(5/26_2)ダンスと写真と音楽のコラボレーション

横浜を出て世田谷につく頃にはすっかり夜の帳(とばり)がおりて昼間の喧騒とは違う表情を見せはじめます。
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今夜はここで面白いイベントが…。
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ここは平間写真館TOKYO。先日の管球王国での特集記事(インタビュー)に参加してくださった平間さんのイベントにお邪魔してきました。
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まずは橋本さんのパフォーマンス。
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そして平間さんと橋本さんのフォトセッション。平間さんが撮った写真がリアルタイムに映し出されるごとに歓声があがり背筋がゾクゾクするような快感が。それは静的でものである写真がまさに”動いて”いるようなイリュージョンであったかもしれません。
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橋本さんがご自身の彫刻と一体化するような感覚。この体験も初めてのものでした。
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音という点ではSV-2(845シングル)とLPが一つの触媒になってくれたのではないかと。動と静が一つになって観る者に訴えかけてくるもの。ダンスも写真も音楽も不可分な芸術であることを感じたひと時でした。実にエキサイティングでした!




# by audiokaleidoscope | 2017-05-27 09:46 | オーディオ | Comments(0)

(5/26_1)リスニングルーム訪問

今日はまず埼玉のSさん宅訪問。
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Sさんは元々SV-8800SE/KT88でJBLのバーチカルツインを鳴らしておられましたが、スピーカーをソナス・ファベール(伊)に替えられ、8800SEの出力管をKT120に変更したいということで調整を兼ねお邪魔してきました。
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ソナスならではのしっとりとして豊かな鳴りっぷりが非常に印象的でしたが、球をKT120に替えて低域のカタチがしっかりと見えるようになり端正さと立ち上がりの速さが出るように。JBLとソナスでは出音が全く違いますが、球を替えるだけでアンプがスピーカーに寄り添えるのは真空管アンプならではの世界。これからエージングが進むにつれ、更に良い音になることでしょう。

埼玉から向かった先は横浜。久しぶりのKさん宅です。
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いつお邪魔しても溜息の出る素敵な洋館。前回お邪魔した時とスピーカーの配置が変わり、機器にも変化が。
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DACはSV-192PRO。プリはSV-192A/D
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パワーアンプはSV-8800SE/KT150に加えSV-91B/PSVANE WE仕様(初段WE310Bスモールパンチ)が仲間入り。スピーカーはGenesis VというハイエンドモデルですがKさんは特に91Bで鳴らした時の音が最近お気に入りとのことでした。

スピーカーの左右と背後に十分な空間をとった理想的なセッティングも相まってスピーカーの存在が消えて音楽がポッと浮かぶイリュージョン。何より初段をWE310Bにアップグレードした効果が大きく、音の弾力性,粒立ちの細やかさだけでなく音楽の温度感全体まで上がって”超いいね!!”という音でした。ムローヴァのヴァイオリンは絶品!是非またゆっくりとお邪魔させて頂きたい、Kさん宅の音でした。

この後、ふたたび都内へ。ちょっと面白いイベントのお手伝いです。内容は次回アップをお楽しみに!!





# by audiokaleidoscope | 2017-05-27 08:32 | オーディオ | Comments(0)

(5/25)”遺す”使命

MUSIC BIRD二日目は「真空管・オーディオ大放談二本録り。
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一本目(6/23OA)は昨日の反対で清原さんをゲストお迎えして「逸品館 清原さんが選ぶナンバーワン真空管アンプはこれだ!」というテーマで三極管/多極管/送信管/シングル/プッシュの計4類型5機種を聴いていただきそれぞれの感想を伺いました。日ごろ真空管アンプというカテゴリーの中でモノを考えがちな私たちと違い、半導体アンプ,デジタルアンプ,真空管アンプを全俯瞰的に見た時の真空管アンプの在り様という視点から非常に興味深い意見が飛び出して思わず唸らさせる一幕も。かくして清原さんがナンバーワンに選ばれたのはSV-S1628D/211仕様はどんな音だったのか…真空管アンプファンならずとも必聴です。
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二本目(7/7OA)はいつものTさんをお招きして久々の真空管プリ比較試聴。まずはプリなしの音を聴いてからSV-722(C22),SV-192A/D,SV-300LB,SV-310と価格順に試聴。”プリなんていらないでしょ?”という方には今いちどこちらを読んでいただきたいと思いますが、良質なプリを加えることでローレベルの情報量や表現力,ニュアンスが増し、音楽を聴く歓びが拡がっていく楽しさを感じて頂ける二時間になったのではと思います。

特に後半のSV-300LB,SV-310はちょっと世界が違う音。トランス出力ならではの表現力にTさんも私も改めて納得!という音だったように思います。この二機種はオマケでTさんのヴィンテージ球バージョンの音も収録していますので皆さんもどう違うのか、ご自身の耳で確認してみてください。

今回二日間、3本の収録を通して強く感じたことがありました。それは単にビジネスという観点でなく、私は真空管アンプを少し大袈裟ですが一つの”文化”として遺すことが自分のミッションなんだと思っている事に改めて気づいたと言い換えてもいいかもしれません。

今回の上京前日、あるメーカーの社長さんと電話で話していた時のことです。真空管機器専業メーカーとして20年近いお付き合いのある会社ですが。”これから何を作ります?”と伺った時に”いやもうね、CDプレーヤーを買う人いないでしょ?D/AコンバータにはUSBだけついてりゃ良いんですよ。同軸も光も必要ないし、パワーアンプももういいんじゃないですか。ヘッドフォンアンプですよ。ウチの倅もスピーカーで音楽なんて聴いてないしね。ヘッドフォンで5万円ぐらいのものが売れるんならヘッドフォンアンプも5万ぐらいまでは大丈夫じゃないんですか…”とお話されているのを聞いて唖然としたというか非常に寂しいなと感じました。

ビジネス的に売れるもの(市場があるところ)へ向かうのは間違っていないし、ビジネスとしては当然であるともいえるでしょう。一方でみんなが売れるものだけを見てそれだけを創っていたのでは音楽を聴くオーディオという奥深い文化が歪(いびつ)なものになってしまう。私は売れる、売れないよりも、真空管アンプで音楽を聴く歓びと真空管アンプそのものの音の気持ちよさを絶対に残す(遺す)べきと思っているからこの仕事をしてるのかも…ふとそんな風に気づいた気がします。

売れる、売れないよりも大切なこと、それは利益や効率という概念から程遠いものであることは何より自分が一番分かっています。でも(だからこそ)、次の世代の方にオーディオの楽しさと真空管アンプの魅力を伝えたい、それは自分の最大の目標なのかも…と感じた今回の収録でした。





# by audiokaleidoscope | 2017-05-27 07:46 | オーディオ | Comments(0)

(5/24)清原さんの番組ゲスト

今日から四日間の東京。最初のミッションは大阪のオーディオ店『逸品館』の代表、清原裕介さんの番組のゲスト。
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清原さんと差し向かいで対談するのは一昨年の音展での公開収録以来でしたが、先々週清原さんのデモを聴いて逸品館健在なり!を実感したばかりでしたので1時間の番組がアッという間でした。

お互い異業種からオーディオ業界への転身、音への想いを具現化するためのオリジナルモデル開発や音楽とオーディオに対して驚くほど共通点が多い私たち…単なるオーディオ屋の対談で終わろう筈がありません。オーディオは機器でなく、使う人こそが主役であること。そしてブラックボックスになってしまってスペックばかりが表出する今のオーディオに対してオーディオは楽器の如き個性豊かな存在である、という点においても同じ視点であることが確認できた収録であったと思います。ぜひオンエアで清原さん、そして私の想いの丈を感じて頂ければ幸いです。

明日は「真空管・オーディオ大放談」に清原さんがゲストで収録に臨んで頂けることになっています。テーマはズバリ!「逸品館 清原さんが選ぶナンバーワン真空管アンプはこれだ!」。三極管シングル/プッシュ。多極管シングル/プッシュの音の違いを清原さんがどんな言の葉に託すのか…興味は尽きません。そしてもう一本はいつものTさんと一緒に真空管プリアンプの比較試聴。テーマは「あなたはプリ不要派?必要派?…真空管プリの魅力に迫る」。古くて新しいプリアンプの意味について考えます!こちらも実に楽しみです!!




# by audiokaleidoscope | 2017-05-24 16:07 | オーディオ | Comments(0)

(5/14)アニソンHi(ゲスト編)+各社ブース訪問

OTOTEN二日目は先ずMUSIC BIRD注目の新場組"アニソンHi"のゲスト。アニソン知識も経験も浅い私ですが、パーソナリティ野村ケンジさんのレギュラーOAは毎回欠かさずエアチェックしていて、野村さんからアニソンの魅力を引き出す役目を仰せつかったと理解して臨んだ収録でした。
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この番組にゲストとして参画させていただいて、実は最後にどうしても申し上げたいことがありました。ピュアオーディオからの若者離れに対する危惧が業界全体の大きな課題となっている現状のなかで、ハイレゾ配信チャートを見るとトップランキングの1/3(以上)をアニソンが占める事実を私たちモノづくりに携わる者ならびに業界はどう向かい合うべきなのかという点についての問題提起でありました。

つまり音楽ジャンルとしてのアニソンは完全に一つの極めて大きな市場を形成しているということ。そして(これは想像ですが)我々世代が嘗て"ザ・ベストテン"を観ながら応援したアイドルのような存在としてアニソンを歌うアーティストが若いファンに注目されているのではないか?、という視点です。決してキワモノではない、その魅力に私たち関係者自身が注目しなければなりません。更に言うのであれば、ピュアオーディオ的に満足できるアニソンが極めて少ないという事実にも注視が必要です。ヘッドフォンあるいはミニコンポで聴かれることを前提にローレベルを持ちあげた分、ピークがコンプレスされた(ダイナミックレンジ的に狭い)音源を幾らハイレゾにリライトしたところで音質が良くなる訳では決してありません。

演奏的には一流スタッフを擁する運営側には是非音源クオリティの充実を期待したい・・・ピュアオーディオで永年の経験と知識を有する沢山の関係者がそのオファを待っています、というメッセージをお伝えすることがオーディオ屋としてこの番組に参画する私の最大の動機でありました。

収録前後は少し時間があったので、出展者ブースをお訪ねし、沢山の仲間や先輩と情報交換させていただきました。幾つか印象に残ったブースをご紹介しておきます。まずはセミナー系から。
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音元出版のデモでお見受けした岩井喬さん。テーマは「アナログVSハイレゾ 洋楽からアニソンまで」。CDリッピングとハイレゾとアナログを同タイトルで比較されていました。
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ステレオサウンド社のデモは「究極のアナログチェックディスク体験!」。ミキサーズ・ラボ CHECKING DISC BY MUSICをメインに取り上げて頂いて嬉し恥ずかしのひと時。プレゼンターはレジェンド内沼さんと小原由夫さん。
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そして今回一番興味を持っていた日本音楽スタジオ協会セミナー「ハイレゾ録音製作現場の最前線を伝える」。スタジオの環境そのものをホールに持ち込んで現場の最前線の音を聴かせるというもの、演者は高田英男さん。内容は6月9日/16日の「真空管・オーデイオ大放談」でも放送されますので、是非お聴きください!高田さん命名の「スーパーハイレゾ」(384k/32bit.11.2MHz/1bit」の超絶高音質をお楽しみいただきたいと思います。

物販系では
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電波新聞社の大橋さん。私たちクラフト系には懐かしくも新しい「電子工作マガジン」など、ここでしか買えないバイブルがいっぱい。
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こちらはステレオサウンドのブース。CHECKING DISK BY MUSICも販売好調とか!

続いては各社のデモブース。
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ロッキーインターナショナル/AIRBOW/TADのブース。爆音系"音のびっくり箱"的なデモが多かったなかで、或る意味一番分かりやすく、丁寧に音出ししているのが印象的でした。
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最近どの真空管系オーディオ誌をみても表紙になっているCSポート"212PA”
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ペア500万という価格も然ることながら灯台のようなSTC 4212Eの存在感が凄い。スイッチング電源で4212Eを駆動しているところがまた凄い!
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一転ちょっとホッとするラックスマンの管球アンプ群。50年前と何も変わらない安心感がありますね。
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SPECのブース。ここのIさんとは嘗て復刻版PE-101Aで苦楽を共にした間柄。エレガントでナチュラルなサウンドが良かったです。
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こちらはPanasonicさんのブース。新製品SL-1200Gの音を聴こうと大挙してお客さんが詰め掛けていました。1200Gのパーツ展示は壮観!!Technicsブランドが還ってきてくれて本当に良かったなあ!という気持ちになった方も多かったのでは?
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こちらはESF(イースタン・サウンド・ファクトリー)のブース。写真では写っていませんが各種Thorens製品の展示を行っていました。こちらのSさんとも10数年来のお付き合い。みんな頑張ってます!
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そしてオヤイデ。デモはミュージックバードのパーソナリティ仲間でもある荒川(ミジンコ)さん。ケーブル屋さんだけあって装置が向こうを向いているという(笑)。荒川さんはSV-128B(KT150シングル)を使って下さっています。今度荒川さんの番組に乱入することになりました!

