージ両方に力を入れて商品を集めました。数量が限られているものが多いのでお早めにブースへお越し頂ければと思います。

肝心のデモ内容については先日書いた内容から更にパワーアップ。特に初日(10/8)17:30~の高田英男さんのプレゼンテーションに関しては時間を延長して前半スーパーハイレゾ,後半は高田さん/ミキサーズ・ラボ関連の音源として
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二枚組LP「AKIRA」(9/15日米同時発売~現在品切れ中~)


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二枚組LP「MIXER’S LAB SOUND SERIES Vol.2」

の試聴も実施。レコーディングの最前線の現場の裏話だけでなく、最高の音源も楽しめるイベントになりそうですね。

そして二日目(10/9)15:30~のディスクユニオン Jazz TOKYO 生島さんをお招きしてのレコードコンサートも素晴らしい内容になりそうです。ステレオ/モノ両方のSPUを用意いただき名盤,高音質盤のオンパレードに加え、今日飛び込んできた情報では何とラッカー盤と通常LPの比較試聴もあるらしいです!

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二枚組LP「ブライアン・ブロンバーグ / WOOD」(10/6発売)

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二枚組LP「オルケストラ・ド・コントラバス / BASS,BASS,BASS,BASS,BASS&BASS!」


”ザ・低音”シリーズといえばオーディオ好きな方なら知っているサウンドチェック用の定番で、かつて私どもでもリファレンスディスク指定していたテッパン音源でもあります。それが二枚組高音質LPとなって復活するとなれば誰しもが興味を持たれる筈。更にラッカー盤との比較試聴という機会は二度とないと思いますので是非その音を体験頂きたいと思います。


そして忘れちゃいけない私ども自身のデモは「真空管・オーディオ大放談」公開収録ばりの内容で全編お届けする予定です。その他メーカー担当者自らが説明するエレキット「TU-8600コーナー」,MUSIC BIRDの新旧チューナー比較試聴&新キャンペーン紹介コーナーなど、二日間全力で来場者の皆さんをお待ち申し上げております!どうぞお楽しみに!!


by audiokaleidoscope | 2017-10-05 17:26 | オーディオ | Comments(0)

(9/29)「桐スピーカーを作ろう会」追加情報

昨日アップした合宿の件。色々とご質問を頂いておりますのでQ&A形式にて補足しておきます。

Q1:合宿後サンバレーで販売の予定は?
A1:合宿限定です。

Q2:エンクロージャーのサイズは?
A2:
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Q3:桐=柔らかいというイメージがあるが耐久性は?
A3:桐合板の板厚5.5mm(フロントバッフルは11mm)と薄いですが、5プライ合板で剛性があり硬度も充分です。また全ての積層が桐材ですので響きを損なうことがありません。

Q4:ユニットについて詳しい情報は?
A4:ブランドはMonacor(ドイツ)です。定格(公称値)は

インピーダンス:8Ω
出力音圧レベル:94dB
再生周波数帯域:100Hz~17.5kHz
定格入力:8W
最低共振周波数:Fo 100Hz
バッフル開口径:φ180mm
重量:0.37kg

Q5:ユニット交換は可能か?
A5:リアマウント用8インチフルレンジであれば問題ありません。ただし木ねじのピッチが異なる場合はフロントバッフルに穴痕が残ります。また重量級ユニットの場合はリングアダプターを追加するなどの対策が必要です。
仕様見直しの結果、ユニットは木ねじ固定でなくボルト固定にしました。またフロントバッフルの板厚は11mmありますので自重の大きいユニットを取り付けて頂いても問題ありません。

Q6:スピーカー端子は?
A6:バナナプラグ対応の汎用品です。

Q7:塗装は?
A7:サンプル画像は透明ニス+少量のチーク色混合の仕上げです。
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合宿では塗装はお好みによりステイン着色,ウレタン塗装,オイル仕上げ,塗装無しなどお選びいただけます。

