(10/26)管球PA & ライブレコーディング

今日は名古屋のカフェでライブ。とはいえお客さんとしてでなく裏方として。
b0350085_10555796.jpg
きっかけはひょんな事から。今から三年ほど前、名古屋のとあるバーに飛び込みで入った時に偶々聴いたアコギ一本のライブ。そのライブがとても良くてCDを買ってからご本人とSNSでも交流させて頂いてきました。全国津々浦々で年間300本以上のライブをやるそのアーティストは森香さん。その森さんから数か月前、”名古屋のカフェで真空管のPAを入れてライブをやりたいんですが…”とご相談を頂きました。この手のノウハウはありますし真空管アンプの響きとアコギの相性の良さは自分が一番よく分かっていますので二つ返事で”喜んで!!”ということになり、当日を迎えたという訳です。
b0350085_10560433.jpg
会場について早速セッティング開始。マイクは空気感を重視しギターでダイナミックマイク2本。一本はネックエンドを狙い、もう一本はサウンドホールを狙います。ヴォーカルはコンデンサーマイク。あともう一本コンデンサーマイクをアンビエンス(残響用)にも立てました。
b0350085_10560855.jpg
アンプはSV-P1616D/KT150。スピーカーはY-25ver.2です。とりあえずセッティングして森さんに弾いてもらって音の感じを掴もうと思ったのですが、ここからが大変。非常に広いカフェで極めてライブな空間であることは良しとして、レイアウト上どうしてもスピーカーを森さんの後ろに置かざるを得ません。これは通常あり得ないことでスピーカーから出た音をマイクが拾いフィードバック(ハウリング)が極めて起きやすい環境です。事実フェーダーを微妙に突くだけで見事に大きなフィードバックが発生します。更に今回は森さんが音に拘ったライブを…ということでギターは曲に合わせ3本持ち替え。ギターを弾く方はよくご存じだと思いますがギター毎に鳴り(音量)が全然違うので、ギターそれぞれでフィードバックレベルも異なるという状態でした。

通常はイコライザーやコンプレッサーを使ってピークを抑えて対策するのですが、今回のチャレンジとしてライブの模様をハイレゾ(96k/24bit)でライブレコーディングすることにしていたので、なるべく余分なプロセッサーを通さずピュアな音で録音する事を優先。とにかく全てを耳と指先に託して本番に臨みました。後から一切いじれないミキサーアウト直のダイレクトカッティングなのでギターとヴォーカルのバランスも極めてクリティカル。幸い本番では一度もフィードバックが起きず本当にホッとしました。

少々意外だったのが、こんな感じでPAを真空管でやっても興味を持たれる方はそんなに多くないのですが、今回は前半と後半のインターバル時にP1616Dの写真を撮られる方や”やっぱり音が違いますねえ”と声を掛けて下さる方が多かったこと。中には真空管アンプのユーザーさんもいて大変心強く感じた次第です。

ライブが終わって同録音源を直ぐプレイバックすると多くの方がライブの余韻に浸るように、森さんのライブを反芻するようにじっと聴いて下さっています。バランス的にも良好で自分としても満足のいく音響担当のお手伝いができたかな、と思っています。

PAは鳴ってないようで実はしっかり鳴っているのが理想。ラウドであるほどクリーンである必要もあります。オールマイク録音の難しさと美しさを体験させていただき、とても楽しい夜になりました。
b0350085_10561139.jpg
マスターのOさん(左)、森さんと一緒に記念撮影。また一緒に出来る日を楽しみにしています!!有難うございました!




by audiokaleidoscope | 2017-10-27 11:57 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


by Ohashi
プロフィールを見る
画像一覧