…そんな訳で日本最大級のオーディオイベント"OTOTEN"は実に楽しい二日間でした。既に"来年どうする?"なんてお話も出ていて、今後ますます盛り上がっていきそうな予感が…。各社とも工夫を凝らし、それぞれの持ち味を出そうという意志が強く感じられる、とても良いイベントでした。



# by audiokaleidoscope | 2017-05-15 11:59 | オーディオ | Comments(2)

(5/13))はじめての真空管アンプ選び(実況編)

この週末はOTOTEN2017での公開収録2本録り。やってきたのは有楽町の東京国際フォーラムです。
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勝手知ったる秋葉のイベントとはだいぶ雰囲気が異なるこの感じ。エントランスからしてこの規模です。例年2万人くらいの来場者があるとのこと。国内・海外の主要オーディオブランドが一同に会するビッグなイベントです。
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国際フォーラムの4階から7階までを借り切って開催されるOTOTENですがMUSIC BIRDブースは個室でなく7階のオープンスペース。事前のお話では音響的にかなり厳しいかも?…ということでしたが、搬入時に色々とセッティングを工夫して納得できるレベルにまで追い込むことが出来ました。
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今回のテーマは「はじめての真空管アンプ選び(実況編)」。オンエアを聴いて下さっている方に対しては実際の製品を見て、実際の音を聴いていただくことを目的とし、初めての方には真空管アンプの四類型(多極管シングル,三極管シングル,多極管PP,三極管PP)の違いを感じていただくことを目指しました。

この手のオーディオイベントでよくある"爆音系 音のびっくり箱"的デモでなく、日頃家で聴く音量に近いヴォリュームで、常識的な価格で楽しめる"リアルオーディオ"の魅力の一端がお伝え出来ればと考えて臨んだ公開収録でありました。
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今回時間が1時間と通常オンエアの半分しかなかったので、ホンの触りの部分しかお伝え出来なかったかもしれませんが、それでも聴いて下さった方からは「随分アンプによって音が違うものだということが分かりました」というご感想や「こんな場所でシングルが実用になるのか…と思ってたけど全く問題ありませんでしたね」というお話を頂けて、ちょっとホッとしているところです。

半導体アンプの時代になって約40年。その歴史は特性競争の歴史でもありました。その結果、電気的特性を向上させることに腐心する余り、悪いところを押さえ込むことが優先され、よいところまで抑え込まれてしまって。次第にオーディオが外見と価格のダイナミックレンジは拡がったものの、その個性や楽器的魅力が次第に損なわれてきた側面もあったのはないかと思います。世の中に完璧なものは一つもない…悪いところを減点法で抑えるのではなく、良いところを使う我々自信が引き出す…その真空管アンプの楽しさの一端がお伝えできたのであれば、これ以上の歓びはありません。
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ゲストのTさんにはユーザー代表として今回も色々なお話をして下さいました。Tさんがいると1+1=3になる…そんな感じ。いつも真空管アンプを使う皆さんと共にありたいという、その気持ちを今回の公開収録でも感じて頂けたら嬉しいなあと思っています。

明日の公開収録は"アニソンHi"のゲスト。大家野村ケンジさんからオーディオ屋の立場でアニソンの魅力を引き出すことが出来たらなあ、と思っています。テーマは「水樹奈々を語る」…サテどうなりますことやら(笑)。実に楽しみです!



# by audiokaleidoscope | 2017-05-14 05:55 | オーディオ | Comments(0)

(5/9)OTOTEN(オーディオ&ホームシアター展)2017

GW中のオーディオ仲間のモノづくりの様子をSNSのポストやメールで送って頂いた写真を拝見して楽しませていただきました。
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これはYさんからお送りいただいた写真。SV-S1616D/Prime300B ver.5仕様SV-P1616D/KT150仕様ですね。美しい!
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これはKさんがSNSに上げておられたSV-S1628Dの製作風景。頑張って!!

私もMONOマガイベントに明け暮れたGWから心機一転!今週末のOTOTENに向けて準備を始めているところです。
会社としてはOTOTENに出展は致しませんが、MUSIC BIRDコーナー(ガラス棟7階ラウンジ)において公開収録二本録り。
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5/13(土)11:00~13:00はレギュラー「大橋慎の真空管・オーディオ大放談」のスペシャル回として「はじめての真空管アンプ選び:実況編」をお送りします。これは本編で好評を頂いた三極管/多極管/シングル/プッシュプルの聴き較べを実際皆さんの目の前でやって更にリアルに楽しんでいただこうという趣向。アンプはSV-S1616D/300B仕様,SV-S1616D/多極管仕様,SV-P1616D/300B仕様,SV-P1616D/多極管仕様を用意してリファレンス曲を通じて出力管の形式,回路の形式によって音はどう変わるかを比較しようと思っています。

5/14(日)12:00~13:00は野村ケンジさん/八木志芳さんの番組「アニソンHi」へのゲスト出演。昨今大いに盛り上がっているアニソン。オーソリティ野村ゲンジさんにオーディオ屋の立場からその魅力と楽しさに迫ってみたいと思っています。テーマは「水樹奈々を語る」。アニソン界の第一人者である水樹さんの無力だけでなく、その他オーディオ的に聴いてみたいアニソン曲も聴いていただけたらと思っています。一体どんな番組になるのか想像もつきませんが、大いに私も楽しませて頂こうと思っています。

そんな訳で、この週末は東京国際フォーラム(有楽町)で会いましょう!!





# by audiokaleidoscope | 2017-05-09 08:53 | Comments(0)

(5/3~5)mAAch ecute/MONOマガジンのイベントに出店して

神田川の向こうは秋葉原の喧騒。こちらは旧きよき日本の佇まいを残す…そんな街、神田。そこにmAAch ecute(マーチエキュート)があります。1912(明治45)年に完成した赤レンガ造りの旧万世橋駅の開業時に作られたホーム部分を整備し、歴史や記憶を活かしながら新たに生まれ変わらせたリノベーション施設です。階段、壁面、プラットホームなどの遺構がよみがえった空間の中に知的好奇心を掻き立てるような趣味性、嗜好性の高いショップやカフェが並ぶこれまでにない商業施設です。

すぐそこは秋葉原なのに雰囲気も客層も全く異なる異空間。そんなエキュートでMONOマガジンのイベントが開催された訳です。MONOマガジンのイベントはこれが二回目。一回目は2008年4月、代官山のログハウス展示場で展示棟一棟ワンブランドでそれぞれの世界観や音を表現するという趣旨に賛同して参加させていただいたのが最初。私にとってこのイベントは忘れられないもので、オーディオ屋の枠を超えて音楽業界の人たちと繋がることが出来、その結果PAやレコーディング,マスタリング等、制作側のお手伝いが出来るきっかけを作ってくれたのがMONOマガジンのイベントであった訳です。そんな訳で今回もモノとヒトを繫ぐ、そんな三日間になれば…と思い参加させて頂いた訳です。
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いつもの損保会館は目と鼻の先。でも街の佇まいや行き交う人たちの雰囲気も異なるmAAch ecute。イベントスペースはまさにMONOマガジンの世界観一色。
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ミリタリーだったり、
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バイクアパレルだったり、
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アンティークウォッチだったり、
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ヴィンテージテイストのアロハだったり、
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スイスワインだったり…するなかでサンバレーは少々異色の
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中古レコードと、
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各種真空管を出品させていただきました。MONOマガジンという雑誌の素敵なところは単なるグッズ雑誌ではなく、カルチャー(ライフスタイル)を発信するメディアであるところ。今回も
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幾つかのミニライブや、
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タレントのトークセッションなど各種イベントもあって、単なる物販イベントでないクリエーティブな雰囲気に包まれた三日間でした。ガラス一枚隔てた神田川では
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こんなゆったりした時間が流れていて、リラックスした雰囲気でいっぱいです。

事前にブログで告知はしていたものの若干毛色の違う私ども。お客さん来てくれるかなあ…と少々心配していましたが開場一時間以上前から待って下さった方もいらっしゃって開店後一時間は戦争。キット屋開業以来いちばん働いた感じでした(笑)。LPも10枚単位でお買い求めいただける方が多くてひと安心。在庫もすっかり掃けて良かったです。

何より収穫だったのはキット屋のお客さんは勿論、それ以外の制作畑の仲間や先輩が沢山ブースを訪ねて下さったこと。そして今回新たな繋がりも出来て本当に出店させていただいてよかったなあと思っています。
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今回も声をかけてくれたM編集長と…三日間どうも有難うございました。とても楽しかったです!!



# by audiokaleidoscope | 2017-05-06 04:28 | オーディオ | Comments(0)

(5/1)同じタマで一本勝負!①(Elekit+ADVANCE vs Sunvalley)

しばらくぶりのブログ…実は先月下旬にちょっと病院にお世話になることがあり、今日抜糸していただいて晴れて無罪放免となりました。明日からMONOマガジンのイベントのため上京しますので準備でバタバタしているところですが、GWでゆっくりされている方も多いと思いますのでがんばってyoutube「sunvalley audio」にコンテンツを一本追加しました。

これは去る2月3日にOAされたもので、放送終了後にかなり反響のあった回の音源。いつもはアンプを固定し、真空管を替えて比較試聴することが多い訳ですが、この回では逆パターンで真空管を固定して複数のアンプで聴くことにより、アンプそのものの個性やメーカーの音作りのポリシーに迫っています。私もOAの中で喋っていますが決して意図している訳ではないのですが、やはりメーカーそれぞれの「色」が厳然としてあるんだなあ、と耳から鱗の回でありました。是非お楽しみいただければ幸いです。



ところで5/3スタートのMONOマガジンのイベントですが、出品リストをご覧になって当日イチバンにお越しになってゲット!を狙っている方もおられるかもしれません。真空管についてはリストアップされているものは全て持っていきますが、数量的に極めて少量しかご用意出来なかったものも多く、即売り切れという管種も出そうです。だからという訳ではありませんが、リストに載っていないタマも一部追加して持っていくことにしましたので、会場で現物をご覧になって頂ければ幸いです。

明日は東名が混むかもしれませんね。天気も良さそうですし。皆さんも良いGWを!!



# by audiokaleidoscope | 2017-05-02 02:32 | オーディオ | Comments(0)

(4/24)AXPONAレポート

この週末、ローズモンド(イリノイ州)で北米最大規模のオーディオショーが行われました。その名はAXPONA(Audio Expo North America)。140以上のリスニングルーム+物販スペースを擁する巨大なスケールですが、今回SV-S1628Dが初出品されました。
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今回私は現地に行けませんでしたが、北米地区の代理店のレポートでは

SunVallery amp with voxativ are the killer. I did a wonderful job.

ということで評価も上々だった様子。「サンバレーのアンプとvoxativ(スピーカー)の組合せは驚異的だ」とコメントを送ってくれました。このショーでは日本ブランドも幾つか紹介されていますがSV-S1628Dも頑張っていることをお伝えしたくてポストさせて頂きました。

今年はあと3回、海外での出展を予定しています。引き続き頑張っていきます。







# by audiokaleidoscope | 2017-04-24 09:21 | オーディオ | Comments(0)

(4/15)オーディオの夢、ふたたび

土曜は調布のYさんと一緒に青梅のH邸へ。Hさんは先の東京試聴会(2月)を機に交流が始まった方で、試聴会後のご感想をブログでご紹介させていただいたところ、"はじめて音を聴いてここまで本質に迫るコメントが出せるとは!!"と多くのフィードバックがあり、私も一度お目にかかりたいものだ…とずっと思っていたのです。

その後メールで何度かやりとりさせていただいたところ、JBL 4344を使っておられて"出来れば真空管アンプで手合わせしてみたい"と仰るので91B/PSVANE WE仕様SV-8800SE/KT150仕様を持って持込み(押しかけ)試聴をさせて頂くことに。そして4344はチャンネル・ディバイダーを使用した本格的なバイアンプ化も可能であることから同じくJBLスピーカーをパッシブバイアンプドライブされているYさんもお誘いしたという訳です。

さすが東京は広い!三軒茶屋のホテルを出てH邸まで2時間半。週末ということもあり高速も混んでいましたが、関東山地と武蔵野台地にまたがり中部を多摩川が東流する閑静な素敵な町並みに魅了されました。目指すH邸に到着。あの素晴らしい文章を書かれる感性は酸いも甘いも噛み分けられた大先輩に違いない…とYさんも私も想像していたのですが、なんと40代の方でYさんも私も余計に驚いた次第です。
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アンプの搬入が終わったところ。プリは懐かしいSV-14LB。パワーアンプは複数お持ちですが、いずれも半導体でした。Hさんが日頃聴いておられる音源で現状把握をさせていただいたところ、この手のマルチウェイでよくあるトラップ・・・Hさんがこれまで様々なトライをされてきたことが直ぐ分かりました。