Q8:サランネットなしは選択できる?
A8:スピーカーネットは京都麻を使用。ご希望によりネット無しもOKです。

…今のところこんな感じです。他になにか知りたいことがあればお気軽にお問合せ下さい。お待ちしております!!



by audiokaleidoscope | 2017-09-29 08:14 | オーディオ | Comments(0)

(9/28)ウインズ”モノづくり合宿”やります(11/11~12)

(10/6追記)
個室は満室となりました。相部屋でのご利用は引き続き承ることが出来るそうです。なお標準設定しておりましたMonacorのスピーカーユニットが調達先完売で、今後のお申込みはエンクロージャーのみ(-7,000円)でのお申込みとなります。ぜひお気に入りのユニットご持参のうえご参加下さい。


今週ウインズの村瀬さんが来社。このブログの読者の方はウインズといってもピンとこない方も多いかもしれませんね。村瀬さんとはすでに10数年のお付き合いで”元祖道場破り”の人。たぶん2004年頃、”ボクの作ったスピーカーを聴いてくれ!”とショールームに「樽スピーカー」の原型を持ち込まれたのが昨日の事のようです。その後急速に関係性が深まってキット屋のオリジナルスピーカーの大半はウインズ製(あるいは監修)になりました。代表的なところでは…
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MID

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Middy
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WS-825
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mini825
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ランドセル
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WE指定8インチ標準箱

…という感じのヴィンテージテイスト溢れる現行製品では味わえない手作り感を重視したスピーカーづくりでは大変お世話になりました。なかには製造に手が回らず1年以上待ち…なんて製品もありましたっけ…そんな村瀬さんが今回持ってこられたのがこれ。
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上の指定箱とよく似たWE/ALTEC系のスラントエンクロージャーですが、今回最大のポイントは素材。いままでの針葉樹合板(無節)に代わって村瀬さんが今回持ち込んだのは何と総桐。ユニットはドイツの現行8インチでした。鳴らしてみるとまるでアコースティックギターの胴鳴りを彷彿させる実に豊かな響き。音量を欲張らずに、でもタップリとした量感を伴ってアコースティック楽器やヴォーカルを楽しみたい方にぴったりなシステムと言えると思います。そしてこのスピーカーをペンションウインズのある乗鞍へ皆で集まって自ら組立,仕上げ,塗装,ユニット取付を行う「合宿」形式でやりましょう!というのが今日のお知らせです。

この合宿…すでに10回以上やってきたでしょうか。時にアンプ組立合宿、時にスピーカー組立合宿、時に自作アンプ・スピーカー持ち寄り合宿…実に色々なことを有志の皆さんと集まってやってきたのですが、今回久しぶりに新たな仲間の皆さんのご参加も募らせて頂こう、ということになった次第です。以下、募集要項です。

ペンションWinds合宿”スピーカーをつくろう会”

日時: 2017年11月11日(土)13時集合/~12日(日)12時解散(いずれも現地)
会場:
ペンションウインズ(〒390-1520 長野県 松本市安曇4043-26)
費用: 59,800円(総桐スピーカーキット一式+宿泊代/二食付き)
※ご同伴の方、スピーカー製作をされない方は9,500円(二食付き)
その他: 単独でご参加の場合は相部屋となります。
申込:ウインズへ直接お願いします。
メール:
windsinfo@gmail.com
電話: 0263-93-3162

モノづくりを楽しむのは勿論、ウインズ特製フレンチに舌鼓をうち、そのあと暖炉を囲んで話が弾むひと時の楽しさは格別です。初めての方も是非お気軽にご参加いただければ幸いです。私はアンプを車に積んでプチ試聴会担当頑張ります!





by audiokaleidoscope | 2017-09-28 08:48 | オーディオ | Comments(0)

(9/27) SV-Pre1616D登場!

