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(6/4)続 大魔神!

皆さん、こんばんは。昨日に引き続いて”大魔神”ネタです。

昨日の記事を読んで下さったMさんから連絡があり、”どうにも我慢できない。聴かせてもらえる?”とのこと。試作品でよければ…ということで夕方からショールームにお越し頂きました。お客さんでは初です。

MさんはLM91Aをお持ちなのですが、JB-320LM,SV-501SE,SV-2300LM,SV-91B…全て300Bでで比較してみたいとおっしゃます。プリはSV-310でというご指定でした。上記の順番で同じ曲(ブルッフのVnコンチェルトNo.1:チョン・キョン・ファ)で聴き較べ。
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※転載許諾:e-onkyo music

若かりし頃のキョン・ファの名演は録音後40有余年を経ても全く色褪せることがありません。ブルッフのロマンティックな旋律とキョンファのドラマティックな演奏の対比が極めて印象的です。アンプをとっかえひっかえしながら第一楽章を通し聴きしていったのですがMさん曰く「今まで同じ300Bでも機種によって音色(ねいろ)や響きが違うのは分かっていたつもりだけど、このブースターアンプを繋ぐと、その差が何倍にも感じられるんだね。これ一台で聴き較べの面白さが何倍にも増すんだね」と興奮しておられました。
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最後に聴いたLM91A+SV-284D。まさに”甘美な輝き”と呼ぶに相応しい美しいVnの音色(ねいろ)が余すところなく拡がる感覚。未体験ゾーンの音です。

ところでSV-284Dについて電話などで沢山のお問い合わせを頂いていますので、幾つかポイントを整理しておきます。

Q:どんなアンプと繋いでもステレオモードで20W出るんですか?
A:SV-284Dはトランス入力の845単段アンプで、前に置かれるパワーアンプの出力を文字通り”ブースト”する訳ですので、得られる出力は当然の事ながらお使いのパワーアンプによって異なります。従って一般のパワーアンプのように”出力20W”と書くよりは”最大ゲイン:+12dB”と申し上げた方が良いかもしれません。詳細は近日中にJB320LMを前置アンプとして測定し、別途報告します。

Q:普通のパワーアンプとしては使えないのでしょうか?
A:SV-284Dは通常の真空管パワーアンプと異なり、入力インピーダンスの考え方が全く異なりますし、通常のパワーアンプのようなゲインメイクアップをしていません。また想定している入力が前置アンプのスピーカー出力ですので、基本的には特殊な設計のプリ(バッファ)アンプでない限りお使い出来ません。あくまでパワーアンプに繋いで使う為のブースターとお考え下さい。

Q:半導体パワーアンプと接続できますか?
A: SV-284Dは真空管パワーアンプとの接続を前提に設計されています。

皆さんだけでなく、私もブースターアンプなんて企画したのは初めてですし、ヴィンテージアンプ以外で聴いたことがありませんので、今は出来るだけ試聴室に籠ってありとあらゆるパターンで実験しているところです。

今週土曜の開放日ではスペシャルオファーとして初披露しますので、ご興味ある方は是非遊びにいらっしゃって下さいね!お待ちしております。






by audiokaleidoscope | 2015-06-04 20:37 | オーディオ

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