音源もいろいろです。高域が伸びているもの、中域が張り出しているもの、低域の量感に溢れているもの…全ての音源を完璧に鳴らせる装置というものは一つもありません。そして部屋の環境・・・100Hz前後に小さくないブーミングが発生していて中高域をマスクしていた部分も影響していたと思われます。その結果、特にハイ(2405H)とミッドハイ(2425J)のレスポンスが若干低めでミッドバス(2122H)フルレンジに薄く高域を加えたような鳴り方になっていました。加えてウーハー(2235H)は小音量ゆえ制動されている領域にまで踏み込めていない…高能率スピーカーシステムを半導体アンプで鳴らした際の難しい側面がそのまま音に現れている状態でした。

Hさんには正直に今の状態は4344の持ち味を出し切っているとは言えないことをお伝えし、失礼かもしれないがバランスを少し変えさせて頂きたいと申し上げたところ、"ぜひ!"と仰って下さったのでハイとミッドハイをそれぞれ1~2dB上げさせて頂きました。もちろん真空管アンプであればこれでも決して耳障りにはならないという勝算あってのことです。

このバランスで一旦固定し、まずは91B。三極管シングルならでは音場の拡がりと繊細なニュアンスを楽しんで頂きました。先ほどまでの抑制された音から一気に血のめぐった生気あふれる音への変化にHさんも気づかれ4344の極めて高いポテンシャルに目を細めていらっしゃいます。特に上松美香(Mika Agematsu)のアルパのしなやかさと奥行きの変化は極めて大きなものでした。

続いて8800SEでは一気にローエンドの音の形が見えるようになり音のシャープネスが一段と明確に。内声部の密度感は91Bに僅かに劣るものの、いわゆるJBLらしい闊達さと力強さが増した印象です。Yさんも"もし一台アンプを選ぶなら8800SEの方が4344らしいかもしれないですね"と仰り、私も同感であることをお伝えするとHさんは91Bの中高域の質感も捨てがたいと仰います。ならばウーハーは8800SE,ミッドバス以上は91Bで帯域分割して鳴らすマルチアンプドライブをやってみませんか!という話に。偶々Hさんが随分前にお求めになっていた4343/4344専用チャンデバをお持ちでしたので、それを使い1980年代わが国のオーディオファイルが皆あこがれたJBL43系アクティブバイアンプにチャレンジすることになりました。

チャンデバを使った本格的バイアンプの最大のメリットはマルチウェイスピーカーの音に最も悪影響を及ぼす低域/中域以上を分割するために不可欠なクロスオーバー素子(インダクタンスの大きいコイルやキャパシタンスの大きいコンデンサー)が除去できる点にあります。特に4344のようにクロスオーバー周波数の低い(公称320Hz)という低い値で帯域分割しているスピーカーほど効果は覿面といえるでしょう。つまりウーハーを介在物なしにダイレクトにドライブすることによる音質改善がマルチ最大のメリットである訳です。

更に言えば通常の接続では帯域分割された中高域は絶えずアンプの大半のエネルギーを消費するウーハーによって一種の変調を受けているともいえ、結果として電気的な歪みの増大,聴感上の曇りの発生を招く訳です。その原因を根本的に解決できる点においても極めて合理的です。

背反事項としてはネットワークがリアクタンスを持つことで一種のノイズ吸収効果を期待できるのに対し、マルチアンプは原理的にパワーアンプとスピーカーのボイスコイルが直結されることによりアンプの残留ノイズの影響を受けやすいことが挙げられます。特に真空管アンプを使ったマルチアンプではアンプ自体のSNが良いものを選ぶことが重要になります。

そんな説明をしながら中高域:91B,低域:8800SEという何とも贅沢なバイアンプシステムが出来上がりました。
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その感想はHさんから頂いたメールの文面を以って説明に代えるのが適切かもしれません。

91B+8800SEのバイアンプの音は圧巻でした。しっかりと芯が通りつつ、
音の広がりも確保出来る、まさに理想の組み合わせですね。大橋さんから
「4344のバイアンプ駆動は80年代は誰もが憧れるひとつの到達点と言われ
ていた」といったお話がありましたが、現在4344を使っている私にとっても、
近い将来、是非到達したい音だと思います。

Yさんは当日武道館でノラ・ジョーンスのライブを楽しまれるということで駅までお送りする途中、「これだけの変化があるとは正直思っていませんでした。楽しかったですね」と仰って下さいましたが、実はあれこれ弄らさせて頂いた私が一番楽しませて頂いたひと時であったかもしれません。私も嘗ては5ウェイのフルマルチシステム(モノアンプ×10台)で悪戦苦闘したクチですが、こんなところで当時の経験が活かされるとは思ってもいませんでした。機会あれば是非またお邪魔させていただきたい、素晴らしいオーディオの夢が詰まったH邸でありました。



# by audiokaleidoscope | 2017-04-17 01:49 | オーディオ | Comments(0)

(4/14_2)ハイレゾ リファレンス チェック ディスクの驚愕

収録二本目は特別編。日本音楽スタジオ協会会長そしてMIXER'S LAB顧問 高田英男さんをスペシャルゲストにお招きし、レコーディング最前線のお話と最新音源の数々を試聴してみようというテーマです。
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高田さんはわが国のレコーディングエンジニアのレジェンド。なんと業界に入って48年…常に音楽と共にあった人生を走りぬけ、現在も第一線で辣腕を振われつつ後進の指導と業界の発展に寄与されているスーパーマンです。

高田さんが私の番組に登場されるのはこれが三回目。今回は来月ステレオサウンド社から発売予定の"Hi-Res Reference Check Disc"の音源を2時間タップリご紹介していきます。まだ正式告知前ですので多くは書けませんが、本作は、苫米地義久さん(ts),石塚まみ(pf),石川智さん(perc)の三人がスタジオに入って演奏している模様をダイレクト2ch録音。フェーダーを握っているのは高田さんご自身です。

そして驚くべきはSSL(Solid State Logic)のアナログ卓の出力を5系統のDAW(それぞれ別フォーマットで記録)に送って同時に録音している点。つまり現在私たちが聴いているハイレゾ音源の殆どがレコーディングされたあと様々な編集や改変をされた後フォーマット(サンプリングレート,ビット深度)の書き換えされたものであるのに対し、高田さんのプロジェクトでは一切触られていない、言い換えればフォーマットによる音の違いが恐ろしいほどのリアリティを伴って表出していることが最大の特徴でありましょう。

これだけハイレゾ、ハイレゾと言われながらも現在コンピューターさえあれば誰でも簡単にフォーマット変更できる時代。その音の違いは認めながらも"何か違うんじゃないか"と思っておいでの方も少なくないと伺います。このソースはそんな方にこそ聴いて頂きたい…曲が始まる前の三人の声や暗騒音、スタジオの空気の揺らぎなどがフォーマットによってここまで違うか!という事を十分に理解いただけるでしょう。特に高田さんが仰る"スーパーハイレゾ"(384kHz/32bit,11.2MHz/1bit)のリアリズムは凄いとしか申し上げようがありません。今回の収録では同じ音源のフォーマット違いによる印象の差を知るという意味では画期的な企画になったと思います。

ところでこのブログを読んで下さっている皆さん、"サンプリングレートとビット深度のどちらか取れ!"といわれたらどちらを優先されますか?例えば192k/16bitと96k/32bitでダイレクト2ch録音があったとしたらどちらが音的に有利か?…という話です。bps的には前者の方が大きい訳で、言うまでもなくサンプリングレートはアナログ変換後の帯域に効く訳ですし、ビット深度はローレベルの波形再現性に効く訳ですが、業界の方々は異口同音にビット深度の方が大切という点で一致しています。

この画像をご覧下さい。
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いずれも高田さんがお持ちの資料ですが、特にお願いして本ブログの読者の皆さんにもシェアさせていただきます。確かに広帯域化は自然な音質での再生には重要ですし、特にサンプリングレートによる高域端の急峻なハイカットが与える負の影響は大きなものですが、それ以上に可聴帯域内での下方リニアリティ(微小レベルの再現性)は音の質感そのものに作用する点において更に注目されるべきと考えます。

このHi-Res Reference Check Discはユーザーが今まで気づくことの少なかった高音質のキモについても様々な啓示を与える画期的な音源になることでしょう。ハイレゾはどうも…という方にも是非聴いて頂きたい、新世代の音のバイブルの登場です!



# by audiokaleidoscope | 2017-04-16 23:22 | オーディオ | Comments(0)

(4/14_1)カップリングコンデンサー&NFB定数変更で音はどう変わる?

金曜日は半蔵門へ。TFMでMUSIC BIRD二本録り。6月OAの"真空管・オーディオ大放談"の収録でした。この回はリスナーズ・リクエスト企画。大阪のKさんから"以前番組でやったカップリングコンデンサ交換実験をもう一度やって欲しい"というご要望を頂きました。

そこで今回はSV-S1616D/300B仕様をテスト機として真空管アンプの音質に大きな影響を与えるカップリングコンデンサーの交換と、もう一つの音の要であるNFB定数の変更をリアルタイムにスタジオで行い、その音の変化をリスナーの皆さん自身の耳で聴き較べていただこうという内容です。

以前いちどカップリング交換実験は番組でやったことがありますが、今回は試聴ソース,ゲイン等をすべて揃え完全な比較試聴を心がけましたので、すべての真空管アンプファンに一石を投じ得る内容になったのではないかと…。
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これが標準状態のアンプ内部。画像を拡大して頂くと分かると思いますが、カップリングコンデンサーとNFB抵抗のハンダ付け部分にミノムシクリップをつけて直ぐ交換できるようにしています。
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今回の実験は…

カップリングコンデンサー交換
①キット標準 フィルム
②Del Ritmo オイルペーパー
③JENSEN オイルペーパー

NFB定数変更
①無帰還
②NFB大(6dB)
③キット標準 NFB小(3dB)

整流素子変更
①キット標準 ダイオードモジュール
②東芝 5AR4(NOS/NIB)

の3要素を行っています。
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カップリングコンデンサーはNFBをキット標準の3dB(18kΩ)で固定し、標準(フィルム)→Del Ritmo(オイルペーパー)→JENSEN(オイルペーパー)と交換していきます。OAを聴いていただければ分かりますが、フィルムコンはリニアリティ(直線性)に優れ、オイルコンは中低域の厚みと倍音に効くことが明確に把握できることでしょう。特に注目はDel RitmoとJENSENの差。
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同じオイルコンでありながら表情(表現)にかなりの違いがありました。Del Ritmoは中低域の量感に対して高域が僅かにロールオフしている感覚がありますが、JENSENは高域の冴え冴えと伸びた感覚を残しながらミッド/ローはオイルコンの緻密さと芳醇さが十全に出ており、敢えて言えばフィルムコンとオイルコンの良さを足して二で割ったかのようなバランスの良さが特筆されました。

そして続いてはNFB(ネガティブ フィードバック)量による音の違い。この部分は或る意味、料理人の味付けの奥義に近いところで本来ユーザーフリーの領域ではありませんし、誤ったNF量の選択はアンプの発振を惹起し最終的には破壊に至る可能性もあるクリティカルエリアである訳ですが、今回はキットで推奨しているNFB小(3dB)とNFB大(6dB)による音の差と無帰還(NFBゼロ)の音を聴き較べていただくことで、どんな影響が音に現れるかを検証しています。

無帰還はスッピン、バッチリメイクが6dB。薄化粧が3dBというところですが、特性的には最も広帯域である筈のNFB大が僅かに音の鮮度感,スピード感が損なわれることに気づかれるこれでしょう。対して無帰還は闊達さという点では有利であるものの、やや音の粒子感が大きめで繊細さという眼目においてはやや改善の余地があることも理解いただける筈。なぜ私どもがNFB(小)を標準に選んだかも音を聴いていただければ分かると思います。因みにこれが多極管アンプになりますと適正NF量も全く変わってきますので、また別の機会にでも多極管アンプ編を実施してもいいかもしれません(多極管アンプでは無帰還が一般的でないことも説明したいですし)。

そして最後は整流素子による音の変化。
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これまでの実験で最も評価の高かったJSENSEN/NFB(小)の組合せで固定し、ダイオード→整流管と比較試聴しました。

物性的には明らかにダイオードに軍配が上がる訳ですが、そこは定量と定性の不一致の不思議と言いますか、整流管の方が音に落ち着きと潤いが出てゲストのTさんも私も"やはり整流管だね"という点で一致。今回の企画のサブタイトルは"真空管アンプのチューニング手法に迫る"。音決めの現場に立ち会っていただくようなスリリングな2時間です。ぜひオンエアでその音の差を体験してみて下さい!



