皆さん、こんにちは。試聴会が終わって直ぐ撤収,そのまま会社に戻ってバラシを行い、日付変更線を跨ぐ頃に帰宅しました。
今日からは普通の日々に戻りますが、先週一週間のうち5日東京で、目下山のように溜まった仕事と格闘中です。メールの対応が遅れてご迷惑をお掛けしておりますが、もう暫くお待ち頂ければと思います。
ところで試聴会2日目。初日鳴らした感じから曲を一部入れ替えたり、755 Classic Floor Systemのツィーターを外したりして細かいチューニングを施してから本番に臨みました。
初日にお越しのお客さまからMIDのご注文を頂いて、これで完売となりましたが長く私どものメインスピーカーとして活躍してくれたことへの感謝をこめつつ、そのまま鳴らすことにしました。
では今回頑張ってくれた「我が子」たちを改めてご紹介しておきます。
小兵ながら「闊達」な音でハイコストパフォーマンス機の面目を施した
SV-9TSE。
Best Audiophile VoicesIIのFields Of Goldの涼やかで遠鳴りのする美しさが印象的でした。
一台で10種類以上の出力管の音の違いを楽しめる
SV-19D。今回は繊細感No.1で個人的に一番好きな350B仕様で。
エルガー/チェロコンの冒頭の胴鳴りに痺れました。
久しぶりのEF37仕様の
SV-23D。その比類ない「快活」さ、立ち上がりの良さが実出力以上の音の飛びの良さを聴かせてくれました。CDと違いコンプレス感皆無の
宇多田/First Loveがこのアンプの良さを引き出してくれたように思います。
私たちの標準機
SV-501SE。300Bの良さを凝縮した超ロングセラーです。今回は
Prime300B ver.4でしっとりと。
AmaraのSaving all my love for you、素晴らしい録音です!今回の台風の目が
JB-320LMでした。ドライバーを
EL34,出力管を
Prime300B ver.5にして澄み切った音場感を狙ってみました。501SEとのキャラの違いに驚かれた方も多かったのでは?
クラプトンのレイラ(リマスター版)の素晴らしい直接音と間接音のバランスの良さがこのアンプによって更に倍化されていたように思います。
LM86Bをステレオプリメイン機に凝縮した
SV-2300LM。今回は
トリタンフィラメントの2A3でヌケの良さを楽しんでいただきましたが、その「円熟」の音は球を替えても不変です。
VOCALIST(I)の「会いたい」が深々と沁みる音で鳴っていたのが耳に残っています。
超解像度,超ドライブ力でMIDを完全に制動しきった
SV-128B。
ヘブンリー・ボディーズのドラムの沈み込みの深さはこのアンプでないと出ません。
2003年以降、常に私どもの4番バッターであり続ける
SV-91B。骨太で制動されながら300Bならではの倍音感が会場でも皆さんのアルファ波を倍増させていたのでは?アナログ(
SV-192A/Dで192k/24bitでに変換)で聴く
AVALON,凄かったですね!
私どものアンプで最も雄大で厚みのある低域を誇る
SV-8800SE。
フィッシャーのチャイコンのスケール感を
LM755A Classic Floor System(8インチフルレンジ)でここまでぶ厚く鳴らせるアンプはそうそうありません。
敢えていえば17年間のキット屋の歩みの集大成がこのLM91Aでした。或る方が「音質と価格は決してリニアではない。しかし価格が上がるほどより倍音感に特徴が・・・」と仰っていましたが、まさにその通りかもしれません。
どこまでも「芳醇」で聴くほどに美しい気持ちになる、このアンプで聴いたのは
ジンマン/トーンハレ/テツラフ(Vn)のベトコン。陶然とするスケール感とホールトーンはこのアンプならでは桃源郷でした。
・・・そんな訳で、2日間の試聴会が終わって今は少しポカンとしていますが、これから新たな目標を掲げて新たなモノづくりに励んでいきます。次回(6月)には新たなお披露目も出来ると思いますので、是非ご期待下さい!