(7/1)バド・パウエルの魅力に迫る
2015年 07月 01日
昨日はうって変わってビジュアル系ロックバンドのツアーに合流。リードギターKさんのMarshall(ギターアンプ)のチューニングをさせて頂いている関係で、名古屋の本番はいつもお邪魔させて頂いています。Kさんの好みもあって電圧増幅段のゲインが稼げ、かつエッジがクリアで遠鳴り(音飛びが良いこと)のする真空管をセレクトしています。
これはリードギターのソロプレイを際立たせる為に極めて重要なことですが、宿命的に自分の出音を客席で聴くことが出来ないプレーヤーに代わり、毎回一番後ろから出音を確認させているような状況です。前にも書いたことですがライブサウンドは”ラウド(大音量)であるほどクリーンでなければならない”のです。
昨日はレコーディング用のスペシャルセレクト球としてMullard CV4004/ECC83をお持ちしました。上述の通りライブでは”飛びの良さ”が重視されるのに対し、レコーディングでは密度感ち粒立ちの細やかさが非常に重要です。自分の音に極めてシビアなギタリストが勢い活路をNOS(ヴィンテージ)球に求めるのは、家庭用オーディオ機器と全く同じです。一昨日,昨日と続けて深夜まで音楽談義に華咲いた、とても楽しい2日間でした。クラシック,ジャズ,ロック…音楽に垣根はありません。
転じて今日は来月の「ようこそ!オーディオルーム」のネタ決め。色々と考えて”ピアノトリオの祖”バド・パウエル(Bud Powell)をテーマとすることに…。今回のゲストは半年ぶりの”グッド・ベイト”神谷マスターです!昨年の年末ナマ特番をご記憶の方も多いと思いますが、今回も深い薀蓄と楽しい会話をお届け出来れば幸いです。