# by audiokaleidoscope | 2017-04-16 22:08 | オーディオ | Comments(0)

(4/13)カフェライブ@代々木上原

場所は代々木上原。クリエーターやアーティストたちが集うこの街のカフェでライブがある…真空管アンプでPAやってみない?と声を掛けていただいたのが3月の終わり。ぜひ!とお応えして下見がてら伺ったのが火曜日。
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オーナーHさんに初めて会い、お店の雰囲気を感じて湧き上がったインスピレーション。そのままダッシュで一旦愛知へ戻り、機材を車に積んでトンボ返りした東京。到着して早速セッティング。
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店の雰囲気に合わせてスピーカーはランドセル。ユニットはもちろん755A。
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アンプはALTEC 342B。一階のカフェスペースは40年代~50年代の香り漂うヴィンテージサウンドに。
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2階はフードスペース。メチャ美味しいハンバーガーやアルコールも。
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3階はギャラリースペース。今回はここでライブ。
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スピーカーはTannoyのBerkeley(70年代終盤)。
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アンプはSV-P1616D/EL34でミッドからローの量感を重視して。

リハが始まり音のチェック。ヴォーカルはCMソングでお馴染みのTさん。透明感と空気感の両立した美しいサウンド。
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本番は満席。96kHz/24bitライブレコーディングも行われ私はレコーダーの脇ですっとモニターしていたので写真はありませんが、フロアに人いっぱいでとても素敵なライブになりました。

店はモノを売る場所ではなく、人と人が出会う場所…そんなことを感じさせてくれた素敵なひと時でした。



# by audiokaleidoscope | 2017-04-16 17:05 | オーディオ | Comments(0)

(4/5)GWに"モノ・ショップ@mono横丁"に出店します!!

4月は新年度の時期。今日は街を車で走っていても入学式と思しき親子の姿をそこかしこで見ました。桜も満開で今日は最高の入学式日和です。

私どもの会社も4月から新年度。新たな気持ちで良いスタートが切れましたが、その新年度最初のブログはイベント出店の告知です!まずはGWの真っ只中、5/3(水)~5/5(金)まで超久々!のモノマガジンイベントに出させて頂くことになりました!!(イベント自体は5/7まで開催)。

モノマガジンといえば拘りのアイテム満載のヒップな情報誌として知らぬ者なし!という存在ですので、きっと当日はお洒落で格好いいアイテムがズラ~っと並ぶと思いますが、私どもは少し趣を変えて「ザ・キット屋 真空管&レコード蔵出しセール!」的な内容で行こうかなあと思っています。
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具体的には

・各種棚ズレ真空管等 市場価格の50%~90%OFF
・各種中古LP 1枚300円 4枚1,000円 10枚2,000円

みたいな感じ。ちょうど3月末に決算棚卸が終わって時期的にも最適ですし…。
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真空管に関しては

①数量が半端でホームページで販売出来ない商品
②管面の印字がかすれたり、外箱が傷んだりして正規品として販売出来ない商品
③保守期限を過ぎたストック商品
④返品,交換対応が出来ない商品

つまり規格外商品ということになります。ノークレーム,ノーリターンをご了承いただき現品を見て納得してお求め頂ける方が対象となります。その代わりに爆安!(半額~90%OFF)にてご提供させていただくものです。真空管の本数的には数本(ペア)から在っても10数本というところですので事前予約はNG。また同業者さんへの販売や買占めもお断りさせて頂きます。まあ、言うならばそれだけ安い!という裏返しでもある訳ですが。

中古LPに関しては車に積める限界ということで1,000枚弱持って行こうと思います。内容的にはフォーク,ロック,フュージョン,クラシック,歌謡曲,演歌など全般。モダンジャズは殆どありませんが、所謂中古レコード屋さんの相場の1/3以下(だと思っています)。ざっとピックアップは終わっていますが、よくある"レンタル落ち"は入っていません。ただ中にはキズや針飛びするものもあるかもしれません。なのでLPに関してもNC/NRでお願い致します。

2012年に"LPどれでも300円"で地元のフリマに出展して売上を個人的に被災地に寄付させて頂いたことがありました。この時もほぼ完売に近かったものの、"その筋"の方が箱買いされて本当に欲しい方にLPが回らなかったという経験がありますので、基本的にお一人10枚迄にさせて頂こうと思っています。

そんな感じでGWは皆さん「モノ横丁」に集合です!!昨年秋の様子はこちらをご覧下さい!今からワクワクして当日を待っている…そんな今日です。





# by audiokaleidoscope | 2017-04-06 15:23 | オーディオ | Comments(6)

(3/31)スタビライザー第3の選択

最近は家に帰ってCDが回ることが多い毎日。
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TL3 3.0からMC-3+USBへはAES/EBUケーブルで伝送(MC-3+USBはリクロックモード)。TL3 3.0側で176.4kにアップサンプリングしリクロックされた信号をSV-192PROに戻す方法です。MC-3+USBからのワードクロック同期はSV-192PROのみ。そのうえでSV-192PROで24bit化してD/Aしています。CDを聴く環境としてこれ以上のものがあるだろうか(必要だろうか)というほどの美しい音...単にハイファイというのではなく、音楽性の高さにおいて私の浅薄な経験上いままでに聴いたことのないCDの音。

そんななか、MUSIC BIRDのパーソナリティ仲間のKさんから"これ試してみたら?"とお借りしたのがこれ
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TL3 3.0を最初に聴いた時のインプレッションはこちらに書きましたが、スタビライザーで音質がこうも変わるか!という点において目に(耳に?)鱗の体験でありました。TL3 3.0標準の大型タイプは重心が下がり締まった音。対して従来のスタビライザーはCEC伝統の解れた響きの良さを聴かせてくれます。その違いを一人でも多くの方に体験した頂くため、TL3 3.0を私どもからお求めいただいたお客さまには新旧2種類のインシュレータをお届けすることにしたこともお伝えした通りです。

そして今回お借りしたこのスタビライザー。外形的には従来型に近く重量も近似しています。別売アクセサリーだけあって仕上げの美しさとサイドのオレンジ色のゴムが印象的です(後にこのゴムも音作りの為の施策であることに気付きます)。

何の情報もなく、スタビライザーをこれに替えて聴いてみると…どういう理屈か分かりませんが、明らかに高域の伸びが増して音色がブリリアントに変化。分かり易く言うとフォーカスが更に上がりハイが抜ける感じです。思わずKさんに凄いですね!とリプライして製品のホームページを確認。

そうすると

CDディスクの振動が音質に影響を与えることを考慮して作り出されました。 CECが発売するベルト・ドライブ方式のCDトランスポーター・プレーヤーにはCDを固定するためのスタビライザー(重し)が付属しています。AIRBOWはこのスタビライザーの振動と音質の関係に注目し、AIRBOW CD-1などにはCECスタビライザーの改良品を付属してきました。今回発売する「STB-1」はそれらの経験を生かし、CECの付属スタビライザーと同等形状(完全コンパチブル)を保持しながら、飛躍的な高音質を実現する製品として作り出したCEC専用・高音質スタビライザーです。

「STB-1」は、オレンジ色の制振ベルトを着脱することで音を変えられます。

ベルトなし:STB-1の持つ美しい響きが生かされるお薦めの使い方です。
ベルトを装着:スタビライザーが制振されることで、響きの少ない精緻な音質になります。

これ以外にも、「上下どちらかだけにリングを装着する」、「付属するリングではなく輪ゴムなどを使って制振する」など様々な方法で音作りをお楽しみいただけます。スタビライザーのCDと接する部分には、制振効果を高めスタビライザーのスリップを防ぐ特殊な制振材を貼り付けています。また、従来品ではこの制振材が剥がれたり、ずれることがあったためスタビライザー本体に小さな凹を作り、そこに制振材をはめ込むことで制振材の剥がれを防止しています。

…という記載が。なるほどこのゴムは制振に寄与しているのか…フムフムと思いながら色々と試しているところです。個人的にはこのスタビライザーの特徴を最も活かすのはベルト有り(ダブル)であると感じていますが、これからも色々と試してみようと思っています。もうここまで来たら肉を喰らわば骨までではありませんが、このセットアップで禁断のガラスCDも試してみたくなってきました。



ところでCEC製品に関して何人かのお客さまからお問合せをいただいております。CECは事業を停止しているがアフターサービスは大丈夫なのか?バッタものを買い叩いて高く売り抜けようとしているのではないか…という悪意が潜在する内容のものもありました。当然のことながらそのような意図があろう筈がありません。

CECという会社が操業を停止して既に5年ほどになるかと思います。では何故その間に新製品がリリースされたり修理等のアフターサービスが粛々と行われ続けてきたかといえば、関連会社エステックに開発,販売,アフターサービスの事業全般が移管され実態としては何ら変わりないからです。私どもは今後ともエステックと協業し歴史あるCECブランドの継続,発展に引続き尽力して参りますので、どうぞご安心頂ければと思います。

最後に過日エステックから私どもに届いたメッセージを発信者の了承のこと転載させて頂きます。現在ピュアオーディオ業界は皆たいへんです。そんな中にあって良い音楽を良い音で聴きたい人は絶対に居るはずだ!という強い信念をもって今日も頑張っている仲間が沢山いることを改めてここにご報告したいと思います。

平素よりCEC製品をご愛顧賜り誠にありがとうございます。
有限会社エステックは、委託工場としてCEC製品の生産に携わった永年の経験と実績が評価され、周知のとおり数年前より修理・アフターサービス、そして国内販売をも担当しております。
さらに、設計ノウハウを受け継ぐ技術部門を有するに至り、従前と何ら変わらぬ品質の製品を提供できる体制が整い、今後も継続して行く所存でございます。つきましては、新製品におきましても従来製品と同様に、ご安心の上ご愛顧頂けましたら幸いでございます。

がんばれ!CEC!!



# by audiokaleidoscope | 2017-03-31 15:36 | オーディオ | Comments(2)

(3/23_2)現行ビーム管総まくり+お宝WE300B大集合!

二本目の収録は5/12(再放送5/19)OA分の録り。この回のテーマは「現行ビーム管総まくり+お宝WE300B大集合!」。現在製造されている中国,ロシア製のビーム管(6L6系,KT88系真空管)を総まくりしてしまおうという企画です。比較的お求め易い価格で楽しめるビーム管の魅力はこの回を聴けばバッチリ分かる筈。

アンプはSV-P1616D。登場した出力管は

①Tung Sol 6L6GC STR
②EH KT88
③Gold Lion KT66
④Golden Dragon KT66 retro
⑤Golden Dragon 6550C
⑥Gold Lion KT88
⑦Golden Dragon KT88 retro
⑧曙光 EL156

の8種類。改めてこうやって比較試聴して真空管のお国柄というか生産地による音の違いがかなりハッキリしたのではないかと感じています。
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これはGolden Dragon KT88。KT88系のなかでも中域の太さと重心の低さが魅力。
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Gold Lion KT66。中庸でありながら凛とした涼やかさのある音。
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曙光電子EL156。スケール感と抜けの良さが際立つ表現。
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Golden Dragon 6550C。6L6系の延長にあるナチュラルな音。

近年はKT150の登場で話題はスッカリそっちへ行ってしまった感もありますが、今回改めて色々なビーム管を聴いてみてゲストのTさんも私も或る発見がありました。それは中国製(Golden Dragon)KT66,KT88の音の良さ。非常に感覚的な言い方ですが音楽性が高く、聴いていて楽しく自然で聴き疲れのなさが非常に印象に残りました。ロシア製ビーム管が少しクールで客観的,分析的な音を聴かせる一方でGolden Dragon勢はどれもFun To Listen。二人で思わず"ドラゴン、いいじゃない!"という結果になったことをご報告しておきます。

後半のお楽しみタイムはPSVANE WE300Bを基準として本家ウエスタン300Bの年代別比較試聴。ずっと前にヴィンテージWE300Bの試聴をやってことがありましたが、このときは厳密な比較試聴という流れではなかったので、今回が本当の意味でのWE300Bシリーズのリファレンスチェックということになるでしょう。

アンプはSV-91B。登場した300Bは

①PSVANE WE300B
②WE300B(2006)
③WE300B(1988)
④WE300B(US ARMY)
⑤WE300B(刻印)
⑥WE300A

という錚々たるもの。それぞれの音質についてはOAを聴いてください、としか申し上げられないのですが、ひと言で申し上げれば年代が遡るごとに音のクリーミーさが増し、豊かな音場が現れる…とでも評したくなるような桃源郷の世界でした。
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WE300B(2006)
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WE300B(1988)
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WE300B軍用(1950年代)
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WE300B刻印(1940年代後半~50年代前半)
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WE300A(1940年代前半)

是非皆さんも歴史の立会人になって頂ければ幸いです。OAでお待ちしております!



