人気ブログランキング | 話題のタグを見る

(3/7)今晩の「ようこそ!オーディオルーム」

皆さん、こんにちは!

今晩の「ようこそ!」(22時~23時)は先日の収録時に報告申し上げた通りバッハの鍵盤曲特集です。久しぶりにクラシックを題材として取り上げていますので、是非お聴き頂ければ幸いです。PC,タブレット,スマホで聴きたい…という方はこちらをご参照ください。

この番組ではアナログ音源で入手できないものを除き、事前にLPをデジタル化して局に持ち込んでいます。具体的には

SV-A1(アナログプレーヤー)※製造終了
SV-310EQ(フォノイコライザー)
SV-192A/D(プリアンプ)

からPCにUSBでデータを送ってデジタル化しています。PC側のソフトとしてはSony Sound Forgeを使っていますが極めて快適です。音のポイントとしてはやはりSV-310EQということになるでしょう。
(3/7)今晩の「ようこそ!オーディオルーム」_b0350085_17192422.jpg
1bit(DSD)でアーカイブする場合にはKORG MR-1000(製造終了)を使っておりますが、現行のMR-2000Sであれば更に多彩かつ高音質な録音が可能です。

ところでPCMハイレゾとDSDの音質の差異に関しては様々な意見がありますし、装置環境によっても印象が変わってくると思いますが、個人的にはクラシックはDSD,その他の音源はPCMハイレゾが好ましいように感じています。

DSD64(2.8MHz)はデータ量的に言うと176.4kHz/16bitと同等ですが、音の印象はかなり異なります。音の粒立ちの細やかさ(繊細感)はDSDの方が優位で「陰翳」に富んだ表現が期待出来ますが、一方音のエッジ,コントラストの点ではPCMハイレゾの方がより「クリア」であると申し上げて良いと思います。同じソースをDSD64とPCM(176.4kHz/16bit)でアーカイブして比較してみると僅かにPCMの方が音量的に大きく感じるにもその為でしょう。これは皆さんのお好みで選んで頂いて良いと思います。

実はDSD(SACD含む)音源も殆どのものが元々はPCMです。個人で生録して直接DSD化されているものは勿論別ですが、商業用音源の場合はプロセスとしてイコライジングやマスタリングという工程がほぼ100%入ります。ご存じの方も多いと思いますがDSDはそれらの加工が出来ません。そこでスタジオではDXD(PCM352.8kHz/32bit)環境で音を加工したあと、最終的にDSD化したものが多い訳ですが案外このプロセスについては知られていないのが現状です。でもDSDとPCMで明確に音が違うところが興味深いですね。或る意味LP再生におけるカートリッジ(MC/MM)のようなものかもしれません。

カートリッジで思い出しましたが、個人的にはMCを使うことが殆どです。MMの骨太でガッツ溢れる再生音にも勿論魅力がありますが、基本的な解像度,繊細さ,情報量の見地からいえばMCの方が優位にあると感じます。またMCカートリッジの場合は使用する昇圧トランスによっても大きく音が変化するという側面があり、その奥深さも非常にマニア心をくすぐるといえるでしょう。

今日の「ようこそ!」はゲストのSさんがご自宅の環境で録音されました。確かカートリッジはベンツ・マイクロと伺った記憶があります。その音源を今回私が初めてマスタリングを行って収録に臨みました。ネットラジオではなかなかそのニュアンスまで伝わらないかもしれませんが、雰囲気は味わっていただける筈。是非今日の22時からの番組を聴いていただければ幸いです!!



by audiokaleidoscope | 2015-03-07 16:35 | オーディオ

SUNVALLEY audio公式ブログです。新製品情報,イベント情報などの新着情報のほか、真空管オーディオ愛好家の皆様に向けた耳寄り情報を発信して参ります。


by SUNVALLEY audio