(9/7)TU-8600解體新書

明日の17時のTU-8600御開帳を前に多くのお問い合わせをいただいています。

Q1 サンバレーで扱うのか…もちろんYES
Q2 価格は?…当日発表
Q3 定番か?…NO【国内向け200台限定生産】
Q4 球つきの販売は?…YES【球なし,球つき(当社専売SVバージョン)の両方を販売】


といったところが主ですが、その他の音質面,発展面については下記レポートを参照頂ければと思います。

Q5 オススメの300Bは?

先日の収録時のファーストインプレッションにも書いた通り、基本的にTU-8600は従来のエレキットサウンドから脱皮した闊達さとパワフルさが基本的な持ち味であることを改めて押さえておきたいと思います。

私どもでは球つき別注バージョン「TU-8600SV」を用意している訳ですが300Bは最もニュートラルなPSVANE300Bを基本とし、Prime300Bver.4,Prime300Bver.5,PSVANE WE300Bへの差額アップグレード選択も出来るようにしています。

今回8600SV用に選べる300Bそれぞれの音質ですが…
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PSVANE 300B


中庸で繊細感があり、品質的にも安定している廉価帯No.1の300Bといえばこれ。音楽ジャンルを選ばず楽しめる良い球です。

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Prime300Bver.4


ぐっと重心が下がり、分厚く熱気のある音。密集するエネルギー感は他の300Bの追従を許さない好表現。

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Prime300Bver.5


ver.5は音場的で拡がりのある表現。欧州系スピーカーとのマッチングの良さが際立つ球ですがTU-8600では高域の明るさと音の近さが印象的です。一般的にはver.4はジャズ,ver.5はクラシック向き・・・という風に仰る方が多いのですがTU-8600では別のニュアンスを感じます。それだけハイゲインで闊達なアンプということがいえるでしょう。これでカップリングを替えたらまた評価が変わるのだろうな・・・と思うとワクワクします。

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PSVANE WE300B


現行300Bの最高峰と言われるだけあって深々と沈み込む低域,キメ細やかに伸びる高域、更に言えばピークレベルでも音の荒れ(頭打ち)が全く見られない堂々たる表現は見事。

Q6 カップリングコンデンサーの交換は容易か?(おすすめは?)

デモ機のカップリングコンデンサーを替えようとしたところ、これが結構大変であることが分かりました。一度組みあがった後にカップリングを替えようと思うと一旦バラさないといけない感じです。以下その工程です。

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まずトップパネルとトランスカバーを外します。ここで基板の部品装着面が下向きであることが判明。ということは…
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コネクタを全部抜いてトランスASSYを外します。中央がRコアの電源トランスです。
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現れたエレキットならではの一枚基板。次に基板を外すためにフロントパネルも外します。
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やっと外れたメイン基板を裏返すと部品が姿を現しました。
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これが標準のカップリングコンデンサー。PP(ポリプロピレン)フィルムで4つとも0.22uF/400V耐圧です。交換する場合は同容量で耐圧400V以上である必要があります。優先順位としては両サイド(出力段カップリングC104/204)の2個、欲をいえば中央の2個(電圧段カップリングC103/203)も替えると更に音質向上が望めるでしょう。となれば当然最右翼はJENSEN銅箔0.22uFですね!!忘れていけないのはJENSENには推奨極性があること。え?と思われた方はこちらを読んでおいてください。

物流センターからJENSENが届く間にこんなことを…
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何をやっているか分かります?WE300B(1987)の修復です。ベースが緩んでこのまま使い続けると断線の恐れがあるのでリードとソケットのハンダ部分を慎重に溶かしたあと、ベースにガラスを結合させていた接着剤を除去。そして再接着、再ハンダ。一つ間違うと貴重なNOS球をダメにするリスクがあるので安易には決してお奨め出来ない職人ワザですが「こんなことも(まで)やってます!」という一つのネタとしてご紹介しました。

では続きは後ほど…。JENSENで音がどう変わるか楽しみですね!!



by audiokaleidoscope | 2017-09-07 16:46 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


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