# by audiokaleidoscope | 2017-03-25 17:07 | オーディオ | Comments(0)

(3/23_1)ドライバー管で音はどう変わる?+世界最古の真空管アンプを聴く(リベンジ編)

今日はMUSIC BIRDの収録日。まずは一本目4/28(再放送5/5)OA分の録りから。
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後半戦ではこんなことも。以前WE95A(1920年代のウエスタンのアンプで当時映画館の映写室のモニターアンプとして使用されたもの)の音をライン録りで収録したことがあったのですが、その際一緒に持ってきたWE7A(世界初の民生用真空管アンプといわれるもの。1922年~1927年製造で当時US400ドルという超高級品)はインピーダンス整合上の問題で上手くライン録り出来なかったことはブログでも書きました。その際、ゲストのTさんと"何とか7Aの音も聴いてもらいたいもんだねえ"と話していて、"じゃあ当時7Aとつながれていたスピーカーの音をダイレクトにマイクで録っちゃったらどう?"という話になりました。1920年代のパワーアンプとマグネチックスピーカーの音を放送で聴けるなんて今までも無かったでしょうし、これからもまず有り得ない…やってみましょう!!ということで臨んだ今日。
上のリンクをクリックすると収録中の動画が観られます(Facebookアカウントがなくて観られない方はこちら)。結果は大成功。Tさんの518W(黒いホーン),私の540AW(陣笠)いずれも良い音で録れましたので、是非OAをお聴き頂ければと思います。

この回の本編は「ドライバー管で音はどう変わる?」というタイトル。意外な盲点ともいえるドライバー管の差換えによる音の変化をリスナーの皆さんと一緒に音を聴きながら検証していこうというもの。ドライバー段は出力管をスイングする非常に重要なステージ。JB320LMをテストベンチとして数々のドライブ管をスタジオにご用意しました。
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用意したのは現行球でEH 6V6,GD EL34,Tung Sol 6L6GC,GD 350B,ヴィンテージ球でSTC 6V6G,Mullard EL34(XF1),GE(CANADA) 6L6WGB, WE350B。
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STC 6V6G…6V6系はしっとりキメ細かい繊細な音。
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Mullard EL34(XF1)…EL34系はパワー感がアップ。
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GE(CANADA) 6L6WGB…6L6系は重心が下がってゆったりした音に。
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WE350B…350B系はハイが抜けて端整な音に。

現行球も含め実に多彩な変化を聴かせてくれました。現行ではTung Sol 6L6GC STRが、ヴィンテージではSTC 6V6G,Mullard EL34が特に印象に残っています。それぞれの特徴はOAでバッチリ語っていますので是非お聴き逃しなく!

Tさん曰く"ドライブ段の球を替えるってあまり注目されていないけど、或る意味出力管以上の変化じゃないですか!?"。私もこのような形で総まくりをやってことがなかったので、これほどまでの変化が楽しめるとは思っておりませんでしたが、実に楽しい2時間収録になりました。二本目の収録の様子は次回ブログで!!


# by audiokaleidoscope | 2017-03-24 04:26 | オーディオ | Comments(0)

(3/17)IさんのSV-9T SE完成レポートとJENSENアップグレード

今日は東京のIさんから届いたSV-9T SE完成レポートとカップリングコンデンサーのアップグレード(JENSEN)、そしてモノづくりの素晴らしさについて…。

SV-9T SE 完成のご報告です。組み立てはあっという間に終わってしまいました。
楽しい時間はあっという間でした。
でも・・・感動しています!このアンプ凄いです。

1628もかなり感動しましたが、ある意味それ以上かもしれません。
こんな事言って失礼かもしれませんがそれほど期待していませんでした。
小さいスピーカー鳴らして楽しもうと思っていたのですが、20cmフルレンジをグイグイ鳴らしています。それになにより良い音です。
重みのある低音も、予想以上に抜ける高音も実際聴いてみてびっくりです。
試聴会で聴いた事はありましたが、こんなに良いイメージはありませんでした。
大型のフロアータイプには向かないかもしれませんので試聴会での出番はないかもしれませんが、試聴コーナーを作って近くで聴く事ができれば皆びっくりするはずです。でも…皆には知ってほしくない…一人でにんまりしながらこっそりと楽しみたい、そんなアンプです。

そこでご提案したのが更なる音質向上のための決まり手!カップリングコンデンサーのJENSEN化です。改めてのご案内になりますがJENSEN(デンマーク)は(高級)真空管パワーアンプ用のカップリングコンデンサーのデファクトスタンダードとして広く採用されるようになってきました。
JENSENを始めて知ったのは15年ほど前で、当初はホームページには上げず、お問合せ都度ご案内させていただいてきたのが口コミやブログなどで徐々に広まり、オイルコンの最高峰の一つとまで言われるようになってきました。ハイグレードアンプばかりでなく最近はエレキットのTU-8340SVなどでも設計時点でカップリングコンデンサーをアップグレードすることを想定するようになりましたし、Iさんのように小型で廉価帯アンプにもJENSENを使う方がどんどん増えている状況です。音のキモといわれる出力トランスとカップリングコンデンサー。トランスを替えるのは大変ですがカップリングコンデンサーは手軽にアップグレード出来ますから未体験の方は是非!

ちなみにJENSENには錫箔と銅箔の二種類がラインナップされています。物理サイズとしては錫の方が若干小さめといえるでしょうが、いずれも通常の容量のカップリングコンデンサーの数倍のサイズですので、交換される前にサイズ的に入るかどうかの検討は必須でしょう。コンデンサー本体の両側から出ているリードはいずれも銀線で錫/銅共通ですが音は異なります。敢えて言えば繊細感重視の方は錫,力感重視の方は銅を選ぶと良いでしょう。

ここで少しおさらいをさせていただきますと本来カップリングコンデンサーは電気的にノンポーラー(無極性)ですので、電解コンデンサーのように遵守しなければならいプラスマイナスの極性はありません。一方でJENSENはメーカー推奨の取り付け極性が明示化されています。具体的にはケースを見てマーカー(黒線)のあるほうが前段プレート側、言い換えればマーカーなしのほうが後段グリッド側ということになります。
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これを模式化してみたのが上の図です。簡単に言えば信号の流れをイメージして上流側がマーカーあり、と覚えていただくといいかもしれませんね。ちなみに逆付けしても電気的な問題は起こりません。
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Iさんから届いた美しいワイヤリングのSV-9T SE/JENSEN仕様の写真です。その後、Iさんから再びメール。

コンデンサーを交換して、2日間、数時間聴いてみました。いいですね! 音が纏まって来ました。
高音質なソフトを聴いていると楽しくて・・・全ての音が瑞々しいです! 大音量で聴きたいです。 でも自宅だと大きな音が出せなくて・・・音場の奥行き感、空間まで分かるようです。
低音から高音までフルレンジでこんな音が出るなんて感動です。
1628と良い勝負でしょうか?

…その昔、旧店主日記でこんなことを書いたことがあります。

2009/9/23 「作ること=感謝すること」

今まで何度も申し上げてきたことでありますが、何故私どもが「キット屋」なのか・・・モノが大量に生産され、大量に消費され、或るときから大量に廃棄される事が当たり前になってしまった世の中・・・「修理するなら新しいのを買った方が安いですよ」と平気で言われてしまう世の中で、自分が手を汚し苦労しながら一つのモノを作り上げるということが如何に大切であるか(逆に言えば如何に現代社会から欠落しているか)を感じて頂きたいからでもあります。

木工をやったことのある方であれば板一枚を真っ平にカンナで仕上げることが如何に難しいかを知っているでしょう。私の祖父は宮大工でありましたがいつもカンナ掛けの難しさを説いていました。また毎日当たり前に食卓に出てくる食事を作るのに奥さん,お母さんがどれだけ心を砕いていらっしゃるか考えたことがあるでしょうか。目に見えないところで栄養のバランスへの配慮だけでなく、温度や味付けなど目に見えない様々な思い遣りが込められている筈です。

またその昔、子供だった頃の自分がキャンプで作ったカレーがショビショビで御飯に芯が残っていても「美味しいなあ」と思われたに違いないのは何故でしょう。そこには必ず自分を含めて人の努力と結果に対する感動や感謝の念があるからです・・・何でもお金を出せば買えて、お金さえ出せばお客さまで、小さなこと一つにも色んな他人の叡智や苦労が沢山詰まっていることが分からないから他人への感謝や感動の気持ちがどんどん失われ、理解出来ない犯罪や事件や嫌がらせが起こる世の中になってしまったような気がします。

Iさんのレポートから改めて「作る」という行為の素晴らしさに想いを致すことが出来ました。Iさん、どうも有難うございました!!



# by audiokaleidoscope | 2017-03-17 11:31 | オーディオ | Comments(0)

(3/13)高槻 vs PSVANE vsウエスタン

今日は日帰り人間ドック。最近チョイと気になるところがあるので、どうせなら全部調べて頂こうということで病院に伺った訳ですが、グッタリ疲れました。そんななか、久しぶりのyoutubeアップロード!今回は今まで秘蔵していた音源”高槻 vs PSVANE vsウエスタン”(2016年9月16日オンエア)を満を持して公開しちゃいます!!
この回では現行300Bのなかでもハイクラス品として注目を集める”PSVANE WE300B”と純国産300Bである高槻電器工業”TA-300B”が登場。本家ウエスタン300Bと真っ向勝負を展開します。果たして現行300Bは本家ウエスタンを超えたのか?・・・ぜひお聴き逃しなく!!
# by audiokaleidoscope | 2017-03-13 19:36 | オーディオ | Comments(0)

(3/9)或る極致

昨日に引き続きTL3 3.0。急遽ライターS氏が大阪行きのところ途中下車して参戦してくれることになって一緒にあれこれやってます(笑)。これから縷々書くとしてS氏曰く"CD再生における或る極致かもね"と言った言葉が印象的でした。私は逆に"これがCDの音という事を忘れる意味においての或る極致"と感じています。それほど自然で滑らかな音。
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場所は第二。今日のプリはSV-722(C22)。パワーはS氏のリクエストでLM91A。D/Aは定番SV-192PROです。今日の目的は

1.TL3 3.0の内部アップサンプリング効果検証
2.MC-3+USB(マスタークロック)によるクロック同期効果の検証
3.クロック同期とRe-Clock(クロック洗浄)の効果比較

というもので、かなり集中力を要し正直かなり消耗している部分もありますが、簡潔に要点をレポートしたいと思います。因みにTL3 3.0のスタビライザーは標準品でなく7cmの従来品を使ってテストしています。

1.TL3 3.0の内部アップサンプリング効果検証

まずはTL3 3.0単独の状態で、内部アップサンプリング効果を検証してみることにしました。メーカーHPにはサラッと「CDの常識だった44.1kHzを、選択により88.2kHzまたは176.4kHzへアップサンプリングして出力します。高いサンプリング周波数に特有の緻密さや滑らかさが更に加わります」とだけ書かれていますがトランスポートの内部でアップサンプルするという発想は比較的新しいもので、最近ではSWD-CT10の大ヒットが記憶に新しいところです。TL3 3.0ではCDの基本クロックである44.1kの逓倍(整数倍)周波数である88.2k/176.4kのみを出力しているところに音への拘りを感じます。

製品情報では公開されていない(と思いますが)、このアップサンプリングに使用されているチップはTI社SRC4382。SV-192PROに採用されているSRC4792より僅かにスペックは劣りますが各種製品で採用されてきた実績のあるチップです。
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検証時のSV-192PROのアサインはClock Source=Bypass(入力クロックをそのまま受ける設定)としてCD再生中にTL3 3.0のUPSAMPLEボタンを押しながら44.1k→88.2k→176.4k→44.1k…を繰り返しつつ音質変化を聴いていきます。ひと昔前のSRCはレートを上げると上は伸びるが音が痩せる傾向があったのですが、SV-192PROに接続する限り、そのような傾向は皆無で聴感的にはレートが上がるごとにデジタル的なハードエッジな感覚が後退し繊細さ、滑らかさが増す印象。DAC側に88.2k/176.4kを受ける能力があるなら是非お試し頂きたい有用な機能といえます。

2.MC-3+USB(マスタークロック)によるクロック同期効果の検証

次のステップとしてマスタークロックを追加してTL3 3.0とSV-192PROのクロックを同期してみましょう。ここで飛躍的な音質改善が現れました。
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SV-192PROのアサインはClock Source=External,マスタークロック(MC-3+USB)側はMode=Internal,Clock Out=44.1k,Clock Multipliers=×1(44.1k)→TL3 3.0,×4(176.4k)→SV-192PROとなります。この状態はTL3 3.0,SV-192PROそれぞれの内部生成クロックのppmレベルの誤差によって生ずる時間軸の揺らぎが一台の、それも極めて高精度なマスタークロックに同期されることで全く無くなり、極めてクリアで曇りのない澄み切った音場が現れることを意味します。

まだハイレゾという言葉すら定着していなかった2008年、SV-192S(当時)の内部アップサンプリング効果は大きな衝撃を市場に与えた訳ですが、同時にクロックの音に与える影響の大きさもSV-192Sが広く伝えることとなりました。それまで殆どスタジオでしか使われることのなかったマスタークロックが家庭に入る大きなきっかけを作った製品と自負している訳ですが、一般のデジタル機器が持つと言われる20ppm~50ppmのクロック誤差がMC-3+USBによって0.1ppm(公称値)に改善され且つ同期された音は私どもが家庭で聴くCDの音質の概念を全く越えるもので、これにはS氏も"すごい!!"と目を丸くしていました。複数のマイクの僅かな位相差までも聴こえてくるような精緻極まりない世界です。

3.クロック同期とRe-Clock(クロック洗浄)の効果比較

最後に試したのがMC-3+USB独自の機能であるRe-Clockです(Re-Clockについてはこちらを参照ください)。リクロック=極めて正確なクロックをMC-3+USBの内部で生成しDACへ供給するという離れワザをMUTEC社が実用化した訳ですが、特にPCオーディオ(USB入力)には絶大な音質改善が見られることで世界的にヒットしているだけでなく今後のスタンダードを形成しつつあるリクロック…これがTL3 3.0でどうなるか試してみたという訳です。
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上記2とは接続自体が大きく異なります。2ではクロックのみを外部から供給していた訳ですが、リクロックモードではTL3 3.0のデジタル出力(AES/RBU)をMC-3+USBにダイレクトに入力します。上の写真でClock Multipliersが全て×1にアサインされているのはTL3 3.0を176.4kに上げているからです。少し細かい話になりますが、このモードではMC-3+USB→TL3 3.0のクロック同期はDEFEAT(無効化)されていますがSV-192PROへの176.4kの同期は生きている状態となります。

