(8/31)レジェンドと女王との対面
2015年 09月 01日
今回は先日ご紹介したレコーディング界のレジェンド、ミキサーズ・ラボの内沼映二さんと人呼んで”ハイレゾの女王”、井筒香奈江さんをゲストにお迎えした2本録りでした。
勝新太郎,矢吹健,前川清,南沙織,郷ひろみ,松田聖子,ピンクレディ,中森明菜,近藤真彦,石川さゆり,角松敏生,SPEED,MAX,ZOO,KinKi Kids,中西圭三,V6,平井堅(順不同,敬称略)…ほか数えきれないほどのスター達の楽曲収録をされてきた方です。筒美京平さんとのコンビである意味、歌謡曲のスタイルの原型を作り上げた方といってもいいかもしれません。
私が敬愛して止まない高田英男兄から”是非いちど内沼さんに会ってみて!”とご紹介をいただいて、今回初めて直接お話を伺うことが出来たのですが、昔話(裏バナシ)やアナログマスターの時代からフェーダーを握ってきたお立場から見たハイレゾの優位性,魅力など実に興味深く、思わず頷かされる内容で、あっという間の二時間でした。また私どもの試聴会等のデモも定番中の定番となっている石川さゆりさんのスタジオマスターCD-R(完売)の苦労話や音の良さの秘密などオーディオファンには必聴です。
更に言えば業界歴半世紀の内沼さんの凄いところは、次のプランを幾つもお持ちであること。詳しくは番組の中で明らかにされますが、一つだけ申し上げておきますとハイレゾ時代のチェック音源集の腹案をお持ちとのことで、これは業界的にも朗報といえるでしょう。放送は10/2(金)。是非お楽しみに!
2本目は井筒香奈江さんをお迎えしました。
今回ゲスト参加頂くことになったのは、私がSNS経由で黒澤さんにご出演を依頼しようと思った際、黒澤さんのお友達に井筒さんのお名前があり、”どこかで聞いた名前だなあ…?”と思いながら考えていたら、今年の2月,6月の試聴会でバンバン掛けさせていただいたアルバムの唄い手であることに気付いて、”それなら!”と思って番組にお誘いした訳です。
今回井筒さんにお会いするのは初めてで、井筒さんのことも不勉強だったのですが、ハイレゾファンの中では知らぬ者なし、東西のオーディオフェアのゲストで井筒さんの姿が見えない時はない、というほどの売れっ子で業界的には”オーディオクイーン”,”ハイレゾの女王”と言われるほどのビッグネームであることを改めて知りました。
井筒さんの音源はある意味”いままで聴いたことのない音(の景色)”といえるかもしれません。”歌う”というよりも”囁く(ささやく)”と言った方が適切で、意図的に編成をシンプルにし、多くが楽器一本+井筒さんのみ。見通しの良い音場のなかで井筒さんのヴォーカルが極めて近い位置で鳴るという不思議なイリュージョンを体験出来ます。新譜”時のまにまにV”が9/16発売で放送が発売後一ヶ月ということもあり、この新譜と過去4枚出されたアルバムからハイレゾとLPの両方を織り交ぜて聴いていただくことにしました。
面白いなと思ったのは、井筒さんの”囁きスタイル”に対してオーディオファンは新たなスタイルの提示を望み、その他のファンは”いまのスタイルを踏襲して欲しい”と仰っているんだという事。
さて新譜はどちらのスタイルで録られているのでしょうか?…放送をお楽しみに!放送は10/16(金)です。
無事収録が終わって、私はいつもの千駄ヶ谷”ホープ軒”へ。