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(12/12~13)神戸から大阪,京都へ

週末は関西へ。大きな目的は二つ。一つは神戸でTさんと会うことでした。Tさんは電子系ものづくりサークルを主宰されており、以前から真空管アンプの組立教室を開催されていらっしゃる方。今回はTU-8100,TU-8200SVを素材として採りあげ、来年早々実施されるということでしたので、その打ち合わせに伺ったという訳です。

待ち合わせ場所はここ。神戸の"SWing Ville”というお店です。
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お店に入るとALTEC A5が鎮座しています。299-8A/515-8Gの組み合わせ。ホーンが311でなくマンタレー(MRII 594A)であることから80年代後半の個体と思われます。
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いわゆるジャズ喫茶と異なり、一般のお客さんを対象とした明るい店内。メニュー構成や音量にも気配りをされていらっしゃって居心地の良いレストランで本格的なジャズが聴ける環境を兼備しているというイメージという感じでした。私がお邪魔した時もご家族連れやチビッコで賑わっていました。薄暗く私語厳禁という昔風ジャズ喫茶とは趣の異なるお店づくり…これは思わず趣味に走りがちなマスターに奥さまが適正なバイアスを掛けたことが勝因かと(笑)。
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ソフトもハードも並みのジャズ喫茶以上に充実していてプリはUESUGI BROS-1,パワーはマッキンMC-225という布陣でした。ランチタイムが終わる15時過ぎ辺りに伺うのがジャズファンにはお奨め…かもしれません。
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Tさんと記念撮影。アンプ製作会のご成功をお祈りしております!ご興味のある方はエレサイくらぶのFacebookページをご覧ください。

神戸を出て大阪へ。ちょっと時間があったので大阪城を散策しました。豪華絢爛!
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そして京都へ。目的地は鴨川沿いのOさん宅です。この週末はとても気温が高く、川べりを散歩する方がたくさんいらっしゃいました。
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早速Oさんのリスニングルームへ。Oさんとは10年近いお付き合いになりますが、私が嘗てそうだったようにハイエンド系の機器と真空管系の機器を併用され、タンノイのカンタベリーで鳴らしながら両方の良さを認めていらっしゃるところにシンパシーを感じて時々お邪魔させていただいています。玄関からリスニングルームまでの廊下のあちこちに名器の数々が無造作に置いてある、まさにオーディオのための夢の空間です。
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現在Oさんがメインで使っているハイエンド系のフロントエンド。何といっても目立つのはdcSのVivaldiフルシステム(右)。上からトランスポート,D/D,D/A,クロックで軽く8ケタオーバー!左側のFM acousticのFM122(フォノ),FM255(プリ),FM711(パワー)を合わせると家が建ちます…ついソロバンを弾いてしまう凡人の性(さが)ですね(笑)。
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一方こちらはヴィンテージ系機器。今もSV-310EQ(フォノ),SV-310(プリ),SV-91B(パワー)をお使いですが、3年ほど前にLM91Aをお納めしてから”LM91Aに合うプリを是非!”とずっとオファを頂戴していたのです。あれから苦節3年…やっと形が見えてきたSV-300LBの二次試作をOさんに聴いて頂きたくて立ち寄った京都でした。
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SV-284Dを直接ドライブできるプリの開発を!という意図と共に私のなかではLM91Aにベストマッチのプリを作るなら300Bでなければなるまい…そうずっと考えていた訳ですが、すでに284Dユーザーの皆さんだけでなく、LM91Aユーザーの方々にも高い評価を頂戴しているSV-300LB。正式発売は2月末ごろになりそうです。
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Oさんのリスニングルームで聴いたネマニャ・ラドゥロヴィチのパガニーニ。或る意味フィドル風なタッチで爽快に弾き飛ばす感覚の演奏ですが、これをdcS+FM acousticで聴くとシュワーンと音が四方八方に飛散するような感じの鳴り方であるのに対し、SV-300LB+LM91Aで聴くと重心が下がり、音の厚みと音楽の体温が上がって別の音源のように感じるから不思議です。Oさんが盛んに"色っぽいねえ”、”艶っぽいねえ"と繰り返しておられたのが印象的でした。
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そしてこちらはリヒター(指揮),ディースカウ(バリトン)のバッハ/カンタータ。恐らく60年代~70年代にかけての録音だと思われますが、dcS+FM acousticでは僅かに時代を感じさせる鳴り方であったのに対し、SV-300LB+LM91Aではドイツオケらしい重厚さが印象的で同音源をCDとLPで聴き較べたような印象の違いを感じました。

元々Oさん宅へは売り込みに伺ったというよりはカンタベリーで聴いた時に最高レベルの現代オーディオ機器と私どもの真空管システムが音楽としてどんな印象の差を出してくるのか…その違いを自分の耳で検証する為、と申し上げた方が良いかもしれません。或る意味、私にとってのリファレンスシステムを構築されていると言っても良いOさんの環境で音を聴かせて頂いただけでも僥倖であったのに、お暇した後に"もっと聴きたい音です”とSV-300LBのご予約を頂けたのはとても光栄なことでした。
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Oさん宅を出てほど近い祇園へ。大勢の観光客で賑わっていました。京都という街の一番の魅力は新旧が見事に調和しているところ。まさにOさんのシステムも同じだな…そう思った次第です。また関西の仲間や先輩と楽しい話をしたい…そんな風に思えた楽しい週末でした。



by audiokaleidoscope | 2015-12-14 13:12 | オーディオ

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