興味深いのはこのリクロック+同期モードの状態の方が上記2よりも音が滑らかなこと。よりアナログ的な質感が表出し、音のグラデーションが増し抑揚感が加わるイメージです。2のハイディフィニッション&クリアネスの世界も捨てがたいオーディオ的快感に満ちていますが、S氏も私もTL3 3.0のダブルベルトドライブ+SV-192PROの真空管バッファ付きD/Aという個性を最も美しく描き出すのは、このリクロックモードであろうという結論に達した次第です。

冒頭に書いた"CD再生における或る極致"、そして"CDの音という事を忘れる意味においての或る極致"の両方を体験できたひと時でした。気がつけば27時。S氏は予約したホテル代が無駄になったと横で笑っています。



# by audiokaleidoscope | 2017-03-10 03:02 | オーディオ | Comments(0)

(3/8)TL3 3.0量産初号機 来る!(その1)

今日、ショールームで仕事をしていたら、いつものヤマトさんが"大橋さん、荷物!"と入って来られました。通常仕入れた商品は物流センターに入荷するので、私宛てに来るのは雑誌貸し出しのデモ機が戻ってくるか、新製品のサンプルがメイン。外函を見ると明らかにウチの製品の梱包と違うので、どれどれ?…とシャチハタ片手にドライバーさんのところに行くと、おお!待ってました!!CECのNewトランスポート、その名も"TL3 3.0"。量産初号機が試聴用に届いたという訳です。
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現行TL5が廉価帯でありながら本格的なベルトドライブメカを搭載したことで人気モデルとなりましたが、個人的にはワードクロック入力が装備されていたTL3N(製造終了)に大きなシンパシーを感じていて、TL3N製造終了後に別注を組んでもいいので何とか存続できないのか…とオファを継続していましたのですが、主要パーツの一部が調達不可能ということで、是非次モデルではワードクロック入力を復活させて音質改善マージンを残して欲しいというリクエストを出して今日に至っていました。

そして昨年入ったニューモデルの情報。実質TL3Nの後継機というべきコードネーム"3.0"を開発中であるということを伺い期待を膨らませていたのです。そして今年1月に新発売のリリースが出た直後に発売延期の続報。私どもとしてはメーカー自身が認証できるものを評価したうえで導入の可否を判断すべきという立場から今日まで静かに見守っていた訳ですが、やっとその日がやってきたという訳です。

CDプレーヤー自体はCEC以外にも様々なメーカーから発売されていますし、価格帯も様々です。そんななかで私どもが10年ほど前から一貫してCECのCDトランスポートを指定銘柄として扱ってきた訳は、何よりベルトドライブであるということ、そしてSV-192S/PRO(D/Aコンバーター)との類稀なるマッチングの良さ、更に言えばアナログ的音質の素晴らしさ、この3つが大きな理由です。ベルトドライブの音質的特徴についてはこちらを参照ください。

さてそのTL3 3.0。逸る気持ちを抑えながら設置を行いSV-192PROにAES/EBUで接続。ローディングタイプのトレイを開けてCEC独自のベルトドライブメカを確認すると基本的にTL3Nのそれを踏襲していながらメカシャーシが大型化されベアリングシャフトも堅牢なものにリプレイスされていることが分かります。レーザーピックアップ自体も変更されています。
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メーカーHPにアップされているメカの写真。"シャーシの大型化により安定性を増したCDメカニズム本体"が実機でも確認出来ます。まさにアナログターンテーブルに通じる慣性モーメントを利用した聴感上のS/Nの良さと滑らかな音質はこのメカあればこそ。CECの独断場です。

早速試聴を始めます。先ずはTL3 3.0のもう一つの大きな特徴であるサンプリングレート機能をOFFにし、マスタークロックも繫がないスッピンの状態で、いつも使っているリファレンスCDを掛けてみると…今までのCECベルトドライブの音と全然違う!!ひとことで言えば従来よりも重心が下がり締まった音になっています。ただ締まっていると言っても硬い音ではなく弾力性がありDD(ダイレクトドライブ)とは質感そのものが違うのは勿論です。何枚かCDをとっかえひっかえしても傾向は同じなので、この変化は何なのか…居ても立ってもいられなくなってメーカーに電話して開発担当に"今までのCECとどうしてこんなに音が違うんでしょう?"と訊くと基本的に本体はTL3Nの延長線上にあるので、あとはスタビ(ライザー)…というヒントが。確かにスタビが従来品と大きく変わっています。
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これがTL3 3.0から新採用されたスタビ。直径12cm/380g。今までのモノと違いCDそのものを上からクランプしているような状態になっていますね。
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これがTL51X/TL3N等いままでのCECで採用されていたタイプ。いずれも真鍮製ですがこちらは直径7cm/330g。これは単純に回転系マス(質量)を増やすことで慣性モーメントを稼ぎ安定した回転を得るためのものでアナログプレーヤーのスタビに通じるところがあります。

理屈からいえばスタビの重量が大きくなればなるほど回転系は安定する訳ですが一方でシャフトへの負荷は大きくなります。メーカーによれば新タイプ(380g)はTL3 3.0のほかTL3Nには使えるがTL51Xにはお奨めできないとのこと。たまにアナログプレーヤーに何キロというスタビを載せて使っている方がいますが、重ければ良いのは理屈上の話であって実際シャフトの先端は悲鳴を上げていることまで気付いていない方が殆どです。

"そうか…スタビか"と思いながら下のスタビに替えて音出し。おお!これぞCECサウンド。標準(上)のスタビのような重厚さは後退するものの、軽やかな響きが現れアナログ的な開放感と細やかさが聴こえてくるではありませんか!個人的印象ではジャズ/ロック系はデフォルト(上)。クラシック/ヴォーカル系は従来品(下)に軍配が上がりました。この辺りはまさにアナログプレーヤーのチューニングに通じる世界でCDプレーヤーでは味わえない面白さです。メーカーによれば従来のスタビも供給可能ということなので、サンバレー仕様は新/旧両方のスタビを標準装備して音の違いを楽しんでいただけるようにしようかな…と(笑)。

第一回インプレッションはここまで。明日はいよいよ内部アップサンプリングによる音質改善効果の検証とMC-3+USBを追加することによるマスタークロックの要否について集中試聴してみたいと思っています。既に一定の結果が出ている部分もありますので乞うご期待!です。




# by audiokaleidoscope | 2017-03-09 05:03 | オーディオ | Comments(0)

(3/4)音の殿堂

取材と宴が終わり、明けて日本コロムビア 南麻布スタジオへ。
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目的は二つ。先日ここにお納めしたSV-192PRO(D/Aコンバーター)についての稼働に関するニーズの把握、そして昨年から個人的に大注目しているORTプロセスのまさに作業の現場を見学させていただき、その音の秘密を迫りたい…と思っていたのですが、実際それ以上の…私にとってだけでなく、わが国の音の歴史の過去,現在,未来の全てが詰まっている”音の殿堂”そのものでありました。

写真に”Studio & Archive”と書いてありますね。ここは所謂レコーディングスタジオではなくトラックダウン,ミキシング,マスタリング等の工程を主に行うところ。そしてアーカイブというのは日本コロムビア創業100年以上の歴史のなかで生まれ愛されてきた膨大な音源を最新のデジタイズ技術によって半永久的に保存するための作業を指します。
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ここはメインスタジオの一つ。確かフルアナログプロセスで作業が必要な音源はここでやるんです…というご説明ではなかったかな?スタジオだけでも作業目的によって幾つにも分かれています。ここのメインモニターはB&WのMATRIX801ですが、どこのスタジオに行っても必ず目にするGENELECや近年注目を集めているmusikelectronic geithain(ムジーク)がインストールされているスタジオもありました。恐らくここでSV-192PROがヴォーカル音源のマスタリングに使われることになるのでしょう。

ここの責任者でもあるFさんとエンジニアのTさんに番組ゲストとして登場して下さったのが1年ちょっと前。番組のなかで取り上げたORTプロセスの考え方に共鳴し、直後の東京試聴会ではORT音源だけで構成したデモを行ったり、先月の試聴会でも客席にいらっしゃったFさんに急遽ご登場いただいてORT技術について説明して頂いたり、急速に密接な関係性になって本日に至った訳です。Tさん曰く、”スタジオの命はD/Aとモニター”。その心臓部に採用いただけて光栄の極みです。
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ここがTさんのスタジオ。ここでORT音源が日々生まれている訳ですが、改めて簡単に申し上げると音源(マスター)がデジタルでしか残っていない音源の失われた高調波(倍音)を再生成して付加することによりアナログ的な自然な質感を蘇らせる為の技術がORT。

ここから先は企業秘密になりますので私から詳細を申し上げる訳にはいきませんが、ごく簡単に言うと可聴帯域外(20kHz以上)に元々存在していたであろう偶数次の倍音(二次,四次)を加えるというもの。ポイントは二次の高調波と四次の高調波のバランスと位相。僅か数サンプル(CD音源でいえば1サンプル=1/44000)の高域の位相をずらしただけでも空気感が変化するのが耳で分かります。

Fさんによればこれをパラメータ化するのではなく元の音源一つ一つに最適化するため全て耳で確認してフィックスするのだそう。気の遠くなるような職人の匠(たくみ)としか言いようのない世界ですが、我々的に言えばクロスオーバー20kHzのスーパーツィーターを1mmオーダーで前後させることで音場の出方が変わるのに極めて近い世界といえばナルホド!と思っていただけるかも。要はそれを原音源レベルで最適化するのがORTといえるでしょう。

話はここで終わりませんでした。日本コロムビアといえば明治43年(1910年)に(株)日本蓄音器商会として発足(F.W.ホーン社長)。「シンホニー」「ローヤル」「アメリカン」「ユニバーサル」「グローブ」などのレーベルによる片面盤発売や「ニッポノホン」蓄音器4機種発売(初めての国産機)という輝かしい歴史をもつ老舗です。その100年余の歴史のなかで生まれた音源が全てここで管理されている、まさに私たちにとってのここは音のエルドラド(黄金郷)。垂涎のお宝がそこかしこに…。
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STUDERはじめアナログコンソールが何台も。今でも完璧にメンテされていてアナログマスター音源のデジタルアーカイブ用に日常的に稼動しているのだそう。夢のような世界です。
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見せていただいたマスターの一つ。INDEXに書かれていたデータから恐らくROUGH & ELEGANCE/稲垣次郎のマスターテープと思われます。ちなみにこれはPCM録音用の2インチVTRのテープだそうで、CDのfs=44.1kHzも映像規格に準拠して決まったレートとのことでした。

Tさんによれば”どれだけあるか私でも分からない”ほどの量。Fさんに是非どこかのイベントで”マスターテープを聴く”というタイトルでデモをやりましょう!と提案しました。聴いてみたいですよね!オリジナル盤どころの騒ぎでない、まさに全ての音源の元がマスターテープなんですから。

そして日本コロムビアという会社が最近プレゼンスを大いに上げているのがLPのカッティング。特に音に拘るアーティストがLPを切る時にコロムビアさんの門を叩いています。例えば井筒香奈江さんの”時のまにまにV”。例えばウイリアムス浩子さんの”My Room”。最近は他社からのオファでLPを切る機会がどんどん増えているというのは嬉しい話です。
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これがノイマン(独)のカッターレース。70年代の製品ですが当然現役バリバリです!
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カッターヘッドSX74。まさか実物が見られるとは!!
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携帯で撮影させていただいた溝の顕微鏡写真。SX74がこの溝を切っているんです。溝の深さ,幅など全てが音に影響をおよぼす極めてデリケートな世界。感動的ですね!
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そしてこんなものも。これは国内最初期のフルディスクリート(!)デジタルレコーダー。70年代のものでまだレッドブック(CD規格)が制定される遥か前。レートは独自の47.25kHz/13bit。これもまだキチンとメンテされているというから驚きです。このレコーダーは1970年代後半にニューヨークに運ばれ、米国初の商業的デジタル録音としてジャズの8トラックのマルチトラック録音に使用された個体。デジタル録音,CDの世界を拓いたものとして記念碑的なモノといえるでしょう。

最近は合理化という名の下に色々なモノが捨てられ、忘れ去られています。いちど断捨離されたものが戻ってくることは二度とありません。今回お邪魔して日本コロムビアという会社の凄さ、素晴らしさは”残せる強さ”ではないかと感じました。

Fさん(技術部)の部屋には…。
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個人のラボもかくや…と思わせる、いい意味でカオス化している作業台。この環境が許されるからこそ色々なものが維持できるのだということを気付かされます。普通は”そんなモン棄ててしまえ!”でお終いですから。
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千と千尋の神隠しの薬湯入れのような部品棚。よく見るとスーパーヴィンテージなパーツがゴロゴロ。
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その棚の上には当然タマもいっぱいストックされています。何に使うかは…分からない。でも何時か使いたい時のために残しておこう…その余裕と心意気。
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その傍らに我がSV-192PROが。さまざまなチェックを経てインストールされる日も近いことでしょう。
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このミニチュアハウスみたいなのは最初期の短波ラジオ。当時のハイエンドオーディオですね。
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蓄音機と白黒テレビ。聞けば個人の蓄音機やSP盤の蒐集マニアから寄贈の申し出もあるとか。”なるべくそういうものもお預かりしていこうと思っています”という言葉の先に単なる営利企業を超えた志(こころざし)を感じます。
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1910年当時のこんな立派な工場。当時の音響技術は先端産業であり、後に国策企業的な側面も生まれました。アメリカではウエスタン,ドイツではテレフンケンがそうだったように日本コロムビアという会社の当時の重要性が偲ばれるパネルです。

私が真空管アンプを通じてモノづくりの素晴らしさを伝えようと思って来年で20年。独りではじめたこの仕事も気がつけば様々な先輩や仲間との接点が生まれ、知らないうちに大海原に小船で漕ぎ出した様な私どもですが、こんな夢の世界に関われただけでも本当に幸せだな…と心から思えた一日でした。Fさん、Tさん、有難うございました!!