昨日、待ち焦がれたSV-Pre1616Dのサンプルがやっと完成。図面上では色々と検討,評価して腹に落ちていたわけですが実機を見ると感激もひとしお!これはモノづくりに関わったことのある方共通のカタルシス(心の浄化)の一つ。産みの苦しみが大きければ大きいほどその感動も倍化します。
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これがそのSV-Pre1616D。初対面の印象は”おお!何と小さい!”…SV-S1616Dよりも2回りくらい小型でとても可愛いプリに仕上がりました。ツマミの大きさと対比すると大体のサイズイメージが分かるでしょうか。
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下のSV-2300LMと比較してもサイズ感が分かるかも…でも中身は強力です。そもそもPre1616Dの発送の原点は完売となったSV-722(マランツ7)のフラットアンプ部分をそのまま1616プラットフォームに移植できないか、というのが原点。Phonoは要らない…でもドライブ力のあるプリは必須…それを出来れば低価格で実現しよう!というのが根っこにありました。

しかし回路的に移植しただけでは面白くない…1616シリーズならではのアイディアを足さないと!、ということで考えたのが以下のポイントです。

・整流素子のダイオード/整流管変更による音の違いを楽しめること
・カソードフォロワ段の真空管を12AX7/12AU7いずれも無調整で差し替えられること
・デジタル入力(USB入力:オプション)が選択できること


をイメージしました。そのほか私どもでは過去採用したことがないバランス調整も追加しています。まずパッとつないで音出しした感じではプリアンプ追加の効果を身をもって体験できるエネルギー感に満ちた表現ということが出来るでしょう。ヴォリューム付きパワーアンプで小音量時に感じる音の曇りや高域の鮮度感の低下が無くなるだけでなく、全体に筋肉質でスケール感の大きな表現に変化します。これはベンチマークしたSV-722の素性の良さが影響している側面も多いにあると思います。

上の写真では整流管仕様で鳴らしていますが、標準のダイオードモジュールでは音が締まりエッジが立つ方向性、オプションの整流管(5AR4)に替えると中低域の密度感が上がり、より響きが良くなる方向性に変化します。また是非トライ頂きたいのがカソフォロ段の真空管変更。標準の12AX7を12AU7に替えるとゾリゾリした質感が現れてよりぶ厚い音に。元のマランツ的な表現を求められるなら3本とも12AX7でダイオード整流。ジャズの熱気や太さを味わいたいのであれば左から3本目を12AU7に替えて整流管で決まりです!

USBオプションにつきましては今のところエレキットのUSB-DACモジュールキットを搭載してチェックしていますが、気軽にPCオーディオを楽しみたい方はこれで十分でしょう。USB入力は不要という方が入力4系統すべてアナログ入力に供することが可能です(USB搭載時はアナログ入力3になります)。

気になる中身ですが…
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正統的な1616方式。電源部は基板化されていますが増幅回路部分はオール手配線。入出力周りは結構込み入りますが、それこそが自作の醍醐味ともいえましょう。工数はそれなりに多いですが難易度が高いということはありません。

ここで現時点の仕様をまとめておきますと…

SV-Pre1616Dキット
形式:ライン入力専用プリアンプ
調整機構: 音量,左右バランス
入力:4系統(うち1系統USB入力に変更可)
出力:2系統(Rec Outなし)
配線仕様:手配線(電源部のみ基板)
真空管構成:12AX7(3) ※カソフォロ段12AU7に変更可
整流方式:ダイオードモジュール ※5AR4に変更可
ゲイン: 15dB
周波数特性:15Hz~70kHz
シャーシサイズmm:W250×D200×H136.5
予価:59,000円(税別・送料込) ※真空管別売
発売:2018年3月(予定)


という感じです。とりあえずフェアへはこの状態で持ち込み、改めて評価をキッチリやって修正すべきは修正して完全な状態で3月にお目見え…というスケジュール。早くフェアでコイツの音を聴いて頂きたい!早くもウズウズしている今日の私でした。



by audiokaleidoscope | 2017-09-27 12:46 | オーディオ | Comments(0)

