(3/13)JB-320LM発送間近!
2015年 03月 14日
改めて申し上げるまでもありませんが、このアンプは単に300B/2A3のコンパチシングルというだけでなく、創業以来のキット屋の「原点」を一台のアンプに集約しようと思って企画しました。言い換えれば私の17年間の集大成のひとつと言っても良いものが出来たと自負しています。
組立マニュアルにはこんな言葉を寄せました。
本モデルは外見的には姉妹機SV-2300LMのシングルバージョンのようにも見えますが、旧JB 300B,JB 2A3の後継モデルとして相応しい抜けの良さと音色の明るさを狙ったニューモデルです。
回路的ポイントは旧Jewelry Boxシリーズから受け継いだパワー管三結ドライブにより出力管をフルスイングすることで実出力を遥かに超える高いスピーカーのドライブ力を得ている点です。またドライバー管も6V6,6L6GC,EL34からお好みの球を選択可能です。加えて整流管の採用も直熱三極管シングル愛好家へのアピールポイントです。また本機はプリメイン構成とし、ご使用上の利便性を向上させるだけでなく、より発展的なご使用にも対応した「PRE IN」(パワーアンプダイレクト)入力も備えているのも大きな特徴です。
その他、注目頂きたいのがNFB可変機能です。私どもの量産機では初採用の機能で、フィードバック量を変化させることにより、音色を最適化することができます。POSITION2(NFB:3dB)を標準とし、お使いのスピーカーやお聴きになる音楽ジャンルに合わせ調整頂ければ幸いです。「透明感はあるが非力」,「繊細感はあるが音のダンピングが甘い」・・・直熱三極管シングルに対するネガティブな先入観を本機は払拭してくれるでしょう。
サンバレーの経験と叡智をコンパクトなプリメインアンプに集約したJB-320LMをどうぞ末永くご愛用頂ければ幸いです。
ここでちょっとデータをお見せします。
JB-320LMはお客さまによっては組立が簡単すぎると思われる方もおられるかもしれません。誰が作っても同じ特性,同じ音色が得られることを最大の目的として企画されたキットです。
JB-320LMは作ってよし、聴いてよし、使ってよしの「三方良し」を目指しました。プリメインとしてのユーティリティ,作り易さ、そして何より音の良さ。或る意味でマニアックでありながら、私どもの製品のなかで最も間口の広いアンプが出来たということが言えるかもしれません。
迷ったらJB! 姉妹機SV-2300LMと並んで私どものスタンダードモデルがやっと出来た!という気持ちで今はとても幸せな気持ちです。どうぞご期待下さい!