# by audiokaleidoscope | 2017-03-05 04:05 | オーディオ | Comments(0)

(3/3)インタビュー「写真家・平間 至氏が真空管アンプを使う理由」

オーディオ誌において各社の製品がどのように試聴され、評価されているか…その現場の様子を知る人は多くない筈。高度に遮音された空間。空調の音がごく微かに聞こえる程度。重い防音扉をグッと閉めると鼓膜が押し込まれるような独特の気密感。機器の音を正確に聴くため殆ど残響ゼロの空間のなかで試聴を待つ機器が静かにプリヒートされている。そしてレビュアー(評論家)が現れ、多くの場合数枚の音源から1~2分程度聴いて、次、そしてまた次。レビュアーが時々メモをとりながら粛々と進んでいく…そんな感じ。

今回は違うやり方で真空管アンプの魅力に迫れないか、ということで行ったインタビューと試聴。きっかけはこれ。
このなかで特集されていたのが”A ROOM WITH SOUND (音のいい部屋)”という記事。デザイナー,クリエーターなど時代の先端を走り抜けている人たちの”音楽のある暮らしが紹介されています。そこに出てくるのは現行のハイエンド機器よりもむしろJBLパラコン,ALTEC A5,A7,タンノイ…といったヴィンテージスピーカーと真空管アンプ。その不思議な”磁石感”ともいうべき符合が何なのか、彼らは何故真空管アンプに行き着いたのか?…そういう視点でオーディオ機器の試聴を、出来れば主(あるじ)が日頃音楽を聴いている、そのままの環境で出来たら面白いのではないか…。所謂オーディオ的なレトリックから外れたところにあるヴィヴィッドな印象が、或る意味オーディオ評論界に長く定着してきた方法や結果に一石を投じることになりはしないか…そんなことからスタートしたのが今回の企画。

レビュアーとして今回の企画に賛同して下さったのが平間至さん。ポートレイトカメラマンとしては日本を代表する写真家の一人です。その平間さんと私が知り合ったのはチェリスト四家卯大さんの紹介が縁。昨年の東京試聴会に遊びにいらっしゃってから急速に距離感が縮まり、まるでS極とN極が引き合うように何度もお会いして音楽について語り合ったり、私も個人的に写真を撮っていただく関係性になりました。

編集部から平間さんに取材のオファをしたところ快諾をいただけたということで、折角登場いただくのであれば現在使って頂いているSV-128B(KT150シングルアンプ/完売)だけでなく、平間さんが現在使われているB&W 805D3に合いそうなアンプを幾つか持ち込んで自宅での比較試聴をレポートしては面白いのではないか?…ということになり、私はプリヒート&繫ぎ替え要員としてお手伝いさせて頂くことになりました。勿論私は今回100%黒子で取材そのもののは一切関わらないという条件で。

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当初3時間程度を予定していた取材ですが結果的には5時間近くにも及びました。その結果については雑誌の発刊を待ちたいと思います。ただ一つ、私が平間さんのレビューを伺っていて思ったことは、知らず知らずのうちに我々が使って(しまって)いるオーディオ的レトリックは出てこないものの、平間さんの一つ一つの”言の葉”は私が日頃感じている其々のアンプの個性や音楽性と極めて近いことが大変印象的で、とても嬉しく感じました。

取材前に何となく感じていたのは”写真家,ミュージシャン,音楽愛好家…いったいどの平間さんが顔を出すのかな?”ということでしたが、冒頭に”音楽って写真だろ?”というひと言で全ての方向性が見えたな、と。つまり表現の手段やプロセスは違えど、訴えたいものは同じ。それは生命の輝きであり、人間という存在のかけがえのなさであり、生きることの意味にまで繋がっているように感じました。
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取材終わりで私は下北沢のライブハウスへ。懇意にしているミュージシャンのバースデーライブがあるというのでお邪魔してきました。ホテルに戻ったのは27時でしたが、ライブ終わりの打ち上げで音楽をつくり演奏する立場の人間がどれだけ真剣に、或る意味自分を削り取って音楽をやっているかを感じるひと時でした。
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音楽もオーディオも相対的価値観で向き合っていては本質に到達できない。AはBと比較して高域が出るとか出ないとか、あのドラマーはこのドラマーよりもキックの厚みが…というような聴き方をしていたのでは本質的な意味で音楽と一体化できません。

平間さんが今日仰っていた”オーディオへの興味が強くなればなるほど音楽から離れた。だからボクは真空管を使っている”というひと言が全てを言い表していた…そう思います。



# by audiokaleidoscope | 2017-03-04 05:04 | オーディオ | Comments(0)

(2/27)EL156/Chinaが良かった件

試聴会が終わってから、どうも生活リズムがズレてしまって変な感じ。家に帰ってグッタリして気がつくと寝落ち。ああ!イカン!!と思いながら目が覚めたら最後、こんどは寝られなくなって結局3時ぐらいまでゴソゴソしていて朝は6時起き。それでもって寝不足で仕事終わりでダウン…こんな毎日が続いています。今週金曜から再び東京なので今のうちにリズムと体調を整えておかないと。

そんな今日はPitch FMで二本録り。"FMジャズ喫茶Pitch"という仮想ジャズ喫茶を舞台にマスターと常連客に混じってジャズ修行中の私がレコードを聴きながら丁々発止を繰り広げる…そんな番組です。今回は"お母さんのお腹の中にいるときからジャズを聴いていた"というYさんをスペシャルゲストにお迎えし、アート・ブレイキーとリー・モーガンスペシャル。YさんはJBLのバーチカルツインをメインで、サブに4312もお使いの女性ジャズファン。ド肝を抜く爆音でジャズを聴くのがお好きで、先日試聴室でかなりの音量で鳴らしていたときも耳の後ろに手をあててダンボのようにしていらっしゃるので、どうしたんですか?と伺うと"もっと近い音で!"と仰って"こりゃホンモノだ!"と恐れ入った次第。
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そんなYさんをスペシャルゲストに迎えた収録で使ったアンプは
SV-S1616D/多極管仕様。毎回出力管を替えてLPの出力を球アンプを通した音で収録し音の違いを楽しんで頂いている訳ですが、今回出力管を何にしようかな…と思いながらタマのストックを除いていたら、今から10年くらい前にサンプルで買ったChina EL156を発見。KT88系の上位球でバイアスがかなり浅めの出力管ですがS1616Dなら使える筈…と思い試しに挿してみると、おお!音がぶっとい!!
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EL156は元々ドイツテレフンケン社がオリジナルでノイマンのカッテイングマシンに使用されたことで知られる元々はプロユースの球です。ピン形状がやや特殊ということもあり民生用に使われることは稀でしたが15年ほど前に中国でUS8ピンベースで再生産が始まったもののポピュラーになることはなく短期間で製造が終了し現在は入手が難しい幻の球。今回久しぶりに鳴らしてみて良い出力管だったんだなあと改めて思いました。

このEL156は3月後半のオンエア(リー・モーガン特集)の収録で使っていますので(ちなみに前半はJJ EL34)、是非聴いてみてください。最近は流行りを越えて主流にすらなっているコンパチアンプですが、こういう意外な組み合わせも良いものです。お陰さまで楽しい収録になりました。



# by audiokaleidoscope | 2017-02-28 00:00 | オーディオ | Comments(0)

(2/26)15万枚のLP

まだ完全とはいえないまでも、もうじき"メール1000本ノック"もひと段落しそうな雰囲気。明日は"FMジャズ喫茶Pitch"の3月放送分2本録りが午後あるので、その流れのイメージでも考えるか…と思っていたところに電話。

何となく声に聞き憶えがあるなあ…と思っていたら、10年ほど前にJB300B(現行JB320LMの前身)を完成品で納めたHさんだと分かって、お久しぶりですねえ!と申し上げていたら、オーディオを一式引っ越して接続し直したらJB300Bから音が出ないというご相談。1時間も走れば着く場所なのでイッチョ行くか!と思ってHさんのご自宅へお迎えに上がり、新しいオーディオ設置場所へ。
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この写真ではよく分からないと思いますが、Hさんの所有されるビルの最上階が偶々空いたので仲間が何時でも集まってワイワイやれるようなオーディオルームにしたんです、とのこと。軽く100平米はあろうかという広々としたワンルーム空間が巨大な音楽室になっている感じでした。
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こちらは機材側。セレクターで複雑に繋がっていたことが原因でJB300Bに正しく信号が行ってなかっただけでアンプはすこぶる快調で安心しました。

Hさんは永く音楽振興に尽くされハンガリー政府からSirの称号を受けていらっしゃる方で、何より驚いたのがそのLPの数。なんと15万枚もあって、この音楽室にあるのは約1万枚とか。それでも相当な量ですが、全部はとても置き切れないので別の場所に保管されていらっしゃるそう。いつでも誰でも聴ける場所があったら楽しいでしょ!とニッコリされていたのが印象的でした。

オーディオという趣味は独りで楽しむための空間と装置と音源によって成立することが殆どですが、Hさんは人と人が音楽を通じて結びつき歓びを共有することを何より大切にする方。だからこそいつも周りに沢山の仲間がいて楽しい毎日を過ごしていらっしゃるんだろうなあ、と羨ましくなりました。私の母と同じ歳のHさん。いつまでも元気で音楽と共にある毎日を!!



# by audiokaleidoscope | 2017-02-27 00:35 | オーディオ | Comments(0)

(2/23~24)収録→ポートレイト→ゲネプロ

初めて行った埼玉の羽生市から会社に戻ってきたのが午前1時半。そこからメールチェックを始めて緊急性の高いものを返信して、これからブログ。印象が鮮明に残っているうちに…。

まず昨日(23日)は月イチのMUSIC BIRD収録。今回特にお伝えしておきたいのは3/31(再放送4/7)の回。ジャズベーシスト小林真人さんのライブにお邪魔して一気に意気投合。トントン拍子に話が進んで僅か三週間で収録とは我ながらすごいスピード感です。小林さんが愛して止まないSP盤(78回転)大スペシャル!サブタイトル"小林真人のSP盤バンザイ!"とでも名付けたくなるような、それはそれは楽しい2時間でした!
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小林さんのブログから拝借。永世ゲストとスペシャルゲストのツーショット。

とにかく小林さんのお話の面白いこと!私もSP盤は数百枚ですが持っていて時々家で回していますが、そこには何の裏づけもなく単純に雰囲気を楽しんでいるレベル。小林さんのお話は史実に基づいてアーリージャズを俯瞰する側面と、ジャズ創成期の巨人達の演奏が、どういう意味を持ち、それが今のジャズにどう影響を及ぼしているかまで踏み込むもので、この2時間でジャズというカルチャーの根っこの部分を理解出来てしまうほどの濃さでした。

内容はオンエアを聴いていただければ納得いただける筈ですが、小林さんが厳選された盤だけあって音も凄くて収録後は何だか極上のライブを楽しんだ後のような満腹感と心地よい余韻にスタジオが包まれた感じです。Tさんも相当感銘を受けられたようで"いやあ!スゴかったですねえ!"を連発されていましたが、後でCDを聴くと何だか薄っぺらく感じるほど"SP耳"になってしまいました(笑)。主にヨーロッパで買付けられたという超のつく貴重盤を聴けるまたとないチャンス!これは録音して永久保存しないと後悔間違いナシです!
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今回の機材。SP盤とくれば電蓄最初期に賞用された2A3の出番でSV-S1616Dの本領発揮です。そしてプリはマッキンC8。EQカーブもLPのRIAAでなくSP盤用のカーブをDIPスイッチで設定して収録。本格的です!