(9/26)TU-8600SV完成レポート第一号

毎日出社して最初にやるのはメールの確認。この仕事を始めてからずっと”モノの縁よりヒトの縁”を大切にしようと思ってきた私の欠かせない儀式。このメールのやりとりだけで一冊本が書けるくらい色々なお話があり、単にモノの売り買いだけでなくオーディオと音楽を中心とした仲間との交流が数限りなく繰り返されてきました。

今日お!っと思ったのがWさんからのメール。Wさんともかれこれ10年以上のお付き合い。試聴会やフェアでもお見掛けしてお話する間柄で決してネットにおけるバーチャルな関係でなくリアルなオーディオ仲間の一人です。少し前、TU-8600がエレキットから出るよ!という告知が流れたあとWさんから連絡があり、”ぜひPSVANE WE仕様も出して!”と言われたことがきっかけでSVバージョンが生まれたという経緯もあります。今日のメールではすでに完成されて音出しされているということで、私どもに届いた完成第一号の連絡でした。
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TU-3600完成しました。恐ろしく低ノイズです。
もちろん例のジェンセン四個は最初から搭載いたしました。
早速、いろいろと試聴を初めています。
まず驚いたのは、ハムバランサーがありません。
それでも、前の機種でメイズの多かった球が静かになりました。
次に、かつての300-88モデルを試しましたところ、現代的な
ワイドレンジで結構低域も高域も伸びています。
まだまだ、いろいろと試して見たいと思います。

以前TU-8600における300Bの比較について書かせて頂きました。Wさんもたくさん300Bをお持ちのご様子。これからとっかえひっかえお楽しみになることでしょう。完成のご連絡が嬉しかったのは勿論ですが、それ以上にWさんが楽しそうにオーディオと向き合っておられる、その雰囲気がメールと写真から伝わってきて何より心動かされました。Wさん、有難うございました!



by audiokaleidoscope | 2017-09-26 08:38 | オーディオ | Comments(0)

(9/23)パラゴン詣で

今月のショールーム開放日に話がでたパラゴンのあるカフェ。開放日にいらっしゃっていたSさんとTさんからお話を伺って人気店だからランチのお客さんが引いた後の方がいいよね…ということになり、珈琲を戴きながらチョット覗いてみよう…と軽い気持ちで伺ったら地元のジャズファン、オーディオ好きの皆さんが集まったプチオフのような楽しい午後になりました。

お店の名前は「茶楽音」(ちゃらね)。美味しいお茶と美しい音を楽しみましょう…という意味なんでしょうね、きっと。私が伺った時には静かにパラゴンが鳴っていました。
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1972年のロットとか。あんまりキレイなのでオーバーホールされたんですか?と伺うと、買った時のまんま…とのこと。お客さんでパラゴン使いの方はたくさん存じ上げていますが、フルオリジナルでこれだけ傷のない個体は見たことがありません。聞けば永く海外にあった個体のようで高温多湿な日本で劣化しやすいパーチクルの傷みも全くと言っていいほどありません。
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塗装もヤレていないし金属部分の錆もない極上パラゴン。72年ということはLE15-375-075でネットワークはN500H/N7000の筈…で鳴らしているのは…
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CDプレーヤーはたぶんマッキンMCD7005。もう30年くらい経つんじゃないでしょうか。プリはマランツ7.パワーはいずれもEL34PPでラックスキットと自作?
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ターンテーブルもラックスでツインアーム仕様。
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もちろんジャズ中心ですが、新しめの音源も結構あって女性が多いカフェならではの品ぞろえと言えるでしょうか。
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反対側には蓄音機やサックスなども置かれていて和風モダン的な感じが素敵です。ここは靴を脱いでお邪魔するお座敷のお店。とてもリラックスできます。

音量は会話が出来る程度…恐らく1Wちょっと切るくらい。大変上品で清々しいサウンドです。ステレオ形式ありながら極めて内振りにセットされた375の音が中央のラウンドしたリフレクション(反射)パネルに当たって跳ね返り、モノラル的に音像が浮かび上がるところまでドライブされていませんでしたが、お客さんが引いたところでお店のNさんがアナログでMistyを掛けてヴォリュームをガバっと上げたところ中高域の張りと明るさのあるJBLサウンドが一気に牙を剥いてこっちに向かってきました。300Bプッシュか211シングル辺りで中域の音触(ザックリした質感)が出てくるとどんな音になるんだろう…という気も。

