(10/18)違いは”響き”

今月3回目の東京は杉並のMさん宅からスタート。Mさんとお会いするのは初めてですがお付き合いは15年ほど前から。大半のお客さまとの関係性がメールか電話のお付き合いなので、何かきっかけがあると出来るだけ伺って直接お目にかかってお話を伺うことを楽しみにしているのです。今回は機器を導入してかなり時間が経過しているので真空管の劣化はどうなんだろう?…というお話。私にとってはお目にかかる千載一遇のチャンスです。

素敵な洋館の二階へお邪魔すると、そこはまさに音楽のための空間。
b0350085_05021270.jpg
聞けばMさんは永く音大で教鞭をとられ、ご自身も二期会の会員でいらっしゃる方。1970年の欧州13ケ国66日間の演奏旅行をされた時のお話など楽しく伺いました。今は悠々自適の毎日をお過ごしということですが毎日2時間はピアノに向かい膨大なクラシックのCDを楽しみながら日々お過ごしとか。
b0350085_05021659.jpg
これがMさんのオーデイオ。スピーカーはタンノイ。アンプは懐かしいSuper 8B(EL34pp)とSV-501SE(300Bシングル)がメイン。確認したところ真空管はすべて正常で全く問題ないことが分かってひと安心。
b0350085_05044202.jpg
つい先日終わってしまったSV-501SE。私どもの300Bシングルの代表機種の一つでした。中庸で滑らかでクラシックを聴く方にとってのメートル原器の一つでした。
b0350085_05044871.jpg
プリはSV-3。もう一台のパワーアンプはSuper 8B。最初にSuper 8BがMさんのところへ嫁いだのが2002年というから早いものです。
b0350085_05045812.jpg
D/Aコンバーターはmodel2。いまや11.2MHz/1bit,768kHz/24bitの時代ですが、今でもmodel2をご愛用くださっている方は本当にたくさんいらっしゃいます。データを超えたところにある”鳴り”や”響き”の本質的な良さが真空管にはあるからでしょう。

Mさんはこうも仰っていました。”いまの若い音大生は楽譜通りに演奏するテクニックは高いんです。でも正確に演奏することには長けていてもそれ以上の何かに欠けているような気がします。私がSTEINWAYのピアノを使うのも響き…日本のピアノにない表現力があるからなんです。オーデイオも同じですね。真空管でなければ出ない自然な響きがある…”。

Mさんのオーデイオは小音量でも豊かな響きとスケール感があり、それでいて一音一音のニュアンスがしっかり聴き取れるデリカシーのある表現でした。音楽と共にある歓びにあふれた素敵なMさんの毎日のお話を伺いながらオーデイオ屋であることの幸せを感じた今日でした。明日はMUSIC BIRD二本録り。今回はどんなネタが飛び出すでしょうか?…楽しみです。



by audiokaleidoscope | 2017-10-19 05:52 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


by Ohashi
プロフィールを見る
画像一覧