一夜明けて今日(24日)は先日の試聴会で急遽行ったミニトークライブのゲスト、日本を代表するポートレイト写真家、平間至さんのスタジオへ。何か一緒に出来たら楽しいだろうなあ、と思っていて或るコラボ企画が現在進行中なのですが、その件も含め今日は私の写真を撮っていただく僥倖に預かりました。
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名だたるミュージシャンのジャケット写真を手がけられてきた平間さんに撮っていただいて、自分が何者になったような錯覚を覚えた、というのが本音。一生の素敵な思い出になりました。着の身着のままの格好ですが、改めてホームページや雑誌広告などで使わせて頂きたいと思っています。

平間さんのスタジオを出て約2時間。明日が初日の某アーティスト全国ツアーのゲネプロ(通しリハ)へ。
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今回の狙いはデジタルミキシング環境にSV-192A/Dをインサートして音の厚み(倍音感)の向上と温度感の改善でありました。インサートONで2000人のホールのサウンドが一気に重心が下がりグルーブが上がる感じ。ドラムのキックの音の量感がまるで違うことに気付いたスタッフさんが"太いねえ"とわざわざ声を掛けにいらっしゃるほど。

この"真空管PA"、主に歌モノやアコースティック楽器のリニアライザーとして使われることが多いですが、オペレーターサイドのノウハウと経験が要るもののロックやファンク系にもよく使って頂いています。既に次のオファも入って来ていて楽器アンプやレコーディング用途だけでなく、これから音に拘るPAにも定番的に使って頂ける日が来る…かもしれません。

そんな訳で試聴会終わりで直ぐ東京へ戻るというアクロバティックな一週間余りが終わり、来週からはちょっと座って仕事できる時間も持てそう。体力的にはかなりキテますが、明日一日ホネ休めをさせて頂いて明後日から本格再始動!という感じでいこうかなと思っています。もうじき朝の5時…皆さんも良い週末を!



# by audiokaleidoscope | 2017-02-25 04:54 | オーディオ | Comments(0)

(2/22)Tさん来訪とTU-8340SV再受付開始

昨日のHさんのコメントを読んで下さった多くの同志から"超いいね!"を沢山いただきました。正直Hさんのように初の試聴会参加であのように音を「言の葉」に託すことが出来る方は多くないかもしれません。でもHさんのコメントを読み返してみると"あ、そうだよね!"と共感を持って下さった方もいらっしゃったのではないかと拝察致します。Hさん、本当に有難うございました!

今日はTさん(大放談永世ゲスト)が偶々こっちに来られるというので、久しぶりに我が家へお越しいただきました。
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Tさんと私はスピーカーも同じ。アンプもほぼ全てダブり。
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LM91Aだったり。
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SV-86Bだったり(隣のスーファミコントローラーはスルーで…(笑)。

そして何より大切なのは好きな音のベクトルが同じということ。これもあって毎回番組でも全く構えることもなく、普通に進められる最高のパートナーです。せっかくなので東京に一緒に打ち合わせしながら帰りましょうよ!ということになりました。

明日の収録がこれまた凄い!一本目がジャズベーシスト小林真人さんをスペシャルゲストに迎えてのSP盤(78回転)大スペシャル!オーディオファイルでもある小林さんのお話とSP盤愛が炸裂するでしょう!そして二本目は"はじめての真空管アンプえらび その2 PPアンプ編"です。オンエアは3月末~4月中盤にかけて。いずれも必聴の会になるでしょう!

そうそう、未明にTU-8340SV(再入荷分)のアップが完了しました。東京試聴会の先行受付が終わってあと10数台しかないようですので、お早めにチェックしてくださいね!!






# by audiokaleidoscope | 2017-02-23 09:44 | オーディオ | Comments(0)

(2/21)無知の知

昨日おそくに会社に戻って明日からまた四日間東京という(笑)。トンボ返りと言うけど、本当はこっちがベースなんですけど…今月は三週連続で上京なので余計に密度とスピードを上げて頑張っているところです。こんな時間ですがショールームはAC/DC-"Let's Get It Up"爆音再生。アゲアゲな感じで明日の準備中です。

ところで数日前から"新かわら版"のご要望が急激に増えています。恐らく初日の"はじめての真空管アンプえらび"にもテキスト的に使用した巻頭ページを読んでみたいと感じて下さった同志が多かったのではないかと拝察いたしますのでリンクを張りました。デモを聴いて下さった方も今回チャンスを逃した方も是非いまいちど"タマアンプの根っこ"を共有して同じ方向を向いていけたら良いなと思っています。

今後も機会あるごとに内容は増補していきます。例えば"A級,AB級,B級とは?"とか"6Ωスピーカーはアンプの4Ω/8Ωどっちに繫ぐ?"とか"プリ/パワーの知られざるインピーダンスマッチングの重要性"とか"固定バイアスと自己バイアスのメリット/デメリット"…などなど知っておいて損のない話題が沢山ありますので、かわら版のなかで完結させるか、胴元が見つかれば他の形で纏めさせて頂いてもいいかなと考えたり。そういえば間もなく出荷開始のTU-8150/8150SVにも"真空管アンプ トラの巻"がもれなくオマケで付くそうですから、これも是非読んでおきたいところですね!。

情報を知識に変え、知識を知恵に高め、知恵を教養に昇華させるためには時間と努力も多少は必要です。中には"素人だと思ってばかにしてるのか!”なんて仰る方もいらっしゃいますが、そんなこと万に一つも思ったことはありません。知らないことは恥ではありません。お互いに理解し合う努力を惜しまないことが何より大切なのだと思います。

そういえば試聴会初日に会場にいらっしゃったHさんがこんなメールを下さいました。Hさんとは面識もなく、初めて私どもの試聴会に来て下さったと文中に書いて下さっていますが快く転載をお許し下さいましので原文のまま(一部伏字)お伝えしようと思います。

先日、初めて御社の試聴会に参加させて頂きました。このお礼や試聴会の感想などをお伝え致したく、メールをさせて頂きました。

私のオーディオ歴は、18歳の頃から数えて30年程になりますが、オーディオ関連の試聴会の参加自体が初めてでした。このため、他の試聴会と比べるすべは無いのですが、それでも、「他の試聴会には無いほど、内容の濃い、充実したものだったに違いない!」と思える会で、13時から18時の半日があっという間で、真空管アンプについて、ある種の衝撃を抱きながら勉強させて頂きました。

私、これまでは、トランジスタアンプで、定位や音場の立体感(前後・左右方向への広がり)を求めて、メーカー製はもとより、○○キットなどのガレージメーカー製アンプ、アンプビルダーが作成した○○式アンプや○○式アンプなど、頻繁に試しては変えという“アンプ転がし”を続けて来ました。数十年使い続けた○○式アンプに落ち着いたものの、知り合いに聴かせてもらったJBL4344mk2の、部屋全体が鳴っているような圧倒的な音圧に魅了され、中古の4344を手に入れてからは、三度、アンプ転がし生活におちいっております。そんななかで参加させて頂いた試聴会で聴いた、様々な真空管アンプの音は、衝撃的なものでした。

今までのトランジスタアンプを思い起こすと、「茫洋とした空間で定位や音場の広がりをいかに再現するか」というものだったような気がします。対して真空管アンプは、私には、プレーヤーが演奏する空間やプレーヤーの表情をも表現する、魔法の楽器のように聞こえました。例えば、ELEKITのアンプは「ナチュラルな響きと広さを持ったホール」で、御社のアンプは「チャペルのような良く響くホール」や「中程度の広さに木質系の内装を施した良質な響きを持つホール」で鳴っているように聞こえました。また、多極管シングルアンプでは、プレーヤーが一生懸命に演奏している姿が、三極管アンプでは、肩の力が抜けて悠々と演奏している姿が浮かんで来ました。そのなかでもSV-91Bは、「20~30人程度で良質な音楽を聴くための場所、良質な木材だけを使った内装、ソファーや調度品で適度な響きを与えられた一室で、リラックスしたプレーヤーが柔らかく、時に歯切れよくプレーをする姿が浮かび、かつ、プレーヤーの前後左右、上下には、十分な空間の広がりを感じる。」という、大変心地よい音に聴こえました。大ホールや、サントリーホールなどの響きの良いホールでのコンサートも良いですが、小さなサロンでリラックスしたプレーヤーが演奏するリサイタルは至福の時間を与えてくれます。これに似た感覚をSV-91Bは与えてくれました。

近い将来、このSV-91Bをゲットすべく、とりあえずはお手頃価格の製品からトライし、真空管アンプのHowToと組立て技術を身につけて行きたいと思っております。新たな目標を与えて下さったことに感謝をしつつ、まずは試聴会に参加させていただいた御礼まで。
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Hさん、有難うございます!まさに"ソクラテスの弁明"にある「無知の知」(I know that I know nothing)に通じる示唆に満ち満ちていると感じました。私(たち)はどうしても自分の知識に引っ張られてなまじ理解も出来ていないものを"こうである筈だ"と決め付けてしまっているのかもしれません。斯く言う私も自分のアンプを作って毎日20年も聴いていると、音楽を味わう以前に"こういう音だ"と…言い換えれば心を閉ざしてしまっていたかも。初めてだからこそ、知らないからこそ見えてくるもの。そのヴィヴィッドな感性を私も取り戻してHさんのような方に一人でも多く出会えるよう、初心の大切さを改めて気付いた次第です。ますます頑張らねば!!





# by audiokaleidoscope | 2017-02-22 01:25 | オーディオ | Comments(0)

(2/19)試聴会二日目。そしてリハーサルスタジオへ

そして始まった試聴会二日目。
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今日は昨日の"はじめての真空管えらび(基礎編)"につづく応用編といったところ。現行300Bの聴き較べと"普及価格帯と高価格帯アンプを同じ出力管を使って比較するというテーマを中心に行いました。
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これrはSV-S1628Dにおける845と211の比較のなかでお宝、Generaral Electric VT4-C/211(1942)を説明しているところですね。アンプの価格帯比較においては、ひと言で申し上げてアンプのレベルがあがることによって響きと密度感、そしてローレベルの情報量があがることを理解頂けたのではないかと思っています。

そして今日もムチャぶりゲストコーナー(笑)。
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お付き合いが始まってもうかれこれ15年以上になるN響 横山さん。横山さんは知る人ぞ知る"ヴァイオリンを弾くアンプ職人"でして、私どものアンプだけでもう何台作られたか分からないほど。楽員さんの製作代行も一手に引き受けられて、その方面でも絶大な信頼感のある方です。近々欧州ツアーに出られるとか…益々のご活躍を!

そして今日も会場にお越し下さった鈴木裕先生。今日は真空管アンプでしか味わえない本質的なトランジェントの良さ(ハイスピードさ)と電源やケーブルなどへの反応性の良さを熱く語って下さいました。我々タマ業界にとって欠かせないオピニオンリーダーです!
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そして当社試聴会恒例のミニコンサートタイム。今回も素晴らしかったです!きっかけは去年6月の東京試聴会。その時はじめてお目にかかったギタリスト小馬崎達也さん。
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その後急接近して我が家にお越しいただいたり、番組のゲストにお越し下さったり。そして今回念願の生演奏を聴かせていただくことが出来ました。
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冒頭は何とも魅惑的で透明感のある"お鈴(おりん)"の響きから。その後ギターの演奏へ。
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小馬崎さんのギターはなんと総桐。その軽くて深い浮遊感のある音色は今まで誰も体験したことのないものです。皆さんじっと目を閉じ美しい音に集中されていたのが印象的でした。
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実は今回ギターの音をSV-192A/Dで受けて真空管PAにもトライ。試聴会では初の試みでしたが、これが実に上手くいってなかなか好評でした。最初は低めの音量で。皆さんに気付かれないように少しづつゲインをあげて音楽に入り込めるように工夫したんですが…分かったかな?
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いつも小馬崎さんと一緒にパンゲアというユニットで活動されている仲林利恵さん。本職はお琴のお師匠さんですが、今日は小馬崎さんの音源販売で頑張って下さいました。次回は是非もっと広い場所でパンゲアでお願いします!!

そんな訳で、本当に楽しかった二日間の試聴会も終わってしまいました。前回比120%,前々回比150%の方にご来場いただいて勇気と元気を沢山いただきました。本当に有難うございました!次は6月のアナログオーデイオフェアでお会いできると思います。その時は新アナログプレーヤーをしっかりPRできるよう、頑張らないと!その後、会場バラシを終えてスタッフは愛知へ。私は都内の某リハーサルスタジオへ。
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某有名アーティストの約1年半に亘る全国47都道府県ツアーのPAファイナルにSV-192A/Dを使って頂けることになって、そのサウンドチェック。
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そしてそのツアーのギターで参加されているHさんのMarshallのチェックも兼ねて。フルMullardにしてからはや数年。この音が凄くてサブのアンプもMullardに載せかえようか…という相談もしてきました。来週から始まるツアー。実際FOH(会場客席)で聴いた時に良くなければ何の意味もない訳で、まだまだやることが沢山ありそうです。

そんなこんなでホテルに戻ってきたのは午前2時すぎ。明日はオーディオ誌の編集部へデモ機の持ち込みと打ち合わせ等の予定が入っています。幸い体調もよいのでしっかり前を見て一歩一歩ですが前進できればなあ、と思っている試聴会終わりの私です。



# by audiokaleidoscope | 2017-02-20 03:53 | オーディオ | Comments(0)