高原のキャンプ場…いやいやそうではありません。ここは名古屋の中心、栄(さかえ)。その名古屋のランドマークであるテレビ塔を中心に南北に走るグリーンベルトで都市と自然の共存を考えるイベントをやりたい…という話を伺ったのが3月か4月。経費はクラウドファウンディングで捻出することになるので成立するかどうかは分からないが協力して欲しい…そんなことから関わったこのイベント。今にも泣きだしそうな天気の中で準備が始まりました。
100年後も都市の中で「森を感じられる街」…Connecting Greenをテーマに様々な準備が進んでいきます。
こんなテントでゆったりとした時間を過ごせたら素敵だろうなあ。イベントテーマは「グラマラスキャンピング」。
日本では余り見かけない北欧のキャンバステントの中にはハンドメイドのウッドチェアー、ベッド、ソファー、蒔きストーブ、アメニティが完備、お食事は本格的なフレンチを。
会場中央部には星をイメージしたエレガントなデザインのビッグシェードが森を彩ります。贅沢な空間で寛ぐリビングスペースやバー、レストラン、ダイニングとして活用。
テントのなか食事スペース本格的ジビエとアコースティックな音楽のコラボが始まろうとしています。だんだん辺りが暗くなってきて雰囲気が盛り上がってきました。
私の今回のミッションは音楽でこのゴージャスなイベントをサポートすること。屋外で完全オープンな環境で真空管システムを稼働させた経験はさすがにほとんどなかったので機器の構成は結構悩みました。聴感上の指向性がシャープで抜けの良いサウンドを目指した結果…
PCに環境音楽や自然音の生録音源を入れてSV-192PRO,SV-192A/D,SV-S1628D/845で鳴らしました。スピーカーはLM69で。鳥のさえずりを録った生録音源では「本当に鳥が啼いてるのかと思った」とたくさんの方から言われましたが、自然でうるさくなく、でもしっかりと浸透する音が出せたと思います。
ディナータイムに入りアイリッシュバンドの生演奏が雰囲気を一層盛り上げました。100名あまりのエントラントは地元はもちろん東京はじめ各地から。盛装した大人たちのゴージャスなパーティ。都会の喧騒から逃れた静かな森という相反する魅力を併せ持った空間のなかで楽しむ「グランピング」(Gloulomous ∔ Camping の造語)がこれから一つのムーブメントになるのではないか、そんな気持ちになった、とても良いイベントでした。
また来年もやりましょう!次回は9月くらいがいいかもね(笑)。