(8/4)Apple Musicの高音質化

皆さん、こんばんは。

サマーセールも佳境と言いますか、終わりに近づいてくるにつれ、一気にオーダーを頂いて想定外にPrime300B(特にver.4)の在庫が極めて厳しい状態になりつつあります。勿論既に追加調達の手当ては済んでおりますが、入荷は早くて9月末。更に前回入荷時からの為替ならびに元/ドルレートの変動によって更なる価格変更が必至という状態になっています。勿論セール終了時までは価格を触ることは致しませんので、お待ち頂けるという皆さんはお早目にポチ!だけ済ませて頂くとお得ではないかと思い、お知らせしておきます。

今回初めての差額真空管代半額還元というネタで考えてみた訳ですが、改めて300B人気の凄さを実感しています。JB-320LM,SV-2300SE,SV-501SE,SV-91B…球代が高い分、還元額が大きいという側面は確かにありますが、それにしても300Bアンプの人気健在なり!という事が今回改めてハッキリしたように感じます。

今日試聴にいらっしゃったTさんもそんな方。音を聴きながら印象を隣で伺っていて、非常に耳の良い方だなあ、と感じたのですが、元々KT88/KT120の姿態(カタチ)がお好きということでSV-128BとSV-91Bを比較試聴されました。

ショールーム初ご来訪,真空管アンプを聴くのもそれこそ何十年ぶり,店主日記もこのブログも(恐らく)読んだことがない…ということが信じられないくらいコメントが的確で、SV-128B/KT120のハイコントラスト,ハイスピードな音とSV-91B/Prime300Bver.4の芯がありながらも300Bならではの豊かな倍音の違いを極めて明快に評価され、ご自身がよく聴かれるピアノには300Bの方が合うでしょう…ということでSV-91Bを選ばれました。プリは中高域のリリシズムを重視してSV-722(M7)。夏休みはモノづくりで楽しまれるということで充実した毎日になることでしょう。

ところで最近話題沸騰のApple Music。既に多くの皆さんが試されて、その便利さ,快適さを満喫されているのではないでしょうか。一方で音質的部分において何とか改善(補償)する方法はないかと、これまた真摯なマニアの皆さんが色々とトライされています。

モバイル運用においてはWi-Fi環境とヘッドフォンの選択がポイントになると思いますが、固定運用に関していろいろと試した結果をレポートしたいと思います。

前提条件としてはモバイル/固定双方での運用を想定してiPhone(6/6Plus)を家庭でも使うことをイメージ。最も簡単かつ高音質を狙うということに眼目を置いて考えてみた結果、iPhoneからBluetoothレシーバーのデジタル出力で本線系(家庭のオーディオ機器)に接続するのがいいだろうということで、昨年購入したBluetoothレシーバー(実売価格5000円弱)にiphoneからデータを飛ばし、レシーバーのD出力(このレシーバーの場合は光出力)からDAC(SV-192)に接続し、192k/24bitにアップサンプリングして再生します。

Apple Musicは公称256kbpsですのでCDと比較してデータレート的には約1/5強に圧縮(間引き)されています。聴き較べるとやはり明らかに密度感や滑らかさの点で苦しいところがあるのは仕方がない部分ではありますが、これをどう補完/復元して元のクオリティに近い音で楽しむかということを考えると

1.アップサンプリングによるデータレート変更(192k/24bitへ)

が先ず考えられます。単純計算ですが、Apple Musicの256kbpsストリーミングをSV-192S/PROで192k/24bitにアップサンプリングすることでデータ的には36倍(9216kbps/256kbps)になります。これに加えて

2.真空管による倍音補完

によって間引きされたことによる欠落した密度感を真空管ならではの倍音で補うことが極めて重要かつ有効なコンテンツになってきます。BletoothレシーバーのD出力をSV-192S/PROに繋いでアップサンプル後の音を聴いていただければその差は歴然であると申し上げて良いでしょう。更に上を狙う場合は

3.クロックジェネレーターによるジッター低減

が極めて有効です。よく議論になるのですが、いくらアップサンプリングしても元々ないものが増える訳ではないだろう…という話。確かにその通りですが、最新のデジタルスムージングは「あったであろう」データの生成(補完)を極めて正確に行っており、単に画素の粗い画像を引き延ばしているだけではありません。粗かった色差(階調)までをスムージングしている訳ですが、一方でその演算のベースとなるクロック精度が最終的に大きな差異となって現れることを無視することが出来ません。

皆さんは以前ご紹介した「10MHzクロック」についてご記憶でしょうか?一般家庭用デジタル機器の水晶発振子の誤差が1/20,000~1/50,000であるところ、OCXOグレード+GPSの10MHzクロックと汎用クロックジェネレーターの併用によって理論値で誤差1/1000億にまでもっていくことが出来る優れもの。
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ちょっと見難いですが、中央下の緑色の筐体が10MHzクロックです。第二ではMC-3+がないので10M入力を持ったSWD-CL10に中華製10Mクロックを入力し、SV-192Sと同期します。

この結果得られた音は元々のApple Musicのストリーミングサウンドとは別物の世界。ザラザラした質感やザワザワした付帯音が著しく減少し音の滑らかさが大幅に改善しています。

試しにこの状態でプリ(SV-192A/D)のREC OUTから繋がっているKORG MR-1000で5.6MHz/1bit録音し、CDの同タイトル音源と比較したところ、なにも知らない友人はその差異を明示的に判別できませんでした。

そういう意味でもかなり効果ありと言えた今回のApple Music高音質化実験でした。是非皆さんも試してみて下さい!



Commented by anon at 2017-02-28 23:00 x
Bluetoothで飛ばす際に圧縮されてしまうのですべてが水の泡なのではないかと思いますが・・・どうなんでしょうか
Commented by audiokaleidoscope at 2017-03-02 22:13
> anonさん
コメント有難うございます。基本的には仰せの通りで、例えばPCからハイレゾデータをbluetoothで飛ばしても音質的メリットはありませんが、Apple MusicのようにAACフォーマットで伝送されるような音源は非圧縮(1:1)の状態でレシーバーで受信できる(機種もある)ので劣化要素を懸念しないで済む場合もあります。本稿ではそこに注目し如何に音質向上を図れるかに注目しました。

ただbluetooth自体は利便性>音質のレゾンデートルですので、クオリティ重視の方にとっては物足らないかもしれませんね。いずれハイレゾも送れるようなワイヤレスフォーマットが出てくることは間違いなく、今後の動向を注視していきたいと思います。
by audiokaleidoscope | 2015-08-05 03:56 | オーディオ | Comments(2)

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