伺ったところでは月に一度、ジャズ好きが集まってディナーを食しながらオーディオを楽しむ夕べがあるそう。フェア明けにでも一度お邪魔させて頂いて、更にこのパラゴンの魅力を喫し尽くしたいと思っています。

ショールームに試聴にいらっしゃる方、ぜひスケジュールに茶良音さんも加えて下さい!!場所は岡崎市です。



by audiokaleidoscope | 2017-09-23 19:46 | オーディオ | Comments(0)

(9/21)真空管オーディオフェア デモプラン

開催まであと2週間あまりとなった真空管オーディオフェア。今回も各社の新製品と趣向を凝らしたデモで賑わうことでしょう。何年前だったか記憶がありませんがフェアが有料化されることになって「入場料以上の収穫を持ち帰っていただけるデモをやらないと!」と思って頑張って来た訳ですが、今年わたし共のブースはかなり様変わりします。去年の状況はこちら…


上のリンクに入って3枚目の写真を見て頂くと分かるんですが、何しろギューギューで50席用意している椅子では足らず立見の方が多い時でプラス30~40というタイミングもありました。私どもの従来のプレゼンテーションはモノ以上にオト重視。もちろんそれはそれで意味があったと思いますし、中にはデモを録音されたり動画に収めたりする方もおられたので、毎回楽しみにして下さった方も多かったのではないかと思っています。

一方で今回出展社は全部で48もある訳で、1時間も2時間も私のデモに付き合えない方にとっては何と不便極まりないブースという部分も多分に予想されます。つまり人垣を縫って奥まで入り込まないと製品が見えない、何が鳴ってるか画面では映っているものの遠くでよく分からない…そういうご不満が過去少なからずあったという反省もあります。

そこで今回は実質35坪(70畳分)のブースをキッチリ2分割して半分は”聴く”スペース(試聴コーナー)、もう半分は”見る,知る”スペースとして製品展示,技術相談,物販に特化する予定です。こうすることで従来通り何時間もいらっしゃる方とチョット見の方の両方のニーズにマッチするのではないか…という目論見です。

詳細は近いうちにホームページにアップしますが、今日までに(ほぼ)決まったことをお知らせしておきます。まずはイベントタイムですが…

(1)10/8(日)17:30~18:30
ミキサーズ・ラボpresents
「音楽録音現場から見たハイレゾ音の魅力・今後の展望」
講演 レコーディング・エンジニア 
高田英男さん
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(2)10/9(祝)14:30~15:30
ディスクユニオンJazzTOKYO presents
「真空管アンプで聴くJAZZレコードの世界」
講演
生島昇さん
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という内容です。最近のトレンドであるハイレゾ音源の現状と今後の展望、そして復活というよりはメインストリームと言っても良い盛り上がりを見せているアナログブームの両面を切り取り、いずれも最前線の現場で活躍される第一人者のお二方にお出まし願ってイキの良いお話を聞かせていただこう!という趣向です。

事前の整理券等の配付は予定しておりません。例年よりお席が減りますので参加ご希望の方はお早めにブースでお越し頂きたいと思います。

その他、機器まわりのデモにつきましてはこんな感じです。
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※クリックで拡大します

従来は機種別で五月雨式にデモをやっていましたが、今回は明確にテーマを決めて来場される皆さんが事前に会場内のスケジュールを組みやすいようにしたつもりです。知識編あり、先日解禁したSV-Pre1616Dの初披露あり、球の差し替え実験あり…様々なニーズにマッチするよう、開催当日まで知恵を絞っていくつもりです。どうぞお楽しみに!!



by audiokaleidoscope | 2017-09-21 12:41 | オーディオ | Comments(0)

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