2016年 05月 23日 ( 1 )

(5/22)スピーカー道場破りからFPGAチューナーへ

5月のショールーム開放日はいつもにも増して賑やかな一日に…まずは青森のWさん自作のスピーカーを皆で聴かせて頂きました。前回Wさんの作品を聴かせて頂いたのは昨年4月の開放日。1年で外観も音質も洗練の度を高めています。
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外側のモデルは側面をリュート型にカーブさせ、且つ上下面も非平行としてエンクロージャー内の定在波を回避しようという意図が感じられます。ユニットは恐らくStereo誌の付録のスキャンスピーク。ユニット自体は200Hz辺りからダラ下がりの特性を持っているようですが、巧みなバスレフポートチューニングで100Hz前後に低域のピークをもってくることでバランス的にも良好で、樹脂製振動板ならではの滑らかな音質も相まって開放的な良い音でした。
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内側のモデルはPARCオーディオのウッドコーン。写真では分かり難いですがエンクロージャー天板に御影石を埋め込んだ凝った造りです。専用スピーカースタンドも見事。重厚でしっかりした音像を聴かせるタイプ。音源はいつもの通りアナログメイン。2種類のスピーカーの音の違いを聴きながら、どちらがWさんの本当の(狙った)音なんだろうね、という意見も。音作りには2通りのいき方があって、素材の魅力をそのまま出す方向性もあるでしょうし、どんな素材をもってきても自分色に染め上げる作者もいます。必ずしもどちらが正解ということはありませんが、いずれにしてもWさんの道場破り第三弾を楽しみに待ちたいと思います。

その後、話題はデジタル関連にシフト。先日のポストでSV-192S/PROにおけるチューブエンハンサ効果の検証やマスタークロックの有無による音の差異についての比較試聴をやったり。こういうA/B比較は実際聴いてみるのが何より一番です。時々お客さんから”次回の開放日はどんなテーマですか?”というご質問を頂くことがありますが、事前にテーマは設定しておりません。当日いらっしゃる方々のニーズや疑問が開放日のテーマそのものであり、それに対するソリューション提供こそが目的だと考えております。つまり参加される皆さんが開放日の中身を作り上げるという訳です。
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今回はこんなものも。先日の収録でダントツのパフォーマンスをみせたPSVANE WE300BとPSVANE WE274BによるSV-91Bのセットアップ。本家ウエスタン300Bが遠い存在になってしまった今、発売当初より格段に良くなっているPSVANE WE300Bにはますます期待が持たれるところです。

最後に今回Yさんが持ってこられたFPGAチューナー…これには個人的にも大変興味を持ちました。極めて簡単に言うとアンテナからのRF信号を直接A/D変換し、デジタ信号処理によって復調する方式のFM受信機です。つまり信号処理を基本的に全てデジタルドメインで行うことにより高音質を得るという考え方で、既に製品として量産もされています
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これはYさんが頒布基板をもとにご自身で作り上げられたものですが、いままで私の周りでは”バリコン方式こそが最も音質的にベター”という意見が圧倒的多数派でPLL以降の方式には若干懐疑的な空気があったことを否定しませんが、今回FPGA方式で受信したFM放送を聴いたところ、違和感もなくセパレーションも良好でしたので、これは次回以降、何らかの形で同一環境を用意してFPGA VS アナログ(バリコン)対決をやってみようではないかという話になりました。

…こんな感じで今回の開放日もあっという間に終わってしまった感じです。来月は東京試聴会がある関係で次回開放日は7月ということになると思います。是非お気に入りの音源をお持ちになってお越し頂ければ幸いです!!



by audiokaleidoscope | 2016-05-23 00:10 | オーディオ | Comments(4)

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